ミノキシジル

1960年代に血管拡張剤として開発された成分で、元々は高血圧の経口薬として用いられていました。しかしその副作用として全身の多毛症を頻繁に引き起こすことから、頭皮用外用薬としての臨床試験が実施され、脱毛症への有効性が確認されました。その後1980年代に脱毛症の治療として2%のミノキシジル外用液「Rogaine®(ロゲイン)」が発売されました。

男性ホルモンによる脱毛を抑制するプロペシア錠(フィナステリド錠)とは異なり、ミノキシジルは直接毛母細胞に働きかけ、血流を増やすことで毛根に栄養を多くいきわたらせ髪の成長を促進します。そのため、ミノキシジルは女性にも有効です。

フィナステリドは脱毛を抑制し、ミノキシジルが発毛を促進するため、併用することで相乗効果が得られます。当院では薄毛の気になる頭皮にスカーレットRF、ダーマローラーにて細かい穴をあけ、髪の成長を促す成長因子などの薬剤を導入していきます。ミクロの針穴から、育毛・発毛作用のある成長因子やミノキシジルなどの薬液を直接導入するので浸透率が高く、確実な効果を得られる治療です。また育毛水光プラスは薬液をダーマシャイン®で確実に頭皮に注入するので更に効果的で、手打ちと比較して圧倒的に痛みが少ないので人気です。

男性ではプロペシアの内服、女性ではパントスチンの外用・パントガールの内服を併用することで相乗効果が得られます。

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毛孔性苔癬

毛孔性苔癬とは、毛孔性角化症や毛嚢性角化症とも言われる、毛穴の角質異常のひとつです。皮膚の一番外側にある角質細胞が新生してから剥がれ落ちるまでの過程を角化と言い、通常、新陳代謝により一定のサイクルで角化を繰り返しますが、この角化に異常が起きると(角化異常)剥がれ落ちるはずの角質(垢)が毛穴の中に満たされ角栓として詰まり、毛孔が開大します。

この詰まった角栓の先端部が表皮に突出し、肌色から褐色調の丘疹(ブツブツ)ができる事で、肌表面がざらざらとした状態になり毛孔性苔癬となります。

好発部位は二の腕や肩、太もも、ヒップで、小児期に発症し思春期に増加する傾向が見られますが、成人後に目立ちにくくなります。遺伝的素因もあり幅広い年代の方に見られます。

東洋人の若い女性に多く見られ、自覚症状はありませんが、近年では審美的要因で治療される方が増えています。銀座ケイスキンクリニックでは、CO2フラクショナルレーザーやダーマローラー、ジェントルレーズ、ジェネシスなどの施術や、美白剤・ピーリング剤の外用による毛孔性苔癬治療を行っております。

CO2フラクショナルレーザーやダーマローラーで皮膚を入れ替え肌代謝を整える事で、角質が詰まりにくい肌質に導いたり、ジェネシスでお肌の赤みを引かせ肌表面を滑らかな肌質に改善します。

また、毛穴周囲の黒ずみや産毛が症状を目立たせている事も多いので、美白剤(ハイドロキノン)やピーリング剤(レチノイン酸)の外用やジェントルレーズの照射で、産毛の脱毛や色素沈着を改善します。

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ダーマローラー毛孔性苔癬集中治療

メラニン

メラニンとは、褐色ないし黒色の色素の事でメラニン色素とも言います。お肌の色や髪の色を決定する主な要素の一つで、シミやくすみもこのメラニンが増えたことによる影響です。大半が皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母と言われる髪を作り出す組織などにあるメラノサイト(色素産生細胞)で生成されます。

メラニンの大きな役割は紫外線から生命の地図とも言えるDNAを守ることです。紫外線は免疫を低下させ、活性酸素を発生させDNAを傷付け人体にダメージを与え、皮膚においては水ぶくれや炎症、皮膚癌などを引き起こす原因となります。

メラニンは天然の日焼け止めとも言え、紫外線を吸収し、この紫外線が皮膚の深部まで入らない様、バリアを作り守ってくれています。日焼けして肌が黒くなるのは、メラニンが多く生成されるためです。生成されたメラニンは皮膚のターンオーバーにより排出され元の肌色に戻りますが、慢性的に紫外線を浴び続けたり、加齢と共にターンオーバーが遅れたりすると、お肌に沈着し、いわゆる「シミ」や「くすみ」となって残ってしまいます。

メラニンというと、シミを作り出す嫌なものというイメージが強く、現にシミやくすみの原因である事も確かですが、その反面私たちの体を紫外線から守る大切な防衛物質としての働きもある事を覚えておきましょう。

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