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2016年8月16日

プランクトン皮膚炎

皆様、こんにちは。
夏には海水浴されるかたらしゃるかと思います。
私も開放的な海で泳ぐのが大好きですが、今年の海水浴では珍しい皮膚炎にお目にかかりました。
その名もプランクトン皮膚炎(運動性が弱く、海中に浮遊するもの)です。
クラゲはお盆すぎに刺されるとはよく聞きますが、プランクトン皮膚炎(運動性が弱く、海中に浮遊するもの)は初めてです。海は、日焼けだけではなく生物にも注意が必要だと実感いたしました。
当初は、クラゲだと思っていたのですが、肌を露出している下半身には皮疹はなく、ラッシュガード着ている上半身のみに湿疹が多発していたこと、ラッシュガード着用ない男性の上半身観察したところ(怪しい人ですよね)皮疹がある人はいなかったこと、同じように入っている私(ラッシュガードなしです)には全く皮疹がないことからクラゲにしては変だなと思いました。
プランクトン皮膚炎は、被覆されているところに限局しておこることが多いです。
この皮膚炎は、海から出た後におこることが多く、海から上がって海水着が乾燥してくると、衣類の塩分が濃くなって、刺し口への刺激が増えるためといわれてます。
主症状は、海水着の下のちくちくした痛みで、掻痒を伴います。時間がたつと小さく赤く盛り上がり掻痒も強くなります。
処置は、ちくちく感じたら海水着を皮膚から離して、シャワーでしっかり洗ってください。
ステロイド外用剤、抗アレルギー薬内服です。
日焼けを避けるためにラッシュガードを着用した友人は、こんなにかゆく気持ち悪い(皮疹が多発すぎて)、つらいんだったら日焼けのがいいと嘆いていました。
海水浴には日焼けによる熱傷だけでなく、生物による皮膚炎もあるため日焼けクリームだけではなく、ステロイド外用薬、抗アレルギー薬を常備することを身をもって実感いたしました。
これから海水浴のご予定あるかたはお気をつけくださいませ。

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