【2023年度版】たるみの原因と対策を解説!あなたのたるみは「肉だるみ?」「皮だるみ?」クリニックでのおすすめ治療を紹介!

【2023年度版】たるみの原因と対策を解説!あなたのたるみは「肉だるみ?」「皮だるみ?」クリニックでのおすすめ治療を紹介!

新型コロナウイルスの5類移行にともないマスクを外す機会も増え、口元を覆うことなく自分の顔をさらすことが多くなりました。マスク生活による肌への影響としては、摩擦によるシミや肝斑の増加、皮脂の分泌量が乱れることでの毛穴の開き、さらには運動不足や緊張感の低下による肌老化などさまざまあります。そのほか直接マスクが起因しているわけではありませんが、「以前よりたるみが気になるようになった」という声が増えています。今回は、多くの人が悩んでいる「たるみ」に関して、その原因や対策についてご紹介します。

    目次
  1. 1. たるみの原因とメカニズム
  2. 2. たるみのタイプ
  3. 3. クリニックで受けられるたるみ治療
  4. 4. クリニックでの治療と併せてするべきセルフケア


1. たるみの原因とメカニズム

「たるみ」は皮膚だけで起こるものではありません。加齢にともない、「皮膚」「脂肪組織」「靭帯」「筋肉」「骨」のそれぞれの層で立体的に変化が起こり、お互いに影響しながら複合的に絡み合い、進行していきます。ではそれぞれ、どのように変化するのでしょうか。

皮膚の真皮では、肌にハリや弾力を与えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが加齢や紫外線の影響で分解、変性し、肌は弾力を失い薄く硬くなります。ハリが失われた皮膚はシワがよりやすく、とくに良く動かす目周りや口周りでは早くからたるみが生じます。さらに真皮の構造変化は肌表面の表皮にも凸凹したキメの悪化として現れます。

真皮の下層にある脂肪組織では、脂肪の形態を保つメッシュ状のコラーゲン組織や脂肪を支えている靭帯が伸び『下垂』、脂肪も減り『萎縮』することで顔全体のたるみが目立つようになります。

脂肪組織の下には皮膚と脂肪組織を支えるスマス筋腱膜(SMAS層)があり、顏の土台として機能しています。SMAS層はフルフェイスリフト手術で釣り上げる構造体です。この土台となるSMAS層がゆるむことが決定的なたるみに繋がります。

筋肉に関しては、加齢とともに衰える筋肉と、表情の癖が強まって筋肉が硬くなる『拘縮』が起こります。皮膚が弱くなるので、表情ジワは若い頃よりも深く目立つようになります。

さらに顔面骨も加齢とともに萎縮します。特に女性は閉経後に女性ホルモンのエストロゲンが激減することで、急激に骨が小さくなることがあります。骨の萎縮で顔の基礎が痩せることで、コケ感やへこみ、余った皮膚の垂れ下がりによるたるみに繋がります。

このように、「たるみ」は複合的な要因が組み合わさって起こるので、マッサージやスキンケアだけでは改善することは難しいのが事実です。セルフケアも大切ですが、肌の奥までダイレクトにアプローチできる医療機関での専門治療を積極的に取り入れていくことが改善への近道と言えます。

2. たるみのタイプ

肉だるみタイプ・・・例:カトリーヌ・ドヌーブ

下垂の影響を受けやすく、フェイスラインの崩れで顔が大きく見えるタイプ。

●ほうれい線に肉が乗ってくっきり「ハの字」型に
●顔と首の境界が曖昧でダルダルの二重顎が目立つ
●頬のトップが下がって輪郭、口元も垂れ下がりブルドック様に

■ 皮だるみタイプ・・・例:オードリー・ヘップバーン

痩せ型で、加齢とともに萎縮とシワが目立ちやすくなるタイプ。

●頬が平坦もしくは凹んでいてクマが目立つ
●ほうれい線が縦に長くマリオネットラインと同化し、ドレープ状のシワが幾重にもある
●余った皮が下に溜まり、顔が間延びして長方形に

