雑誌『週刊朝日増刊 ゆとりら』2017年[秋冬号](11月5日発売 掲載ページP48~49)

特集「1日3分顔・二の腕・お尻 三大たるみをリフト」に、慶田院長の監修記事が掲載されました。

「ゆとりら」は、50歳以上の成熟世代の女性をターゲットに、2017創刊された新しい情報誌です。ココロもカラダもイキイキとした生き方に役立つ、美容健康、趣味、カルチャー、人間関係、メンタル面の悩み解消など、多彩な情報を掲載しています。

『ゆとりら」世代では、鏡を見ると昔とは変わってしまった顔のたるみにがっかりしたり、二の腕やお尻が気になっておしゃれを楽しめない...と『見た目』に関する悩みはつきません。でも、たるみが気になるからといって、以前と同じように過度な食事制限や、激しい運動などでダイエットをして痩せることが美しさに結びつかないことにも気づいているはずです。
そこで今回の特集では、体を健康的に使えるように、専門家がセルフメンテナンスの方法をアドバイス。
慶田院長は、お顔のたるみ、健康的な美ボディに役立つ生活習慣に関する解説をしています。

<紫外線対策は冬も万全に!>
老け顔に見える理由は輪郭の崩れ

なぜ老け顔に見えるかというと、輪郭が崩れるからです。『美は輪郭に宿る』と言い切っても良いほど、輪郭がシュッとしている方が若々しく見えます。自撮りだと決め顔をするため気づかない方がほとんどですが、治療の際に5度ずつ顔の角度を変えて撮った写真をみると、真実の姿を目の当たりにして皆様一様に衝撃を受けます。ほとんどの患者様は、40代以降、「輪郭が曖昧で大顔になった」と仰います。アジア人の理想的な形はハート型。それが逆転して下のほうが大きくなってくると、一気に老けた印象を与えてしまいます。

顔には、皮膚を骨や筋膜に固定する『顔面靭帯』という組織があって、樹木のように枝葉の伸びた形をしています。根っこが骨、枝先が皮膚につながっているとイメージしてください。支える力が弱まると皮膚の下にある脂肪が塊で下方にずれて移動し、シルエットが崩れてしまいます。
さらに、加齢とともに骨の萎縮が始まります。具体的には額中央、鼻の横、眼窩、下顎(あご)の骨が大きく変わります。目の下の骨の縁がまるでサングラスのように穴が大きく広がった感じに変わるので、アイホールが広がり、目の下のたるみが際立ちます。土台となる骨が萎縮し、支えるものがなくなるのでほうれい線は深くなり、顎は小さく萎んできます。

正直なところ、セルフケアでできることには限界があります。コラーゲン線維の束を切ってしまうような激しい顔マッサージは避け、適度な運動などで大きな筋肉を動かして血流をよくすることが、いい肌をつくるには効果的です。
皮膚のコラーゲン線維の分解やエラスチンを変性させてしまう『光老化』を避けるため、日焼け止めは1年中塗っておくことが大切。
ここ最近の研究では、紫外線だけでなく近赤外線領域の一部の光が真皮よりも深い筋膜などに届いてたるみを誘因するとも言われています。

<生活習慣の5本柱を意識>
戦略的に食べて体重を一気に変動させないことが大切

ただ痩せるだけが美しさではありません。痩せても皮膚はそれに合わせてなかなか縮みまず、皺が目立つからです。急なダイエットは禁物。健康のためにも、運動による体重調整で一気に変動させないことがたるみ予防にも肝心です。

食べ物も気をつけたいもの。筋肉も皮膚もアミノ酸が連なってできているので、意識的にタンパク質を摂りましょう。加齢により基礎代謝が落ちるので、一日に食べられる総カロリーを計算し戦略的に食べると◎。
ただし、脂肪は減らしすぎると風邪を引きやすくなったり、女性ホルモン不足になったしますから、長生きのためにも実はややぽちゃくらいが丁度いいいわれています。

食事、睡眠、排泄、ストレスコントロールと運動の生活習慣の5本柱は大切。これらのバランスが悪いと、例えば美容医療でたるみの治療をしてもいい反応が得られません。
また、心と皮膚はつながっていて、心配しすぎの人より、おおらかで前向きの人のほうが、施術の効果がでやすい傾向を感じています。
見た目の心理への影響を改善することで、メンタル状態をあげることができます。お化粧をして街にお出かけしてみたり、きれいだねと言われる機会を増やしたりすることも大切です。

本誌では自宅でできるストレッチや、おしゃれで気分もあがるグッズが多数掲載されています。美容クリニックでは、メスを入れずに引き締めたい、失われたハリを取り戻したい、部分痩せしたい、などなど。悩みに合わせたお手伝いができますので、ご相談ください。

ぜひ、ご一読ください。


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