2017年12月 4日

雑誌『CLASSY./クラッシィ』2018年1月号(11月28日発売 掲載ページP124)

特集:Mart Channel 05「私も家族も元気でHAPPY、カラダの疑問に答えます」に慶田院長の取材記事が掲載されました。

特集「現代女性ならではの原因があるんです 誰でも可能性あり!?肌荒れとストレスの意外な関係」

【肌荒れとストレスには切っても切れない関係があるんです】

「肌と心は関係があるって聞いたんですが、本当ですか?」
本当です。ストレスによる皮膚疾患は現代病と言われるけれど、もともと心と身体は合わせ鏡の様なもので、一見バラバラに見える心と肌も当然つながっている...これは以前から、医学的に証明されていることです。
慶田院長自身が大学病院勤務時代に心身医学療法で皮膚病を治すという新しい分野を専攻していた経験上、肌トラブルとストレスの関連性については精通しています。

例えば、肌荒れやニキビはストレスで悪化します。アトピー性皮膚炎もそうです。ストレスがあったときに、無意識に手でいじったりかいたりして悪くしている事がありますが、実はこの行為が安易なストレス解消方法になってしまっています。
こういう方には、どんなときにニキビを触っているか、アトピーの湿疹をかいているかを日記に書いてもらって、心の状態やストレスとの関係性に気付いて頂くという『日記療法』を行います。それを踏まえ、丁寧にカウンセリングすると、診察だけで驚くほど良くなります。
みんな真面目で、少々のストレスは我慢してしまい、体の悲鳴に気付くことができない・・・それこそが問題の本質なのです。

「なるほど。確かに、日々の小さなことだと、逆に何でもないと思うようにしてしまっているかも...。」
現代は情報化も進んで何でもスピード感がすごく早く、特に30代は仕事にも少し責任が出てきて、人間関係のストレスを抱えがちです。また、結婚や転勤・昇進などライフスタイルの変化もあり、ストレスや悩みがつきない世代です。そして、ストレスを抱えその対処法に悩んでいても、日本にはまだ気軽に精神科に通う文化が根付いておらず、アウトプットできずに溜め込んでしまう人が多いのが現状です。このようなストレス下で身体症状として様々な疾患が出ている状態を『心身症』と呼び、それが肌に出てしまうとニキビやアトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹などとして現れるのです。でも、ストレスが原因だと気づいていない人がほとんどです。もし肌荒れが、生理周期や生活習慣を見直しても治らないときは、ストレスを見直して欲しいと思います。

「肌と心は密接につながっているんですね。」
ストレスがかかると、血流が滞り、皮膚温が低下しバリア機能が落ちて肌荒れし、それが続くと、肌のエイジングが加速してしまうことが分かっています。ここで大切なのは、過剰なストレスをきっかけに現れた肌荒れやニキビを体のサインだと知ること。人間の心は繊細なので、ストレスへの対処法を見直すことでよくなるケースはたくさんあります。
自分がこれをするとスッキリできる、というストレスコントロール法はたくさんあればあるほど良いものです。

季節の変わり目でもないのに、なんだか最近肌荒れが治らない...。そう悩むときは、ストレスフルな毎日を送っていないか見直してみましょう。

是非、ご一読ください。

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雑誌『VOGUE Wedding』Vol.11 2017年秋冬号(11月22日発売 掲載ページP208)

特集『SPA SPECIAL 花嫁必見!人気サロン、スタジオを主宰するエキスパートに聞きました。「あなたの行きつけサロン、教えてくれませんか?」に当院が掲載されました。

