雑誌『Mart/マート』2018年1月号(11月28日発売 掲載ページP124)

特集:Mart Channel 05「私も家族も元気でHAPPY、カラダの疑問に答えます」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

今月のテーマ
【足のカサカサ、もしかして水虫?】
「水虫は男性の病気だから関係ない」なんて思っていませんか?ブーツであったかオシャレを楽しみたいこの時期は、「まさか!」の水虫の可能性もあります。ミセスたちも要注意なのです。

◎保湿しても治らないなら可能性あり
足がガサガサし、「乾燥かな?」と保湿剤をしばらく塗っても症状が変わらないときは、水虫の可能性があります。水虫は感染しても、かゆみなどの自覚症状がなかったり、見た目ではわかりにくかったりするのが特徴。診断がついた時点で抗真菌薬を一定期間塗ると治りますが、気づかず放置して爪まで菌が入り込んでしまうと塗り薬が効かなくなり、長期間抗真菌薬を内服しなくてはならなくなります。足がカサカサする、ところどころ赤くなっている、小さな水疱がある、皮が剥ける、指の間がグシュグシュするなど、いつもと少し異なる症状や違和感がある場合は、皮膚科専門医を受診してください。また、受診前に市販薬を使用すると、皮膚科で菌が検出できないことがあるので、自己判断で市販薬を使用するのは避けましょう。

◎スパ帰りでも足を洗って
水虫は一般的に、汗をかく春から夏にかけて悪化しますが、ムレやすいブーツをよく履く女性は冬場でも要注意です。水虫の原因は皮膚糸状菌の感染。24時間皮膚に付着し続けると、角層の中に入り込み感染が成立し、一定数以上菌が増えると、水虫特有の症状を引き起こします。ただし、皮膚にはバリア機能があるので、一瞬で感染するわけではありません。長時間足裏に菌が付着し続けなければいいので、1日1回足裏を丁寧に洗えば感染を防ぐことができます。その際足指の間も忘れずに、特に中指と薬指の間は好発部位なのでしっかり洗いましょう。スポーツジム、スパなどは菌がいる可能性があるので、帰宅後に足を洗って清潔に保つことも大切。

◎「乾燥」が家族にうつさないポイント
皮膚糸状菌はバスマット、床、たたみなど、どこにでもいるので、水虫は家族間でうつりやすい皮膚病です。ただし、菌は乾燥した場所では死滅します。日常生活では、バスマットを使うたびに洗って干す、スリッパを人と共有しないなどに気をつけましょう。洗濯物は一緒に洗っても、最後に乾かすので問題ありません。また、靴の中に菌が入り込むと靴を履いている間に踏みしめて感染しやすくなってしまうので、同じ靴を連日履かず、一日履いたら翌日は休ませてしっかり乾燥させましょう。

この時期のオシャレに欠かせないブーツの中も快適に保ちたいですね。ご一読のうえ参考になさってください。

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