雑誌『cookPad plus/クックパッドプラス』2019年2月号 (2018年12月28日発売 掲載ページP104~107)

特集『「洗う・潤す・温める」で、全身の乾燥&冷えを撃退!冬のボディケア、これが正解』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

寒くて空気が乾く真冬には、肌にも体にも過酷な季節です。毎日を快適に過ごす日には、正しいボディケアが欠かせません。洗いすぎて大切な潤いまで取りすぎていませんか?

ボディを洗う

Q石けんとボディソープ、どちらが肌にやさしい?
Aアミノ酸or弱酸性のボディソープがおすすめ
市販の一般的な石けんはアルカリ性のものが多く脱脂力が高いので、肌の負担になる可能性が。肌にやさしくて潤いを奪いすぎない、アミノ酸や弱酸性のタイプがおすすめです。
特に肌がデリケートな人や乾燥に悩んでいる人は意識して選びましょう。

Q手で洗うほうがいいですか?
Aベストは手です!
肌の一番外側にある角層は約0.02㎜でラップ1枚分。ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うと、肌のバリア機能が壊れて水分も減少してしまいます。手でやさしく洗いましょう。しっかり泡立ててキメ細かい泡で洗うことも大切です。

Q背中に手が届きません・・・
Aやわらかいタオルで泡を転がしましょう
背中に手が届かない場合は、やわらかいタオルを使って泡を転がしましょう。あくまでタオルは泡を動かすツールとして使って、肌に強く触れないように心がけて。

Q冬でもザラつきがきになって・・・
Aこするほど肌がゴワつきます!保湿をしっかりと
こすると肌は余計に角層が厚くなって硬くなります。やさしく洗って保湿するのが第一。気になる人は下着の素材を見直す、酵素系の洗浄剤で穏やかに洗うなど、こすらない対策をしましょう。

Q肌の乾燥を悪化させるNG事項は?
Aゴシゴシ洗い、熱いお湯、時間をかけること!
肌の潤いを守るためには、やわらかいタオルでもゴシゴシ洗うのはNG。硬いナイロン製で洗うのは厳禁です。泡をずっとのせたままにしておくのも、皮脂を取りすぎてしまうので避けましょう。また、熱いお湯は肌から皮脂を奪ってしまうので、ぬるめのお湯ですすぐようにしましょう。
長時間の入浴にも注意!
ずっとお湯につかっていても、肌を守っている皮脂が抜けやすくなってしまいます。特に42℃以上の熱めのお湯では一度の入浴を5分程度と短めにして、お風呂上がりにはしっかり保湿をこころがけましょう。

ボディを潤す

Qボディの保湿をするタイミングは?
Aお風呂上り"5分以内"が効果的です
入浴後はやわらかいタオルでそっと水分を吸い取り、湿り気がある5分以内を目安に潤い成分が配合された保湿剤をたっぷり塗りましょう。

Q保湿コスメの種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷います
A広範囲にはミルクタイプ。狭いor乾燥が気になる部位はクリームタイプが◎。
全身にたっぷり塗り広げたい場合はミルク、特に乾燥が気になる部位には、保湿効果が高いクリームタイプやバームタイプなどがおすすめです。

Q医薬品を使ったほうがいい場合は?
Aかゆみが出たら医薬品を
医薬品は化粧品とは異なり、薬事法で定められてた、治療や予防を目的とした医療用の製品です。医薬品を取り入れてみて、3日ほどたっても症状が治らないようなら必ず皮膚科専門医に相談しましょう。

Q「時間がない!」ときはどこを優先して潤すべき?
Aひざ下、ひじから先、腰まわり!
皮脂が少なく乾きやすいのは、ひざ下やひじから先です。年齢を重ねると腰周りに乾燥を感じる人も増加します。

ボディを温める

Q冷えを解消する入浴方法は?
A40℃前後のお湯に10~20分つかりましょう
温浴効果を高める入浴剤を入れたお湯に10~20分程度つかりましょう。寒いからと熱いお風呂につかるのは交感神経が優位になるのでおすすめできません。

Q時間がないときは、どう温める?
A5分の足湯でもOKです
大きめの洗面器にお湯をはり、洗髪中などに足を5分入れておくだけでも全然違います。お風呂上がりの部屋を温める、靴下をはくなど、アフターケアも大切に。

Q冷えを悪化させるNG習慣は?
A運動不足は大敵です!
筋肉は体が熱を出すために必要。たんぱく質を適切に摂って体を動かし、筋肉量を増やしましょう。また過度な緊張などで交感神経の優位が続くと末端に血液がいかず、冷えの要因に。リラックスを心がけて。

\コレも冷えの原因です/
☑冷たいものを食べる
☑3食きちんと摂らない
☑偏った食生活
☑インナーを着ずに薄着
☑足首や手首を出している
部屋が寒いと加湿器を使っても空気は潤いません。暖房器具で空間をきちんと温めることは体にも肌にも重要。

Q冷え性ですが、効率よく体を温めるには?
A首、おなか、腰を温めましょう
体の中央に位置するおなかや腰、そして首の後ろを温めるのが正解。足が冷える人は足首を冷やさないようして。
心地よい蒸気であたためる温熱シートなどは、寒い季節におすすめです。

正しいボディケアで冬の乾燥や冷えを撃退しましょう。
是非、ご一読ください。

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