雑誌『リンネル』2017年8月号(6月20日発売 掲載ページP74~79)

特集「いろいろ気になるこの季節 夏直前!自信の持てるきれいなボディに」慶田院長の監修記事が掲載されました。

〈キレイLESSON1〉
"黒ずみ"をケアして腕からのぞく肌にも透明感を
肘や膝の赤黒いくすみが気になったことはありませんか?実はこれ、日々の何気ない行動からできてしまうもの。習慣を見直すだけで透明感のある肌に一歩近づけます。

WHY?脇・肘・膝の黒ずみはなぜできるの?
A. 肌が刺激を受けることで、メラニンが生成され黒ずみに
黒ずみの原因は、肌が受ける摩擦や圧迫などの刺激にメラニンが反応したもの。日焼けにかかわる色素として知られていますが、肌の防御反応として、日差しを浴びていなくても生成されます。特に、皮下脂肪が少なくて皮膚が薄い部位は黒ずみやすく、肘をついたり、こすったりしてくり返し摩擦を加えることで黒ずむので、美白剤や保湿を併用しつつ、生活習慣も改善しましょう。

見直したいNG習慣
●頬杖をつくクセ
皮下脂肪が薄く骨が出ている部位は、圧力が加わりやすいので黒ずみやすいもの。肘をつくことが多い人は気をつけて。
●脇の肌にこすれやすい服
袖ぐりに化学繊維のレースがついた下着やノースリーブなどは、肌の摩擦が生じやすく、脇の黒ずみの原因に。

WHY?かかとのガサガサはなぜできるの?
A.日々圧力が加わることで角質が厚く硬化します
かかとは体重を支えている部位なので、圧力が加わることで角質が厚くなります。さらに、皮脂量が少ないため、保湿をしないとどんどん乾燥して硬くなってしまいます。お風呂上りには特に乾きやすいので、オイルやクリームでしっかり保湿を。

見直したいNG習慣
●過度の削り過ぎに注意
時々はやすりをつかってOKですが、一気に削ろうとしないこと。削りすぎるとさらに厚くなる場合があります。

COLUMN 実は水虫が原因かも!?
かゆみの症状がなくても水虫の場合が!
ケアしても角質が厚かったり、白い粉をふいたような状態が続く場合は、水虫に感染している場合があります。かかとの水虫はかゆみもなく、自分ではわかりにくいのですが、放っておくと足全体に広がり、においの原因にもなります。
水虫の原因菌は24時間で角質に浸透するので、毎日洗って清潔に。汗で蒸れた靴は菌の温床。こまめに靴を替えて、適度に乾燥させましょう。

〈キレイLESSON2〉
"ボツボツ肌"をケアして夏の肌見せをみずみずしく
胸元や背中があいた服を着たときに気になるポツポツとした吹き出物。きちんとケアをして、前からも後ろからも隙のない、つるりとした肌になりましょう。

WHY?背中やデコルテの吹き出物はなぜできるの?
A.毛穴の詰まりによって体にもニキビができます
ボディのニキビは大きな皮脂腺が多いデコルテや背中の上部にできることが多く、最初は小さくて白っぽいポツポツから始まりますが、悪化すると炎症を生じ赤くなります。日焼けや汗、体を洗うときのこすり過ぎなどで毛穴つまりをきっかけに、ニキビ菌が増え、炎症を悪化させる場合も多いので、肌の刺激になることは避けましょう。

【ニキビができるメカニズム】
1.毛穴入り口の角質が、日焼けや物理的刺激によって厚くなり、分泌された皮脂が外に排出されなくなります。
2.毛穴が塞がって皮脂がたまったのが白ニキビ。ニキビの原因となるアクネ菌が増殖し炎症を生じると赤ニキビに。

見直したいNG習慣
●外出時は日焼け止めを
日焼けのダメージから肌を守ろうと角質が厚くなり、毛穴を詰まらせる原因に。日焼け止めは体にも必ず塗りましょう。
●糖分の摂り過ぎは控えて
ニキビを防ぐには生活習慣も重要。糖分や油分が過多になるとニキビが増える原因になるので、食べ過ぎには注意です。
●適温で寝汗を防止
睡眠時は無理せずエアコンで温度調整を。汗で肌が荒れたり、寝苦しく質の悪い睡眠はストレスになり、ニキビの原因になることがあります。

COLUMN 二の腕のボツボツは?
ザラつきは尿素系のクリームで緩和できます。
二の腕や背中、臀部などにできるのは、毛孔性苔癬という皮膚疾患の可能性があります。ニキビ同様、毛穴を詰まって硬くなった角質が原因。角質を柔らかくする尿素クリームで保湿するとザラつきが軽減します。

