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2013年12月21日

デルマドローム 

皆様こんにちは、土屋佳奈です。

『デルマドローム』とは、一体何でしょうか?

あまり聞き慣れない用語だと思いますが、これは「全身疾患と関連して生じる皮膚病変」を意味します。

皮膚は内臓の鏡です。皮膚に現れた一見些細な病変が、隠れた悪性腫瘍や代謝性疾患、感染症の診断に役立つことがあります。

デルマドロームの一つに、「Laser-Trelat徴候」というものがあります。

これは、内臓悪性腫瘍に伴うデルマドロームです。

中高年の脂漏性角化症が、短期間(6ヶ月)で突然、その数と大きさが異常に増えた状態で、数百から多い時には数千個まで増えることがあります。脂漏性角化症とは、加齢にともなって出来るイボで、30代頃より徐々にでき始め、全身を探せば誰でも数個は見受けられる、ありふれた良性腫瘍ですが、短期間で異常に増えてきた場合には要注意です。

関連する内臓悪性腫瘍の頻度としては、胃癌>大腸癌>肺癌>乳癌>菌状息肉症(皮膚リンパ腫)の順となっています。

皮膚疾患はその多くが皮膚自体の異常によるもので、すべての症状を内臓疾患と関連付ける必要はありません。しかし、その中には特徴的な症状で内臓疾患を示唆するものもあるという一例です。

皮膚の変化から全身状態の変化を察知するのも皮膚科医の重要な責務です。

「これは何だろう」、「これは大丈夫だろうか」・・・どんな些細なことでも構いません。お肌のことで気になることがありましたら、是非、皮膚科専門医にご相談下さい。

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