2018年10月24日

白玉注射(グルタチオン注射)の効果と特徴

white_image002.jpg白玉注射に使用される美容成分「グルタチオン」とは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。体内の神経細胞以外の全細胞に存在し、細胞内で活性酸素や過酸化物質から細胞を保護する抗酸化物質として、また、異物を細胞外に排出する解毒作用のある物質としてなど、グルタチオンは生体内で重要な働きをもっています。


人間の体内では特に皮膚や肝臓、目の水晶体や角膜などにグルタチオンが多く含まれていますが、加齢や紫外線の影響によって減少しやすいという特徴があります。また、アルコールやタバコ、ストレス、睡眠不足、人工香料や人工甘味料などの摂取など、日常生活のなかでも気づかないうちに減少してしまいます。グルタチオンが減少すると、活性酸素によるダメージから身体を守る抗酸化作用がなくなってしまい、肌荒れや代謝の低下、疲労や肝機能低下、そして老化などを進行させる可能性があります。また、病気や生活習慣病にもかかりやすくなります。グルタチオンを注射で補充することは、美白・美肌の獲得のみならず、老化のスピードを抑制し、健康的な体の維持改善につながるのです。


白玉注射(グルタチオン注射)の効果

white_image003.jpg◆メラニン生成抑制による美白効果...紫外線を浴びると、皮膚内部のメラニン生産工場である『メラノサイト』が活性化します。メラニン色素の生成が排出よりも過剰になると、大量のメラニン色素が皮膚に留まり沈着してシミができてしまいます。グルタチオンは、メラニン合成を抑えて、シミ、色素沈着、肌のくすみを改善し、美しく白い肌に導きます。

◆抗酸化作用によるアンチエイジング&美肌効果...通常、呼吸で取り込まれた酸素のうち2%程は活性酸素となります。この程度であれば、体内にある活性酸素を消去する抗酸化物質によって除去されるのですが、排気ガス、タバコ、大きなストレス、大量の紫外線、食品添加物、電磁波、多量の飲酒などが原因で、体内に活性酸素が過剰発生することがあります。さらに、この体内の抗酸化酵素の活性は、30代後半から低下の一途をたどります。

我々現代人の体内には、もはや除去しきれない活性酸素が大量に発生している状態です。活性酸素により細胞膜の脂質が酸化して過酸化脂質となると、DNAを傷つけ、血管を傷害し、老化を加速させます。グルタチオンは、強力な抗酸化作用で活性酸素を無毒化して、身体のさびつきを防ぎ、シミなどの肌老化、病気や全身的な老化を防ぎます。また、グルタチオンにはタンパク質の成分として必要な「硫黄」も含まれているので、ツヤのある髪や丈夫で健康的な爪、皮膚を作る美容効果も期待できます。

white_image004.jpg◆解毒(デトックス)・肝機能改善&保護・疲労回復効果...知らぬ間に体内に入ってしまう有害物質を、無害なものに変えて胆汁や尿と一緒に排泄する解毒機能や代謝機能にかかわる酵素を活性化させる働きがあります。また、肝臓の働きを高めてアセトアルデヒドの解毒を助け、二日酔いを改善する効果や、疲労回復効果があります。お酒をよく飲む方やタバコを吸う方・ストレスの多い方にもおすすめです。

◆美肌・免疫力強化・抗アレルギー効果...免疫力を高めてアレルギーへの耐性を高めることで、肌荒れ、蕁麻疹や湿疹などの皮膚炎や、気管支喘息などの症状を軽減します。

白玉注射は美肌治療との併用がおすすめ

white_image005.jpg高濃度ビタミンC点滴(メガビタミン点滴)と併用していただくと相乗作用で抗酸化作用が高まり、より短期間で美白効果をご実感いただけます。また、フォトフェイシャルM22・ジェントルレーズプロ・ピコレーザーなどの照射治療との併用もおすすめです。お忙しい方にこそ、身体の内側・外側から同時にアプローチする、効果的・効率的なエイジングケアがおすすめです。最適な併用治療はお悩みによって異なりますので、詳しくは担当医師・スタッフへお尋ねください。

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※白玉注射(グルタチオン静脈注射)は、単体でもお受けいただけますが、他の施術と併用すると割引になります。


