2014年5月 9日

αリポ酸 

αリポ酸は、新陳代謝促進、体脂肪増加の抑制効果のある脂肪酸の一種です。

ブドウ糖の消化効率を高め熱エネルギーの生産性を高めて新陳代謝を促進し、体脂肪の増加を抑制しダイエットに効果があると人気の成分です。またビタミンC・Eの400倍の抗酸化作用があり、活性酵素の抑制効果で細胞老化を防ぎ、美肌と若返りにも効果的です。

さらに、コエンザイムQ10、ビタミンC・E、グルタチオンなど他の抗酸化成分を再生させて再利用する効果があり、抗酸化力をトータルに高めます。αリポ酸は水にも脂質にも溶けるため、体のすみずみまで行き届き効果を発揮します。

またαリポ酸には「キレート作用」により水銀などの有害金属を胆汁を介して体の外に排泄してくれる効果もあります。1日の必要量は200~300㎎で、肝臓で基礎代謝に必要な分量のαリポ酸が生産されます。

しかし、αリポ酸の合成量は30歳頃から加齢と共に著しく低下してしまいます。また、若くても細胞がストレス状態下にあると、充分な量が合成できないため、積極的に摂取すべき成分です。αリポ酸は、牛のレバー、ほうれん草やブロッコリーなどの食品に含まれていますが、ごく微量のため食事から十分に摂ることは困難です。

食事30分前の空腹時にサプリメントや注射などで摂取すると効果的と言われています。

関連治療 脂肪溶解注射(脂肪溶解メソセラピー)

PRP(多血小板血漿)注入療法(白血球添加自己多血小板血漿注入療法)(White blood Cell-conteining Platelet-rich Plasma) 

自身の血液を採取し、白血球・血小板を凝縮して抽出した血漿を、皮膚の浅い部分に細かく注入する美容治療です。再生医療を応用し、ヒトが本来持っている創傷治癒の働きに着目して生まれたアンチエイジング術で、セルリバイブセラピー・白血球添加自己多血小板血漿注入療法ともいわれます。

「PRP(多血小板血漿)注入療法」は血液から多血小板血漿を作る過程で、従来のPRPよりも血小板の濃度を高めています。さらに適量の白血球を含むことによって、より高い組織の再生効果が得られます。

PRPを肌の真皮浅層に注入すると、創傷治癒過程でみられる様々な自身の成長因子が誘導されます。簡単に言うと、注入エリアは「ケガをした」とだまされる訳です。成長因子により線維芽細胞が刺激されて、自身のコラーゲン線維やヒアルロン酸が産生されます。この過程は3週間後頃から徐々にみられ、少しずつ皮膚にはりが出現し、肌の若返りと再生が始まり、ちりめんじわ、目の下のくま、くぼみ、たるみ、ニキビ跡のクレーター、毛穴の開大などが改善します。

また、自己の血液を用いているためアレルギー反応のリスクが非常に低く、緩やかな効果が1年以上続くため、自然な変化を求める場合に適しています。通常の注射器と針を使った手打ちでの注入の場合は、3日間程の軽い腫れと、内出血が出現する場合があります。しかしながら、最近では自動式メソセラピー治療器「ダーマシャイン®®」を用いることで、均一にごく微量ずつの注入が可能となり、腫れや内出血のリスクが軽減しました。さらに内出血に関しては、あらかじめ止血予防目的の内服や点滴を行うことで、ほぼノーダウンタイムで受けられることから、近年人気が高い再生医療の一つです。

関連治療

PRP(多血小板血漿)注入 水光プラス(ダーマシャイン®®)

Qスイッッチルビーレーザー

694nmの単一波長を出すレーザーで、浅い部分にあるシミの他、深い部位にあるシミやあざにも有効な治療器です。

顔面の殆どのシミが適応となりますが、肝斑と呼ばれるシミには適しません。 光治療では届かない、太田母斑や後天性真皮メラノサイトーシス、異所性蒙古斑などの深部にあるシミやあざはQスイッチモードの付いたルビーレーザーやアレキサンドライトレーザーでなければ十分な効果が得られません。

また、浅い部分のあざである扁平母斑は、太田母斑や異所性蒙古斑と同じく保険適応となりますが、後二者に比べ効果にばらつきがあり再発も多く難治です。Qスイッチルビーレーザーは黒色への反応に優れ、皮膚内部のメラニン色素を効果的に破壊することに優れており、メラニン色素のみをターゲットとし傷痕を残さず安全に治療しますので、周囲の正常な皮膚を傷つけることがありません。

メラニン色素における吸収が高く、コラーゲン線維への吸収が低いことは、シミ以外の正常組織に対する損傷が少ないことを示し、またヘモグロビンへの吸収が低いため、血管への影響も最小限となります。