この夏しっかり結果をだすなら、クリニックで行えるコンビネーション治療がおすすめ。「ケミカルピーリング」、「ジェントルレーズ照射」、「ジェネシス照射」を組み合わせることによって、ブツブツの原因である毛穴のつまりやムダ毛を解消し、白くすべすべのお肌に導きます。

・毛孔性苔癬集中治療

〈キレイLESSON3〉
"におい"をケアしてまとう香りもさわやかに
汗&におい対策で清潔感をまといましょう

WHY?なぜ汗をかくとにおいがするの?
A.汗そのものは実は無臭。清潔に保つことが第一
汗を出す汗腺には、サラサラの汗を出す「エクリン汗腺」とワキガのようなにおいの原因となるねっとりした汗を出す「アポクリン汗腺」の2種類があります。汗の成分が肌表面の常在菌で分解されることでにおいを発し、特に脇や外陰部に多いアポクリン汗腺由来の汗は、独特なにおいがあります。アポクリン汗腺の汗が発するにおいはフェロモン。脇、外陰部、耳、乳輪周りとパーツが決まっています。
汗を除去すれば防げるので、日中はこまめに拭き取り、夜はにおいの元をしっかり洗い流しまして清潔に保ちましょう。

COLUMN 食事で内側から改善!
鶏レバーや豆類など抗酸化作用が高い食べ物を摂りましょう
体臭成分の原因である皮脂の酸化を防ぐには、ビタミンA、C、Eを含む抗酸化作用が高い食事が有効。お酒のお供には夏の定番、枝豆と焼き鳥がベストな組み合わせ!

〈キレイLESSON4〉
"うっかり毛"をなくしてクリーンな印象に
油断しているとすぐに伸びてきてしまうムダ毛の問題。最近はカミソリ以外にも、便利なセルフケアグッズが増えてきているので、参考にしてみましょう。

WHY?脱毛アイテムがいっぱい。どれを選べばいいの?
A.肌を痛める毛抜きはNG。切れ味のよいカミソリでケアしましょう。
セルフ除毛なら切れ味のよい4枚刃以上の安全なカミソリを使い、なるべく肌にあてる回数を少なくして、やさしく剃りましょう。毛抜を使っている人も多いですが、毛に栄養を与える毛細血管を一緒に引きちぎることになり、埋没毛や毛嚢炎などのトラブルにつながるので、避けた方が無難です。

【おうちでセルフケアするなら肌にやさしい剃り方をマスター】
1.ムダ毛を処理する部位は、軽く洗って清潔にしてからホットタオルなどで温める。バスルームで処理をする場合は、湯船で体を温めておきましょう。
2.シェービング専用のジェルやムースをたっぷりと塗って厚みを作る。シェービングによる肌荒れやカミソリ負けを防ぐために必ず使いましょう。
3.毛流れに沿って、上から下に向かって剃る。一気に深剃りしたり、逆剃りしたりすると、肌を痛めるので、「少し剃って刃を洗い、また剃る」をくり返すように。
4.剃り終わったらぬるま湯でよく洗い流す。肌の角質も一緒に取れて敏感になっているので、タオルでやさしく包み、しっかり水分を拭き取ります。
5.冷やしたタオルや保冷剤をタオルに包んで、剃ったあとの肌をクールダウン。ひりひり感がなくなるまでしっかり冷やすことで、炎症を防ぎます。
6.仕上げは刺激の少ないワセリンやオイルで保湿する。ローション系のクリームは除毛後の肌に浸透して刺激になる場合があるので、注意しましょう。

COLUMN 毛が薄い人ならこちらもおすすめ
電気シェーバーならカミソリより肌にやさしい
毛量が少ないという人なら、電気シェーバーが便利。乾いた状態の肌に使えるので、肌を傷つけにくく、カミソリではとらえにくい細くて短い毛も安全に剃れます。

【クリニックで行うので安全さと効果はピカイチ】
ややお値段は張るものの医療用レーザーで集中的に毛を処理できるのが利点。少ない回数で確実に減毛させることができます。冷却のガスを当てて冷やしながら照射するので、高い脱毛効果ながら痛みは軽めです。VIOなど痛みに敏感な部位は、麻酔クリームを使って痛みを和らげることも可能。医師が診察するので、肌トラブルを抱えている方も安全に治療ができます。

レーザー脱毛

冬の間はあまりきにかけていなかったものの、薄着の季節になるとやはり目立ってくるのが、露出部位のムダ毛やむくみ問題。自信をもって夏服を着るためにも、丁寧なボディケアでクリーンな女性をめざしましょう。

是非ご一読ください。

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