今回、『Hatsuko Endo Weddings』の遠藤晶子様のおすすめクリニックとして、ご紹介いただきました。
遠藤様のお気に入りは、肌荒れや疲労を感じた時の『高濃度ビタミンC点滴』。既に充分な量を摂っていると思われがちなビタミンCですが、ストレス社会に生きる私達は、精神的・肉体的ダメージ(活性酸素)から身体を守るために、毎日、大量のビタミンCを消費しています。美肌効果を得るための摂取量には、程遠いのが現状なのです。『高濃度ビタミンC点滴』は『メガビタミン点滴』とも呼ばれ、内服の50倍量を30分程度で静脈に点滴し、血中濃度を一気に上げるのがポイントです。抗酸化、メラニン活性低下、抗老化、抗アレルギー効果がさらに増し、美白・美肌効果に加え、免疫力アップ、抗がん作用と、万能な効果を発揮します。

他にも肌質改善治療(フォトフェイシャルM22、ジェントルレーズ)や、ナチュラルな仕上がりのヒアルロン酸注入が、花嫁さんに人気です。
「女性医師による丁寧なカウンセリングをベースとしたオーダーメイド治療が好評。特別な日を控えた美容初心者の花嫁さんも安心です。」とコメント頂きました。ラグジュアリーを知り尽くすプロに気に入っていただけるのは、本当に幸せな事です。

高濃度ビタミンC点滴(メガビタミン点滴)

メディカルブライダルメニュー

是非、ご一読ください。

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雑誌『PRESIDENT WOMAN/プレジデントウーマン』2017年12月号(11月7日発売 掲載ページP92~98)

特集「時計遺伝子を生かして、老化を加速させる原因を一撃!一生、"枯れない"女へシフト」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

冬が近づいてくると、肌の乾燥が気になり始めます。枯れ木のように潤いがなくなり、カサカサ、ゴワゴワの「肌枯れ」の原因を知って、適切なケアを今すぐにでも始めましょう。

◎油断禁物!その行動が、シワ・シミ・乾燥に、肌枯れを起こす三大要因とは!?
働く女性の肌は"枯れる"危険と隣り合わせ。特に「老化・光・生活習慣」に気をつけて!
≪何げない日常が肌枯れを引き起こす≫
肌枯れの第一の要因は、誰もが直面する「老化」です。年齢を重ねると、肌のうるおいやハリを保つ女性ホルモンの分泌量が減り、シワやたるみが進行します。さらに、皮膚が生まれ変わるターンオーバーも加齢によって減速し、肌の再生力がダウンします。ターンオーバーの過程で生み出され、肌を保湿する働きをもつ角質細胞間脂質や天然保湿因子が不足し、肌のバリア機能も低下します。その結果、肌の乾燥が加速します。
太陽の光も肌枯れを引き起こす要因の一つです。紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、UV-Aは肌深部の真皮層まで到達し、肌の弾力を保つコラーゲン線維やエラスチンを断裂させ、真皮の密度が減り、骨粗しょう症ならぬ"皮膚粗しょう症"を招きます。一方、UV-Bはメラニン色素の生成を促し、シミやくすみの原因になります。加えて、近赤外線は筋肉まで届き、たるみや赤みを引き起こします。そのため、冬でも日焼け止めを塗らないと、肌を危険にさらすことになるのです。
もうひとつ、働く女性の肌をおびやかすのが生活習慣の乱れです。睡眠不足やバランスの悪い食事、ストレスフルな生活は肌の再生の質を落とします。また、タバコは女性ホルモンを分解し、皮膚の循環を悪化させます。喫煙者はシワが深いというデータもあるほどです。
このように「枯れない」女にシフトするには「老化・光・生活習慣」に注意することが重要です。

"肌の再生力をダウンさせる要因を知ることも大切です"
あなたの肌を枯らすのは...
① 誰にでも起こる「老化」枯れ【加齢・女性ホルモン減少など】
女性ホルモンが減少し、ターンオーバーが減速します。肌の潤いやハリが失われます。また、バリア機能の衰えを補うため角層が厚くなり、肌がゴワつくようになります。
② 冬の太陽も侮れない「光」枯れ【UV-A・UV-B・近赤外線】
UV-Aはシワとたるみ、UV-Bはシミやくすみ、近赤外線はたるみや赤みを引き起こします。年間を通して日焼け止めを塗るなどの対策が必要です。
③ いつもの習慣が命取り「生活習慣」枯れ【タバコ・睡眠不足・ストレス・食べ物】
働く女性はストレスが多く、睡眠不足になりやすく肌の再生力が低下します。また、タバコは女性ホルモンを分解させます。

