雑誌『BAILA』2020年3月号(2月12日発売 掲載ページP212)

特集「30代は治りにくくてあとが気になる!「大人ニキビ」お悩み相談室」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

働く30代に肌悩みを聞くと、必ず上位に挙がるのがニキビ。今回行ったバイラ読者のアンケートでも8割近くの方が何らかのニキビの悩みを抱えていました。
「大人ニキビ」は、さまざまな要因が関係しています。1~2日睡眠不足になるだけで、てきめんにニキビは出ますし、食事やホルモンバランス、それにメンタルも影響します 。

日ごろのスキンケアも大切ですが、炎症が起きて赤く腫れてしまった場合は、抗生剤で鎮めるのがいちばんです。毛穴は表からは一部しか見えませんが、真皮の深いところにあるので、炎症を放置するとクレーターやしこりになってしまう可能性があります。そうなると治療しても治療効果が出にくいので、ニキビは早めの治療がカギになります!

定期的にニキビを繰り返していたり、年々ひどくなったりしている場合は、セルフケアだけでの完治は難しいと判断し、早めに皮膚科を受診しましょう 。

また、あらかじめ遺伝子検査を受けて肌タイプを知っておく、皮脂が詰まりにくくなるケミカルピーリングやニキビ菌を殺菌する作用のある光治療(当院のフォトフェイシャルM22にはニキビ治療専用モード搭載)を定期的に受けるといった"転ばぬ先の杖"を取り入れることも有効です。ニキビと無縁の肌を育てていきましょう 。

【読者からの疑問にドクターがアンサー】
Q1ニキビ体質は遺伝しますか?
A.皮脂や菌の量は遺伝で決まります
最新の研究によると、肌フローラ(皮膚常在菌叢)には多様性があり、ニキビの原因菌『アクネ桿菌』も1種類ではなく、その遺伝子配列にも多様性があることが分かってきました。また、菌叢のバランスや皮脂分泌を左右する皮脂腺の大きさには個人差があり、ニキビのできやすさは遺伝がかかわる部分も大きいことがわかっています。

Q2自力のスキンケアだけで完治できるもの?
A.ニキビは皮膚病のひとつ。クリニックの力を借りて!
スキンケアは予防的なもの。特に炎症のある赤ニキビはクリニックで抗生剤の内服処方を受けるのが改善への近道です。最近は、ニキビのきっかけである「毛穴詰まり」を改善する外用薬3種(ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲル)も保険適応になり、以前より治療の選択肢が広がってきました。

Q3食生活も関係ありますか?
A.大いにあります。悪化させる食材は避けましょう。
腸と肌はリンクしているので便秘は大敵です。カップ麺などのジャンクフードの油脂や甘いお菓子、菓子パンなどの高糖質食、スキムミルクやチーズなどの濃厚乳製品の過剰摂取はニキビを悪化させることが分かっています。とはいえ我慢しすぎるのもストレスなので、量を控えたり、他の食品に置き換えて食べる工夫をしましょう。

Q4アクネ菌をなくせばニキビはできない?
A.アクネ菌が全部悪なわけではありません
アクネ菌は、毛穴や皮膚に住む常在菌で、もともとは善玉菌。皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、汗と混ざりあうことで「皮脂膜」という保湿バリアに作り変える大事な存在です。問題は菌バランスと角層の状態のよし悪し、毛穴詰まりの有無です。最近ではアクネ菌の遺伝子解析が進んでおり、近い将来ニキビを作りやすくするアクネ菌が同定されるかもしれません。

【大人ニキビ」のリアル悩み10問10答】
お悩み1 同じところに何度も繰り返しニキビができてしまいます
A.無意識の"さわりグセ"に原因があります
同じ場所にニキビが何度もできる方は、髪や整髪料が刺激になったり、ニキビが気になって"さわりグセ"がついたりしている可能性があります。つい触れてしまったり、メイクのときこすってしまったりしていないかチェックしてみましょう。

お悩み2 ニキビを防ぐ洗顔のコツはありますか?
A.朝も夜も洗顔料で!夜のクレンジングは1分以内にしましょう
皮脂やコスメは24時間たつと酸化して角層トラブルから毛穴詰まりのもとになります。
ニキビができやすい人は弱い洗浄剤で朝晩洗顔をしましょう。クレンジングは短時間でさっと乳化し、1 分ですすぎまで終わるものがベストです。

お悩み3 生理前に必ずできるのを防ぎたい
A.黄体ホルモンの影響なので、低用量ピルを飲むのも手です
生理前にプロゲステロンが優位になると、どうしても皮脂分泌が活発になります。ホルモンバランスが原因の場合には、皮膚科でもピルを処方することがあるので気軽に相談をしてください。ニキビ改善効果、避妊効果だけではなく、無駄な排卵を抑え、将来の妊孕性を高める(妊娠しやすくなる)効果もあるのが低用量ピルです。なお、性感染症の予防の観点では、コンドームの使用は必須です。

お悩み4 ニキビのあとの色素沈着が治っていない気がします
A.治るのに半年程度かかるもの
ニキビあとの赤みが消えるまでには、3 カ月〜半年かかります。
早くきれいにしたいなら、『フォトフェイシャルM22』などの光治療や『ケミカルピーリング(メディカルピーリング)』がおすすめです。色素沈着ケアにも、ニキビ菌の殺菌にもなり一石二鳥!自宅で行うなら低刺激のものがおすすめです。