白玉注射(グルタチオン注射)のリスクとダウンタイム


shutterstock_1019073862.jpg副作用報告はほとんどありませんが、稀に薬剤に対するアレルギー(点滴全般に起こりえるリスク)や吐き気や胃痛・頭痛などを起こすことがあります。その場合は速やかに中止します。また、気管支に作用する成分が含まれているので、咳を誘発することがあります。そのため喘息の方は医師と相談の上、ご本人の了解のもとで治療を受けて頂くことになります。症状が出た場合は、適切に対処いたします。


白玉注射(グルタチオン注射)の持続と頻度について


お悩み・目的によりますが、照射治療に合わせて月に1回の頻度から、最短で週1~2回のペースでお受けいただくことが可能です。個人差はございますが、5~10回行うと効果を実感いただけます。また、本格的に美白ケアをしたい方は、最初の1~2ヶ月の間は週2回、3ヶ月目からは2週間に1回と継続して受けていただくのがより効果的です。


白玉注射(グルタチオン注射)の痛み


通常の注射と同様で、点滴の針を刺すときにチクッとした痛みがあります。初回は重たいような血管痛を感じることもあります。徐々に慣れてきますのでご安心ください。


白玉注射(グルタチオン注射)の禁忌事項について


・グルタチオンにアレルギー反応の既往のある方
※過去に静脈注射で気分不快などの症状がでたことがある方は、担当医師またはスタッフへお伝えください。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の効果と特徴

萎んでハリを失ったひじに、ヒアルロン酸を注入してふっくらさせると、シワが改善するだけでなく、コラーゲン密度が高まり、老化のスピードを緩やかにするメリットもあります。また、ヒアルロン酸の美肌効果で、皮膚が瑞々しくなり、表面の細かいシワが消え、色調も明るくなります。これらの効果は2年以上も持続します。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の効果

ひじのシワを寄りにくくする効果
ひじは年齢が顕著に表れます。萎んでハリを失ったひじに、ヒアルロン酸注入でボリュームを与えることで、梅干し状、クルミ状に幾重にも重なっていたシワが目立たなくなり、後ろ姿の若々しさを取り戻します。

美肌効果(黒ずみ・くすみ緩和)
ヒアルロン酸の美肌効果で、皮膚が瑞々しくなり、表面の細かいシワが消え、色調も明るくなり、ひじの黒ずみ・くすみも目立たなくなります。

コラーゲンを増やし、老化を遅らせる効果
注入したヒアルロン酸が足場となって、自己のコラーゲン線維やヒアルロン酸などが新生するため、結果として老化の進行を遅らせます。1~2年毎に繰り返し治療をすると、効果の持続期間は延長していきます。

ヒアルロン酸注入(ひじ)のメリット

痛み・ダウンタイムがほとんどなく直ぐに通常の生活に戻れます。左右のシワの状態が異なる場合、バランスを整えて注入することができます。また、急激な変化ではなく、仕上がりを見ながら徐々に注入していくことも可能ですのでご相談ください。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の注意点

ひじへのヒアルロン酸注入には、高度な技術と美的センスが要求されます。左右でボリュームが異なる場合も、必要な部分にだけ正確に注入する高い技術力が求められます。当院の医師は、ヒアルロン酸注入のトレーナーを務める慶田院長が、その全ての技術を共有し、トレーニングしていますので、一様に高いテクニックを持っております。ぜひ安心してお任せください。

ガルデルマ社 ヒアルロン酸注入トレーナー医師

GAL.png当院の慶田院長は、厚生労働省認可のヒアルロン酸製剤『レスチレン』を販売する製薬会社ガルデルマ社の認定するトレーナー医師です。日本国内の美容医療分野でエキスパートとして活躍し、ガルデルマ製品に関する深い知識と高度な注入スキルを持っている医師がガルデルマファカルティメンバーであり、GAIN※(ガルデルマ社が世界規模で提供する医師向け美容医療教育システム)をはじめとする医師向け研修を提供しています。注入治療に関わる医師への技術指導や安全教育、トレーニングマニュアルの作成や指標づくりなどに関わることで、日本国内でヒアルロン酸注入に関わる医師の技術向上と、不幸な事故ゼロを目指しています。さらに2022年から、慶田院長はGalderma JPAC Faculty Member※(ガルデルマJPACファカルティメンバー)にも選出され、海外のドクターとの情報交換や会議を通じて国内のみならず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展にも貢献しています。

