雑誌『UOMO(ウオモ)』2016年6月号 (4月24日発売 掲載ページP160~163)

特集「ホンマでっか!?UVケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
「UOMO」はお洒落なアラフォー男性向けのファッション誌です。
男性のあいだでも、紫外線が肌老化に与える影響がだいぶ認知されてきていますが、そのリスクは男性の皆様の想像以上です。また、最近光老化啓発プロジェクトが行った調査で、日焼け止めは全く使用しない方は70%と多数派で、日常的に日焼け止めを塗るという男性は3%しかいらっしゃいません。
紫外線はシミと老人性いぼを増やし、皮膚がんのリスクを高めます。真皮のエラスチンやコラーゲン線維を変性させ、シワやたるみの原因にもなります。また、ニキビも無防備に紫外線にあたると増えてしまいます。子供のころから太陽と仲良しの男性の場合、40歳前後の若さで、顔や頭皮に無数のイボがある人も珍しくありません。老化肌にみられる肌トラブルの80%は太陽光によるものです。言い換えれば、光対策を完璧にすれば、見た目年齢を若く保つことは叶うのです。
春の紫外線量は残暑が厳しい9月中旬と同じか、日によってはそれ以上。特に男性は化粧をしないので、紫外線の影響は年々蓄積していきます。加齢と共に、皮膚のターンオーバーは低下し、ダメージの修復機能も低下します。是非、男性も日焼け止めを使っていただきたいと思います。
日常使いの日焼け止めであれば、SPF30・PA+++程度のもので良いので、季節を問わず塗ることを日課にしましょう。紫外線はガラスも透過するため、オフィスワークの男性でも日焼け止めをお忘れなく。たとえ日焼けをしたいときでも、何も塗らないのは論外です。肌が深刻なダメージを受けるのはもちろん、皮剥けして色ムラになり、見た目も不潔な印象に。真夏の太陽光を1時間浴びると、細胞一つにつきDNAに10万カ所もの傷がつくというデータもあります。このような急激な日焼けを繰り返すと、その傷を正常に修復できなくなり、最悪の場合、皮膚がんになってしまいます。短時間に一気に焼くのは絶対にNGです。浅黒い肌を目指すとしても、薄く日焼け止めを塗って、少しずつメラニンを増やすのが正解です。
また、長時間日を浴びることで身体だるさを自覚した経験があると思いますが、紫外線には免疫抑制作用があります。無防備に浴びることで、ヘルペスや帯状疱疹ができたり、翌日の仕事のパフォーマンスに影響がでることもあるでしょう。海では長袖のラッシュガードを着用するなど、物理的に肌をカバーすることも重要です。
表皮の乾燥によるちりめんジワは、日に焼けて肌の水分が奪われと目立ってきます。この状態を放置すると折りジワになってしまいます。日焼け後のほてりがあるときは刺激をさけ、まずはしっかり肌を鎮静させましょう。その後は、乳液などで保湿をこころがけることが大切です。万一、皮が剥けるほど日焼けをしていまった場合は、絶対に剥がさないようにご注意ください。再生途中の角層を取ってしまうと、肌のバリア機能は著しく低下し、一生もののシミや色ムラになる危険性もあります。
男性も毎日のケアに日焼け止めと、適度な保湿ケアを始めましょう。肌力アップのために、日頃から抗酸化作用の高い野菜をしっかり摂ることも有効な予防策です。
是非ご一読ください。

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