ダーティーネック(dirty neck)、ポイキロデルマ様皮膚変化、アトピー性皮膚炎後色素沈着

成人期のアトピー性皮膚炎の患者さんに見られる特有の皮膚変化を指す言葉です。慢性・再発性の炎症により、さざなみ様の褐色の色素沈着(黒ずみ)や、色素脱失(白斑)、皮膚の萎縮などが混在して、主に首や鎖骨の上、上胸部などにかけて見られ、「ダーティーネック(dirty neck)」、「ポイキロデルマ様皮膚変化」と呼ばれます。メラニンは紫外線から表皮の角化細胞の核を守る働きがあり、基底層のメラノサイトが作り、通常表皮にしか存在しません。やけどや虫刺されなど、激しい炎症の後には、一時的にメラニン色素の産生が高まり、炎症後色素沈着をおこしますが、半年~2年程度で消えていきます。一方アトピー性皮膚炎では、慢性的に炎症を繰り返すとによって、表皮の基底膜が壊れ、普段はみられることのない真皮へメラニン色素が落ちてしまいます。これが時間が経っても消えない色素沈着(黒ずみ)の原因です。

表皮のみの色素沈着ですと、ケミカルピーリングやジェントルレーズ照射、ハイドロキノンやレチノイン酸の外用などが効果的ですが、dirty neckのように、真皮にまで落ちてしまったメラニン色素に対しては、効果が弱く、非常に難治でした。そこで、銀座ケイスキンクリニックでは、真皮のメラニン色素ごと、フラクショナルCO2レーザーで肌を入れ替える治療をおすすめしています。色素沈着の改善だけでなく、新しい皮膚におきかわることにより、萎縮した肌質から、ふっくらハリのある柔らかい肌質に生まれ変わります。長年お悩みだった方には自信をもってオススメしたい治療です。アトピー性皮膚炎の方でも、皮膚科専門医が炎症を治療した上で照射しますのでご安心下さい。

関連治療

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