【唇のエイジングケア】シミ・くすみ・シワ...唇に現れる老化のサインとは?皮膚科医が教える クリニックでの唇治療

【唇のエイジングケア】シミ・くすみ・シワ...唇に現れる老化のサインとは?皮膚科医が教える クリニックでの唇治療

冬は、肌だけでなく、唇の乾燥も進む季節です。カサカサのしぼんだ唇だと、老けた印象に見えてしまうこともあります。肌と同じく定期的にケアして、ふっくらとした唇をキープしてあげることが大切です。また、手ごわい唇のトラブルや老化防止には、美容医療に頼るのもひとつの手です。そこで今回は、唇のエイジングとその対策について解説します。

    目次
  1. 1. 唇も老化するって本当?
  2. 2. リップケアはエイジングケアの一環としても必要
  3. 3.クリニックでできるエイジングケア

1.唇も老化するって本当?

年々、唇がカサカサと乾燥して荒れやすかったり、縦ジワが目立つなど、いつものリップでは保湿不足を感じるようになっていませんか?それは、年齢を重ねると肌が乾燥しやすくなるように、唇も乾燥が進み、縦ジワが目立つようになるためです。

また、ハリや弾力が失われるため、唇が小さく萎み、輪郭が曖昧になってボリュームが減少、より縦ジワも目立つようになります。加えて、唇は角質が薄いことで紫外線の影響を受けやすく、シミができたり、乾燥や色素沈着による色のくすみが起こります。このように、唇の色や形が年齢とともに変化していきます。

口周りの加齢変化というと、ほうれい線やマリオネットラインをイメージする方が多いですが、実は唇も年齢が現れやすいパーツなのです。唇はその人の魅力度を左右する最重要パーツでもあります。

唇に現れる老化のサイン

☑ 乾燥
☑ くすみ
☑ 輪郭のぼやけ
☑ 縦ジワ
☑ ハリ・ボリュームのなさ

上記以外にも、唇が薄くなる、色が暗くなる、口角が下がってきたなどがあげられます。

2.リップケアはエイジングケアの一環としても必要

唇の乾燥を放置していると、リップメイクのノリが悪くなるだけでなく、唇本来の色もくすんでしまい、老けて見えることがあるので要注意です。さらに乾燥が進むと、ひび割れや口唇炎などのさまざまな症状につながる恐れもあります。炎症を繰り返すことで、ハリが失われて縦ジワが深くなったり、メラニンが少しずつ沈着してシミやくすみなどの原因にも。

また、唇の血色の悪さは、冷えや貧血からくることもあります。日々の運動習慣や食事の見直しも大切です。日焼けをしている、タバコを吸う人も唇がくすみやすくなります。

対策として、まずは、こまめなリップケアでしっかり保湿すること。外出時は、顔用の日焼け止めを唇にも薄く塗ったり、自分に合ったUVケア成分入りのリップクリームを使うのがおすすめです。

正しいケア方法については、前回の記事「【唇の乾燥対策】唇荒れを招くNG行為と効果的なリップクリームの選び方・使い方」を参考にしてみてください。それでもなかなか解消しない唇のトラブルや老化防止には、美容医療に頼るのも手です。

3.クリニックでできるエイジングケア

くすみやシミには...『口唇ピコレーザー

唇は日焼け止めを塗りにくい部位のため、日光性色素斑(紫外線によるシミ)が出やすく、外的刺激や乾燥による口唇炎を繰り返しやすいため、炎症後色素沈着(炎症による色素沈着)が生じやすい部位です。特にアトピー体質では、唇にシミが生じるリスクが高い傾向にあり、唇のシミから診断がつくほどです。

唇の炎症後色素沈着は、通常のシミよりもメラニン色素が深部に落ち込んでいるので、美白剤は効かず、時間が経っても消えません。そんな唇にシミがある人、グレイッシュにくすんでいる人におすすめな施術がこちらです。

口唇ピコトーニング×ピコスポット打ち放題 1回¥28,000(税抜)

シミ治療として大人気の『ピコレーザー(ピコウエイ)』を使用し、唇全体のくすみを『ピコトーニング照射』で飛ばし、黒くドット状に浮いてみえるシミに対しては、『ピコスポット照射』を同時に行います。輪ゴムでパチっと弾かれる感覚で痛みはわずかです。膜状のかさぶたができ、しばらくするとポロリと剥がれ落ちます。

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「ピコレーザー」とは、照射時間が従来機の1000分の1「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位となり、非常に高いエネルギーで色素を破壊するレーザーのジャンルです。熱によるダメージが大幅に減少したため、痛みや照射後のかさぶた、炎症後色素沈着などの副反応を最小限に抑えながら、安全かつ効率的にシミ治療を行うことができます。なかでも当院が採用するシネロン・キャンデラ社製のピコレーザー『PicoWay(ピコウェイ)』は、世界最短の照射時間を誇る切れ味抜群の最上位機種で、幅広いお悩みを解決することができます。

各々単体のメニューもあり、悩みに応じてアレンジできるので、ご相談ください。また、ピコレーザーの顔全体照射メニュー(トーニングもしくはフラクショナルW照射)を受けた方には、口唇のトーニングをオプション(¥8,000)でつけることができます。

シミとくすみが消えるだけで、リップメイクの仕上がりが格段にアップします。

しぼみには...『ヒアルロン酸注入(唇形成)

加齢により唇のコラーゲン線維や脂肪、筋肉が衰えると、唇が薄くしぼみ、縦ジワが目立ち始めます。また、上唇が平坦になるので、鼻下から唇までの距離(人中)が長く見えるようになり、間延びした印象になってきます。さらに、唇の輪郭が曖昧になって口紅がにじむようになります。

そんな悩みをまとめて解消できるのが『唇のヒアルロン酸注入』です。

唇の端に小さな針孔を開け、カニューレという先端の丸い針を使って唇全体にヒアルロン酸を注入します。ヒアルロン酸は、保湿効果も高い為、注入後長期にわたってプルプルとした潤いも実感できます。効果の持続期間は注入量や体質による個人差がありますが、約6ヶ月~1年です。

唇へのヒアルロン酸注入で唇の輪郭を整え、ふっくらさせると、二次的効果で唇周囲のシワも軽減します。また、唇の形やボリュームを整えることによって、顔の印象がグンと華やかになります。加齢による唇のシワを消すだけでなく、上下左右のアンバランスな唇の形の修正や人中をくっきりさせたり、ぷっくりとした唇の形成まで簡単に治療できます。

唇のヒアルロン酸注入 トライアル1本¥75,000 院長施術トライアル1本¥95,000

『ヒアルロン酸注入』は、安全性の高い製剤を選ぶことはもちろん、解剖学的知識と正しい部位に注入するテクニックや経験に加え、美的センスが必要です。ポイントは、自然に上品に控え目に見えること。当院では、注入デザインをミリ単位で微調整するオーダーメード治療を行っております。不自然な印象にならないよう、顔全体のバランスをみて行うため、注入したことが分からないくらいナチュラルな仕上がりになります。

角層が薄く、非常にデリケートな唇。それだけにケアを怠ると10年後、20年後に確実に縦ジワやくすみなど、老化が現れます。口元は、その人の第一印象を大きく左右するパーツです。ホームケアと美容医療を上手に使い分け、魅力的な美しい唇を目指しましょう。