雑誌『25ans』2019年2月号(2018年12月27日発売 掲載ページP372-P373)

特集『ハッピーSMILEのためのビューティ・トーク』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ヒアルロン酸やボトックス治療にまつわるアレコレを、ドクターとビューティ・メダリストが語り尽くすビューティー座談会第3弾。注入治療が気になりつつも踏み出せずにいる土居真優子さん&笹本真理子さんに、当院長が、注入治療の必要性から失敗しないコツまで、指南致しました!

土居真優子さん
PROFILE●どい・まゆこ●ビューティ・メダリスト3期生。天然石アクセサリーブランド『Lani couture』を主宰。美容医療はサーマクールの経験あり。注入治療は尻込み中。

笹本真理子さん
PROFILE●ささもと・まりこ●ビューティ・メダリスト5期生。ミストラル・コスメティクス代表。フォトシルクやピーリングは定期的に行うも、注入治療はまだ手を出せずにいる。

【ヒアル顔"にしないコツは、20代から弱いところを補強すること】
慶田朋子院長(以下、慶田):お2人とも、美容医療のご経験は?
笹本真理子さん(以下、笹本):フォトシルクやピーリング程度です。ヒアルロン酸注入に興味があるのですが、ハマりすぎて顔がパンパンになるんじゃないかと思うと怖くって......。
慶田:ヒアルロン酸注入を麻薬のように思っている人が多いのですが、顔がパンパンになってしまうのは、皮膚のハリを高めれば消えるような浅いシワや皮膚のたるみが原因で生じているシワに繰り返し、ヒアルロン酸を注入していくから。今では萎縮した骨や脂肪を補うように最適量を注入することがスタンダードになっているので、心配いりませんよ。
笹本:骨? 骨って縮むんですか?
慶田:そう。骨粗鬆症は顔の骨でも起こっているんです。その縮んだ分を補うようにヒアルロン酸を注入すると、骨という支えを失って萎んだ皮膚がハリを取り戻します。また、たるんだ靭帯を補強するように注入すると、下垂した脂肪や皮膚が元の位置に戻るので、ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインのもたつきといった老化のサインが一気に解消。トータルでバランスが整うから、数年前の顔に戻るような自然な仕上がりになるんです。
土居真優子(以下、土居):なるほど〜。以前サーマクールを受けたときの激痛が忘れられなくて、私も美容医療に尻込みしていて。でも骨と脂肪の萎縮を放っておくことのほうがマズいんですね?
慶田:「骨と脂肪の萎縮」は老化サインに大きく影響するメカニズムのひとつ。土居さんのような細面の方は特に「萎縮」の影響を受けやすいので、照射系よりも注入系の治療を早いうちから始めておくことをおすすめします。
土居:早いうちって、いつぐらい......?
慶田:20代後半です。
笹本・土居:20代! 過ぎてる!!
慶田:肌が若いほど1本のヒアルロン酸でも再生効率が高くもちも良い。そもそも骨の萎縮も皮膚のたるみも少ないので、最小限の量で美しく自然に仕上がります。これが70代や80代で初診となると、そうはいきません。治療範囲が広く、使う量も多く費用がかさみます。
土居:ま、まだ間に合いますでしょうか......。
慶田:大丈夫。早めに弱いところを補強しておけば、年相応だけど同世代の中で圧倒的にキレイ、そんなナチュラルな美しさを目指せますよ。

【価格で選ぶのは失敗のもと!品質の良い製剤&確かな技術を優先】
慶田:笹本さんは頬などの萎縮はありませんが、顎が小さめで梅干しジワができやすいので、オトガイにボトックスを打って滑らかに整えてから、ヒアルロン酸でちょっとだけあごを前に出してみてはいかがでしょうか。フェイスラインもピンとのびて、美しいハートシェイプフェイスにもなれますよ。
笹本:すごい! ぜひやってみたいです。でも、ヒアルロン酸やボトックスって、価格に開きがあるのが気になって。あれって何が違うんですか?
慶田:ヒアルロン酸ひとつとってもたくさんの種類があり、それぞれのグレードによって価格が大きく異なります。ただ、日本の厚生労働省が認可しているものなど高品質な製剤は、時間の経過とともに自然になじみ変な残り方をすることがありませんし、世界的に見ても安全性が高く評価されています。初めてであれば特に、そのあたりにこだわって選ぶと安心ですね。より良い製剤を選び、技術の確かな先生のもとで受けるということが大事。安心を買うと思って、価格だけで選ばないことが美容医療で失敗しない秘訣です。

