【最新】毛穴が目立つ原因と毛穴対策のNG行動!詰まり・黒ずみ・開き タイプ別の美容治療もご紹介!

【最新】毛穴が目立つ原因と毛穴対策のNG行動!詰まり・黒ずみ・開き タイプ別の美容治療もご紹介!

    目次
  1. 1. なぜ毛穴は目立つの?
  2. 2. 毛穴が気になるとやってしまうNG行動
  3. 3. 毛穴対策のホームケアは酵素洗顔がおすすめ
  4. 4. 定期的に美容治療を取り入れるのが毛穴改善への近道

1. なぜ毛穴は目立つの?

鏡を見ると、毛穴に目がいきますよね。特に鼻と頬の毛穴は目立つので、何とかしたいと思っている方も多いと思います。毛穴が目立つ主な原因は、1.皮脂量、2.老化です。若年層では過剰に分泌される皮脂の影響で、30代以降では加齢に伴って皮膚がしぼみ、たるむので毛穴が目立ってくるのです。

顔はもともと皮脂量が多い脂漏部位で、大きく発達した皮脂腺を持つ脂腺性毛包が多く存在します。この脂腺性毛包は毛が細く、毛漏斗部(毛穴の入り口)が大きいため、皮脂が溜まり、角栓ができやすいのです。私たちが目にする毛穴は、皮膚の奥から伸びる体毛を包む毛包が肌表面で開いた部分です。特に鼻、眉間、おでこのTゾーンの毛穴は大きく発達した皮脂腺が多いので、毛穴が開いたり黒ずんだりしやすい傾向があります。

皮脂はもともと外的刺激から肌を守る皮脂膜の材料で、適正量なら美肌菌により脂肪酸とグリセリンに分解され、弱酸性で潤いキープに役立ちますが、過剰に分泌されてしまうと毛穴の角栓となります。また、朝晩きちんと洗顔料を使って洗わないと皮脂は約6時間で酸化皮脂に変化します。酸化皮脂は角層の炎症を引き起こし、角層が厚くなって毛穴が詰まり、ニキビを引き起こすことにもなります。正しく洗顔しないと、次々に負のスパイラルに陥ってしまうのです。

2. 毛穴が気になるとやってしまうNG行動

毛穴がない"つるん"とした肌は理想ですが、それを望むあまり、過激なケアをしていませんか?残念なスキンケア、代表的なNG行動は3つあります。

■ 毛穴パックを貼り付けてはがす

角栓を取り除くパックにも色々ありますが、シートを貼って剥がすタイプやパック剤を塗って乾いたら剥がすタイプはおすすめできません。いずれのタイプも、剥がした後のパックにブツブツがくっつき、毛穴の詰まりがとれてすっきりした気分になりますよね。私も学生の頃にはまりました。しかし、毛穴ケアとしてはNGです。

パックを貼って剥がすという行為によって、肌の最外層の角層も一緒にはがれてしまい、大きな負担になります。角層はサランラップ1枚にも満たない薄い組織(約0.02㎜)ですが、大切なバリア構造で、毛漏斗部(毛穴入り口)まで覆っています。これが無理やりはがされると、皮膚と毛穴は、大急ぎで新たな角質細胞を作り出そうとし、皮脂や汚れと混じり合って、アッという間に角栓が作られて元に戻ってしまうのです。急いで作られた角質細胞は、保湿分子が不足するため、肌のかさつき、ごわつき、キメの悪化、くすみや肌荒れも起こりがちになります。

■ 毛穴を洗顔ブラシでゴシゴシ洗う

毛穴の直径は0.2~0.5㎜で、毛穴の汚れを物理的にかきだすには、これより毛先が細く、なおかつコシが強く、硬い角栓に突き刺さるブラシでなければなりません。また、毛穴の構造は、肌の表面から連続する角層で覆われるすり鉢状の形状で、奥に行くほど狭くなるので、ブラシでかきだそうとするのは現実的ではありません。洗顔ブラシでこする行為は、角栓をかきだせずに、角層を痛めるだけの残念過ぎる悪習慣です。肌は外からの刺激で角層を厚くして守ろうとする働きがあり角化が促されて角栓が悪化してしまうからです。どうしてもブラシを使いたいなら、洗顔料を泡立てることだけに役立て、泡を顏に載せて、手で優しく泡を動かして洗いましょう。

■ 角栓を押し出す、つまみ出す

「インスタやYouTubeで、ひたすら角栓を押し出す動画が好きで見ちゃうのよね」と言う方いませんか?あのリール動画は中毒性、嗜癖性が高く非常に危険です。皮膚科専門医の私ですら「ちょっとだけ押し出しちゃおうかな~」と思ってしまうほどですから毛穴が気になっている若い方ならなおさらです。

さらにAI機能の進化で「毛穴押し出し動画」を視聴したり「角栓ケア化粧品」「毛穴パック」などを検索したりした直後から、毛穴関連の動画や商品が大量にスマホ画面に表示される事態に陥り、文字通り『毛穴地獄』の沼に落ちてしまいます。もしお気に入りに登録しているなら、即削除して、遠回りでも理にかなったケアに立ち戻りましょう。