※GAIN (Galderma Aesthetic Injector Network:ゲイン)
ガルデルマ・エステティック・インジェクション・ネットワークは、ガルデルマ社のレスチレン注入剤などに関するトレーニングを提供する医師向けの美容医療教育システムで、美容医療界のリーダーである全世界のファカルティメンバーが支えている。患者様のニーズに基づいた治療を提供するため、正しい製品知識や臨床科学に基づいた教育研修の徹底により、医師の技術や施術結果の向上を図り、安全性の追求を通じて患者様の満足度をあげることを目標にしている。

※Galderma JPAC Faculty Member
ガルデルマJPACファカルティメンバーとは、各国のファカルティメンバーからガルデルマ社が2~3人を選出した医師陣で、国内にとどまらず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展に貢献している。

顔面解剖学マスタークラス履修

img016_000001.jpg私たちは定期的に受講と実習を繰り返し、患者様の安全のために身を引き締めて診療にあたっております。

【慶田院長】
・2015年4月25~26日に韓国で開催された、ヒアルロン酸フィラー注入経験豊富な医師のための『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。日本国内では法律上叶わない、冷凍保存のご遺体での実習はその後の注入治療の糧となっています。

・2016年10月15日に日本で開催された『GALAA』にて、顔面解剖学をスライド講義と3D動画で深く学びました。

・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

・2018年3月24~25日にタイで開催された『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。注入治療を熟知した解剖学の教授が、顔面の美容医療に関わる医師向けに作成した動画やスライドは何度見ても勉強になります。

・2019年~Sim HOLLYという3D解剖トレーニングソフトにて定期的に解剖学を復習しつつ、院内の医師に技術指導を行っています。

【服部医師】
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

ヒアルロン酸注入(ひじ)に使用する製剤

ヒアルロン酸製剤には、様々なブランドや種類が存在します。現在、当院では品質と安全性の高さを最優先し、有架橋のヒアルロン酸フィラー製剤はGALDERMA社(ガルデルマ社)とMERZ社(メルツ社)を、浅いシワに用いる非架橋のヒアルロン酸製剤はTEOXAN(テオキサン社)の製剤を取り扱っています。多彩なラインナップから、シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位に最適な製剤を担当医が選んで治療を行っています。

メルツ社の『ベロテロ ボリューム』

●FDA(米国の厚労省に相当するもの)の承認を取得(2014年) Volume_img01.jpg
肘のシワが目立ちやすい方は、元々痩せ型の傾向にあり、ボディ用の硬いヒアルロン酸を使用すると、馴染まず凹凸が目立つ可能性があるので、肘の注入には、しっかりとボリュームアップさせつつ、馴染みが良い製剤を使用することが大切です。「多重高密度マトリクス」という特殊なヒアルロン酸二重架橋構造を持つ『ベロテロシリーズ』は、通常顔用として使用していますが、非常に肌に馴染みやすく、皮膚の薄い部分でも凹凸を起こしにくい製剤なので、肘にも適した製剤です。『ベロテロ』には幾つか種類がありますが、肘には、弾力性・親和性・効果持続に優れた『ベロテロ・ボリューム』を使用しています。製剤の持続期間は1年半ですが臨床効果は2年近く続きます。

『ベロテロ』は、ドイツのMERZ(メルツ)社とスイスのANTEIS(アンティース)社が合併したことを機に、製品名が『エセリス』からに変更になり、パッケージも変わりました。製剤の特性はそのままに、FDA(米国食品医薬品局)の承認も取得して、安全性への裏付けが強固になりました。

『ベロテロシリーズ』は、他のヒアルロン酸製剤と比べて微粒子のない滑らかな製剤です。pH(酸性度)と浸透圧が皮膚に近く、注入時の痛みが少ない点も優れています。非常に馴染みやすく、皮膚の薄い部位でも凹凸や、チンダル現象(ヒアルロン酸製剤が青く透けてしまう現象)を起こしにくい製剤のため、より自然な仕上がりが期待できます。