◎今からでも遅くない!生活習慣の整え方&スキンケア
生活習慣と自己流のスキンケアを見直して、肌の調子を上げていきましょう
"体に備わる体内時計を意識すると、肌も美しくなります"
≪生活習慣が乱れると肌も枯れてくる≫
人間や動物には、太陽の動きに合わせた体内時計が備わっており、1日周期で血圧や体温、ホルモンの分泌といった体の機能を調節しています。しかし、現代人の多くは昼夜の区別なく活動しているため、体内時計が乱れがち。体内時計は肌細胞にも関係があると考えられているので、日々忙しく働く女性こそ体内時計を意識し、生活習慣を整えないと肌枯れが加速してしまいます。
例えば、起床後は朝日を浴びる!朝日は脳を覚醒させるブルーライトが多く、体内時計をリセットするといわれています。一方、夜は睡眠の質を重視!スムーズに入眠でき、睡眠が分断されないよう眠る環境を快適にするほか、心身が癒される香りを漂わせたり、ストレッチをしたりと入眠前の習慣をつくるといいでしょう。
生活習慣を整えるポイントは「食事、睡眠、排せつ、ストレスコントロール、運動習慣」の5つ。これらを見直し、肌枯れを防ぎましょう。

○時計遺伝子に組み込まれた体のリズム
朝は脳が覚醒し、活動スイッチがオンになります。血圧や体温が上がり、眠りを誘うメラトニンの分泌が止まり、体調や運動バランスなどが最良の状態に。夜になるとメラトニンの分泌が始まり、血圧や体温も下がります。
【体内時計のリズム】
5:00〜徐々に体温が上がり、覚醒する
7:00〜1日の活動スイッチがオン
10:00〜交感神経が高まり、知力が俊敏に
13:00〜体温が下がり、自然と眠くなる(休憩タイム)
14:00〜創造性・記憶力が高まり、体調もベストに
15:00〜身体能力が最高潮に
18:00〜味覚が高まる
22:00〜メラトニンの分泌がはじまり、体温が下がってくる
1:00〜睡眠が深くなり、体温がもっとも低下する
【体内時計のズレをリセットする方法】
・朝の太陽の光を浴びる(できるだけ毎朝同じ時間に)
・胃腸の活動スイッチを入れるために少量でも朝食を
・スキンケア、入浴などは毎日ほぼ同じ時間にしてみる
・時計を見ることを意識して生活する
・寝る2時間前には、ブルーライトを見ないように
・入眠時は部屋を真っ暗に

◎自分の肌タイプを知って適切なケアをしよう!
自分の肌タイプを知っているつもりでも、意外と勘違いしている人も多いものです。まずは、肌タイプを正しく把握しましょう。
≪肌タイプの見極めが何よりも大切≫
女性の多くは「しっとり、うるおいのある肌になりたい」との理想から、しっとりタイプの化粧品を選びがちですが、艶のある髪にしっとりタイプのトリートメントを使うと重くなってしまうように、不要な成分が入った化粧品は、肌荒れなどのトラブルを招くこともあります。まずは自分の肌タイプを正しく見極めることが重要です。以下のチェックリストで、

"肌タイプに合ったコスメを選ぶことが、美肌への近道です"
(☑が3つ以上ついたところが、あなたの肌タイプです)
A
□洗顔後、肌がつっぱる、カサつく
□ところどころ皮膚がむけているように見える
□肌にツヤがない
□粉を吹くときがある
□ファンデーションののりが悪い
□小ジワが気になる
↓↓
DRY SKIN―乾燥肌―
皮脂分泌量と角質の水分保持量が低下した状態。うるおいや柔軟性がなく、肌がもろい。
【ケア方法】
・保湿効果の高い化粧水で角質層からしっかりうるおす
・肌にやさしいミルクタイプのクレンジングを使用

