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2013年7月 4日

爪の病気、皆様大丈夫ですか?

皆様こんにちは、土屋佳奈です。

突然ですが、皆様、爪のお手入れはどうされていらっしゃいますか?

お手元は意外と人に見られる機会も多いですし、夏にむけてサンダルを履く季節になると、足の爪も気になりますよね。

最近では、マニキュアやペディキュアだけでなく、ジェルネイルなどが流行っていますが、爪の健康という点から見ますと様々な問題が含まれています。

そもそも爪は角質が変形して固くなったもで、指先の皮膚を外傷から守ってくれる役目をしています。

爪がないと、力仕事もできませんし、足の指の踏ん張りもききません。指先の細かい作業も出来なくなってしまいます。

さらに、ネイルの際に爪上皮(甘皮)の処理をすることが多いかと思いますが、それにより爪を傷めやすかったり、伸びてきた爪に凹凸が出来たり、爪の根本に細菌感染を起こしやすかったり・・・といったトラブルが起こることがあります。

このように、爪はオシャレのためだけにあるのではないのです。

今回は、爪のトラブルで多い主なものを以下にご紹介致します。

①爪白癬

爪の水虫です。爪が厚くなって、表面がザラザラと粗造になったり、白く濁るといった変化が見られます。爪の一部を採取し、顕微鏡で白癬菌を確認することで診断ができます。抗真菌剤の内服・外用で治療します。内服が困難な方の場合には、Nd-YAGレーザーでの治療も可能です。

②Green Nail

緑膿菌という細菌感染によるもので、爪の下に膿がたまって緑色に透見されます。抗生剤の内服・外用で治療します。

③爪甲剥離症

爪が爪床という爪の直下にある皮膚と離れることで、剥離した部分の爪が白く見えます。主婦や料理人など水仕事をする人に多く、その他パーマ液などを扱う美容師にも比較的多く見られます。治療として、ステロイド軟こうや保湿剤の外用を行いますが、生活習慣や職業が原因の場合には難治なケースも多く、治療に難渋します。

④爪甲色素線条

線状もしくは帯状になって、爪の根本から指先まで黒い条が見られることがあります。これは、色素線条といわれ、一種の色素性母斑(ほくろ)と考えられています。

⑤陥入爪

いわゆる巻き爪のことです。爪を短く切りすぎると、爪の端の部分がトゲ状に皮膚に食い込むことがあります。足の親指に多く、足に合わない靴を履く ・つま先をぶつける ・つま先に力がかかる・深爪などが原因になります。初めは痛みを感じる程度ですが、進行するとさらに爪が食い込み、膿をもつこともあるので注意が必要です。陥入爪は、爪の両端に超弾性ワイヤーを通す方法で治療が可能です。

⑥悪性黒色腫(メラノーマ)

爪のメラノサイト由来の悪性腫瘍です。爪が黒く変色してきたり、いびつな形を呈したり、進行すると爪のみでなく皮膚にも浸潤してきます。確定診断は、病理組織診断になりますが、DS(デルマトスコープ)という拡大鏡でみることである程度診断が可能です。

上記の中で一つでも気になる症状のある方は、是非一度、皮膚科専門医にご相談ください。

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