雑誌『Marisol(マリソル)』2016年12月号(11月7日発売 掲載ページP212~219)

特集「このまま乾き続けていたら、10年後の肌はお先真っ暗?!乾かない女になるための本気の保湿三段活用」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

パサパサ、カサカサ、やってきました、乾燥の季節!
この乾燥、放っておくと、老化まで引き起こすのだから侮れません。与える、留める、育てる保湿3段活用で即、乾きから脱出。

〈乾燥=エイジングの崖っぷち。アラフォーは保湿ケアの頑張りどき!〉
肌が乾くと、まずキメの状態が悪くなります。透明感が失われ、チリメンジワも目立ちます。さらに刺激に弱くなり、炎症を起こして、老化が進んでしまうこともあります。つまり乾燥はさまざまなトラブルやエイジングの引き金にもなるのです。

◎そもそも乾燥はなぜ起きるの? 
角層の細胞の間には細胞間脂質があって、細胞同士を接着してバリアを形成しています。たとえると細胞がレンガ、細胞間脂質がセメントのようなものですね。肌が乾くということは、このバリアが弱まっているということなのです。バリアが低下すれば、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、乾きが加速。うるおいキープのためバリアは不可欠な存在なのです。

◎乾燥してしまったらどうすればよいのか?
保湿ケアでバリアを保ちましょう。洗顔時に、洗いすぎや摩擦に注意すること、老化や乾燥の原因にもなる紫外線対策を徹底することも必須です。
これから先も美肌でいたいなら、アラフォーは保湿ケアの頑張りどきです!
女性の肌は30代後半から皮脂量が減り、ターンオーバーの力も落ちてきます。40代半ばから更年期が始まり、うるおい保持に関係する女性ホルモンも減少。肌状態は悪くなる一方です。乾きやすい今だから、対策に励まないと! また年齢を重ねるほど、肌には個人差が出てくるし、ことに40代はそれまでの暮らし方が肌に現れるというから怖い!40歳の肌状態を47歳でキープできれば、7歳若返ったのと同じこと。一度落ちた肌コンディションを元に戻すのは大変なので、転げ落ちる坂道をゆるやかにする努力をしましょう。それこそがアンチエイジングなのです。
とはいえ、闇雲に保湿しても乾きはおさまらない。そこで今回提案したいのが、与える、留める、育むという保湿の三段活用!段階を踏んで保湿して、効率的に枯れない女へ前進!

〈乾燥が続くと10年後にはこんなことに...!?〉
●シワが増える
表情のせいで肌が折りたたまれてクセになっているところに、乾燥が加わってクセが固定化。ケアせずにおけば、消えない本格的なシワが出現!
●キメの乱れ
乾きによって肌表面のキメが乱れたり、ゴワっとしたり。ひどくなると、角層の表面がめくれ上がって、ガサガサした粉吹き状態へ一直線。
●敏感化
乾いている肌=バリアの弱い肌は、外から異物が侵入しやすく、炎症を起こしやすい。炎症を繰り返すうちに、エイジングだって進んでしまう。
●透明感を失う
コンディションが悪く、キメが乱れた肌は、光がきれいに反射されず、スムーズに透過されない。よってどよ〜んとグレイッシュなくすみ顔に。
●たるみ進行
脂肪や筋肉との関連が深いトラブルであるため、乾燥が直接の原因ではないものの、乾くことで肌表面にハリが失われ、ゆるんで感じられる。

◎アラフォーの肌は乾いてる?
・肌が乾いていると感じる人が約9割!
「自分の肌が乾燥していると思いますか?」という問いには9割近い人がYesと回答。Noと答えた人はたったの5%という結果に。
・10年前より乾くと感じる人は9割以上
「10年前に比べて乾燥を感じることは多くなりましたか?」と聞いた結果がコレ。シワ、くすみ、ごわつきで乾燥を感じる人も多し。
・冬だけでなく年中乾くのがアラフォー
「肌が特に乾燥すると感じる時期はいつですか?」と尋ねると、冬がダントツ。とはいえ1年中乾いているのがマリソル世代の宿命!?