角栓を押し出す道具としては、身近な綿棒だけでなく、医療用の面皰圧出子(めんぽうあっしゅつし・コメド圧出)に類似のコメドプッシャー、角栓取り、角栓除去用ピンセットなど多様な商品がAmazonや楽天で販売されています。これだけ売れているということは、自宅で角栓を押し出す人が多いと証拠です。物理的に押し出したり、つまみ出したりする行為は肌バリアの維持に必要な角層・皮脂まで奪ってしまい、肌を傷つけてしまうので、注意が必要です。

3. 毛穴対策のホームケアは酵素洗顔がおすすめ

これまで、ダメダメばかり言ってきましたが、「普通に洗ってても詰まるんだよ!」というお気持ちはよく理解できます。特別な洗顔料を使わなくても朝晩しっかり洗顔すれば毛穴詰まりには十分に有効ですが、毛穴が詰まって黒ずんだり角栓ができたりした場合には、酵素洗顔がベターです。

パウダータイプやジェルタイプなど化粧品メーカーによって剤型は様々です。酵素の力でたんぱく質や皮脂を分解してくれるので、角栓が小さく目立たなくなります。また新たな角栓の蓄積も防いでくれます。酵素洗顔は、皮脂が多めの人、肌の角層によるゴワつきが気になる人に特におすすめです。最初の3日間は連続して使用してもOKですが、その後は週に2~3回に調整しましょう。比較的乾燥肌の方も、ターンオーバーを刺激する目的で週に一回程度使用すると水分量が整う場合もあります。

ちなみに、酵素洗顔の成分は大きく分けて2つがあり、肌質によって適切なものを選びましょう。

■ 乾燥がきっかけで毛穴が目立つ人➡たんぱく分解酵素パパイン、ブロメライン

パパインはパパイア、ブロメラインはパイナップルから抽出される酵素です。角質を優しく溶かしてくれます。

■ 皮脂量が多い人➡脂肪分解酵素 リパーゼ、パンクレアチン

リパーゼやパンクレアチンは体の脂肪を溶かす酵素と同じ成分で脱脂力が強いのが特徴です。

洗顔は泡タイプのものはしっかり泡立てて、毛穴が気になる部分は泡を30秒ほど置いてから洗い流しましょう。もちろん洗顔後の保湿も忘れないでくださいね。

4. 定期的に美容治療を取り入れるのが毛穴改善への近道

ホームケアでの効果には限界がありますから、美容皮膚科の施術を組み入れるのも毛穴改善への近道です。

■ 詰まりタイプ

原因:過剰な皮脂分泌やターンオーバーの遅れによる古い角質の停滞で「角栓」が形成され詰まっている

おすすめの施術:アクアフェイシャル

美容成分豊富な2種類のピーリング剤(乳酸とサリチル酸)を使用し、毛穴を吸引しながら洗うので、肌の弱い方でもピリピリしない施術です。専用のチップで渦巻き状の水流を発生させ、普段の洗顔では落としきれない毛穴の奥の汚れや余分な皮脂、古い角質を取り除きます。加齢でターンオーバーが低下して、微小角栓が出来た大人の毛穴にも効果的です。

■ 黒ずみタイプ

原因1:角栓の酸化

角栓をそのまま放置すると、角栓の先端部分が酸化して黒ずみを生じます。対策は詰まり毛穴と同様に『アクアフェイシャル』が効果的です。

原因2:過剰なメラニン

触ってもザラツキが無い、角栓を取り除いても毛穴が黒い場合は、毛穴の入り口に沈着した過剰なメラニンが原因の可能性があります。「毛穴ジミ」とも呼ばれ、よく見ると毛穴の周りがドーナツ状に黒ずんでいます。紫外線の影響や、皮脂による刺激やニキビなどの炎症、ゴシゴシ洗うなどの摩擦によっても、メラノサイトの過剰な増殖が起こることがあります。

メラニンが原因の黒ずみ毛穴を目立たなくするためには、年間を通しての紫外線対策に加えて、メラニンの生成を抑え排出を促す美白ケアがポイントになります。

おすすめの施術:ピコトーニング照射

メラニンを一気に微粒子に粉砕します。毛穴の開きやハリのなさも同時に気になる方は、真皮のメラニン色素ごと肌を入れ替える『ピコトーニングとフラクショナルのW照射』が効果的です。

原因:黒く短い産毛

黒ずみだと思っている毛穴が「実は産毛でした!!」という症例は多数あります。日本人はうぶ毛の色も黒いうえ、剃ると毛の断面が拡がることで、余計に目立ちやすくなります。特にTゾーン、小鼻、あごが目立ちやすい傾向にあります。

おすすめの施術:ジェントルレーズプロ

産毛を脱毛して毛穴が詰まりにくくなりますし、毛を剃らなくなるのでキメも整います。また、レーザーの熱作用で皮膚も引き締まるので肌にハリと透明感が出ます。

■ 開きタイプ(オレンジ毛穴・たるみ毛穴)

おすすめの施術:シルファームX

微細な針を皮膚に刺し、その針先から高周波(RF:ラジオ波)を流すことで真皮~皮下組織に直接熱刺激を与えます。高周波(RF)の作用で皮脂量が調整され、針傷と高周波の熱作用でコラーゲン線維が再生し、毛穴が目立ちにくくなります。

タイプに合わせたケアをご参考になさってください。