2020年(1月〜3月)のメディア掲載情報

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WEB「美的.com」2020年2月12日更新

WEB『美的.com』「女医に訊く!美的保健室へようこそ vol.95」で慶田院長の監修記事が掲載されました。

健康やダイエット目的でランニングをしている人は多いですが、走りすぎには注意が必要です。実は、老化を加速させる要素が揃っています。

【ランニングのし過ぎでバストが垂れる!?】
皆さんは、バストを支える「クーパー靱帯」をご存知ですか??
「クーパー靱帯」は、コラーゲンを主成分とした硬い結合組織で、バスト全体に包み込むように張り巡らされ、きれいな形を保つのに重要な役割を担っています。
加齢変化により細く伸びて劣化してきますが、伸縮性があまりない組織なので上下に揺れる衝撃により負担がかかると伸びたり切れたりしてしまう可能性もあります。悲しいことに、一度切れてしまうと、修復することができないので対処法がありません。
ランニングする時は、ランナー専用のしっかりホールドする適正サイズのブラジャーを正しく着用することが大前提です。
それでもバストの位置が変わったり、胸にたるみを感じてくるようなら、走る距離や時間、回数などを見直しましょう!

【ランナーズフェイスってどんな顔?】
靱帯(リガメント)が支えるのは、胸だけではありませんおいで顔にも靱帯が存在し、皮膚を筋膜や骨に固定しています。
ランニングの振動でこの靱帯(リガメント)がゆるむと、皮膚を支えることができなくなって下に下がる、いわゆるたるみにつながります。
また、息が上がるほどのきついジョギングは、体内で活性酸素を発生させ老化を加速させる上、長時間のジョギングは関節にも負担もかかります。あくまでも、頑張りすぎない短時間でのゆるランや早歩きくらいが理想です。
さらに、紫外線が強い時間帯に走ると、「シミ」や「くすみ」、「たるみ」の原因になるので、走る時間にも注意が必要です。もし走ることが好きなら、スポーツジムのランニングマシンか、外を走るなら日が沈んでからにしましょう!
加えて、ジョギングマニアにみられる痩せ過ぎ状態では、顏の脂肪が減る『脂肪萎縮』が進行し、ますますシワシワしてしまいます。
このようにランニングによって、主に光老化と脂肪萎縮が加速することによって、シワやたるみ、輪郭の崩れが起こった顔は、‟ランナーズフェイス"と呼ばれています。このようなリスクがある割に、ランニングで消費するエネルギーは思ったほど多くありません。
痩せるために運動するなら、筋トレをして基礎代謝を上げた上で、階段を使う、ひと駅歩くなど負担にならない有酸素運動をプラスして脂肪を燃やした方が効率的です。
最近は、可愛いウェアやシューズをはいてジョギングをする女性をよく見かけるようになりました。暖かくなると、日常的に走る人がもっと増えてくるでしょう。
日が当たらない時間帯のゆるジョギングや通勤の際に一駅分歩くなど、頑張りすぎないくらいがおすすめです。

【最新の痩身治療は筋肉と脂肪両方にアプローチ!】
『エムスカルプトα』は、筋肉を増量しながら、脂肪も減らせる唯一の医療痩身機器で当院でも大人気です。MRIに使われる‟電磁波"を応用したHIFEM(高密度焦点式電磁)という新技術が使われています。
1回の施術(30分間)で約2万回も筋肉を収縮させます。例えば、腹部の施術であれば、30分間で腹筋運動を約2万回行ったのと同様の効果を得られます。
筋トレやEMSとの圧倒的な違いは、皮下7cmの筋肉の最深部まで働きかけて「超極大筋収縮」を起こすことです。(EMSは深さ1㎝程度)
これにより、筋肉は急激に成長し、同時に脂肪細胞も分解します。結果的に太りにくい体を作ることにつながります!
忙しくて運動をする時間がとれない方にもおすすめです。普段から運動をする方は、体幹がさらに強くなるのを感じ、パフォーマンスが確実に変わって行くでしょう。

【さらに部分痩せを目指す方には!】
減量を目的としたダイエットでは、ポイントを絞った部分痩せは実現しにくいと言えます。
「ここだけ痩せたい」に応えるのが、『脂肪溶解注射』です。
脂肪溶解注射なら、わかりやすい二の腕、お腹、太ももなどはもちろん、「お尻や背中の下着から出たハミ肉を減らしたい!」「太ももの内側の脂肪をどうにかしたい!」「ひざ上の余分な肉をなんとかしたい!」など様々なお悩みに対応できます。
そして、ただ痩せるだけでなく、セルライトの軽減効果が高いので、滑らかで美しいボディラインを手に入れることができます。


■価格
「エムスカルプトα」
腹部・ヒップ・大腿(太もも)
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通常1回 ¥60,000

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1ブロック(10㎝角) ¥30,000
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※4ブロック以上まとめてご購入いただくのがお得です。当日の消化に限らず、複数回に分けてご利用いただくことができます。

ご興味のある方は、お電話でお気軽にお問い合わせください。

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雑誌「MAQUIA」2020年3月号(1月22日発売 掲載ページP170~P175)

特集「カサカサ、チクチク、ヒリヒリ "ざわつく肌"を落ち着かせる100問100答」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

季節の変わり目や月経前などに感じる、いつもとは違う肌の不調。ヒリヒリしたり赤み、かゆみが出たり、肌も心もざわざわするのはなぜでしょうか!?ざわつきの原因を見極めて、早めに対策し、どんなときでもゆらがない美肌を目指しましょう。

Q.ざわつく肌ってどういう状態?
A 赤みやかゆみ、炎症などが起こっている肌のこと。
このような状態を、ここ数年は「ゆらぎ肌」とも言いますね。いつも使っている化粧品なのにピリピリした刺激を感じたり、かゆみや赤みなどを感じたり、吹き出物が出やすくなるなどトラブルを起こしやすい不安定な状態になっている肌のことをいいます。誰でもざわつき肌になる可能性はあります。

Q.なんで肌がヒリつくの?
A 肌のバリア機能が低下していることが原因です。
表皮のいちばん外側で外界と接している角層のもつ「バリア機能」の働きが低下している可能性が考えられます。少しの刺激で炎症などのトラブルを起こしやすくなります。また、肌内部から水分が逃げやすくなって乾燥を引き起こします。

Q.敏感肌とざわつき肌は同じこと?
A 症状的には同じです。
どちらもバリア機能が低下しているという点では同じです。ただし、敏感肌は慢性的に低下している肌ですが、ざわつき肌は一時的なものです。

