たるみ治療のスタートは
老化のメカニズムを知ることから

たるみ治療で確かな効果を得るためには、まず「なぜたるみが起こるのか」という老化の本質を理解することが重要です。顔の老化は皮膚だけの問題ではなく、その下にある脂肪、筋肉、靭帯、骨といった多層構造の変化によって生じます。これらの組織が年齢とともに萎縮や下垂を起こし、顔の立体構造そのものが少しずつ変化していきます。とくに40代以降は、各層の変化が重なり合うことで、たるみはより顕著に現れるようになります。

  • CASE01

    皮膚(真皮)の変化
    →弾力を失い薄くなる

    真皮層では、コラーゲンやエラスチンといった弾性線維が加齢とともに減少・変性し、肌のハリや弾力が低下します。さらに、線維間を満たしているヒアルロン酸も減少することで水分保持力が落ち、皮膚はしぼみ、薄く、硬く変化していきます。その結果、折れ目がつきやすくなり、小ジワやたるみが目立ちやすくなります。

  • CASE02

    脂肪の変化
    →減少・下垂する

    顔面の脂肪は「コンパートメント」と呼ばれる区画ごとに存在しています。加齢により多くの部位で脂肪は萎縮(減少)し、さらに顔面靭帯がゆるむことで、脂肪は区画ごと下方へ移動します。この"減少"と"下垂"が同時に起こることで、頬のボリュームが失われ、フェイスラインのなめらかさや若々しい丸みが減少します。脂肪が本来の位置より下へ移動すると、ゴルゴラインやほうれい線が形成され、さらに頬下部の脂肪(ジョールファット)が落ち込むことでマリオネットラインやフェイスラインのもたつきが目立つようになります。頬のボリュームが多い方やあごが小さい方では、口元のたるみが強調されやすい傾向があります。

  • CASE03

    筋膜(SMAS)の変化
    →ゆるむ

    SMAS(表在性筋膜)は脂肪層と筋肉層の間に存在する線維性組織で、靭帯と連結しながら皮膚や脂肪を骨に固定する役割を担っています。加齢によりコラーゲン密度が低下するとSMASがゆるみ、重力に抗して組織を支える力が弱まります。その結果、皮膚や脂肪の下垂が進行し、輪郭の崩れが生じます。

  • CASE04

    筋肉の変化
    →衰える・硬く縮む

    加齢による筋肉の変化は一様ではなく、萎縮して弱くなる部位と、過緊張によって硬くなる部位が混在します。特に、広頚筋や口角下制筋など顔を下方向へ引く筋肉の拘縮が強くなると、フェイスラインの崩れや口角の下垂を招き、たるみを助長します。筋バランスの乱れも老化印象を強める要因の一つです。

  • CASE05

    支持靭帯(リガメント)の変化
    →劣化・ゆるむ

    支持靭帯は、骨から真皮までを貫く真性靭帯と、筋膜から真皮へ連結する偽性靭帯から成り、顔の構造を杭のように固定しています。加齢によって靭帯が劣化・伸展すると、支えを失った皮膚・脂肪・筋膜が一塊となって下方へ移動します。その結果、輪郭が崩れ、深い溝やたるみとして表面に現れます。

  • CASE06

    骨の変化
    →痩せて小さくなる・変形する

    加齢とともに骨密度は低下し、顔面骨は徐々に萎縮します。特に女性は閉経後、エストロゲンの急減により骨吸収が加速します。前頭骨(額)・側頭骨(こめかみ)・眼窩(アイホール)・梨状孔(鼻)・上顎骨(上あご)・下顎骨(下あご)は変化が顕著に現れやすい部位です。骨が痩せることで顔の土台が縮小し、その上に乗る皮膚や脂肪が余り、たるみやくぼみ、コケ感が目立つようになります。つまり、骨の萎縮は"見た目年齢"に大きく関与する深層変化なのです。

コンビネーション治療の必然性

たるみが多層構造の変化によって生じる以上、ひとつの治療だけで皮膚から骨までを同時に改善することはできません。照射治療は皮膚や筋膜の引き締め・リフトアップには優れていますが、萎縮した骨や減少した脂肪を補うことはできません。一方で、ヒアルロン酸などのフィラーはボリュームロスの補正には有効ですが、皮膚そのものの弾力回復や筋膜の再構築までは担えません。だからこそ重要なのが、原因に応じた「組み合わせ」です。照射治療で引き上げ、フィラーで土台を補強し、必要に応じて筋肉や肌質へもアプローチする。層ごとの役割を理解し、適切に設計することで、より自然でバランスの取れた若返りが可能になります。多角的かつ構造的な視点に基づくコンビネーション治療こそが、調和のとれた若返りへ導く本質的アプローチです。