お悩み5 どんな薬もケアも効果を感じません。原因は何でしょうか?
A.肌は"心の鏡"。メンタル面が悪さをしているかも
どんなケアや治療をしてもこじれるニキビは、ストレスが原因の可能性大。できないことはできないと言う、多すぎるストレスからは逃げるといった自衛も時には必要です。また、好きな音楽を聴くなど趣味を楽しむ、自分に花を買って帰る、自分をいたわる時間を作るなど沢山のストレス解消手段を持っておくと良いでしょう。

お悩み6 スキンケアでの正しい予防法が知りたい
A.ニキビ予防のためのスキンケアはシンプルでOK
保湿も大切なので、クリームなどモイスチャライザーは必要です。ミニマムならクリーム1 品でもOK。ニキビケアは肌をいじりすぎないことが大切です。疲れがたまっているときは、念入りにケアするよりも早く眠ることが優先させましょう。

お悩み7 メイクの習慣で何か防げることはありますか?
A.ひどいときは重ねない。そしてメイク"道具"にもお金をかけて
パフやブラシ類は清潔に保つこと。古くなってゴワついたものも肌の刺激になるので、質
のいいものを選んで下さい。ニキビがひどいなら、毛穴詰まりを防ぐためベースはごく軽くを心掛けてください。

お悩み8 30代からでもニキビのできない肌になれますか?
A.なれます! いちばんは生活習慣の5本柱を正すこと
ニキビを改善する生活習慣は、「バランスのいい食事」「良質な睡眠」「便秘の改善」「運動習慣」「ストレスコントロール」の5本柱です。
ニキビに限らず、肌トラブルはこの5 本柱を正すことで驚くほどよくなります。そして、「タバコ」と「深酒」はターンオーバーを滞らせる美肌の天敵です!運動はハードすぎるとストレスなのでウォーキングやヨガなど続けやすいものを。
「これさえやれば治る」という特効薬はないと心して、肌と向き合って生活を立て直していきましょう。

お悩み9 クレーターのようなニキビあとをきれいに治したい
A.へこみを自力で治すのは不可能。クリニックでの照射治療やヒアルロン酸注入を
ニキビあとのへこみは真皮まで達しているので、シワやたるみと同じレベルの治療になります。
ダーマペン』や『スカーレットRF(スカーレットS)』で肌に細かい針穴をあけて成長因子を導入し肌再生を促し、『ヒアルロン酸注入』でへこみを持ち上げる治療が効果的です。

お悩み10 背中のニキビがしつこく治りません
A.もともとニキビができやすい場所なので、清潔を保つよう意識して
背中やデコルテは皮脂線が多く、顏と同様『脂腺性毛包』が存在し、ニキビができやすいパーツ。ボディソープやトリートメントのすすぎ残しなども多いので、まずは丁寧に洗うことが大切です。日焼けを避けるのも有効です。

●当院のニキビ施術をご紹介
① ニキビの予防、ニキビ跡の色素沈着
ケミカルピーリング
皮膚の角層をごく薄く溶かす施術。毛穴のつまりを改善することにより、炎症性のニキビ・面皰の改善するだけでなく、ニキビ予備軍の微小面皰も改善し、ニキビを予防。肌の代謝も促進され、メラニンの排出がスムーズになり、色素沈着も早期に改善。
プラズマシャワー
強力な滅菌作用でニキビやアトピーなど、肌トラブルを引き起こす細菌・真菌を死滅させ、肌フローラを整えます。さらに、施術後30分以内に塗布する薬剤の浸透を飛躍的に高める効果も ニキビの方に人気の導入剤は、抗炎症作用が高い『サイトプロMD』。1回でも症状が落ち着いたとおっしゃる方が多いですし、翌朝「お肌が元気になる」実感があるので、イベント前の施術としてもリピーターが多いです 。

② 炎症性ニキビ、軽度のニキビ跡
フォトフェイシャルM22
ニキビの原因菌であるアクネ桿菌を殺菌、減少させ、炎症性ニキビを早く治癒させます。色素沈着や赤みなどのニキビ跡にも効果的です。さらに、真皮上層のコラーゲン線維を増殖させ、お肌のハリをだすことで、浅いニキビ跡の凹みにも効果を発揮します!

③ クレーター状のニキビ跡
●『CO2フラクショナルレーザー
肌の入れ替え、皮膚再生を強力に促す照射治療。1週間小さな点状のざらつきが出来ますが、肌質改善効果は最も高い照射治療です。
●『ピコフラクショナルレーザー
最新のシミ治療マシンですが、実はコラーゲン再生作用も人気の秘密。、痛みも軽く、1~2日間点状の赤みが出る程度で、すぐにフルメイクできるので、ストレスもほとんどないのが特徴です。
●『ヒアルロン酸注入
深い凹みなら、1滴ずつ柔らかなヒアルロン酸をニキビ跡の凹みに注入し、ふっくらと平らに戻す『ヒアルロン酸注入』が最も効果的です。ヒアルロン酸製剤を足場にして、周囲にコラーゲン線維が増え、徐々に改善します。

④ ニキビ、ニキビ跡
ダーマペン』『スカーレットRF(スカーレットS)
極細針で肌にわざと微細なキズをつけ、肌本来の治癒力を利用して改善へと導く施術です。スカーレットRFの高周波には「皮脂腺を抑制・ニキビの炎症を鎮静化」するさようがあるので、赤いニキビ・膿を持ったニキビにも有効。マシンの進化により痛みや不快感が軽減され、短いダウンタイムで高い効果が得られます 。

美容皮膚科ならではのアプローチにより、ニキビやニキビ跡の改善に留まらず、美しい肌に導く治療やスキンケアアドバイスを行っております。

是非お問い合わせ、ご相談くださいね!!

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