Q.ピリピリ予防するには?
A とにかく保湿をして肌を乾燥させないことが重要です。
化粧水だけで済ませたりせずに、肌内部の水分を保持する働きのあるヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、アミノ酸、多糖類、多価アルコール類、加水分解コラーゲンといった真の保湿成分を含むモイスチャライザーを取り入れましょう。効果を得るには、肌がべたべたするくらいしっかり量を塗るくらいがベストです。それによってニキビができることはありません。肌が十分潤っていると、バリア機能も正常に働きます。

Q.肌がざわつくのは遺伝?
A 遺伝と生活環境、どちらも影響します。
アトピー体質など遺伝的にバリア機能が低い人もいますが、睡眠不足や食生活の乱れなどの生活環境によってもバリア機能は低下しますので、現代では誰にでも生じうる症状と言えるでしょう。

Q.ストレスで肌がざわつくのはなぜ?
A 交感神経が優位になり、代謝が悪くなるからです。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、末梢の血管が収縮し、消化吸収も悪化します。すると肌の代謝が悪くなり、バリア機能が低下します。

Q.温度も肌のひりつきに影響する?
A 湿度が50%を切ると要注意!
湿度50%くらいになると、一気に乾燥状態になります。乾燥する時期は洗濯物が乾きやすいのと同じ仕組みです。冬は暖房器具を使用して部屋の温度を上げてから加湿器をつけ、湿度50~60%ぐらいにキープしておくのが理想です。
空気が冷たいといくら加湿しても結露するだけです。また、電気毛布や床暖房も、ずっと触れたままでいると肌は確実に乾燥します。こたつも入りっぱなしはダメです。

Q.寒暖差でも肌がピリピリするって本当?
A 本当です。
最新の研究から寒暖差によりバリア機能と潤いに重要な酵素カスパーゼ14が減少し、直接的に肌荒れに影響することが判明しました。

Q.肌フローラと肌のざわつきも関係ある?
A バランスが崩れると肌もざわつきます。
肌フローラの乱れはバリア機能の低下を招くので、洗いすぎ、こすりすぎ、保湿不足には要注意です。頻繁な顔剃りも肌フローラを乱す原因になります。

Q.いちばん肌が刺激を感じる季節は?
A 年中刺激を感じる可能性あり。
季節の変わり目や寒暖差、花粉、大気汚染など、肌をざわつかせる要因はさまざまです。そのため1年中いつでも肌がざわつく危険性があります。

Q. 肌がざわざわしやすい地域ってある?
A 湿度が低く、日照時間の長い地域にはざわつく傾向があります。
統計的なデータがある訳ではないのですが、湿度が低くて日照時間が長い地域は、肌のバリア機能が低下しやすいので、ざわつきやすいと言えそうです。

Q.肌がピリついているときは、何を使えばOK?
A モイスチャライザーでしっかり保湿を
クリームなどの水分保持力のある成分を含むモイスチャライザーで保湿を。潤いで満たすことでざわつく肌をスッと鎮め、硬くなった肌が柔らかくほぐれていきます。
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のざわつきやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。

銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000(税別)

ただし、肌が荒れている時、美容治療後で肌が敏感になっている時は、化粧水などの水性コスメはしみやすいものです。異変を感じたら皮膚科へ行くのがベストですが、セルフケアなら撥水・角層軟化機能に優れたバームやオイル状のアイテムで、刺激が中に入るのを防いでください。肌に浸透せず、表面でピッタリと膜を作って保護してくれます。

Q.ざわざわする肌質を改善することはできる?
A 保湿と生活習慣の見直しで改善できます。
刺激を出来るだけ避けてしっかりと保湿することが基本になりますが、生活習慣を整えてからだの内側から肌を立て直すことも大切です。
慶田院長が提唱する健康的で美しい皮膚と身体のために欠かせない『生活の5本柱』は、「バランスのよい食事」、「良質な睡眠」、「腸内環境を整える(排泄)」、「運動習慣」、「ストレスコントロール」です。肌はからだの内側を映す鏡であり、生活習慣と心の状態に大きく影響を受けます。

Q.肌がチクチクしているときに特に気をつけるべきことは?
A 最低でも6時間程度の睡眠を心がけて。
睡眠=肌を作る工場の稼働時間です。稼働時間が少ないと健やかな肌の産生量も減ってしまいます。新しい肌をスムーズに作るためには、少なくとも6時間の睡眠が必須です。 理想的には7時間半から8時間です。
睡眠不足が続くと、角層のキメが悪くなり、角層水分量が低下し、ニキビや肌荒れが生じます。時間が短いと粗悪な角層ができるからです。
なかなか寝付けない人は入浴でリラックスしたり、好きな香りで気持ちを和ませたりしましょう。

Q.ざわついているときはメイクをしないほうがいい?
A そうとも限りません!
メイクが膜となって肌を守るので、一概にノーメイクがいいとは言えません。肌を刺激しないよう、低刺激処方のものを手で優しく塗るのがオススメです。

Q.顔だけでなく体にもかゆみが出る?
A すね、腕、腰回りは乾燥要注意!
肌が露出しているすねや腕は乾燥しやすく、もともと皮脂量も少ないのでざわつき注意です。そのほか、腰回りも皮脂が出にくいので保湿するのを忘れずに。

Q.インナーケアで肌のざわつきを保湿することはできる?
A 腸内環境を整えましょう!
腸内フローラの全身への影響が解明されつつあります。便秘で腸内フローラが悪化すると、悪玉菌がつくる腐敗産物が血液中に吸収され、皮膚に悪影響を及ぼすと考えられています。また、便秘の人はそうでない人よりも、角層水分量が少なく乾燥しやすい傾向にあるという調査結果もあります。
〝腸美活〟に欠かせない乳酸菌の代表格「ヨーグルト」の中でも、高たんぱくながら、脂肪分もゼロである「ギリシャヨーグルト」はおすすめです。
また、乳酸菌を摂るときは、腸内細菌の餌になる食物繊維も一緒に摂りましょう。おすすめは、食物繊維が豊富な青汁や野菜サラダ、きなこ、もずくスープなど。
また、油を抜く食事は細胞間脂質の原料不足となるので肌の乾燥を引き起こします。

Q.肌に赤みがあるときはシャワーよりお風呂に入ったほうがケアできる?
A 長風呂や湿度の高いお風呂はNG
体を温めるお風呂はおすすめですが、長風呂や42℃以上の入浴は角層の皮脂膜や細胞間脂質が流れ出やすくなるのでNGです。保湿効果のある入浴剤を使うなどして、15分程度を目安にしましょう。

