ヒアルロン酸注入(おでこ・額)の効果と特徴

加齢で減少した、額のコラーゲン線維・ヒアルロン酸・脂肪・骨をサポートするように、滑らかでなじみの良いヒアルロン酸製剤を、骨の上に注入します。深い層に面状に注入することで、ご自身の表情筋、脂肪、皮膚がふっくらと持ち上がり、凸凹になる心配はありません。

ヒアルロン酸注入(おでこ・額)の4つの効果

美人の条件『丸く美しい額』を作る効果左右対称で逆卵型の輪郭が、世界的にも美しいとされ、まさに美と若さの象徴です。額がアーチを描くように丸く秀でていると、理知的かつフェミニンでまろやかな印象をあたえ、開運の顏相とされます。反対に、ゴツゴツ骨ばって、眉骨が目立っていると、男性的に見えたり、老けて見えたりします。ヒアルロン酸注入のテクニックで、理想的な額を作り、左右非対称の顔立ちを、シンメトリーで理想的な輪郭に近づけることが出来ます。

額の横ジワを寄りにくくする効果会話中に目を見開いて頷いたり、眉を上げて驚いたりする表情が大きい人にできやすいシワです。また、加齢とともに皮膚のボリュームが減り、骨や脂肪の萎縮がすすむと、前頭骨のフォルムがそのまま表面に現れるので、ゴツゴツして男性的な形態になり、額の横ジワも増えていきます。ヒアルロン酸を注入する層は骨上で、広く薄くなじませます。ここには血管が無いので、安全な注入エリアです。ご自身の皮下脂肪と皮膚がその上をふんわり包むため、凸凹の心配はありません。丸みを帯びた女性的で若々しい額になり、前頭筋がストレッチされ額の横ジワがよりにくくなります。

骨と顔面靭帯を補強し、老化を遅らせる効果加齢でくぼむ骨や伸びて劣化し皮膚を支える力が弱まってくる顔面靭帯を、注入したヒアルロン酸製剤が補強し、支えとなります。さらに、コラーゲンブースター作用のあるヒアルロン酸が足場になって、コラーゲン線維が増える貯金効果もあるので、結果的に老けにくくなります。

目が開けやすくなる効果加齢とともにまぶたが下がり、目を開けにくくなると、目を大きく見開くクセが強くなり、額のシワも目立つようになります。また、いつも目に力を入れている状態は、眼精疲労・頭痛などの原因にもなります。このような眼瞼下垂(がんけんかすい)の症状を、額へのヒアルロン酸注入は、少し改善させる効果があります。眼窩靭帯(眉山に存在する真性靭帯)がリフトされることにより、目が開けやすくなります。 

年取るとガイコツの様な印象が強くなる理由

年齢を重ねると、皮膚のコラーゲン線維・ヒアルロン酸・脂肪が減るだけでなく、土台となる骨量も減少し、骨が凹んできます。額や眉間の骨がくぼみ、脂肪が減ると、スペースができるので、額の横ジワや眉間の縦ジワが目立ってきます。さらに、こめかみや眉間の骨も減少しやすい部分のため、こめかみが痩せこけ年老いたイメージを与えます。 その一方で、頬骨や眉骨・エラは骨が減りにくいため、老化が進むと、おでこやこめかみが陥没し、頬骨やエラが目立つ、骨ばったガイコツのようなイメージになってしまいます。またへこみだけでなく、おでこの横ジワができやすい方も、早期に治療することによって、刻まれるシワを予防することができます。


額のヒアルロン酸注入の注意点

額へのヒアルロン酸注入には、特に美的センスが要求されます。縦横斜め、どの方向から見てもナチュラルで美しいアーチを描く丸いおでこを作るためには、骨格と皮膚萎縮の程度を正確に見極める経験と、必要な部分にだけ注入する高い技術力が求められます。当院の医師は、ヒアルロン酸注入のトレーナーを務める慶田院長が、その全ての技術を共有し、トレーニングしていますので、一様に高いテクニックを持っております。ぜひ安心してお任せください。

