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2017年6月21日

大きなシミと脂漏性角化症

皆様こんにちは。
この大きなシミ、とってほしいんです!とおっしゃっていらっしゃる方のほとんどは、実は脂漏性角化症(老人性いぼ)の初期なのです。
脂漏性角化症といえば、こめかみやフェイスラインなどにざらっとした軽い隆起を伴うイボで、通常1~4mm位までのものがほとんどです。ファンデーションをぬると凹凸が残るので、色は肌色だったり、褐色だったり様々ですが、凹凸には気づいていらっしゃる方がほとんどです。
ただ、この大きなシミは1~2cmくらい、大きいと4㎝くらいの方もいらっしゃいますが、初期はほとんど隆起がありません。部分的に少し盛り上がってきていたりして、敏感な方は「最近一部盛り上がってきたんです」とおっしゃることもありますが、ほとんどの方はシミだと思っていらっしゃいます。デルマトスコープと呼ばれる拡大鏡で拝見すると、均一にごくごく軽い隆起があったり、コメド様の所見がみられたり、脂漏性角化症の初期の所見が得られます。
色調が濃ければ、レーザーや光治療の高出力照射を行うこともできますが、底部に腫瘍細胞が残りやすく再発することが多いため、根治的には炭酸ガスレーザーで削ってしまうのがおすすめです。
ただ、大きいことが多いので、一気に削ると傷が収縮して瘢痕になりやすいため、当院では2~数回にわけての施術をおすすめしています。傷が隠れるくらいの大きさの肌色のハイドロコロイド剤(傷パワーパッドのようなもの)を上皮化するまで貼っていただくので、ダウンタイムを調整いただくか、気になる方はマスクなどでお過ごしいただければと思います。
気になっている方、ぜひご相談下さい。

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