Q.ざわついて肌がゴワつくときの洗顔は?
A 酵素洗顔を取り入れてみて
古い角質が残っている肌はゴワつくだけでなく、バリア機能も低下して肌を乾燥させることに。週1~2回の酵素洗顔で角質ケアを取り入れてみて下さい。
また、代謝が落ち始める30代以降には、普段のケアとプラスして「ケミカルピーリング」や「アクアフェイシャル」など、ターンオーバーを高める美容皮膚科でのケアも取り入れるのも良いでしょう。
バリア機能の低下による微弱炎症は、敏感肌とは異なり一時的なものですが、そのまま放置して乾燥が悪化したり、間違ったケアで炎症を長引かせてしまうと、エイジングの引き金になり、シワやくすみにつながるので、「ざわつく肌」を侮ってはいけません。

【花粉、PM2.5、ほこり...浮遊する刺激から守る】

Q.肌をざわつかせる外的刺激って?
A 花粉やPM2.5大気汚染などです。
花粉や黄砂、PM2.5、タバコの煙、大気汚染物質など、あらゆるものが外的刺激となって肌や人体に影響を与えます。紫外線やブルーライトなどの光もそのひとつです!

Q.いまさらだけど、PM2.5 って何?
A 直径が2.5マイクロメートル以下の超微粒子のこと。
大気中に浮遊している直径2.5μm以下の微粒子のことで、毛穴より小さく、肺や肌の奥深くにまで入り込みます。排気ガスなど人為的に排出された物質と、黄砂など自然由来の物質が、大気中で太陽光線などと化学反応を起こして生成されます。休日もすっぴんは避け、BBクリームなどで肌に膜を作っておきましょう。

Q.タバコの煙は吸い込まなければ問題ナシ?
A 肌に触れるだけでも影響大
タバコは煙を吸い込まなくても、肌に触れるだけでも角層の炎症を引き起こし、シミの原因になることがわかっています。発ガンや妊孕率の低下、肺気腫、脳血管障害など、人体に悪影響しか与えません。

Q.目の周りだけかゆみが出る......
A 粘膜周囲はざわつきやすい要注意ゾーンです!
目や鼻などの粘膜部分は花粉などが付着して、アレルギー反応が出やすい要注意部分です。こするとさらに皮膚炎が悪化し、そこに花粉が付着すると悪循環になるのでメガネなどで事前の対策を。

Q.外的刺激をブロックするにはどうすれば?
A トラネキサム酸やレチノール配合のコスメで肌に膜を!
抗炎症作用のあるトラネキサム酸や抗酸化作用のあるレチノールなどが配合されたものを塗って膜を作っておくと、刺激物を防御しつつ炎症も抑えてくれるので一石二鳥です。

Q.花粉などをオフするにはW洗顔必須?
A そうとは限りません!
花粉などがメイクと混ざっている可能性があるのでクレンジングは必須です!洗いすぎを防ぐためにも、W洗顔不要のもので短時間でサッと落とすのが良いでしょう。

Q.外的刺激から肌を守る食べ物ってある?
A 生芋こんにゃくやほうれん草などがおすすめです!
セラミドが含まれている生芋こんにゃくや、抗酸化成分のあるほうれん草や長ネギ、小松菜などが良いです。ビタミンB₂、B₆、タンパク質もおすすめです。
最近はカラダにいい食事やサプリメントなどから、「自活力」を引き出すことが注目されています。ここ10年ほどの研究で、セラミドを経口摂取すると、角層の水分量などの改善効果あり、肌のバリア機能が高まることがわかってきました。

Q.オイルを使うと、花粉などが肌に貼りつきそう......
A ベタつきが気になる人は夜だけの使用に
浸透力のあるさらりとした使い心地のオイルもありますが、花粉などの付着が気になるようなら朝は使わず、夜だけの使用にするといいでしょう。

Q.花粉などが付着している肌のメイク直しはどうすれば?
A 肌表面をブラシで軽く払ってからメイク直しを
肌への付着物が気になるなら、チークブラシなどで軽く払ってからメイク直しをしてください。化粧水を含ませたティッシュなどでスタンプ式にオフするのもいいでしょう。

Q.花粉やPM2.5 対策のマスクが刺激になりそう
A 肌に直接花粉がつくよりはマシ
肌に直接花粉がつくよりは、マスクの方がマシです。肌にやさしい素材のものを選びましょう。どうしてもマスクの刺激が気になるなら、外的刺激をブロックするスプレーなどを使用するのも良いでしょう。

Q.角質ケアは花粉などをオフするのにも効果的?
A 花粉ケアにはなりませんが、2週間に1度を目安に取り入れてみて
角質ケアをするとターンオーバーが高まり、肌の水分量がアップするというデータがあります。2週間に1度くらいを目安に取り入れてみましょう。

Q.肌がざわついているときはスキンケアも休止したほうがいい?
A ざわついているときこそ保湿が肝心
肌が荒れているからと何もしないと、ますます不安定な状態になってしまいます。ざわついているときこそ保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を回復させましょう。

Q.保湿しているのに肌がざわつきます。
A 保湿が足りていない可能性があります。
クリームを省いたり使う量が少なかったり、保湿が足りていない人が多くいます。肌がペタペタするくらい、クリームはたっぷり使いましょう。日中は、メイクの上からでも保湿できるようなコスメで乾燥対策すれば、バリア機能の低下防止になります。

【菌バランスや炎症をケア】

Q.そもそも、肌にはどんな菌がいるの?
A 表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌など
肌には多数の常在菌がいますが、特に代表的なものとしては汗や皮脂をエサにしてバリア機能に役立つグリセリンを作り出す美肌菌『表皮ブドウ球菌』、同様の作用を持つ『アクネ桿菌』も増えすぎるとニキビを引き起こしますが、本来は美肌菌です。一方、肌がアルカリ性に傾き、炎症を生じると、黄色ブドウ球菌が増えてきます。

Q.肌にいいといわれる菌は?
A 表皮ブドウ球菌です。
表皮ブドウ球菌は皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解します。脂肪酸は肌のPH値を弱酸性に保つのに役立ち、グリセリンは保温剤となってバリア機能をサポートするので美肌菌とも呼ばれます。

Q.肌をざわつかせるのはどんな菌?
A 黄色ブドウ球菌です。
黄色ブドウ球菌は、肌フローラが乱れると増殖してかゆみや赤みといった肌トラブルを引き起こします。アトピー性皮膚炎の悪化も、黄色ブドウ球菌の増殖が一因といわれていますくるくる
当院で大人気の『プラズマシャワー』は、強力な殺菌力で肌トラブルの元凶となる細菌を一撃します!!増えすぎた黄色ブドウ球菌やアクネ菌を殺菌し、炎症を早期に鎮静化させます。

