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2013年6月25日

接触皮膚炎

皆さまこんにちは。慶田淳子です。

皮膚科に縁のない方であっても、一度はなにかにかぶれた経験はありませんか?

これは、接触皮膚炎といいます。

原因となるものに触れた部分が赤みを帯び、湿疹が出る疾患です。

患部は強い掻痒を伴うことが多く、掻くことで皮膚は傷ついたり、水ぶくれが潰れ、じゅくじゅくとした湿疹状態になり、ますます痒くなるという悪循環に陥りやすくなります。

接触皮膚炎は、アレルギー物質に触れることによって発症するアレルギー性接触皮膚炎と、アレルギー以外の刺激物に触れることで発症する一時刺激性皮膚炎があります。

アレルギー性接触皮膚炎は、アレルゲンに触れることにより炎症を起こし、湿疹などの症状がでます。

症状がすぐでる場合と症状がでるまでに時間がかかり原因を特定するのが難しくなることもあります。

一時性接触皮膚炎は、原因とされる物の毒性の強さ、接触時間に応じて皮膚にある角質のバリア機能が破壊されることにより、湿疹などの症状が出ます。

アレルギー反応ではないので、アレルギー体質ではない人でも発症します。また、弱い刺激に少量・短時間接触したとしても、触れる機会が長期間にわたる場合、その刺激が蓄積されて発症する可能性があります。

接触性皮膚炎の主な原因は、ウルシや銀杏、マンゴーなどの植物、シルバーやクロムなどの金属、ヘアダイやシャンプー、灯油や薬品、毛染め剤などの石油製品などがあります。

接触皮膚炎は重傷な場合、水ぶくれが出来ることもあります。治療は、ベリーストロング~ストロンゲストランクのステロイド軟こうの外用が主体です。ひどい場合はステロイドを内服する場合もあります。かゆみを伴うことが多いので、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬を内服し、患部を掻かないようにすることが大切です。

掻いてしまうことで皮膚に傷ができた、水ぶくれが多数あるなどの場合は、皮膚科での診療を受けましょう。

皮膚科で適切な処方を受けると、短期間での治癒が期待できます。あくまで薬は対処療法なため、皮膚科医のもと臨床所見から原因物質を探り出し、接触しないようすることが大事です。

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