【美容医療&日々の丁寧なケアできれいの平均点をあげていく】
土居:私の場合、どんな治療がおすすめですか?
慶田:お顔の脂肪が少ないので注入治療が良いですね。眉間や目尻のシワを寄せる癖はほとんど無いので、ここはいじらなくてOK。笑うと頬のトップはちゃんとぷっくりするので、ここもそのまま活かしましょう。左右の頬骨の下とあごの口角の下の削げがやや目立つので、そこにヒアルロン酸を面状に注入します。あとはオトガイにボトックスを打って梅干しジワをゆるめると、あごまわりが滑らかになりますよ。それからリフトアップポイントに杭を打つようにヒアルロン酸を入れておくと、ほうれい線やマリオネットラインを予防できます。
土居・笹本:杭打ち!
慶田:皮膚と脂肪を骨をつなぎとめている『真性靭帯』は4カ所、ここに杭を打つようにピンポイントで少量ずつヒアルロン酸を注入すれば、靭帯が老化し下垂することで起こるシワやたるみを未然に防ぐことができるんです。
土居:そんなにたくさん入れるのですね......。
慶田:たくさんと言ってもヒアルロン酸1本は約1ml。5本でコーヒークリーム1個分程度です。あごの形を整える場合はまるまる1本ほど必要になりますが、杭打ちは一箇所につき0.1〜0.3ml程度。ほんの数滴で十分変化を出せるんですよ。
土居:そうなんですね! なんとなく安心。
慶田:大切なのは、量ではなく打つポイントを見誤らないこと。美しいバランスは一人ひとり違うので、素顔の魅力を活かしながら、まんべんなくメンテナンスしていくことが大事なんです。
笹本:まんべんなくって、難しそう......。
慶田:確かに、自力のケアだけでは限界がありますよね。ましてや、たるみやシワは真皮、脂肪組織、靭帯、筋膜といった深部のトラブルなので、美容医療に頼らざるを得ません。ヒアルロン酸やボトックスを上手に取り入れながら、いかに手付かずの場所を無くしていくかが、美しく輝き続ける鍵。人生100年時代、50歳から先が長いからこそ、肌も輪郭もバランスも平均点をちょっとずつあげる意識をもって、残りの50年も美しくご機嫌に生きていきましょうね。
土居・笹本:はい! 先生についていきます!!

◆こけた部分にふっくら感を与える『ヒアルロン酸注入』
ボリュームが不足している部分にヒアルロン酸を注入することで、ふくらみを持たせ、若返りを図る治療法です。ほうれい線や、ゴルゴライン、頬のこけ、目まわりや口まわりなどのシワ、へこみや影を改善します。
また、たるんだ顔面靭帯を補給するように注入する『True Lift Methodトゥルーリフト注入法』は、皮膚と脂肪組織を骨につなぎとめる杭(くい)のような役割を果たす靭帯の補強し、リフトアップを図るとともに、顏揺れを抑えます。
✓持続期間は製剤の分子量により異なりますが、通常1~2年程度。
✓費用は1本¥80,000~100,000が目安。

◆筋肉の収縮による表情ジワを改善『ボトックス注射』
過剰な筋肉の収縮によってできる表情ジワ(額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻のシワなど)をのばす効果があります。
目尻や額など表情を大きく左右する場所は、筋肉より浅い部分にある真皮内に少量ずつ点状にボトックス注射を行うテクニック『メソボトックス(マイクロボトックス)』で、筋肉の動きを大きく止めすぎることなく、筋肉の表面繊維だけの働きを弱めることによって、自然にシワを改善し、肌を引き締めることができます。
さらに、首の全面にひろがる広頚筋の収縮が強く、首の筋張りが目立つ方には、顎下~首全体に『メソボトックス(マイクロボトックス)』行うと、スジっぽさが解消され、さらには日に日にフェイスラインのたるみが改善されます。
✓通常翌日から効果が表れ、3~4カ月持続します。シワの原因となる筋肉が使われなくなり徐々に縮小し、癖が改善されるので、3割くらいの方で2回目以降から持続期間が長くなります。
✓額の場合で¥30,000~50,000が目安。

是非、ご参考になさって下さい。

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