Q.美肌菌が増えれば肌はざわつかなくなる?
A 美肌菌が多い肌は丈夫な傾向があります!
美肌菌といわれる表皮ブドウ球菌がきちんと働いているバランスのとれた肌はバリア機能が高まるので、ざわつきにくい肌になるといえます。

Q.美肌菌オンリーの肌は最強の美肌?
A 肌の菌も腸内同様バランスが大事です!
肌の常在菌をどれかひとつだけにするなんてナンセンス。いろんな菌がいて、それぞれの菌バランスが整っている状態が最強の美肌といえます。

Q.肌の菌と水分量や油分量って関係ある?
A 関係があると思います。
まだ詳しいことは分かっていないのですが、皮脂膜の合成などと関係があると思います。また皮脂が多いと毛穴が詰まりやすく、好脂性のアクネ桿菌を増殖させる危険もあります。

Q.美肌菌を育てるスキンケア法が知りたい
A 洗いすぎない&乾燥させないことがいちばん!
洗顔のしすぎは表皮ブドウ球菌などの美肌菌を減らし、悪玉菌を増やし、肌フローラを乱すので厳禁です!また、肌が乾燥していると表皮ブドウ球菌がすみにくくなってしまいます。

Q.化粧水がしみる!これって炎症?
A 微細な炎症が起きている可能性大
目には見えなくても、化粧品がしみるという自党症状があるなら肌に炎症が起こっている可能性があります。微弱炎症は放置すると老化にもつながるので早めのケアが必要です。

Q.赤みを抑えるにはどうすれば?
A トラネキサム酸などで抗炎症ケアを
トラネキサム酸やグリチルリチン酸2Kなど抗炎症作用のあるものを使ってみて。炎症が長引くようなら、そのままにせず皮膚科医に相談をおすすめします!

Q.いわゆる「赤ら顔」は炎症が起きている肌と同じこと?
A 同じではないですが、関係はあります。
本来"赤ら顔"とは毛細血管拡張による赤みをいいますが、それだけでなく脂漏性皮膚炎のような湿疹系の赤みを併発している場合もあります。

Q.炎症は自然に治るもの?
A 軽いものなら自然に治ることもあります。
軽微な炎症なら保湿ケアを見直すことで自然に治ることもあります。ひどい赤みや湿疹などが出ているようなら皮膚科医に相談してください。

【女性ホルモン】
PMSなど心身の不調を引き起こす女性ホルモン。上手な付き合い方を覚えて、毎日を快適に過ごしましょう!

Q.大豆類を摂っても、エクオールが作れないと意味がないって聞いたけど......
A ソイチェックで検査できます
体内でエクオールを産生できるかどうかには個人差があります。ソイチェックという尿検査法で自分に産生能力があるか簡単に調べられます。

Q.月経前に皮脂が多くなるなら、さっぱりケアにすればOK?
A さっぱりケアでも保湿は忘れずに
ベタつきが気になる人は乳液やクリームを省きがちですが、化粧水だけでは保湿したとはいえません!さっぱりでもいいのでしっかり保湿をしてください。
2月~5月は肌も心もとても不安定になりやすい時期です。スキンケアと生活習慣の両面から、肌の防御力を上げましょう!

肌を不安定にさせている原因を見極め、早めに対策をし、どんなときでもざわつかない美肌を目指したいものです。
ご参考になさってください。

雑誌『ar』2020年2月号(1月11日発売 掲載ページP28~P37)

特集「肌賢者に聞きました!お肌にいいことリスト100」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【とにかく美肌になりたい女子は必見!】
arが誇る肌賢者17名にお肌のためにしている‶いいこと″を徹底リサーチしています。スキンケアから食べ物、眠りに心のことまで...集まったワザはなんと100!要チェックです。
慶田院長も肌賢者の一人として、皮膚科専門医の立場から美肌ワザをご紹介しています。

■ビタミンが肌には必須
メラニンを還元して白くするビタミンCの効果も、浸透してこそ効果を発揮します。『巡活ローション』は、浸透度の高い構造のビタミンC配合で、シミ予防と改善効果を発揮します。『ナノメソッド』は、抗酸化力が高い、抗炎症作用のある美容液です。キメ改善・毛穴引き締め・美白に効果があります。

■スキンケアの3本柱を極意に
スキンケアの3本柱は『洗浄』『保湿』『光対策』。洗浄は、肌の刺激になる化粧品、酸化皮脂、花粉や大気汚染物質といった外来物質などを除去することです。この時、肌バリアの要である‶潤い物質″を奪わない洗浄剤選びと洗い方が重要です。洗う時はこすらない、しっかりすすぐを徹底しましょう。保湿は、洗浄で失われた保湿成分の補給です。セラミドなど真の保湿配合クリームをたっぷり塗るのが良いでしょう。光対策は、日焼け止めを塗るアウターケアと抗酸化作用のある成分配合のサプリを摂るインナーケアの両方が肝心です。

■突然のニキビには病院がベスト
セルフケアでニキビをすぐに治すことはできません。急にできたニキビに困った時は皮膚科を受診するのが賢明です。『プラズマシャワー照射』と『フォトフェイシャルM22照射』をお受け頂ければ、翌日には赤ニキビが小さく、少し色味も落ち着くのでおすすめです。

■肌が揺らぐ時は安心なものを
肌が揺らぐ時期にあれこれと新製品を試すのはおすすめできません。安心して使える化粧品で、‶保湿″を特に意識してケアするようにしてください。荒れてしまった時は、『ヴァセリン』などバーム系の保湿剤であれば肌にしみません。

■皮膚科医的マイルール
肌をできるかぎりこすらない。メイクではブラシ類を極力使わず手で塗る、もしブラシを使用するなら上質なものを選ぶようにしてください。紫外線対策も大事で、一年中SPF50、PA++++の日焼け止めを下地として塗りましょう。あとは、タバコの煙を吸わない、肌に触れないようにする。そして適度な運動とストレッチも大切です。

■潤い、コラーゲン、日焼けサプリで対策
肌の潤いを高めるセラミドは『ダイセル』のサプリで摂取します。『ファンケル』のHTCコラーゲンはコラーゲン合成を高めるスイッチをONしてくれる優れものです。飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』で糖化対策も強化しましょう。