  • Features of Ginza Ks Skin Clinic
  • Features of Ginza Ks Skin Clinic
  • Features of Ginza Ks Skin Clinic
  • Features of Ginza Ks Skin Clinic

銀座ケイスキンクリニックの
たるみ治療の特徴

皮膚全層の若返りを図る
「トータルエイジングケア」

銀座ケイスキンクリニックでは、「マシン治療」と「注入治療」を二本柱とし、複数の施術を同時、あるいは段階的に組み合わせる"トータルエイジングケア"を実践しています。皮膚表層から深層構造までを総合的に評価し、それぞれの層に適したアプローチを緻密に設計することで、構造的な若返りを目指します。重要なのは、画一的な施術ではなく、骨格や脂肪分布、筋肉の動き、たるみの進行度を総合的に診断し、治療の優先順位と最適なバランスを精緻に設計することです。豊富な治療選択肢の中から導き出すカスタマイズプランにより、単体治療では到達できない立体的かつ調和のとれた改善を実現します。現在の印象を整えるだけでなく、時間の経過まで見据えた治療戦略により、未来の美しさへとつながるワンランク上のたるみ治療を提供しています。

total aging care

皮膚全層の若返りを図る
「トータルエイジングケア」

老化のたるみ治療には、複合的なアプローチが効果的です。銀座ケイスキンクリニックでは、「マシン治療」や「注入治療」を支柱に、複数の施術を同時、または段階的に組み合わせて、皮膚全層の若返りを目指す『トータルエイジングケア』を行っています。正確な診断と豊富な治療法で、皮膚や脂肪、筋肉、靭帯、骨の加齢変化にアプローチできるあなただけのカスタマイズ治療を提案いたします。単体治療ではたどり着けない、将来も見据えたワンランク上の美しさを目指します。

VARIATIONS

バリエーション豊かな治療法

多種多様なたるみのお悩みに的確に応えるためには、治療の選択肢そのものが十分に用意されていることが前提となります。

銀座ケイスキンクリニックでは、「エビデンス」「安全性」「有用性」という3つの基準をもとに、導入する医療機器や製剤を院長自らが厳しく評価しています。流行や話題性だけで採用することはありません。医学的根拠と長期的な安全性を確認したうえで、信頼できるものだけを厳選しています。その結果、個人クリニックとしては非常に幅広いメニューを備え、多角的なアプローチが可能な体制を整えています。選択肢が豊富であることは、より精密なカスタマイズ治療を実現するための土台でもあります。

CUSTOMIZATION

確かな技術と豊富な経験を持つ医師が
治療計画をカスタマイズ

患者様は一人として同じお顔ではありません。骨格、脂肪の分布、筋肉の動き、皮膚の厚み、そして加齢の進行度はすべて異なります。さらに、同じ方でも時間の経過とともに状態は変化します。加えて、理想とする印象や美のトレンドも時代とともに移り変わります。

当院では、解剖学的知識と豊富な臨床経験、そして美的感性を兼ね備えた医師が、加齢変化を立体的に分析し、複数の治療法を適切に組み合わせるカスタマイズ治療をご提案しています。在籍医師は全員が皮膚科または形成外科の専門医資格を有しており、専門知識と技術を基盤に、慶田院長の直接指導のもとで継続的に研鑽を積んでいます。

タイプ別の症例紹介

たるみの現れ方や老化の進行パターンは、顔の骨格特性や脂肪量などよって大きく異なります。そのため、同じ「たるみ治療」であっても、アプローチは一律ではありません。銀座ケイスキンクリニックでは、顔を立体的にとらえ、脂肪量や骨格の特徴、支持組織の状態を総合的に評価したうえで、患者様一人ひとりに合わせた治療戦略をご提案しています。今回は一例として、「脂肪量が多く重みで下垂しやすいタイプ」と、「脂肪が少なく骨格の影響が出やすいタイプ」という対照的な症例をご紹介します。前者では、脂肪の重みを適切にコントロールし、引き締めを軸に設計することが重要になります。一方、後者では、ボリュームロスに対する構造補強を優先し、立体的な支えを再構築することが鍵となります。このように、たるみの本質を見極めることで、治療の優先順位や組み合わせは大きく変わります。タイプに応じた適切なアプローチこそが、自然で調和のとれた若返りへと導く近道です。

