雑誌『Richesse(リシェス)』2016 SUMMER No.16 (6月28日発売 掲載ページP230~234)

特集「Brighten up 色ムラのない、透明感溢れる肌が理想です リシェス世代のシミ対策に結論」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

『Richesse(リシェス)』は、人気雑誌「25ans(ヴァンサンカン)」を極めて誕生したハイエンドなラグジュアリーマガジンです。上質なものを知る40代の読者層に向け、高級感に溢れたエレガントなファッションやライフスタイル、ビューティー、トラベル、グルメなどが特集されています。

ホームケアだけではなかなか消えないシミ(日光性色素斑)や肝斑。年齢を感じさせてしまうことは間違いありませんが、実際のところ1つ2つのシミを取るだけでは印象はかわりません。リシェス世代の求める肌は、ただ単に肌が白いだけでなく、色ムラがなく、透明感とツヤがあるかどうかが大切。それらなくして本当の美しい印象はもたらされないとリシェスは提唱しています。当院も同様のコンセプトで肌質改善治療を行っており、シミの部分照射単体施術はお受けしていません。全体の肌色を改善するトータル治療をしつつ、濃いシミにも積極的にアプローチしています。

今回の特集では、色ムラのない輝く肌作りのために、知っておくべき最新のシミ治療をご紹介しています。

シミ対策にまつわる疑問と誤解
これはシミ?それとも?美肌の妨げになる色ムラの種類をおさらいしましょう。
Type1 日光性色素斑
輪郭がはっきりしていて色の濃いシミ。紫外線の影響で傷ついた表皮細胞がメラニン色素を過剰に作り続けることが原因です。加齢によるターンオーバーの悪化も影響するため、老人性色素斑ともいわれますが、早くから紫外線を大量に浴びていれば10代から生じます。

Type2 雀卵斑
直径3mm前後の小さな茶色の斑点。一般的にそばかすといわれます。多くは遺伝性で、色白の人に出現しやすく、顔は鼻を中心に、また首からデコルテ、背中、腕などにもできやすいのが特徴です。紫外線が強い時期に目立つ傾向があります。

Type3 炎症後色素沈着
やけどやにきび、虫刺され、化粧品かぶれなど、皮膚が炎症を起こした後の色素沈着。年齢を問わず起きます。多くは自然消失しますが、日本人は、白人と比べて色素沈着の程度がひどくなりやすく、期間も長期化しやすい傾向があります。

Type4 肝斑
頬や目の下、額、鼻の下、顎などに左右対称にできて、かつ、輪郭がもやもやとぼやけているシミ。原因は、紫外線や摩擦などに加え、女性ホルモンの影響が大きいといわれ、主に30代から40代の女性に多く見られます。

Type5 脂漏性角化症
初期は平らで普通のシミに見えますが、1~2mm程度の隆起がぷつぷつと出始め、徐々に大きくなります。色は淡い褐色、黒などさまざま。皮膚良性腫瘍の一種で、主に加齢によって生じますが、体質的にできやすい場合もあります。別名老人性いぼとも呼ばれます。

このほかに太田母斑などシミと勘違いしやすい、アザもあり、その場合はスキンケアや内服では改善が望めないので、まずは専門医の診断を受けましょう。

治療方法は・・・
日光性色素斑(以下シミ)は高出力のレーザーや光を照射。雀卵斑や薄いシミは光治療や低出力のレーザーに、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服とハイドロキノンやレチノイン酸の外用、ケミカルピーリングなどを組み合わせて。肝斑も内服と外用、光治療を中心とした複合治療が効果的です。脂漏性角化症は炭酸ガスレーザーで除去。両側性遅発性太田母斑様色素斑はシミと同じレーザーを、期間を空けて通常5回前後照射します。

誤解その1 シミができたらレーザーで取ればいい 
光治療や弱いレーザーで全体的に肌のトーンを明るくするなどの肌準備をせず、いきなりシミにレーザーを照射すると、そこだけ白抜けしたようになり、逆に色ムラを作ってしまう危険があります。また、シミが出来る部分は細胞がメラニンを異常に作り続ける状態のため、細胞ごとリニューアルしない限り1回の照射では終わらず、将来的に老人性いぼになる可能性もあります。メラニンの活性を下げるためにホームケア(内服・外用)の併用が必須です。

誤解その2 クリニックは点の治療 
多くの方が一点のシミを消したいとクリニックにきますが、濃いシミの周りには薄いシミやくすみ、肝斑があります。先に全体的なメラニンの活性を抑え、肌の透明感を上げないと部分照射の効きもよくありません。濃いシミを消したら周辺の色ムラが目立つことも。低出力のレーザーや光治療は透明感や明度のアップが得意。半年も続けると肌のレベルが相当上がり、色ムラも目立たなくなります。点を追いかける前に面の改善こそ、クリニックで行いましょう。

誤解その3 潜在ジミが出るタイミングが知りたい 
太陽光を浴びてシミができるまでの紫外線量は4000MEDといわれます。これが示すのは、平均的な日本人の肌では毎日11分素肌で太陽光を浴び続けると20年でシミが出るということになります。潜在ジミもいつ出てもおかしくありません。20代だから、短時間しか紫外線を浴びていないからシミができない、というのではなく、肌は日々の積み重ねをあらわすものです。

―リシェス世代のシミ対策、結論は色ムラのない肌を作るクリニックを味方に―
当院がシミ治療に精通した、信頼できる医師のいるクリニックとして紹介されました。
黒にのみ反応し、全体の透明感を上げるジェントルレーズ、赤みも含めた色ムラを改善する光治療のフォトフェイシャルM22。真皮にトラネキサム酸等を注入し、肌の再生に効果的な水光プラス。トラネキサム酸を導入しながら高周波でたるみ治療をするスカーレットRF(スカーレットS)など、色ムラのための様々な肌質改善メニューがあります。当院はファンデーションの厚塗りが必要ない、上質な肌を理想としています。しかしシミ治療はレーザー照射単体では解決しません。日常のケアはご本人にしかできないこと。美白内服、外用のホームケアを併用することで、肌の底上げをし、治療効果を発揮します。
定期的な美容医療のメンテナンスと、適切なホームケアを継続すれば、年代が上がっても、色ムラのない明るい肌色をキープできます。

是非、ご一読ください。

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