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2016年7月13日

硬化性萎縮性苔癬(Lichen sclerosus et atrophicus;LSA)

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皆様こんにちは。

なかなか聞きなれない病名かと思いますが、硬化性萎縮性苔癬(Lichen sclerosus et atrophicus;LSA)という50~60代の女性の陰部に好発する病気があります。

直径2~3㎜の白色の扁平なやや硬い丘疹が集まって局面を形成し、のちに白色局面は委縮して羊皮様に硬くなります。女性ホルモン消失との関連もいわれていますが、1:5~15で女性に多く、陰部の他、うなじ、上背部、上腕、亀頭、肛囲にも生じることがあります。10歳以下の若年者にみられることもありますが、成人とは異なり、自然治癒が期待されます。

自覚症状としてはかゆみや痛みを伴うことがあり、治療はステロイドの外用が一般的ですが、成人では慢性に経過して難治なことが多いというやっかいな疾患です。
注意すべき点は、外陰部では数%の症例で有棘細胞癌の発生があるということです。

陰部の白色変化は白板症と呼ばれる前癌病変のこともあり、こちらもしこりやびらん、潰瘍などを伴ってきた場合は注意が必要です。

当院はドクター・スタッフともに女性のみです。ご心配な方、デリケートゾーンの診察も遠慮なくご相談ください。

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