≪乾いた大地には何も入らない!"与える保湿"≫
保湿三段活用、最初に実行すべきは与える保湿。肌がうるおいを受け入れる仕込みをするところから始めましょう。

◎怒涛の水分攻撃でふかふか肌を取り戻す。
ここからは保湿三段活用その1。肌がカラッカラに乾いてしまったとき、まずはどうする? 答えは、水分をふんだんに与えて柔らかくし、後のケアを引き込める肌にすること。畑の土が乾いていると、何も受けつけないように、乾きすぎた肌にはいくら栄養満点のケアを与えても入っていきません。ローションやブースターで肌を耕し、土台をつくるのが先決です。
ローションは手でつけましょう。というのもコットンを使うと、どうしてもこすってしまいがちだから。そして最後に肌に手を密着させて、浸透させます。また、量をケチるのも禁物です。たっぷりつけて、肌がうるおいであふれる幸せを感じてください!

●与える保湿のポイント
・初めに肌を耕し、後のケアを引き込みやすく
・量の少ないケチケチ使いはご法度
・手でつけて、肌を包み込んで浸透させて
・ローションのみでケア終了はNG、乳液でフタを

≪逃げるうるおいをつなぎとめる!"留める保湿"≫
乾く=バリアが弱い肌は今すぐ手当。油分を含むケアを使いこなしてこそ、枯れない女の面目躍如!

◎バリアチャージでうるおいが居座る肌に。
ローションで肌が耕されたら、次は三段活用、その2。いつものケアを、うるおいを留める効果の高い乳液やクリームに変えてみましょう。肌表面を包み込んでバリアを補い、内側のうるおいをがっちり逃さない、と同時に保湿成分が浸透してうるおいチャージしてくれるから、保湿感はマックスに! 乳液は保湿&肌を柔らかくする、クリームは保湿&リペアするという違いもあるので、自分の肌と相談して選びましょう。
つける際には、手のひらで温めてから、中指と薬指の腹を使って優しくなじませ、手のひらを密着させて浸透させます。目まわりなど細かいパーツにつけるときは、力の入る人差し指を避けて、薬指の腹を使います。

●"留める保湿"のポイント
・乳液=肌を柔軟、クリーム=リペア
・手で温めてつけると、なじみアップ
・顔全体には中指と薬指、細かい部分は薬指で
・最後に手を密着させて、浸透させる

≪自分の力でうるおえる肌が最高"育てる保湿"≫
保湿とは与えるケア、と考えるあなたはまだ甘い。本当の保湿肌=自分でうるおえる肌になるには?
◎肌の基礎体力を高めて、真に枯れない女を目指す。
ここまでやっただけでも、肌の乾きはかなり改善できたはずだけど、真の枯れない女を目指すならもう一声!三段活用、その3、「自分でうるおえる肌」育成を。肌は本来、外から何かを与えなくてもうるおいをつくる力を持っているものです。しかし、加齢でそのパワーはダウン。そこで美容液で肌体力をアップしたり、オイルでのマッサージで巡りを改善したりして、うるおい生成力を高めようという作戦です。美容液は、ローションを塗ってすぐではなく、一呼吸おいてからつけたほうが、なじみがよくなります。オイルは洗顔直後やケアの終わりにつけてマッサージ。もしくは多めの量を塗ってマスク替わりにもおすすめです。

●"育てる保湿"のポイント
・肌体力増強はうるおえる肌への近道と心得よ
・美容液は血行や自浄サイクルを高めるものを
・オイルマッサージで巡り改善も、保湿強化に
・ローションと美容液の間は少し時間をあけて

乾燥が気になる季節になりました。
是非、参考にご一読下さい。

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