■肌に◎レシピで美味しく美しく
●漬けまぐろのネバネバどんぶり
まぐろはだし醤油、しょうが、わさびに2時間~一晩漬けておきます。オクラを固めにゆでて5㎜に刻みます。大葉とみょうが万能ねぎをせん切りにしておきます。めかぶ、オクラ、せん切りにしておいた薬味3種を混ぜます。ご飯に切りごまをかけて、まぐろとネバネバ類をのせ、最後に刻み海苔を散らせば完成です。

●ミネストローネスープ
にんじん、しいたけ、ズッキーニ、なす、パプリカ、大根、ベーコンを1㎝角に切ります。ベーコンを炒め、その脂で野菜を堅いものから順に炒めます。軽く火が通ったら水を加え、コンソメでちゃんと火が通るまで煮ます。最後にトマト水煮とカットしたトマトを加えて煮込みます。塩、コショウで味を調えて完成です。

■ジャズダンスで身体もこころも美しく
ジャズダンスのレッスンはかれこれ23年続けています。しなやかなコアの強化に加えて、音楽に合わせて表現することがストレス解消に役立っています。

■くよくよ悩みすぎない!
くよくよしない、人を恨まない、感謝する。心の持ちようは肌に表れると思うので、いつも顔には微笑みを、生活の中では笑いをというのを忘れずに暮らすようにしています。

皆様のお肌にいいことリストは何でしょう?無理せず、上手に美容皮膚科を利用して頂き、健康的で美しい素肌を目指しましょう。
是非、ご参考になさってください。


雑誌「からだにいいこと」2020年5月号(3月16日発売 掲載ページP41~P45 )

特集『あなたが一生懸命やっているケアは、効果がない!?脱「ざんねんなスキンケア」
皮膚科医の正解付』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

一生懸命ケアしても「効果がない」「肌のトラブルになった」という経験はありませんか?良かれと思ってしていたケアが、実は間違っていたのかも。やりがちな「ざんねん」を見直して、輝く素肌を手に入れましょう!

正しいスキンケアで肌の力は取り戻せる!
スキンケアに励むのはステキなことです。しかし、やっても意味がなかったり、肌をいためつけたりするような美容法も‶常識〟として広まっています。時間もお金も無駄になるので、正しく、意味のある本当のスキンケアを知っていただきたいと思います。
スキンケアの基本は「やさしく洗う」「保湿」「日焼け対策」の3つです。本来であれば、基本を正しく行うだけで肌を美しく保つことができます。
ケアをしているつもりでも、肌が突っ張って粉がふいたり、小ジワがあったりする人は、肌が乾燥しているサイン。これは‶ざんねんなスキンケア〟が原因で、老化が加速しているのかもしれません。正しい知識を得て、間違いを正せば、肌の力がよみがえって若返った印象になりますよ。
無意識のうちにやっていた間違いに気づくことが、美肌作りへの第一歩です。正しい方法を取り入れて、肌本来の力を取り戻していきましょう!

●間違いだらけの洗い方

✕:乾燥肌なので朝の洗顔はお湯だけ
お湯だけの洗顔では、就寝中に分泌された皮脂や化粧品は落とせません。皮脂は空気に触れて酸化すると、表皮の一番外側にある角層が炎症を起こし、肌が本来持つバリア機能が低下することも。逆に乾燥肌の原因になるので、朝も洗顔料を使って洗いましょう。
〇:朝も泡立てた洗顔料で優しくなで洗い
泡立てた洗顔料をなでるように動かして20秒ほど洗い、ぬるま湯でしっかりすすぐのが、正しい洗顔法。その後はタオルでやさしく水分を吸い取り、クリームで保湿をしましょう。
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000)は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のざわつきやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。

✕:しっかり時間をかけてクレンジング
メイクや油汚れを落とすほど、強い除去力があるクレンジング料。洗浄力が強い分、長い時間をかけて必要以上に行うと、角層の隙間の潤い因子「セラミド」なども一緒に奪われてしまい、肌は乾燥のリスクが高まります。短時間でサッと終わらせてダメージは最小限にするとよいでしょう。
〇:クレンジングは1分以内に
クレンジング料を、肌をなでるように顔全体になじませて。落とすまで30秒~1分程度で十分。メイクが乳化したら、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。ダブル洗顔不要な商品以外は、その後に洗顔をしましょう。

✕:毛穴詰まりにスクラブ洗顔料
細かい粒子を含むスクラブ洗顔料。毛穴に詰まった皮脂や角栓がすっきりするイメージがありますが、粒子で取れるのは古い角質のみです。洗い上がりの肌は粒子の摩擦で傷つき、角層の潤いが流れ出すため、肌荒れや乾燥肌の原因になります。使わないほうが無難です。
〇:クレンジングオイルで角質除去
角栓や毛穴の黒ずみが気になる部分を、クレンジングオイルで20秒ほど軽くマッサージ。その後しっかりすすぎましょう。不要な角質を溶かす酵素洗顔料を使ってもOKです。

●丁寧すぎるスキンケア

✕:保湿クリームはしっかり肌に塗り込む
保湿クリームは肌の角層を潤わせて油分の膜で覆い、水分や潤いを守るのが役目です。クリームを強く塗り込んでも肌の奥深くまで入りません。それどころか強く肌を押したり、こすったりすることが、肌を刺激してシミを作る原因になってしまいます。
〇:内側から外側にスッとのばす程度でOK
顔の内側から外側に向けて、指の腹を使いやさしくクリームを塗り広げます。皮膚の薄い目の周りなどは薬指を使うと、肌に負担がかかりません。頬は3~4回、額やあごは1~2回なでるのが目安です。

△:コラーゲン入り化粧品でシワ改善
〇:化粧品でシワは消えない
シワは、皮膚の形状を保つ真皮や皮下組織の構造の変化によるものです。高級なコラーゲン入り化粧品を使っても、表皮の下にある真皮までは浸透しないので、深いシワは消えません。期待できるのは、小ジワが目立たなくなる程度の効果でしょう。
根本的なシワ改善は、美容医療の力に頼りましょう。
当院では、担当医が、患者様のお肌状態やお悩みにより、最も効果的な治療をオーダーメイドでご提案させていただきます。シワのタイプやお悩みの箇所に合わせて最適な治療を選択しましょう。
ほんの一部ではありますが、今回は2つの治療をご紹介いたします。