銀座ケイスキンクリニックのヒアルロン酸注入『美人顔デザイン注入』

ナチュラルに若々しく、魅力的な美人顔を叶える『美人顔デザイン注入』のポイントは、〝老化の過程を解剖学的に理解すること″です。顔の老化は、皮膚だけの問題ではありません。『骨格』・『筋肉』・『脂肪組織』・『皮膚』とそれらをつなぐ『靭帯』、それぞれの層で立体的に変化が起こり、お互いに影響しながら進行していきます。シワを直接埋める従来の治療法に留まらず、その根本原因である顔の各層で起きている加齢変化に対し、立体的、複合的にアプローチして『全体的なシルエット(輪郭)』を整え、骨格と肉付きを考慮した『左右対称性』に着目しています。

視診と触診で、患者様の加齢レベルを正確に評価し、今後生じる加齢現象を予防しつつ、確実に若返らせ、より魅力を高めるため、靭帯の補強と下垂部分の押し上げ、ボリューム減少部位のみを適正に補正し、額と頬の美しいカーブを作り、シャープなフェイスラインを作ることで、理想的な『Heart-shaped faceハート型の顔』『逆卵型の輪郭』に近づけることを得意としています。

このような『世界的な美の基準』において、ハリのある額(おでこ)と顎(あご)は、顔のセンターラインを作る鍵になります。予算が限られた中で、どの部位の治療が優先されるべきか・・・このような点もご相談ください。また一度で完全修正を目指さず、定期的なリタッチをすることで、ハイレベルな美しさをもたらします。


ガルデルマ社 ヒアルロン酸注入トレーナー医師


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当院の慶田院長は、厚生労働省認可のヒアルロン酸製剤『レスチレン』を販売する製薬会社ガルデルマ社の認定するトレーナー医師です。日本国内の美容医療分野でエキスパートとして活躍し、ガルデルマ製品に関する深い知識と高度な注入スキルを持っている医師がガルデルマファカルティメンバーであり、GAIN※(ガルデルマ社が世界規模で提供する医師向け美容医療教育システム)をはじめとする医師向け研修を提供しています。注入治療に関わる医師への技術指導や安全教育、トレーニングマニュアルの作成や指標づくりなどに関わることで、日本国内でヒアルロン酸注入に関わる医師の技術向上と、不幸な事故ゼロを目指しています。さらに2022年から、慶田院長はGalderma JPAC Faculty Member※(ガルデルマJPACファカルティメンバー)にも選出され、海外のドクターとの情報交換や会議を通じて国内のみならず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展にも貢献しています。

※GAIN (Galderma Aesthetic Injector Network:ゲイン)
ガルデルマ・エステティック・インジェクション・ネットワークは、ガルデルマ社のレスチレン注入剤などに関するトレーニングを提供する医師向けの美容医療教育システムで、美容医療界のリーダーである全世界のファカルティメンバーが支えている。患者様のニーズに基づいた治療を提供するため、正しい製品知識や臨床科学に基づいた教育研修の徹底により、医師の技術や施術結果の向上を図り、安全性の追求を通じて患者様の満足度をあげることを目標にしている。

※Galderma JPAC Faculty Member
ガルデルマJPACファカルティメンバーとは、各国のファカルティメンバーからガルデルマ社が2~3人を選出した医師陣で、国内にとどまらず、アジアパシフィック地域における美容医療界の発展に貢献している。


顔面解剖学マスタークラス履修

img016_000001.jpg私たちは定期的に受講と実習を繰り返し、患者様の安全のために身を引き締めて診療にあたっております。

【慶田院長】
・2015年4月25~26日に韓国で開催された、ヒアルロン酸フィラー注入経験豊富な医師のための『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。日本国内では法律上叶わない、冷凍保存のご遺体での実習はその後の注入治療の糧となっています。

・2016年10月15日に日本で開催された『GALAA』にて、顔面解剖学をスライド講義と3D動画で深く学びました。

・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

・2018年3月24~25日にタイで開催された『顔面解剖学マスタークラス』で、講義と実習を受けました。注入治療を熟知した解剖学の教授が、顔面の美容医療に関わる医師向けに作成した動画やスライドは何度見ても勉強になります。

・2019年~Sim HOLLYという3D解剖トレーニングソフトにて定期的に解剖学を復習しつつ、院内の医師に技術指導を行っています。

【服部医師】
・2017年10月22日に日本で開催された『アラガン社のセミナー』で、解剖とヒアルロン酸注入の実技を学びました。

ヒアルロン酸注入(おでこ・額)に使用する製剤ヒアルロン酸製剤には、様々なブランドや種類が存在します。現在、当院では品質と安全性の高さを最優先し、有架橋のヒアルロン酸フィラー製剤はGALDERMA社(ガルデルマ社)とMERZ社(メルツ社)を、浅いシワに用いる非架橋のヒアルロン酸製剤はTEOXAN(テオキサン社)の製剤を取り扱っています。多彩なラインナップから、シワ、たるみ、凹みの状態、肌年齢、注入部位に最適な製剤を担当医が選んで治療を行っています。