B
□全体的にテカリ、ベタつく
□アイホール以外の毛穴が大きい
□毛穴の周りのキメが粗い
□ニキビや吹き出物がよく出る
□全体的にメイクがくずれやすい
□あぶらとり紙が欠かせない
↓↓
OILY SKIN―脂性肌―
皮脂の分泌が過剰になっている状態。ただ、皮脂が多くても水分量が少なく、肌のバリア機能が低くなっている場合もある。
【ケア方法】
・さっぱりタイプのアイテムで保湿する
・引き締め化粧水で毛穴ケア
・甘いもの、脂っこい食事をセーブ

C
□とくにベタつきもカサつきもない
□頬の毛穴は目立たない
□メイクのりが悪いと感じたことがない
□ニキビなどの肌トラブルをおこさない
□肌ツヤがいい
□肌表面がなめらか
↓↓
NOMAL SKIN―普通肌―
皮脂分泌量と水分保持量が適度な状態。肌トラブルを起こすことは少ないが、季節や体調によって乾燥することも。
【ケア方法】
30代からは、しっとりタイプや
エイジングケアアイテムを使用

※さらにこんな肌タイプも!
MIXED SKIN―混合肌―
□ほほはカサつくが、Tゾーンはベタつく
□Tゾーンが化粧くずれしやすい
パーツによって肌タイプが異なる状態。ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因。
【ケア方法】
・カサつくところはしっかり保湿を
・乳液やクリームは薄く塗布

SENSITIVE SKIN―敏感肌―
□いつもの化粧品が合わないことがある
□ちょっとしたストレスで肌状態が悪くなる
肌のバリア機能が低下し、衣服や汗などにも刺激を感じる状態。医学的な用語ではない。
【ケア方法】
・敏感肌に特化した化粧品をチョイス
・高保湿なものでしっかりうるおす

DISEASE SKIN―疾患肌―
□ニキビが治らない
□化粧品でかぶれる
湿疹、ニキビ、かぶれ、アトピー性皮膚炎、じんましんなど、なんらかの皮膚疾患を起こしている状態。
【ケア方法】
・皮膚科の受診がオススメ

◎寒風、ストレス..."冷え"が引き起こす肌枯れに注意せよ!
"冷え"の原因は冬の寒気だけではありません。ストレスや運動不足も"冷え"を招きます。
≪冬の冷たい空気とストレスで肌が乾燥≫
肌の角層の下には、皮膚の細胞同士を密着させ、水分を閉じ込める「タイトジャンクション」があります。しかし、皮膚温が下がるとタイトジャンクションの機能が低下し、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みます。さらに、ストレスを感じると手足の血管が収縮し、血行不良になって冷えを招きます。職場では厚着ができず、ストレスもたまりがちですが、冷え対策とストレスコントロールを心がけ、肌枯れを撃退しましょう。

"ストレスが、冷えの原因にもなります"
【冷えの原因】
・自律神経の乱れ(ストレスや不規則な生活)
・皮膚感覚の乱れ(窮屈な下着や靴)
・血液循環の悪化(貧血、低血圧、血管系の疾患など)
・筋肉量の不足(運動不足・栄養不足など)
・女性ホルモンの乱れ(ストレスや更年期、喫煙)

血行不良

冷える

肌内部の働き低下

水分流出

肌が枯れる!

