雑誌『リンネル』2019年6月号(4月20日発売 掲載ページP88)

特集「肌荒れしていてもきれいに!肌と暮らしの見直し帖」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

普段は目立ったトラブルはないけれど、突然起こる肌荒れ、できるだけ早くケアすることはもちろん、肌荒れを上手にカバーして気持ちよく過ごしたいと思うのは当然のことです。

『教えて!慶田先生』
●肌あれどきのお悩み解決法とは?
いつも通りのスキンケアでもニキビができたり、肌のカサカサを繰り返したり、ふとした表拍子で肌荒れを起こす人は増えています。以前は「肌があれたらメイクをしない方がいい」と言われていましたが、最近はその考え方が変わってきています。
肌あれは、例えるのなら"穴が開いた傘"のような状態です。バリア機能が低下しているため、いろいろな刺激物が入りやすくなっています。

そんな状態のとき以前は「ファンデーションを塗るのはやめましょう!」と指導する医師も多くいました。ですが、この20年でファンデーションの技術は大きく変化しました。ファンデーションを塗ることで、肌にダメージを与える紫外線を防ぐ効果があったり、花粉や大気汚染物質などの刺激物が肌に直接触れないように守ってくれたりするので、バリア機能のサポートになります。

ひどく肌あれしているときは、いったんストっプして皮膚科で相談すべきですが、ちょっとした肌あれならば、「塗ってはダメ」ということはないと思います。ファンデーションを塗ることでニキビ跡やザラつきなどをカバーでき、"前向きな気持ちになれる!"ということも大切です。今の季節は生活環境や人間関係も変わりやすく、心もゆらぎがちです。栄養バランスのいい食事や十分な睡眠、こまめなリフレッシュや運動を意識することで心が落ち着き、肌にも影響します。

見直しポイント①
●生活習慣を整えてからだの内側から肌を立て直す
肌はからだの内側を映す鏡であり、生活習慣に影響を受けます。基本となるので、"しっかり食べてよく寝ること"が一番です。栄養素はチームで働くのでバランスよく摂ることが大切です。また、睡眠=肌を作る工場の稼働時間です。稼働時間が少ないと健やかな肌の生産量も減ってしまいます。工場の循環をよくするために、運動したりリフレッシュタイムを作ったりしましょう。
➡多品目を摂って栄養バランスよく!
野菜、豆、魚など、食事はできるだけ多品目を意識して摂りましょう。腸内環境が整うことで角層の水分量がアップします。ヨーグルトなどの乳酸菌は毎日とることが大切です。
➡6時間以上の質の高い睡眠を!!
新しい肌をスムーズに作るためには、少なくとも6時間の睡眠が理想です。なかなか寝付けない人は入浴でリラックスしたり、好きな香りで気持ちを和ませたりしましょう。
➡動きに集中できる運動でリフレッシュ!!!
ヨガなど、からだの動きに集中できる運動は、血行がよくなるうえ、頭のリフレッシュにも効果的です。忙しいときは休憩時間にストレッチする習慣をつけるのがおすすめです。

見直しポイント②
●"肌あれ"に着目したファンデーションに切り替える
こんなイメージもっていませんか?
☑肌あれ気味だからファンデーションはそもそも使えない
☑肌あれしたときは、スッピンが一番!
☑ファンデーションが毛穴に詰まって負担になりそう
➡肌ケアができるファンデーションなら、メイク中もスキンケア時間に出来ます!
技術の進化によって、ファンデーションは紫外線や花粉などから肌を守る存在になりました。薬用スキンケア効果があるタイプもあり、肌をきれいに仕上げるだけでなく、肌ケアもできるようになりました。メイクしている時間をスキンケア時間に変えられるファンデーションなら、肌あれで落ち込みがちな気分が明るくポジティブに変わります。

肌あれ対策のカギはスキンケアにあります!1年間でファンデーションを塗っている時間は、かなり長くなります。毎日使用するものだからこそ、ファンデーションを見直すと、いつものスキンケアに加えて、メイクタイムがスキンケア時間としてプラスされるということです。正しいスキンケアと適切な美容医療、栄養バランスの取れた食事、こまめな運動、質のいい睡眠を心がけて"肌のゆらぎ" をケアしましょう。

是非、ご一読ください。

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