均一で美しい仕上がりが求められる額へのヒアルロン酸注入には、リフティング力と持続性に優れたガルデルマ社のレスチレン®シリーズの中で、適度な柔らかさと弾力性があり、皮下組織が薄い額に馴染みやすく表情に合わせた自然な仕上がりが可能な『レスチレン® リド』を使用しています。

ガルデルマ社の『レスチレン® リド』

●日本の厚生労働省の承認を取得(2015年6月)
odeko_seizai01.jpgスウェーデンに本社をおくガルデルマ社が販売している『レスチレン®シリーズ』は、ヒアルロン酸製剤の中で最も歴史が長く、研究や論文などの数とエビデンスが豊かな製剤です。1996年に安全性の高いヒアルロン酸としてヨーロッパで世界初のCEマークを取得し、2003年にはアメリカのFDA承認を取得しています。1996年の発売以来、世界100ヵ国以上で5,000万回以上にも及ぶ治療実績があります(2022年現在)。日本では2015年6月に、『レスチレン® リド』と『レスチレン® リフトTMリド』が厚生労働省の承認を取得しました。

通常、ヒアルロン酸は体内では数日で吸収されるため、適度に固形化する技術が必要になります。一般的なヒアルロン酸では、ヒアルロン酸同士を化学的に結合させる架橋という方法が多く使われますが、レスチレンシリーズは、特許取得技術NASHAテクノロジーにより、絡み合うようなヒアルロン酸分子構造そのものを活かし、少量の架橋で粘弾性を高めています。そのため、不純物の少ない天然のヒアルロン酸に近い構造が維持され、異物反応を起こすリスクが極めて低くなっています。また、レスチレン®シリーズそれぞれの製品名にある「リド」とは、リドカイン(麻酔)のことで、痛みが苦手な方も安心して受けていただけます。

レスチレン®シリーズのヒアルロン酸製剤は、粒子の大きさによって用途が異なります。『レスチレン® リド』は、『レスチレン® リフトTMリド』と比べて粒子が小さく、柔らかいので、注入部位で馴染ませやすい特長があります。一過性のウェービング(波打ったような状態)が出やすい皮下組織が薄い『額(おでこ)』の輪郭形成やシワ改善に最適です。なお、額形成に用いることのあるレディエッセと違い、万が一仕上がりがお気に召さず、量やデザインを変えたくなった場合にはヒアルロニダーゼで簡単に溶かすことができます。

製剤の持続期間は1年半、臨床効果は2年近く長く続きます。日本承認取得前から、慶田院長はガルデルマ社のボードメンバー4人の1人として、レスチレン製剤の技術提供を広めるサポートを行っています。承認取得後はヒアルロン酸注入トレーナーとして、医師への技術指導やマニュアル作りに参画しています。

※レスチレンリドは安全性試験を実施し、日本の厚生労働省(承認番号22700BZX00177000)の承認を受けております。

ヒアルロン酸注入(おでこ・額)の痛み表面麻酔のクリームを使用し、十分に冷却した上で、眉部分にブロック麻酔をして、額に麻酔をしっかり効かせてから、先端の丸いロングソフトカニューラ針でゆっくりと注入することで、痛みを軽減させています。痛みの感覚は個人差が大きく、緊張すると強く感じやすいという特徴もありますが、ブロック麻酔をしますので、おでこは痛みを感じない方が多い治療です。

万が一痛みがあったとしても、ほとんど全ての方がご辛抱頂ける程度です。注入後は麻酔と注入の刺激で腫れぼったい感じがしますが、数時間後には気にならなくなります。注入後数日は、ヒアルロン酸製剤の周囲組織への圧迫やロングソフトカニューラ針で若返り目的に傷つけた組織に軽い痛みが残ることがありますが、徐々に消えていきます。


