WEB『Women's Health』2020年2月13日更新

WEB『Women's Health』のビューティーカテゴリで慶田院長の監修記事が掲載されました。

皆さんはデリケートゾーンのにおいが気になったことはありますか?
人には相談しにくい部位なので、一人で悶々と悩む方も少なくないようです。本記事では、そんな女性にとって繊細なお悩み「デリケートゾーンのにおいの原因と対策」について慶田院長が詳しく解説していきます。

一般的にデリケートゾーンがにおう原因は大きく分けて、汗、皮脂、尿や便、月経血、おりものが関係しています。それぞれ、詳しく見てみましょう。

■汗
汗を分泌する汗腺には、全身に分布する「エクリン腺」と脇の下など特定の部位にある「アポクリン腺」の2種類があります。
「エクリン腺」は体温の調節を行うのが主な働きで、分泌される汗の大部分が水分で無色透明です。
一方、「アポクリン腺」は脇の下、外耳道、へそ、乳輪周り、デリケートゾーンなど、毛が多く生えている部分に分泌しています。「アポクリン腺」から出る汗は。ほんのり黄色でねっとりしていて、脂質やたんぱく質などニオイのもととなる成分を多く含み、フェロモン汗とも呼ばれています。そのため、常在菌が繁殖しやすく、ニオイが強くなります。そのため、デリケートゾーンはにおいのある汗をかいて当然です。さらに、ショーツを長時間履くことで蒸れるため、雑菌が繁殖し、においが増幅しやすいのです。

■皮脂
汗とセットで、においの原因になりやすいのが皮脂です。頭、顔(Tゾーン)、胸、背中の上部、脇の下、デリケートゾーンは皮脂腺が大きく発達し、皮脂分泌が盛んな「脂漏部位」に該当します。また、男性ホルモンの関係で男性は女性より皮脂分泌が活発ですが、女性も性成熟期であるアラサー世代は菱量が多く、においが強くなる時期です、性ホルモンの分泌が減ってくる40歳半ば以降には、そのにおいも落ち着いてきます。

■尿・便
尿や便、月経血、おりものも、においに繋がります。排泄・排尿の後は、ウォシュレットを使用する人も多いと思いますが、小陰唇の裏側、シワの間は拭き残しや洗い残しになりやすい部分です。また、毛が多く生えている場合は洗浄しても、どうしても毛に付着してにおいが残ることもあります。
尿が残っていると痒くなるという人は、ウォシュレットで尿道周りをサッと洗い流すのはOKです。洗い流したら、ティッシュペーパーで水分を吸わせるように優しく拭いてください。次に一番強烈な臭いの原因、便。そもそも、排便後、キレがよく、終わったら、お尻の穴に何も付いていないのが健康の証です。穴周りが汚れてウォシュレットで洗わないとダメという人は、肛門や腸内環境に問題ありかもしれません。洗浄する場合は、尿と同様にササッと短時間で行いましょう。洗浄しすぎてしまうと、本来あるべき常在菌をなくしてしまい、肌荒れなどを招く場合があります。洗浄後は、ティッシュペーパーで水分を吸わせるように拭きましょう。

■月経血・おりもの
Hの前にシャワーを浴びれない場合に、ウォシュレットでデリケートゾーンを念入りに洗浄する女性もいると思いますが、洗いすぎには注意が必要です。大陰唇と小陰唇の皮脂は全身で一番薄く、ラップ以にも満たない薄さなので、ウォシュレットの水流を強く当てると、刺激となり、炎症を起こしやすくなります。また、膣の中を洗浄するのはもってのほかです。膣の中を石鹸でゴシゴシ洗ってしまうと、酸性の状態を保つことができなくなり、カンジタ膣炎などを引き起こしやすくなります。理想は、膣の入り口周囲(会陰部)~小陰唇、大陰唇のあたりまでをよく泡立てた石鹸でササッと洗う程度が良いでしょう。石鹸、ボディーソープ、デリケートゾーン専用のソープなどの使用で問題ないですが、私は刺激が少ない顔用の洗顔料を使っています。おすすめは弱酸性の洗顔料。洗ったあとは良く拭いてくださいね。洗ってもにおいが気になる場合は、デリケートゾーン付近にボディクリームや香水をプラスしてみましょう。本来香水は消臭のためではなく、自分の体臭と混ぜて使うもの。自分だけの香りを楽しみましょう。

生理中のにおい対策としては、ナプキンをこまめに替えることに加え、タンポン+ナプキンのW使いがおすすめです。経血が表に出ないようにタンポンをし、どうしても多少出てきたものは、肌触りのいい素材のナプキンで吸い取るという形にすることで、臭いの発生を抑えます。デリケートゾーンが経血で漏れると炎症(ナプキンかぶれ)も起こしますし、どうしても雑菌が増え、においが発生してしまうのです。そういった意味から、経血で濡れた布がデリケートゾーンに常に当たってしまうナプキンのみの使用はおすすめできません。また、吸水性の低い布ナプキンをどうしても使いたい場合は、月経血が少なくなった5日目以降がよいでしょう。