〇自律神経24時間のリズムで肌を立て直す
自律神経には血管を収縮させる交感神経と、血管を拡張させる副交感神経があります。この2つが一日24時間の中でバランスよく切り替わると、活動モードとリラックスモードのバランスが取れ、体温も正常に保たれます。朝、昼、夜、それぞれに適した自律神経ケアを習慣にすることで、血液の循環がよくなり、冷えの解消につながります。


是非、ご一読ください。

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雑誌『Mart/マート』2018年1月号(11月28日発売 掲載ページP124)

特集:Mart Channel 05「私も家族も元気でHAPPY、カラダの疑問に答えます」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

今月のテーマ
【足のカサカサ、もしかして水虫?】
「水虫は男性の病気だから関係ない」なんて思っていませんか?ブーツであったかオシャレを楽しみたいこの時期は、「まさか!」の水虫の可能性もあります。ミセスたちも要注意なのです。

◎保湿しても治らないなら可能性あり
足がガサガサし、「乾燥かな?」と保湿剤をしばらく塗っても症状が変わらないときは、水虫の可能性があります。水虫は感染しても、かゆみなどの自覚症状がなかったり、見た目ではわかりにくかったりするのが特徴。診断がついた時点で抗真菌薬を一定期間塗ると治りますが、気づかず放置して爪まで菌が入り込んでしまうと塗り薬が効かなくなり、長期間抗真菌薬を内服しなくてはならなくなります。足がカサカサする、ところどころ赤くなっている、小さな水疱がある、皮が剥ける、指の間がグシュグシュするなど、いつもと少し異なる症状や違和感がある場合は、皮膚科専門医を受診してください。また、受診前に市販薬を使用すると、皮膚科で菌が検出できないことがあるので、自己判断で市販薬を使用するのは避けましょう。

◎スパ帰りでも足を洗って
水虫は一般的に、汗をかく春から夏にかけて悪化しますが、ムレやすいブーツをよく履く女性は冬場でも要注意です。水虫の原因は皮膚糸状菌の感染。24時間皮膚に付着し続けると、角層の中に入り込み感染が成立し、一定数以上菌が増えると、水虫特有の症状を引き起こします。ただし、皮膚にはバリア機能があるので、一瞬で感染するわけではありません。長時間足裏に菌が付着し続けなければいいので、1日1回足裏を丁寧に洗えば感染を防ぐことができます。その際足指の間も忘れずに、特に中指と薬指の間は好発部位なのでしっかり洗いましょう。スポーツジム、スパなどは菌がいる可能性があるので、帰宅後に足を洗って清潔に保つことも大切。

◎「乾燥」が家族にうつさないポイント
皮膚糸状菌はバスマット、床、たたみなど、どこにでもいるので、水虫は家族間でうつりやすい皮膚病です。ただし、菌は乾燥した場所では死滅します。日常生活では、バスマットを使うたびに洗って干す、スリッパを人と共有しないなどに気をつけましょう。洗濯物は一緒に洗っても、最後に乾かすので問題ありません。また、靴の中に菌が入り込むと靴を履いている間に踏みしめて感染しやすくなってしまうので、同じ靴を連日履かず、一日履いたら翌日は休ませてしっかり乾燥させましょう。

この時期のオシャレに欠かせないブーツの中も快適に保ちたいですね。ご一読のうえ参考になさってください。

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雑誌『クロワッサン 962 2017年12月10日号』(11月25日発売 掲載ページP62~65)

特集「消去したい!冬の乾きジワ。」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【油断大敵、入浴後の肌はむしろ乾燥するのです。】
代謝がアップするバスタイムは、美容を意識する女性にとっては特に欠かせない時間。ところが、そこに思わぬ落とし穴が。
入浴後は肌が潤っている?シートマスクは長いほどいい?など、よくある勘違いを正して、適切なケアをしましょう。

お風呂上りの肌は、実は入浴前よりも乾燥するもの。すぐに保湿ケアをしないと、肌の過乾燥やシワなどにつながります。確かに、お風呂上りに肌がつっぱったり、カサカサ感を感じたりしたことがある人は多いではないでしょうか?皮脂が流れ落ちて乾燥した肌は、バリア機能が弱くなるので、少しの刺激で傷がつきやすい状態。この状態で長く放置せず、摩擦を与えない丁寧なスキンケアを施すことが大切です。
シワをつくらないためのお風呂前後のケア、もう一度、見直してみよう。

