50代女性

他院修正

ヒアルロン酸注入後の遅延型異物肉芽腫の修正事例

医師による症例の
解説

3か月前に他院で眉間と額にヒアルロン酸(アラガン社、ジュビダームビスタボリューマXC)を5.0ml注入。直後から仕上がりの凸凹が気になっていましたが、馴染むので様子を見るように指示されました。凸凹が改善しない上に、1か月前から硬いしこりとなってきたためり当院を受診されました。施術技術が未熟なために生じた凸凹と、ジュビタームビスタ製剤に好発する遅延型異物肉芽腫の併発と診断しました。まず、額~眉間にかけて大量のヒアルロニダーゼで溶解注射を行い、カニューレの針穴から用手的に残存したヒアルロン酸製剤を押し出しました。ヒアルロン酸溶解注射は計4回行い、しこり部分には適切に希釈したケナコルト注射を2回併用しました。遅延型異物肉芽腫はステロイド内服が必須なので、プレドニン内服を20㎎から開始し、1か月半かけて漸減したところ症状は全て消褪しました。ジュビダームビスタボリューマ、ボルベラ、ボリフトは他社の製品の40~数百倍以上の高頻度で遅延型異物肉芽腫を生じます。当院ではその事実を確認してから製剤を全て破棄し、以後使用していません。全世界で7割のシェアを誇る製剤ですが、副作用報告の開示および医師への注意喚起が一切なく、企業姿勢に大いに問題があると思います。当院には他院でのヒアルロン酸注入後の副反応や事故のご相談があります。今回の事例は、注入技術の未熟さと、製剤選択の見誤りによる異物肉芽腫の併発でした。信頼できる医師と安全な製剤を選択する賢い目が欠かせません。

施術内容

お悩み 他院修正
施術名 他院修正
施術回数 【他院でのヒアルロン酸注入の溶解注射・遅延型異物肉芽腫のしこり修正注射】7ブロック/内服(抗アレルギー剤、抗生剤、ステロイド、抗ケロイド薬)処方
費用 1ブロック ¥60,000(3か月以内のリタッチ1回分含む)×7ブロック
リスク・副作用 紅斑・むくみ・アレルギー反応など

この症例の施術

他院修正 溶けないフィラー・
脂肪注入・非吸収製剤のトラブル

シリコンオイル、PMMA、PAAGなど可逆性のない注入剤が原因で生じるしこり・隆起・慢性炎症、血流障害や変色などの合併症を総称します。当院では高解像度エコーとMRI画像を駆使して状態を正確に評価し、切開摘出、酵素分解(PAAG分解酵素)やステロイド/抗増殖剤局注など複数のモダリティを組み合わせ、機能と審美性の両立を図ります。

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