■すそわきが
「すそわきが」とはデリケートゾーン周辺でわきがと同じような刺激臭がすることです。これを聞いて、「もしかして、私もすそわきがかも!?」と心配する人がいるかもしれませんが、すそわきがかどうかは、ワキのわきがであるかどうかや、家族にわきがの人がいるかどうかで大体判断がつきます。

簡単なチェック法として、耳垢のタイプを見てください。ベチャッとした耳垢の場合、程度の差はあれどわきがの可能性大です。カサカサな耳垢の人は、心配しなくても大丈夫です。また、家族にわきがの人がいる場合は、遺伝している可能性があります。
このタイプの人は、特に、しっかり拭き取る、洗浄するなら、十分なケアを心がけてください。それでも気になるなら、「医療レーザー脱毛」と『脇ボトックス注射』『すそわきがボトックス注射』でワキガのにおいをコントロールすることができるので、まずは、美容皮膚科診察を受けてみてくださいね。

■健康な女性のニオイとは?
汗や皮脂、尿や便などによるにおいは無くなるように対策するのがベストですが、健康な女性だからこそ持つ"におい"があります。
女性は出産をする都合上、膣、子宮、卵管そして卵巣の先はすぐに腹腔という体の構造です。これは一歩間違えると、悪い菌などがすぐに体内に運ばれてしまうというデメリットがあります。ただし、その代わりに女性の膣内は、菌などの異物をやっつけるためにデーデル桿菌の作用で"酸性"に保たれています。結果、健康である女性のおりものは、ヨーグルトのような酸っぱいにおいがします。

ヨーロッパの伊達男たちは、女性のこのにおいを「君のはまるで上質なチーズのようなにおいだ」と褒めるという話もあるくらいです。日本の男性も、女性のデリケートゾーンが無臭ではないことをしっかり理解しておくべきですね。もしも悪気なく、においに関して無知であるだけなら、女性が優しく教えてあげましょう。パートナーに臭い、嫌だと言われてショックを受けたとしても、今後も仲良くやっていきたい彼なら、優しく導いてあげたらいいと思います。あなた本来のにおいを否定するような男性なら、教える価値はなし。次の恋にいきましょう(笑)

■デリケートゾーンのニオイ対策
においと決別したいなら、デリケートゾーンの毛はないに越したことはないです。毛が無ければ、尿や便などの残存問題も解消します。赤ちゃんのお股は拭きやすいですよね?デリケートゾーン(VIO)の毛を医療脱毛でなくしておくと、ムレによるにおいやオリモノも付着しにくくなります。正面のV部分を残すかどうかはお好みで良いですが、IとOの部分の毛は無い方が清潔です。清潔という言葉から、「ハイジニーナ脱毛」と呼ばれ、欧米では常識になっています。
最近では日本でも介護脱毛の重要性がうたわれていますし、白髪になったらレーザー脱毛は効きません。この機会に医療レーザー脱毛を行うことをおすすめします。とっても快適ですよ。
なお、毛抜きやブラジリアンワックスで毛を抜くのは、毛細血管を引きちぎりながら毛乳頭血管付近も抜いてしまい、その後、埋没毛や毛嚢炎の心配もありますから、絶対に辞めましょう。剃毛は毛を抜くよりはいいですが、すぐ生えてきてチクチクするので、パートナーには優しくない選択と言えるかもしれませんね。

当院でレーザー脱毛に使用する『ジェントルレーズ・プロ』はメラニンの黒に反応するロングパルスアレキサンドライトレーザーで、日本で最も実績のある医療用レーザー脱毛機です。皮膚科専門医の診察後、お肌の色調と毛量、お痛みの感じ方により、照射出力を調整し、医師が照射を行います。3~5回の施術で相当すっきりします。毛量によっては完全にツルツルになるまで8回程度必要です。

■食事でニオイ対策
食事面でのにおいの対策もあります。デリケートゾーンのにおいには、食べ物も大きく関係しています。においはアポクリン汗腺から汗と一緒に排出されたり、腸内環境が悪いと、体内でにおいを抑えられず、血液を通じて放たれます。その原因となる食べ物が、お肉、にんにく、スパイス、スパイスを使ったカレーなど。例えば、日常的に3食全てカレーを食べている人は体臭として、スパイスのにおいがすることも。常に避けるのは栄養が偏るのでおすすめできませんが、気になる人はデートの予定のある2、3日前にはにんにく、スパイスあたりは過度に摂りすぎないなど、意識してみてくださいね。


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