◆こけた部分にふっくら感を与える『ヒアルロン酸注入』
ボリュームが不足している部分にヒアルロン酸を注入することで、ふくらみを持たせ、若返りを図る治療法です。ほうれい線や、ゴルゴライン、頬のこけ、目まわりや口まわりなどのシワ、へこみや影を改善します。
また、たるんだ顔面靭帯を補給するように注入する『True Lift Methodトゥルーリフト注入法』は、皮膚と脂肪組織を骨につなぎとめる杭(くい)のような役割を果たす靭帯の補強し、リフトアップを図るとともに、顏揺れを抑えます。

◆筋肉の過剰な収縮による表情ジワを改善『ボトックス注射』
過剰な筋肉の収縮によってできる表情ジワ(額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻のシワなど)をのばす効果があります。
目尻や額など表情を大きく左右する場所は、筋肉より浅い部分にある真皮内に少量ずつ点状にボトックス注射を行うテクニック『メソボトックス(マイクロボトックス)』で、筋肉の動きを大きく止めすぎることなく、筋肉の表面繊維だけの働きを弱めることによって、自然にシワを改善し、肌を引き締めることができます。
さらに、首の全面にひろがる広頚筋の収縮が強く、首の筋張りが目立つ方には、顎下~首全体に『メソボトックス(マイクロボトックス)』行うのがオススメ。広頚筋はフェイスラインを引き下げるので、これを緩めるとスジっぽさと横ジワが解消され、さらには日に日にフェイスラインのたるみが改善されます。

✕:シートマスクを長時間貼りっぱなし
〇:長時間貼ると乾燥の原因に
シートマスクを貼って、肌が長時間濡れたままの状態にしていると、角層の潤い物質が流れ出し、水分が蒸発。かえって肌の乾燥を招く原因になります。シートマスクを使うのなら、5~15分以内がベストです。

✕:化粧水が浸透するようしっかりパッティング
化粧水を含ませたコットンでパッティングしても、毛穴は引き締まらないし、肌の奥には浸透しません。かえってコットンの表面の細かな線維が肌を強くこすることになるので、刺激による炎症やシミなどを引き起こすこともあります。
〇:化粧水は手でやさしくなじませて
化粧水は手のひら全体を使って、やさしく押し込むようになじませましょう。肌をこすらないよう注意して。肌がしっとりしたら、乳液やクリームをつけて潤いをキープしましょう。

●やってはいけない!?美容習慣
△:ハンドクリームを手の甲でこすり合わせる
手荒れをしやすいのは、手の甲よりも指や爪周り。ハンドクリームを手の甲でこすり合わせるだけでは、手全体になじみません。手荒れ予防には、指の間や指先までしっかり塗るようにしましょう。
〇:指の間や爪周りまでしっかりなじませて
ハンドクリームを手全体になじませたら、反対の手で指1本1本を軽く包み込むようにしてクリームをのばしましょう。最後に指先や爪周りまで塗り込むように、しっかりなじませます。

✕:足の爪は短くして丸くカット
爪は外的刺激から指先を守る役割があります。爪を丸く短く切ると、足指が靴の中で圧迫され、爪が皮膚に食い込む「嵌入爪(かんにゅうそう)」になるリスクが高まります。特にヒールを履く女性は、足の爪に負担をかけがち。細菌が入って化膿する可能性もあるので注意しましょう。
〇:爪の角を整えた四角形がベスト
足の爪は、四角く切る「スクエアカット」がおすすめ。まず、爪の先端を直線に切ります。このとき、深爪にならないように気をつけましょう。カットしたら爪の両サイドの角を、軽くヤスリや爪切りで整えましょう。角を残すことで、爪が皮膚に食い込むのを防げます。

✕:爪の甘皮はキレイに除去
〇:甘皮を切ると爪の成長の妨げに
甘皮には、爪の保護や成長を促す働きがあります。甘皮がない方が爪はキレイに見えますが、カットしすぎると爪の変形や爪囲炎(そういえん)などの原因に。甘皮はカットするより、ハンドクリームで保湿する方がベターです。

✕:美容情報は口コミやSNSから
〇:根拠のない情報に振り回されない
口コミやSNSなどで紹介されている美容法は医学的根拠のないものも多く、必ずしも正しいわけではありません。鵜呑みにするのは危険です。また、肌質は遺伝で決まっているもの。人に良い方法が自分にあうとは限りません。あふれる情報に惑わされないよう、ケアの3原則「やさしく洗う」「保湿」「日焼け対策」を念頭に置きましょう。

✕:日焼けをしても美白化粧品を使えば大丈夫
美白化粧品はシミを予防し、肌の透明感を高めますが、シミを消すことも、たるみを解消することもできません。紫外線による光老化はシミやシワ、イボの原因になるので、日焼け止めはかならず塗りましょう。
〇:日焼け止めは二度塗りがベスト
日焼け止めは薄くつけがちですが、しっかり二度塗りするくらいが良いです。
耳周り、首の側面や後ろなど塗りもれがないようにしましょう。汗をかいた時は2時間に一度は塗り直すようにして、紫外線をブロックしましょう。

✕:敏感肌には植物由来のコスメが安心
〇:刺激が強く肌トラブルの原因にも
化学成分不使用のオーガニックコスメというだけで、肌にやさしく安心安全というのは間違いです。中には品質が不安定で、刺激になるものもあります。また、植物エキスのかぶれは意外に多く、注意が必要です。さらに化学成分不使用だから美肌効果があるというようなデータもありません。

✕:イボ対策にはハトムギを使う
〇:効くのは一部のみ 皮膚科に行くべし
ハトムギエキスがイボに効果があるといわれるのは、ウイルス性のイボだけ。ハトムギエキスが含まれたお茶を飲んだり、化粧品を塗ったりしても、加齢や紫外線が原因でできるイボには効果はありません。イボは、皮膚科に行って治療しましょう。
スキンケアでは解決できず、放っておくと大きくなったり数が増えたりすることもあるため、見た目の若々しさ、美しさという点でも、小さなうちに取り除くことが賢明です。
当院で行っている『CO₂レーザー手術(炭酸ガスレーザー手術)』は脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法です。出血もほとんどなく、小さいうちに治療すれば傷跡も目立たなく、1回で綺麗に除去することができます。局所麻酔をして行います。

✕:肌をいたわるために普段はノーメイク
〇:メイクした方が肌の乾燥や日焼け予防に
メイクには日焼けや肌の乾燥、花粉、大気汚染物質などの付着を防ぐ役割も。肌のためには、普段からメイクはした方がメリット大です!メイクが苦手という人は、家の中にいる時でも日焼け止めはしっかり塗り、紫外線から肌を守りましょう。屋内にも紫外線は届きます。

いかがでしたでしょうか?正しい知識に基づいた意味のあるスキンケアを心がけてくださいね。

雑誌『and GIRL』2020年3月号(2月12日発売 掲載ページP134~P137 )

特集「花粉、寒暖差、ストレス......肌が最も敏感になる春を前に知っておきたいケア法&コスメをお届け アラサーゆらぎ肌をレスキューし隊!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

気温がだんだん上がり始めて花粉も舞いまくる春は、肌コンディションが急降下しやすい過酷な時季。なんだか急に肌の不調を感じるときはありませんか?
「YES!」と思われた方は見逃し厳禁です!それはゆらぎ肌かもしれません。
そんなときは調子が悪いなりのケアが絶対条件です。
対処方法がわかっていれば、いざというときも安心できます。

ふだんは肌が弱い方じゃないからといって、少しの違和感をスルーするのは危険です!肌が出してるSOSサインを見逃さないのが、ゆらがない肌作りの第一歩です!

