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2014年7月 7日

青年扁平疣贅

お顔にイボ状の丘疹が散在しているかたいらっしゃいませんか。

これは青年性扁平疣贅といい、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によって生ずる上皮性腫瘍です。

青年男女の顔面、手背に好発します。

特徴として、発赤、掻痒などの炎症症状が突然起こり、表面が粗造となり、2~3週間くらいで消退していくことが知られています。

原因は、何かのきっかけで細胞性免疫がウイルス感染細胞を認識した結果起こるものと考えられています。

全身療法として、ヨクイニンエキス、セファランチン、グリチロンなどの内服、局所にはイオウ・カンフルローション、サリチル酸外用薬、尿素軟膏などが使用されます。

通常、上記の治療法で70~80%の患者様が6ヶ月以内に治癒します。

また扁平疣贅は他のいぼと違い、顔面に生じることが多く、瘢痕や色素沈着を残すような治療方法は原則として避けたほうがいいです。

一方、興味深いことに青年性扁平疣贅は古くより、暗示による効果が治療成績を大きく左右することが知られています。

根気よく治療を継続すれば必ず治る疾患ですので気にされていらっしゃるかたは一度ご相談ください。

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