●高温のお湯で長風呂、半身浴はNG。
「ぬるめで15分まで」が肌には最適。
入浴後の乾燥を防ぐため、熱過ぎる湯や長風呂は厳禁。湯舟に浸かるとき、できるだけ肌の乾燥を防ぐには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
お湯に浸かった肌からは、皮脂やNMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質など、本来肌に備わっている保湿物質が一時的に流出するため、肌の水分を保てなくなって、乾燥につながりやすくなります。乾燥をできる限り軽減する入り方がお湯の温度は38〜40℃くらいが最適。42℃以上になると、保湿物質が流れ出しやすくなり、肌のバリア機能が低下します。また、時間は長くても10~15分で十分。保湿成分の入った入浴剤を入れるのも、乾燥を防ぐ効果があります。

<入浴による皮膚の変化>
入浴すると、本来肌に備わっている皮脂やNMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質などが一時的に流出。肌の水分が保てなくなり、過乾燥が起こります。

<保湿リミット実験結果>
皮膚の水分量を示す縦軸が時間とともに下降。お風呂から出て入浴前よりも水分量が高いのは角質が水を吸ってふやけている10分後まで、それ以降は低下し続けることがわかっています。

●クレンジングは入浴中ではなく、しっかり落とすには乾いた肌で行うべき
クレンジングのタイミングは、お風呂に入る前が正解。
メイクや汚れをしっかり落とすため、クレンジング剤をつけるときは、顔も手も乾いた状態が基本。顔全体に指の腹を使ってやさしくなじませ、メイク汚れなどの油分が浮いてきたら、乳化した証。その後、ぬるま湯で、十分に洗い流すのがポイントです。ダブル洗顔をするのは、バスルームの中でも大丈夫。クレンジングの後にすぐに洗顔してしまうと、より乾燥が進むのでおすすめしません。湯舟で体を温め、いちばん最後に顔を洗って出ましょう。

●お風呂から出たら、何はともあれ保湿。
インバス用のマスクも活用して。
入浴後の肌を乾燥から守るためには、とにかくすぐに保湿すること。
入浴後の皮膚は、何もしなければどんどん水分量が低下していきます。水分量が入浴前より高く保たれている10分以内に保湿をしましょう。
お風呂から出てすぐ手の届くところに、肌にいちばん最初につけるブースターや化粧水を置いておくと便利です。
でも、お風呂上りの汗をかいた状態に化粧水などをつけても、流れてしまうのでは?というご質問もよくいただきます。汗で流れたら、化粧水を足せば大丈夫。とりあえず、最初の保湿は早いに越したことはありません。

●スキンケアは刺激を与えないのが鉄則。
特に目元は皮膚を動かさないように。
血行が良くなるお風呂上りは、スキンケアの効果もアップするタイミング。このとき、シワをつくらないために気をつけるべきは、肌に刺激を与えないこと。
よく化粧水をパンパンと手で叩き込むようにしてつける人がいますが、叩くことによる浸透効果はなく、肌を傷付ける原因になります。さらに、バリア機能が低下して、炎症を招く恐れもあります。やさしく、ゆっくり、丁寧に、を心がけましょう。 
ナイトクリームなどを塗るときに、「マッサージも兼ねて...」などと、指先に力を入れて、適当な方向に引き上げるようにするのも避けるべき。頬など広い面は、内から外に向かって一気に塗り広げるようにしましょう。人差し指、中指、薬指の三本をつけて広い面にし、頬に沿うようにあて、皮膚を動かさないようにしながら塗ると、肌に負担がかかりません。
目元は、最も皮膚が薄く、シワになりやすい部位。また、敏感な部位でもあるので、専用のクリームがおすすめです。アイクリームを塗るときは、できるだけ皮膚が動かないよう、目尻のあたりを片手の指でやさしくおさえながら、上まぶたは内から外、下側は外から内へ、別の手の薬指の腹でのばして付けましょう。
また、目元や口元、頬などの乾燥しやすいところは、一度にたくさん塗らず、少しずつ重ね塗りをしたほうが効果的。
首やデコルテも、年齢が出やすい部分なので、お風呂上りにしっかり保湿したいところです。化粧水、美容液、クリームなど、顔につけるものはすべて、首やデコルテまでのばしましょう。このときも、力を入れるのはシワの原因になるのでNG。頬にのばすときと同じように、指三本をつけて面にして塗り広げるようにしてください。

