雑誌『ミセス』2016年5月号 (4月7日発売 掲載ページP220~221)

特集「女性は夏に年をとる 美白&UVケア 今すぐしたい、美白&UVケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

紫外線を意識した美肌ケアは、本格的に日差しが強くなる前の先制スタートが決め手です。
一年を通した紫外線対策は、必須のこと!まだ美白スキンケアもUVケアも行っていない方は、すぐにスタートしましょう。それが秋になっても後悔しない美肌へとつながります。
紫外線を意識したお手入れの3本柱は、"UVケア+美白スキンケア+抗酸化対策"。とくに抗酸化対策は、光老化による肌の衰えを防ぐには重要な要素です。
肌を紫外線から守る"日焼け止め"の使い方に関するテクニックや、新しい常識を踏まえた戦略的美白スキンケアや賢い抗酸化対策が、本物の美肌を生み出します。

まずはUVケア製品の使い方です。日焼け止めは顔から首まで塗る目安は500円玉2枚分ほどです。30gの製品なら2か月で使い切るのが適量。伸びのいい製品が多いため、多くの方が適量の半量ほどしか塗れていず、効果も半減しています。顔全体に塗り、なじんだ後にもう一度重ねる"厚塗り"がポイント。
そして、これからの季節は高めの数値を選ぶことも必要です。屋外レジャーではSPF50・PA++++、室内ではSPF30・PA+++が数値の目安となります。また、開封後は半年以内に使い切りましょう。古いものは効果が落ちている可能性があります。また、古く酸化した製品を付けると、肌老化の原因になります。
UVケア製品は2~3時間ごとの塗り直しが必要です。日中はメークを落とさなくても、上からUVケア製品を塗れば大丈夫。さらにパウダーをパフでそっと置くように重ねましょう。
曇天の急な晴れ間など、予想外の強い日差しにあせることが多々あります。バックに帽子や日傘、日除けの手袋やストールを常備しましょう。
また目の角膜が紫外線で炎症を起こすことがきっかけとなり、全身の肌のメラニン活性が高まることはまだご存じない方も多いのでは。春先からサングラスも必携です。雨の日や明るい室内に降り注ぐ紫外線A波や近赤外線にも要注意。これらは無自覚に浴びやすい太陽光線です。しわやたるみなど光老化の原因ですので、雨の日や室内でも抜かりなく光対策ケアを意識しましょう。
抗酸化成分の代表といえば、ビタミンエース(A、C、E)とフルーツや野菜に含まれるポリフェノールです。ベリー類や緑黄色野菜の他、シナモンやカレーに使うターメリックなど、暑い地域で使われるスパイス類も抗酸化力が高いので活用しましょう。慶田院長はトマトのリコピンとブロッコリーのルテインとβカロテンを欠かさないとのこと。肌自体の質を高める良質のタンパク質なども必要なので、まず基本は、日々のバランスのよい食事が鉄則です。
また、これらの抗酸化成分は塗っても効果的。UVケア製品を塗る前に、ビタミンA(レチノール)やC、Eの抗酸化成分配合の化粧品を塗っておくことで、光老化の原因となる紫外線由来の酸化ストレスもケアできます。
紫外線量が増える3月から9月まではとくに美白ケアを重点的に。理想は1年ずっと続けること。美容液やクリームなど、なにか1品でいいので使い続けましょう。
しみ部分には、摩擦と乾燥がNG習慣です。日本人の肌はとくにメラニン活性が高いので、刺激で炎症による色素沈着が進んでしまいます。洗顔やタオルでのふきとり時、スキンケアやメーク時にもむやみにこすらないようにします。また、乾燥によるバリア力の低下もくすみの原因となるので、十分な保湿を心がけましょう。
出来てしまったシミの根本ケアをお考えなら、美容医療の出番です。美容医療の分野も年々進化しています。過剰なメラニンを壊すレーザーの他、肌全体のくすみを消してしみも薄くするフォトフェイシャルなど、望むレベルにあわせた治療の選択が可能になっています。美白治療は、内服や外用の美白スキンケアをあわせることで効果を確実にします。UVケアへの指導を含めたフォローがしっかりしている医院を選びましょう。
ぜひご一読ください。

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