テレビ東京『なないろ日和!』 2018年9月3日(木)OA


特集「夏のお疲れ肌 どうする?」
まだまだ残暑が続き、夏に受けたダメージが肌に蓄積されています。早めのケアで夏のお疲れ肌をリカバリーしましょう。そこで今回は、さまざまな美容のプロが美肌ためのおすすめテクニックを伝授。慶田院長は皮膚科専門医として、夏枯れ肌に効くスキンケアを紹介しました。

まずは、50代女性のモニター〝なないろ隊″の2名が、レポーターの〝にしおかすみこ″さんと共に「ファンケル銀座スクエア」でマイクロスコープによる肌状態のチェックを行いました。お二人とも日頃のスキンケアなどは欠かさず行っていますが、なかなかお悩みが解決しないとのこと。

田中さんのお悩み:秋近くになると、乾燥して肌がピリピリしてしまう
●肌チェックの結果
油分量とクリアレベル(毛穴の状態)が基準値を下回っており、毛穴がキメにそって縦に流れて毛穴が開きやすい状態。また、開いた毛穴には汚れが溜まりやすくなります。

高野さんのお悩み:一日中冷房の中で過ごしていて、乾燥と乾燥によるたるみが気になる
●肌チェックの結果
透明感レベルと目元のハリレベルは高く、油分量とキメレベルが低め。拡大してみたときに網目状の細かな線がたくさん入っているのが良いキメの状態ですが、キメが乱れていると水分を抱え込めません。キメの状態を整えて水分と油分量をあげることで、夏の乾燥を補うことで美肌につながると考えられます。

二人とも50代としてはとても綺麗なお肌ですが、油分量が低く乾燥肌。夏のお疲れ肌で特にケアを強化したいのが乾燥対策です。夏に肌が乾燥する主な原因として、強い紫外線、エアコンで肌の水分が奪われこと、そして汗が角層の刺激になることなどがあげられます。

それでは、どのような肌ケアが良いのでしょうか?
実際にお2人がクレンジング~洗顔する様子を、慶田院長がそばで見てアドバイスしました。

田中さんのスキンケア方法:
手鏡を見ながらクレンジングシートでしっかり擦りながらメイクを落とし、汚れが落ちているかどうかシートを見て確認。そのあと、洗顔料を手で軽く伸ばして泡立てずに顔にのせたあと、お湯を含ませながら顔の上で馴染ませ、洗い流します。
●クレンジング剤の選択ミス&誤った洗顔テクニック
洗顔ポイント①クレンジングシートはゆっくり滑らす
クレンジングシートは、拭き取りの刺激が肌への負担となるため毎日使用はおすすめできません。擦ってしまうシートタイプよりもクリーム・オイルなどの方が肌への刺激を軽減し、乾燥対策に有効です。シートタイプは、メイクを落とさずに寝てしまいそうなほど疲れているときのお助けアイテム、緊急用と考えましょう。使うときのコツとしては、肌に当ててすぐにこすらず、シートに配合されているローションがメイクに馴染んでから、ゆっくり滑らせるようにすると、肌への負担を減らすことができます。
洗顔ポイント②フワフワの泡で洗顔
洗顔するときは、まず手の平で泡立てから肌にのせることが基本です。泡立てた方が洗浄効果が高まり、擦ることによる負担が軽減できます。

高野さんのスキンケア方法:
クリームタイプのクレンジング剤を額、頬、鼻筋、口元の順で塗布し、クレンジング剤が肌の中まで浸透しないうちに駆け足で頬から顔全体に馴染ませます。
●クレンジングの乳化不足&誤った洗顔テクニック
洗顔ポイント③クレンジングを塗る順番
クレンジングは頬など広い範囲から始めがちですが、頬は乾燥しやすく、広い部位は比較的すぐに馴染ませることができるので後回しにしましょう。順番としては皮脂が多いTゾーンや、メイクが濃いアイメイク周りから塗り始め、顔全体に優しく馴染ませてしっかり乳化させることが大切です。
クレンジング剤の油分が肌に入らないようにと、急いで肌を擦っていましたが、クレンジングといわれる商品は、メイクを包んで乳化したあと洗い流せば成分が肌に残ることはありません。メイクが浮いてくるまで、優しく肌になじませることがポイントです。目安は1分程度です。

皮膚科専門医でさえも、なかなか洗顔している様子を傍で見る機会はなく、顔の洗い方は子供の頃からの自己流になりがちです。そのため、今回肌トラブルにつながるたくさんのNG習慣が潜んでいることがわかりました。
スキンケアを行う上で一番最初に行う「洗う」という行為を見直し、正しい基礎知識を身に着ければ、普段簡単に落ちなかった汚れもしっかり落とすことができるはずです。

洗顔以外の対策としては、美白化粧品を使うだけでなく、からだの内側からのアプローチとしてビタミン類をサプリメントで補い、メラニンの生成を抑えることで予防ケアに繋がります。紫外線でダメージを負ったりと、肌が敏感な状態のときは、敏感肌用スキンケア用品でシンプルケアを心がけ、コットンなど肌への刺激になることは避けましょう。化粧水をつけるときは、手で顔にゆっくり優しく、できるだけ肌を動かさないイメージでプレスをかけるようになじませましょう。パンパンと叩くのは刺激になるのでご法度です!
クレンジングは、軽めのメイクの日や頬などのベースメイクを落とすのはマイルドタイプ、ポイントメイクは専用リムーバーと、使い分けるのも良いでしょう。

●美肌の三本柱は「洗う」「潤す」「光対策」です。
スキンケアの基本は、洗顔で不要な汚れを優しく落とし、化粧水とクリームなどでしっかり保湿をすること。そして太陽光から肌を守る「光対策」。肌老化の原因の80%は、紫外線、赤外線をはじめとする太陽光からの可視光線といわれています。日焼けを防ぐことは、美肌を保つためにとても重要な対策です。肌ケアにおいて年齢や性別を問わず、この三本の柱をキープすることが、大切と考えられます。
角層のキメが整った状態が、肌の見た目の美しさを左右します。キメの状態を美しく保つためには、基本のスキンケアに加え、食事・睡眠などの生活習慣を整えることも欠かせません。しかし、どうしても角層のキメは夏の紫外線や、乾燥、誤ったスキンケアなどで厚くなり、毛穴も目立ちやすくなります。対策としては、毎日の洗顔だけで落ちにくい汚れや、滞っているターンオーバーを促すためにピーリング効果のあるレチノールや乳酸系の化粧品を取り入れたり、医療機関でケミカルピーリングなどを行ったりすると良いでしょう。

ケミカルピーリングは、お肌が自ら潤う力を高め、透明感のある美肌に変える人気施術です。当院ではフォトフェイシャルM22やジェントルレーズプロ、ジェネシス照射のコースに組み込まれサービスになっていますが、単体での施術も承っております。

是非、ご参考になさってください。

ケミカルピーリング(メディカルピーリング)

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