ヒアルロン酸注入(おでこ・額)のリスクとダウンタイム
<痛み>麻酔や注入時に少し(個人差あり) <腫れ>少し(個人差あり) <内出血>ほとんど無し

shutterstock_1019073862.jpg表面麻酔のクリームを塗り、十分に冷却した上でから注入するので、施術時のお痛みも心配ありません。先端の丸いロングソフトカニューラ針で慎重に注入します。Stat Vein(スタットヴェイン)で表在血管を可視化し、出来る限り血管を避けて針を刺すポイントを選択し、注入後は十分な圧迫止血を心掛けています。このような取り組みで、注入による内出血のリスクは少なく、出たとしても軽く済むようになりました。また、ヒアルロン酸は高保水成分で、注入後1~2カ月程度水分を吸収して軽く浮腫みます。額は特に吸水期のウェービングが目立ちやすい部位ですが、4日ほどで安定し、注入部位に固定されるのでダウンタイムが気になりません。それでも、初回の注入量はやや少なめとし、水分が再吸収され馴染んでくる2か月後にタッチアップすると周囲に気づかれることも無く、効果の持続期間が延長します。

メイクは針孔を避ければ、直後から可能です。また洗顔、軽い入浴、食事、接触も当日から制限はありません。飲酒、サウナ、長風呂、激しい運動は内出血のリスクを高めるので、当日のみお避け下さい。

額へのヒアルロン酸注入は、デザイン力と繊細な注入が重要です。滑らかで、高品質な製剤を使用しないと、凸凹したりゴツゴツした感触になったりすることもあります。また、血管の走行など解剖学的知識が少ないと、頻度は少ないものの、塞栓や壊死の報告があります。銀座ケイスキンクリニックでは、定期的に勉強会を開催し、常にリスクを避けるべく、最善の治療を心掛けています。医師が施術直後にマッサージをしてなじませますが、特に医師の指示がない限り完全に定着するまでの約1か月程度、マッサージは控えてください。


ヒアルロン酸注入(おでこ・額)の持続と頻度について注入直後から効果を実感していただくことが出来ます。『レスチレン® リド』の持続期間は約1年ですが、減りきる前にタッチアップをしたり、繰り返し治療したりすると、効果の持続期間は延長します。ガルデルマ社の資料によると、2回目の追加注入で最大36ヶ月効果が持続するとされています。

注入したヒアルロン酸は代謝・分解されますが、周囲に自己のコラーゲン線維が新生し密度が高まる『コラーゲン貯金効果』もあるので、予想以上に長持ちします。銀座ケイスキンクリニックでは、カニューレ針を用いて、皮膚の内側から複数の傷を付けるように広範囲に注入します。そのため、ヒアルロン酸のコラーゲンブースター効果と創傷治癒によるコラーゲン増生作用が相乗効果をもたらし、『コラーゲン貯金効果』が最大限になります。患者様から頂く、「他院での施術より長持ちする」というご評価は、このようなテクニックによる裏付けがあるのです。

ヒアルロン酸注入(おでこ・額)の禁忌事項ヒアルロン酸自体は体内にも存在する成分なので、アレルギーの心配はありません。また、注入された純粋なヒアルロン酸は水に分解されて100%体内で吸収されます。真性ケロイドの方など、異物反応を生じやすい体質の方はヒアルロン酸が馴染まず、シコリのようになる人がいます。ヒアルロン酸は体内にある成分なので副作用が起きることはまれですが、約数千人に1人の割合で架橋剤などの添加成分にアレルギーを起こす人もいるので過去にトラブルのご経験がある場合などは事前にご相談下さい。

●下記に該当される方は、この治療を受けられないことがあるのでご相談ください。
・過去にヒアルロン酸注入治療で異常反応があった方
・妊娠中の女性
・真性ケロイドの方、異物反応を生じやすい体質の方
・コントロール不良の糖尿病、急性感染症、膠原病、精神疾患
・注入希望部位に未治療の感染症や皮膚疾患がある方

*安全のため、他院での美容医療の治療歴を担当者にお伝えください。
*麻酔薬や内服薬に対してアレルギーのある方、喘息の既往がある方は事前にお申し出下さい。但し、今までにそのような経験がなくても、麻酔薬に対するアナフィラキシーショック(呼吸が苦しくなる、血圧が下がるなど)を生じることは極めてまれに起こりえます。その場合は、速やかに適切な処置を致します。
*麻酔薬にアレルギーがある方には麻酔薬を含まない製剤を取り寄せて注入いたします。製剤のラインナップが少ないため、適応等は診察してからお診立てします。