40代 肉付きがよく、骨感やスジっぽさがないタイプ

お顔の状態

状態を分析

加齢により脂肪が下垂しやすい

若い頃は、脂肪量が十分にあり、パンッとしたハリと丸みが魅力のタイプです。しかし40代に入ると、靭帯やSMAS筋膜のコラーゲン線維が劣化し、さらに顔面骨の萎縮が進行することで、脂肪を支える土台が弱くなります。その結果、上顔面にあった脂肪は徐々に下顔面へと移動し、口横のもたつきやマリオネットラインが目立つようになります。フェイスラインは引き締まりを失い、丸みから四角い印象へと変化していきます。一方で、目の下や頬外側では脂肪の萎縮も同時に起こるため、「下では余り、上では減る」というボリュームの増減が混在する状態になります。単純に"足す"だけでも、"引き締める"だけでも改善しない、複合型のたるみといえます。

アセスメントシート

  • ボリュームが多い部分
  • ボリュームが少ない部分

治療法の提案

引く治療(ボリュームコントロール・引き締め)

照射

  • 脂肪溶解注射
  • サーマクールFLX 600ショット (顔全体+あご下)

脂肪が過剰に下垂している部位は、RF(高周波)や脂肪溶解注射で引き締めとボリューム調整を行います。特にサーマクールFLXは、脂肪層から真皮層まで広範囲に熱を届け、引き締めと弾力改善を同時に図れる治療です。重要なのは「どこを減らすか」のデザインです。やみくもに脂肪を減らすのではなく、重みが集中している部位のみを的確に絞り、輪郭の再構築を行います。

足す治療(構造補強・立体再構築)

注入

  • ヒアルロン酸注入 3本

まず、中顔面のリフトポイントへ架橋ヒアルロン酸を注入し、靭帯付着部を補強して下垂した組織を内側から引き上げます。そのうえで、目の下や頬外側など萎縮している部位へ自然なボリュームを補います。これにより、余分な重みを軽減しつつ、失われた高さを再構築し、顔全体の重心を上方へ戻します。

40代 華奢で骨格の美しさが魅力のタイプ

お顔の状態

状態を分析

脂肪が少なく、加齢により痩せやこけが目立つ

もともと皮下脂肪が少なく、輪郭や骨格の美しさが際立つタイプです。若い頃は、適度な脂肪がクッションとなり、やわらかく優しげな印象を保っています。しかし加齢とともに皮下脂肪は確実に減少し、骨格の陰影が強調されやすくなります。脂肪が減ることで皮膚に余りが生じ、シワっぽさやハリの低下が目立ち始めます。頬やこめかみのふっくら感が失われ、顔全体が削げた印象へと変化します。さらに、眼窩周囲の骨も萎縮するため、目のくぼみや上まぶたの落ち込みが強調され、疲れた印象や実年齢以上の老け感につながります。このタイプでは「重みで下がる」のではなく、「支えが失われてやつれる」ことが主な問題です。脂肪の多いタイプとはアプローチが大きく異なります。

アセスメントシート

  • ボリュームが多い部分
  • ボリュームが少ない部分

治療法の提案

引く治療(過度に削らない引き締め)

照射

  • ソノクイーン・カーブリフト 小顔HIFU

脂肪を減らすことが目的ではなく、SMASや皮膚のタイトニングを穏やかに行い、輪郭を引き締めることが目的です。強い脂肪収縮を伴う治療は避け、あくまで"ゆるみの補正"にフォーカスします。

足す治療(構造補強・ボリューム再建)

注入

  • ヒアルロン酸注入 4本

まず、中顔面のリフトポイントへ注入し、支持構造を補強して重心を引き上げます。そのうえで、こめかみ・頬外側・眼窩周囲など、萎縮している部位へ適切にボリュームを補います。重要なのは「膨らませる」のではなく、「失われた高さと曲線を戻す」ことです。骨格の美しさを損なわず、自然な陰影を再設計します。

たるみ治療の種類
層別アプローチ