L-カルニチン  

L-カルニチンとは脂肪代謝を促すアミノ酸の一種です。

体内におけるLカルニチンの生成は20代をピークに減少していきます。加齢と共に太りやすい体質になる原因の1つにLカルニチンの減少が考えられます。1日に必要とされるLカルニチン量は300~500㎎ですが、体内では肝臓で1日約10㎎しか作ることができません。1日許容摂取量は体重1㎏あたり20㎎(50㎏の人であれば1000㎎)で、毎日生涯にわたって摂り続けても安全と言われており、一度に大量摂取しても過剰分は尿中に排泄されます。Lカルニチンは野菜や果物にはほとんど存在せず、主に肉類の赤身に含まれている成分です。和食中心の日本人の場合、食事からは十分に摂ることは難しいといわれており、日本人の平均摂取量は1日あたり75㎎です。


最近では、サプリメントやクリニックでの点滴などで補うこともできます。また脂肪溶解注射の際にホスファチジルコリンと共に脂肪層に直接注入し、部分痩身の補助薬剤としても使用されています。

L-システイン(ハイチオール)     

タンパク質を構成するアミノ酸の一種で、商品名は「ハイチオール」といいます。体内では、メチオニン(必須アミノ酸の一種。血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用がある)から作り出されます。

皮膚の代謝や、肝臓の解毒作用に関与し、皮膚の色素沈着をもたらすメラニン色素の生成を抑え、メラニンを無色化するとともに肌のターンオーバーを促し、新しい細胞への生まれ変わりを助けます。シミ、そばかす、日焼け、かぶれなどの対策として、ビタミンC、ビタミンB類などとともに用いられ、色素沈着の予防と改善に適しています。シミのメカニズムとして、紫外線などの刺激により、メラノサイト(色素母細胞)内にある無色のチロシンが酸化酵素のチロシナーゼによって化学反応を起こし、徐々に黒色化することで黒色メラニン(ユーメラニン)が合成されます。

L-システインはメラニン合成の素となるこのチロシナーゼの活性を抑えることで、メラノサイト内でのメラニンの生成を抑制します。また、無色のチロシンが黒色メラニンへと合成されるのを阻害し、黒色メラニンをドーパキノンに還元して無色化します。さらに肌の代謝を促し、ターンオーバーを正常化することで、既にできてしまったシミ、くすみ、にきび跡の色素沈着などの排出を促します。

また、抗酸化作用や体内のコラーゲン線維を生成する効果があり、肌の弾力を高めて老化防止にも役立ちます。抗アレルギー作用もあり、湿疹、蕁麻疹(じんましん)、薬疹などにも処方されます。また、L-システインは肝臓の解毒作用に関与し、体内でアルコールを処理する作用があります。二日酔いの主な原因は、アセトアルデヒドという毒性物質であり、L-システインはこのアセトアルデヒドを体外に排出します。アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素を活性化することで、アルコールを分解し、二日酔いの改善に用いられます。食品では、赤唐辛子、ニンニク、タマネギ、ブロッコリー、芽キャベツ、オート麦、小麦胚芽などに含まれまれ、美容目的のサプリメントとして、多くはビタミンCとの合剤として市販されています。

銀座ケイスキンクリニックではシミや肝斑の改善、予防の内服治療薬としてビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸とともに処方しています。

関連情報

院内処方について 水光プラス(ダーマシャイン®®)について

CO2レーザー・炭酸ガスレーザー

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは、水を標的とした波長10,600nmの赤外線領域光を発生するレーザーです。

細胞内の水分と反応して熱エネルギーを発生させ、治療部位を瞬間的に切開・蒸散・凝固させます。金属のメスと比較して、出血がほとんどなく、皮膚のごく浅い層のみ切除が可能で、繊細な手術に向いています。

また、電気メスと比較し、周囲の組織へ熱ダメージが広がらないため、傷の治りが早いという利点もあります。このような性質から、医療の分野ではレーザーメスとして、ホクロ(色素性母斑)・脂漏性角化症(老人性いぼ)・アクロコルドン(スキンタッグ)・線維腫・汗管腫・血管腫・稗粒腫・老人性脂腺増殖症・日光角化症・眼瞼黄色腫などの除去に使用します。

1~2mmの小さなものは数日、4~10mmまでのやや大きいものは1~2週間で傷が上皮化します。血管新生のため、一時的に濃いピンク色の類円形の傷跡になりますが、徐々に周囲の皮膚と馴染んでいくため、切除縫合手術による線状の傷跡に比べ比較的目立ちにくいというメリットがあります。

また、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)後の傷跡の処置は、軟膏もしくはテープ(被覆材)による保護のみと簡単です。切除縫合手術後のような消毒や、ガーゼ保護は不要で、縫合糸の抜糸もなく、施術当日から入浴・シャワー浴・洗顔がすぐできます。さらに、レーザーに反応した治療部位は、傷の修復に向けた細胞の活性化により肌の再生が促進し、肌質自体も改善されるという相乗効果も併せ持つため、傷跡や深いニキビ跡などの治療にも効果的です。


関連治療


CO2レーザー

CO2フラクショナルレーザー(フラクショナルCO₂レーザー)