<HOW TO>
1クリームなどを頬のように広い面に塗るときは人差し指、中指、薬指をつけて「面」にして。
2アイクリームをつけるときは、片手で目尻を押さえながら皮膚を動かさないように薬指を用いて。

●長時間のシートマスクは老化のもと。
説明書の適正時間は必ず守って。
顔に貼っておくだけで潤いをチャージできるシートマスク。適正時間が10~15分と書いてあっても、ついもったいなくて、長時間貼ったままにしてしまいがちではないでしょうか?
シートマスクは、適正時間で使ってこそ、効果が得られるもの。美容液などがしっかり肌に浸透するように設計されているので、必要以上に貼っておくと刺激になって、炎症を起こす場合もあります。炎症はシワやシミなど老化につながるので注意を。お風呂上りに貼って、そのまま寝てしまうのはもってのほかです。
正しい使用法さえ守れば、美容液成分を密閉して浸透させることができるシートマスクは、お風呂上りにスペシャルケアとしてぜひ取り入れたいもの。
ただし、毎日使えば効果が上がるというわけでもありません。適正時間同様、使用頻度も守って使いましょう。

●40代以上の肌のキメを整えるには、定期的な角質ケアが鍵に。
角質ケアというと、「乾燥してしまうのでは?」と敬遠されがちですが...。
実際は、ピーリングなどの角質ケアは40代以上の人にこそおすすめ。
年齢を重ねるにつれ、ターンオーバーの周期が乱れ、古い角質が剥がれにくくなってきます。定期的なピーリングをすることで、不要な角質をオフでき、新しい皮膚の生まれ変わりを促すことができます。
肌表面の触り心地がツルンとするのはもちろん、キメも整うため、メイクのりも良くなります。自宅でケアするなら、お風呂でも手軽に使えるフルーツ酸などが配合された洗顔料などを取り入れるのも良いでしょう。ターンオーバーが順調になると、バリア機能も高まります。

●うろ覚えの自己流顔マッサージより、首や肩まわりのマッサージやストレッチを。
クレンジングやクリームをつけるときに、ついやってしまいがちな自己流のフェイスマッサージ。
やり方によってはシワのもとになる可能性があります。顔ではなく、むしろ首や肩などのマッサージやストレッチを行ったほうが、血行が良くなってスキンケア効果が期待できます。
行うのは、体が温まっている状態が効果的なので、湯舟の中やお風呂上りがおすすめ。
首を左右に回したときに、耳下から肩に向かって浮き出る、胸鎖乳突筋を指で挟み、上から下に向かって少しずつ指圧しましょう。さらに、肩の大きな筋肉、僧帽筋がある首の付け根を下から上に引きはがすように掴んでマッサージ。
PCやスマホの画面を見る時間が長いと首や肩がこり、顔の血行も悪くなっていきます。解消するには、うなじにあるツボ、"ぼんのくぼ"を両手の親指で指圧してほぐすと、首のこりにも効果的です。

<HOW TO>
首を左右どちらかに回し、首から肩に向かって浮き出た胸鎖乳突筋を親指とそのほかの四本指で上から順に掴んでいく。
うなじのくぼみにあるツボ"ぼんのくぼ"を両手の親指で指圧すると首こり解消効果が。気持ちいいと感じる強さで行いましょう。

冬の乾燥ジワをつくらないために、摩擦刺激を与えない丁寧なスキンケアを心がけましょう。

是非、ご一読ください。

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