【ゆらぎ肌の基本】
Q.「ゆらぎ肌」と「敏感肌」ってどう違うの?
A.‶ときどき敏感〟になる肌がゆらぎ肌です。
ムズムズ、チクチク、ヒリヒリするなどの違和感・赤み・乾燥・かゆみ・大人ニキビなどの症状がでます。1つでも当てはまった人はゆらぎ肌の可能性大。
慢性的に肌が不安定なのが‶敏感肌〟‶ゆらぎ肌〟とはいつもは問題なくても季節の変わり目や寝不足のときなどに、肌がムズムズしたり大人ニキビができたりする肌のこと。見た目が粉っぽかったり、キメが乱れてメイクノリが悪かったりするのも特徴です。

【ゆらぎ肌の原因】
ゆらぎ肌の要因は多種多様。花粉など春ならではのものもあれば、生活習慣の乱れや間違ったケアで自らゆらぎを招いていることもあります。内外両側から対策しましょう。
ゆらぎ肌になってしまう主な原因は大きく分けて2つ!
●内的要因
① 睡眠不足
眠りが足りないと体も心もすべて乱れます!
真っ先に見直すべきは睡眠です。寝不足が続くと肌再生が行われず、心身共にダメージ大。1日最低6時間は欲しいところです。
② 食事の偏りや腸内環境の乱れ
食事のバランスが悪く栄養不足だと肌も不健康に。摂取量も重要なので過度なダイエットはやめましょう。便秘は肌の乾燥を招くので、腸ケアも大事です。
③ ストレス
人事異動など環境変化が多く忙しい春。ストレスが続くと交感神経の緊張が続きバリア機能も低下します。睡眠の質や栄養の吸収も悪くなります。こまめに発散するように心がけましょう。
④ 運動不足
運動不足だと体内循環が滞り、代謝も乱れがちです。栄養が届きにくくなるので肌も不安定になります。ストレッチなどはストレス発散にも良いので取り入れるのはいかがでしょうか。
●外的要因
①花粉、黄砂
春のいちばんの大敵、花粉や黄砂などの大気汚染物質は肌に付着すると刺激物となります。肌のバリア機能が低下していると肌内部まで入り炎症の原因にもなります。
②大気の乾燥
肌の水分を奪う大気の乾燥もまだまだ油断は禁物です。乾燥でバリア機能が壊れた状態は角層の水分が逃げ、さらに刺激を受けやすくなるという悪循環におちいります。
③肌への刺激・摩擦
洗顔時に肌をこする、古いパフでファンデを塗るなど、物理的な刺激を与え続けると肌は確実にゆらぎます。せっかくのお手入れが逆効果になってしまう前に止めましょう。合わないコスメを使うのもNGです。
④気温の寒暖差
寒暖差があると毛細血管が拡張して赤みやかゆみが出現することが。また急に気温が上がると春モードに体がついていけず、自律神経が乱れ免疫力も低下し、ゆらぐ原因になります。

【レスキューコスメ&テクニック】
●スキンケア編
いつものスキンケアに違和感があるなら、すぐにコスメを切り替えるのが正解です。製薬会社が作ったものや敏感肌ラインを選ぶと安心です。
◆ゆらぎレベル低:化粧水がシミる
水分量が少ないクリームだけで素肌を包み込む!
水系のコスメはシミやすいので、ゆらいだときはクリーム1品でケアするのがおすすめです。保湿とは本来クリームなどで油分を与えること。しっかり潤いを補給しましょう。
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000)は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のざわつきやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。

◆ゆらぎレベル高:クリームすらシミる
さらにこってりしたバームだけで超低刺激な保湿を
バームはクリームよりシミにくいので、さらに刺激レス。顔全体に塗るのは違和感があると思いますが、セカンドスキンを作って肌を守るイメージです。純度の高いものを選びましょう。バームすらシミるときは皮膚科を受診しましょう。
●べ-スメイク編
肌が敏感なときは、すっぴんがベストだというのは勘違いです。無防備な肌は花粉など刺激物が付着しやすいので、ベースメイクでガードしましょう。バリアが弱って肌がゆらいでいるときほど、刺激は肌内部に入り込みやすくなるため、敏感肌ラインから出ている低刺激なベースメイクを賢く活用するのがオススメです。さらにBB・CCクリームなら紫外線カットやベースメイクが1つですみ、比較的簡単にオフすることができるため、肌の負担を少なくすることができます。

【生活習慣の注意事項】
《NG》朝は洗顔料を使わない!
朝の肌は夜に塗った油分や寝ている間に出た皮脂が酸化して、さらにほこりなども付着しています。お湯だけだと油分は落ちないので洗顔料は使いましょう。キメ細かい泡がマストです。

《NG》ベースメイクが崩れそうだから化粧水のみつける!
ゆらいだときこそ保湿第一です。夜より少なめの量でいいので、朝も油分できちんとフタをしましょう。ベタつく人は乳液+目元のみクリームでもOKです。

《NG》肌の負担になりそうだから日焼け止めは塗らない!
日焼け止めは絶対年中塗りましょう。春先はまだそこまで紫外線が強くないと思いがちですがゼロではありません。弱った肌に紫外線が当たると炎症や色素沈着を起こしやすくなるので、低刺激タイプを必ず塗るようにしましょう。

《NG》頻繁にティッシュで鼻をかむ
頻繁に鼻をかむと、紙でこすれて肌はかなり傷みます。ソフトなティッシュを選びましょう。また、鼻水が肌につくだけでも刺激となって赤みやかぶれが発生することもあります。
肌についたまま放置せず、ぬるま湯で洗い流してからワセリンを塗布しましょう。鼻水をはじいてくれます。

