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2015年11月17日

伝染性紅斑(りんご病)

皆様こんにちは、お子様がいらっしゃるかた、りんご病はお聞きになったことがあるかと思います。娘の学校も夏に数人いらしたようです。りんご病とはウイルス(ヒトパルボウイルスB19)によるものです。年長児や学童期に好発しますが、成人例も少なくなく、小児から感染しやすい母親や看護師のかたなどの女性も罹患することもあります。潜伏期は2~3週間であり、突然紅斑が両頬に現れますが7日~10日で消退します。顔面の皮疹に1~2日遅れて上肢伸側、ついで下肢伸側に直径1センチ程度の紅斑が出現します。この紅斑は次第に融合したのち、中心部から消退するため縁取りが残ってレース模様状の紅斑となり、特徴的な所見となります。体幹部でも紅斑が生じますがレース状にはなりません。皮疹は1週間程度で、色素沈着を残さず消退します。幼児期や学童期に他に紅斑が出現する疾患は、突発性発疹、風疹、麻疹、伝染性単核球症などがあります。次回他の紅斑のお話いたします。

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