3. クリニックで受けられるたるみ治療

【肉だるみ、皮だるみ共通のおすすめ治療】

伸びてしまったスマス層や皮膚と脂肪組織を骨につなぎとめる杭(くい)のような役割を果たす靭帯などを面状かつ立体的に縮め、強固なコラーゲン線維に置き換えリフトアップする治療が必要です。深部にある肌の土台SMAS層にアプローチできる『ウルセラ(HIFU)』『ソノクイーン(HIFU)』『サーマクールFLX』がおすすめです。

●『ウルセラ(HIFU)

「リフトアップ」の効果実感が最も高く、「たるみ治療」マシンの最高峰です。超音波(HIFU)を用いて65~70℃の熱エネルギーを点状に密にあてることで、加齢で伸びたコラーゲン繊維を収縮させます。施術直後には伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締め効果が、長期的には新しいコラーゲン線維の再生により、緩んだ皮膚を強力に引き締めます。高い効果実感が得られますが、部分的にチクチクする痛みも伴います。「皮だるみタイプ」ではマストな施術で、痩せ型の方が効果実感を得やすいです。40代以降は年に一回の全顔照射がおすすめです。

● 『ソノクイーン(HIFU)

ウルセラと同じ超音波(HIFU)を用いて、シワやたるみを改善し、「リフトアップ」させます。皮膚表面には傷をつけずに、エネルギーを狙った層に正確に届けて点状に熱損傷(熱凝固点)を形成するという仕組みは同じです。ウルセラに比べてHIFUの熱エネルギーがやわらかいので、痛みに弱い人やたるみが軽い若い世代にも向いており、4か月毎の施術がおすすめです。

● 『サーマクールFLX

「引き締め・タイトニング」効果では最高機種です。高周波の熱エネルギーにより、真皮~脂肪組織~顔の土台となるSMAS層までを立体的に収縮し、施術直後から引き締め効果を得られます。小顔効果が高く、脂肪や輪郭のくずれなどに効果を発揮するため、特に「肉だるみタイプ」で初回に行うべき施術です。また、毛穴が引き締まり、ハリが高まる美肌効果も人気です。痛みが軽いので美容施術の初心者でもトライしやすい施術と言えます。

【皮だるみにおすすめの治療】

● 『ヒアルロン酸注入

失われた骨や脂肪をのボリュームを補い、注入周囲のコラーゲン密度を高めます。また、顔面靭帯の補強による顔揺れを抑えることで「リフトアップ」と「アンチエイジング」効果が期待できます。施術直後から効果実感が得られ、自身のヒアルロン酸を結合して自然なふくらみをもたらします。注入したヒアルロン酸製剤の周囲のコラーゲン線維が再生するので、効果は1年半~3年近く持続します。

骨格、脂肪量、光老化の程度で、顔立ちや肉付きはお一人お一人違います。どの老化要素が強いかによっても施術内容が変わりますので、しっかりとしたカウンセリングが大切です。

4. クリニックでの治療と併せてするべきセルフケア

根本的な改善にはクリニックでの施術が効果的ですが、日々の生活習慣やスキンケアも大切です。とくに表皮~真皮は、紫外線やブルーライト、タバコなどの酸化ストレスを防ぎ、しっかりと保湿をすることで老化の進行を遅らせることができます。

もともとキメが細かくてやわらかな肌質の人はたるみやすく、骨格が左右対称で、顎、頬骨、エラがしっかりしている人はたるみにくいという傾向はありますが、どんな人でも年齢を重ねればたるんでくるのは当然のことです。保湿力の高い化粧品でケアをしてバリア機能が整った強い肌にする、適度な運動と健康的な食事によって血管や腸を整えるなど、多方面からアプローチすることが大切です。