フラクショナル(fractional)とは、1.ごくわずかな、2.分数の、少数の、3.断片的な、という意味を持ちます。CO2フラクショナルレーザーは、10,600nmの波長を発生させるレーザーを極小のドット(点)に分割して照射することで、たくさんの微細な穴をあけ(蒸散させ)、肌の入れ替えと皮膚の再生を促進させ、新しい肌にリセットさせる最新のアブレイティブ・フラクショナルレーザーです。

皮膚へのダメージを極力抑えながら高出力のレーザー照射が可能となり、副反応を最小限にし、安全に治療することが出来ます。1回の照射で、施術部位の10~20%が新しい肌へ入れ替わり、6~10回の治療を繰り返すことで肌全体が新しい皮膚へ再構築されます。毛穴の開大やニキビ跡、小じわ、傷跡、妊娠線などに効果があり、たるんだまぶたをピンとさせるアイリフトや、シミや色むら、くすみなどの肌質改善目的にも用います。

銀座ケイスキンクリニックで導入している国産のユニクセルをはじめ、CO2RE、アンコア、eCO2(エコツー)などが代表的な機種です。その他、アブレイティブ・フラクショナルレーザーの中には、エルビウムYSGGレーザー(波長2790nm)のパールフラクショナルやエルビウムヤグレーザー(波長2940nm)のピクセル2940、Lux2940などがあります。これに対し、ノンアブレイティブ・フラクショナルレーザーとは、皮膚表面に穴をあけることなくレーザーエネルギーをドット状に照射して熱を加えることで、同様の効果を実感でき、治療後は日常生活にほぼ支障がない程度のレーザーです。

蒸散していないため、ダウンタイムが短いことが利点ですが、一般的には、その分アブレイティブ・フラクショナルレーザーに比べて効果が弱く、治療回数がさらに多く必要となります。ノンアブレイティブ・フラクショナルレーザーの機種には、フラクセル3(波長1550nm・1927nm)・アファーム(波長1440nm・1320nm)などがあります。

関連治療

CO2フラクショナルレーザー(フラクショナルCO₂レーザー)

AHA

AHAとはα-ヒドロキシ酸の略語で、主にグリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸の5種類があります。

リンゴやぶどう、柑橘類などのフルーツによく含まれていることから別名フルーツ酸と呼ばれます。肌になじみやすく刺激も少ないため、日本では最もメジャーなケミカルピーリングに使用する薬剤です。

角質層のつながりをゆるめる効果があり、古くなった角質(垢)をはがれやすくする事で正常なターンオーバーを促します。ターンオーバーが整う事により、肌全体のくすみが取れたり、皮脂の分泌がスムーズなる事によりニキビが改善したり、ニキビが出来にくい肌質に変えたりする効果があります。

AHAの作用は真皮にも及び、コラーゲン線維の生成が促進されるため、小じわを改善したり、ニキビ痕を浅くする効果もあります。近年ではピーリング石鹸やふき取りピーリング化粧水などの自宅でケミカルピーリングができるというスキンケア用品が多数販売されています。医療機関での施術に比べ、かなり弱い酸性度ではありますが、ケミカルピーリングにより角層の結合が弱まっている状態では、普段使用しているスキンケア成分の浸透を高めることが出来ます。皮脂の分泌を抑えたり、メラニン生成を抑え美白効果のあるビタミンC誘導体配合のスキンケア製品と一緒に使うとより効果的です。


関連治療


グリコール酸によるケミカルピーリング

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) 

ADMとはAcquired Dermal Melanocytosisの略語であり、日本語名は後天性真皮メラノサイトーシスというあざの一種で、後天性両側性太田母斑様色素斑、遅発性真皮メラノサイトーシスもほぼ同症です。

ADMは日中韓国人の女性に多く見られ、15~24歳、30~44歳の二峰性の年齢分布を示します。単独でみられることもありますが、多くの場合普通のシミ(日光性色素斑)やそばかす(雀卵斑)、肝斑と混在していています。特に、肝斑との混在例が多く、この場合は皮膚科専門医でも判断に迷うことがあります。

肝斑は妊娠や出産を契機に発症し、女性ホルモンとの関連性を言われていますが、ADMにはそういった背景は確認されていないようです。ADMの特徴として小型の斑が散在していること、色がかすかにグレーから青味を帯びて見えること、通常両側の頬上部に左右対称に存在すること(特に女性)、額両端(特に男性)、眼瞼・鼻翼・鼻根にも色素斑を認めることなどがあります。しかし、これらの特徴も他の種類のシミや肝斑とも似ており、混在すると非常に判別しにくくなります。

組織学的には表皮基底層のメラニンの沈着と真皮内にメラノサイトの増殖がみられるため、治療は真皮内まで到達するQスイッチレーザーが適応です。通常数回の照射を必要とすることが多く、真皮内で壊れたメラノサイトが吸収されるまでには時間がかかるため、照射後すぐに消えるのではなく3ヶ月~半年くらいかけて徐々に色がとれていきます。

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