※ベロテロシリーズは安全性試験を実施し、米国FDA(Belotero Balance:08-977  Belotero Lido (Belotero Soft lido, Belotero intense lido, Belotero volume lido) 16-31  Belotero balance lido:17-546)の承認を受けております。

ヒアルロン酸注入(手の甲)の痛み

局所麻酔の注射をしてから、先端の丸いカニューラ針でゆっくりと注入するので、痛みに関しては全ての方がご辛抱頂ける程度です。痛みの感覚は個人差が大きく、緊張すると強く感じやすいという特徴もありますが、ひじへのヒアルロン酸注入は、ほとんど痛みを感じない方が多い治療です。痛みを感じた場合は、お知らせください。そのエリアを避けて注入します。注入後は麻酔と施術の刺激で腫れぼったい感じがしますが、数時間後には気にならなくなります。

ヒアルロン酸注(ひじ)のリスクとダウンタイム

<痛み>注入時に少し(個人差あり) <腫れ>軽いむくみ<内出血>ほとんど無し

刺入部位を冷却し、局所麻酔の注射をしてから鋭針(先端のとがった針)でカニューラ針を入れる針孔を開けます。その後、先端の丸いカニューレ針で丁寧に注入していきます。Stat Vein(スタットヴェイン)で表在血管を可視化し、出来る限り血管を避けて針孔を開けるポイントを選択し、ポイントごとに十分な圧迫止血を心掛けています。このような取り組みで、注入による内出血のリスクは少なく、出たとしても軽く済むようになりました。内出血が出た場合、通常10日前後で落ち着きますが、大切なご予定がある場合は2週間以上前に施術を受けてください。

また、注入直後はボリュームが出て、少し凸凹した感じになりますが、2週間ほどで馴染みます。針孔がふさがるまでの2日間は、小さなテープを貼って保護していただきます。当日からシャワーは可能ですが、内出血のリスクを軽減するため、飲酒、激しい運動、長湯などはお控えください。また、プール、温泉などは、針孔がふさがるまで2日間はお控えください。医師が施術直後にマッサージをしてなじませますが、定着するまでの約1か月程度、強いマッサージや圧迫を伴う激しい運動はお控えください。尚、ヒアルロン酸注入後、当院で照射系の治療(ひじの黒ずみ治療)を受ける場合は、2週間後から可能です。他院での照射に関しては、1ヶ月以上間を開けてください。

ヒアルロン酸注入は、デザイン力と繊細な注入が重要です。滑らかで、高品質な製剤を使用しないと、凸凹したりゴツゴツした感触になったりすることもあります。また、血管の走行など解剖学的知識が少ないと、頻度は少ないものの、塞栓や壊死の報告があります。銀座ケイスキンクリニックでは、定期的に勉強会を開催し、常にリスクを避けるべく、最善の治療を心掛けています。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の持続と頻度について

注入直後から効果を実感していただくことが出来ます。『ベロテロ・ボリューム』は、注入した組織と馴染む粘性を持ちながら、そこに長く留まる特性があるので、個人差はありますが1年半~2年と長期に渡り効果が持続します。注入したヒアルロン酸は、徐々に代謝・分解されますが、ヒアルロン酸の周囲に自己のコラーゲン線維やヒアルロン酸などが新生するため、完全に元に戻ることはありません。減りきる前にタッチアップをしたり、繰り返し治療したりすると、効果の持続期間は延長していきます。※効果の持続期間には個人差があります。

ヒアルロン酸注入(ひじ)の禁忌事項

ヒアルロン酸自体は体内にも存在する成分なので、アレルギーの心配はありません。また、注入された純粋なヒアルロン酸は水に分解されて100%体内で吸収されます。真性ケロイドの方など、異物反応を生じやすい体質の方はヒアルロン酸が馴染まず、シコリのようになる人がいます。ヒアルロン酸は体内にある成分なので副作用が起きることはまれですが、約数千人に1人の割合で架橋剤などの添加成分にアレルギーを起こす人もいるので過去にトラブルのご経験がある場合などは事前にご相談下さい。

●下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。
・過去にヒアルロン酸注入治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

*安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
*麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。
*麻酔薬にアレルギーがある方には麻酔薬を含まない製剤を取り寄せて注入いたします。製剤のラインナップが少ないため、適応等は診察してからお診立てします。
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