蛋白質・タンパク質・たんぱく質      

蛋白質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれています。体の中の蛋白質の量は、体重の16.4%を占めると言われています。食事として口から摂取された蛋白質は、消化によってアミノ酸に分解された後小腸から吸収され、体の各組織の蛋白質に再合成されて、細胞の主な成分となります。

体の中では、筋肉・皮膚・毛・赤血球・心臓・胃腸などの臓器、そして体のバランスを保つホルモンや化学反応を助ける酵素、抵抗力をつける免疫体などほとんどすべての組織が蛋白質で構成されています。つまり、私たちの体は蛋白質で出来ており、その中でも体を主に構成しているのは、線維状の蛋白質であるコラーゲン線維です。 コラーゲン線維は、骨、皮膚、軟骨、血管壁などをつくり、体や内臓を支えています。

これらを合成するための良質な蛋白質の供給源は肉類、魚介類、卵、乳類、大豆製品です。食事からの蛋白質が不足すると、体力が低下し、感染に対する抵抗力が弱くなったり、傷の回復が遅くなったり、鉄分がうまく体で使われずに、貧血がおこりやすくなったりと、まざまな障害がおこります。