《NG》保湿を意識してこまめにミスト化粧水を使う!
ミスト化粧水は打ち水のようなもので保湿成分が少ないので、潤い目的ならクリームや乳液を塗る方が効果があります。朝のメイクを軽めにすれば、クリームを塗ってからリキッドファンデでお直ししてもそこまで崩れることはありません。

《OK》マスクやめがねで花粉対策
花粉症ならばマスクとめがねは必須。髪はまとめ、ファーなどは避け、ナイロン素材などの服を着て花粉を付着させないようにしましょう。花粉症ではない人は、マスク自体が肌への刺激になったり、蒸れて皮膚炎を起こす可能性もあるので、しない方がベターです。

《OK》オフィスで1日1杯コーヒーを飲む。
コーヒーには利尿作用がありますが、肌が脱水することはなく影響はありません。気分転換にもなるので1日3杯くらいなら問題はありません。ただし夕方以降は眠りの質が下がるので避けましょう。

《OK》仕事後は運動をしてリフレッシュ
汗で赤みが出ても一時的なら問題ありません。むしろ汗を定期的にかいた方が角層の水分量も保ちやすくなります。ただ、ホットヨガは一気に血流が高まりかゆみが出やすいので、肌が敏感なときは控えるのが賢明です。

《OK》大好きなお酒を飲む
悪酔いせずお酒を楽しめる人は、適量であればストレス発散に効果的です。ただしお酒を飲むと、体内でアルコールを分解するために、皮膚の再生&皮脂調整機能をもつビタミンBを大量に消費します。ビタミンBを含む物を一緒に食べることがオススメです。枝豆はビタミンB を豊富に含む食品。実は枝豆とビールという組み合わせは理にかなっているということです!

《NG》クレンジングオイルは刺激が強そうなので使わない!
クレンジングオイルは洗浄力が強いイメージですが、実はこすらずにサッとメイクが落とせるので、肌にのせている時間が短く、むしろ肌への刺激が少なくてすみます。のせてから1分以内を目安になじませ、感触が軽くなったら乳化させてしっかりすすいで下さい。

《NG》帰宅後はくつろいで、お風呂に入るときに洗顔!
花粉症の人はできる限り花粉を早く落とした方がいいので、帰宅直後にクレンジング&洗顔するのがベストです。洗顔後は、きちんと保湿することも忘れずにしましょう。お風呂に入るのが帰宅後1時間以内くらいなら、入浴時でもかまいません。

《OK》美容医療の力に頼る
当院で大人気の『プラズマシャワー』は、強力な殺菌力で肌トラブルの元凶となる細菌を一撃します!増えすぎた黄色ブドウ球菌やアクネ菌を殺菌し、炎症を早期に鎮静化させます。
当院では、お悩み・目的に応じて3種類のコースを設けていますが、一番リピーターが多いのが、ヒト骨髄幹細胞の培養上清由来のサイトカインをたっぷり含む『サイトプロMD』を導入する肌再生コースです。「肌再生」のスイッチを入れて、肌の自活力を引き出し、傷ついた肌の「炎症」を素早く抑え、細胞の不具合を整えて衰えた肌を新しく健康な肌へ生まれ変わらせます。繰り返し受けることで、キメ・小ジワ・毛穴の開き・くすみなども徐々に改善します。
肌状態や年齢によっても異なりますが、1~4週間に1回の間隔で3~5回の施術をおすすめします。その後も定期的に継続することでさらに効果的です。
当院では、施術の最後の仕上げに美容成分たっぷりの「濃密パック」をサービスで付けています。肌に吸い付くようにフィットして、ハリのあるみずみずしい肌へ導きます。
翌朝の美肌効果に、きっとご満足いただけると思います。
気になる方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

美容医療の力を借りながら、ゆらぎ肌の時季を乗り切りましょう。
ご参考になさってください。


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雑誌『BAILA』2020年3月号(2月12日発売 掲載ページP212)

特集「30代は治りにくくてあとが気になる!「大人ニキビ」お悩み相談室」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

働く30代に肌悩みを聞くと、必ず上位に挙がるのがニキビ。今回行ったバイラ読者のアンケートでも8割近くの方が何らかのニキビの悩みを抱えていました。
「大人ニキビ」は、さまざまな要因が関係しています。1~2日睡眠不足になるだけで、てきめんにニキビは出ますし、食事やホルモンバランス、それにメンタルも影響します 。

日ごろのスキンケアも大切ですが、炎症が起きて赤く腫れてしまった場合は、抗生剤で鎮めるのがいちばんです。毛穴は表からは一部しか見えませんが、真皮の深いところにあるので、炎症を放置するとクレーターやしこりになってしまう可能性があります。そうなると治療しても治療効果が出にくいので、ニキビは早めの治療がカギになります!

定期的にニキビを繰り返していたり、年々ひどくなったりしている場合は、セルフケアだけでの完治は難しいと判断し、早めに皮膚科を受診しましょう 。

また、あらかじめ遺伝子検査を受けて肌タイプを知っておく、皮脂が詰まりにくくなるケミカルピーリングやニキビ菌を殺菌する作用のある光治療(当院のフォトフェイシャルM22にはニキビ治療専用モード搭載)を定期的に受けるといった"転ばぬ先の杖"を取り入れることも有効です。ニキビと無縁の肌を育てていきましょう 。

【読者からの疑問にドクターがアンサー】
Q1ニキビ体質は遺伝しますか?
A.皮脂や菌の量は遺伝で決まります
最新の研究によると、肌フローラ(皮膚常在菌叢)には多様性があり、ニキビの原因菌『アクネ桿菌』も1種類ではなく、その遺伝子配列にも多様性があることが分かってきました。また、菌叢のバランスや皮脂分泌を左右する皮脂腺の大きさには個人差があり、ニキビのできやすさは遺伝がかかわる部分も大きいことがわかっています。

Q2自力のスキンケアだけで完治できるもの?
A.ニキビは皮膚病のひとつ。クリニックの力を借りて!
スキンケアは予防的なもの。特に炎症のある赤ニキビはクリニックで抗生剤の内服処方を受けるのが改善への近道です。最近は、ニキビのきっかけである「毛穴詰まり」を改善する外用薬3種(ディフェリンゲル、ベピオゲル、デュアック配合ゲル)も保険適応になり、以前より治療の選択肢が広がってきました。

Q3食生活も関係ありますか?
A.大いにあります。悪化させる食材は避けましょう。
腸と肌はリンクしているので便秘は大敵です。カップ麺などのジャンクフードの油脂や甘いお菓子、菓子パンなどの高糖質食、スキムミルクやチーズなどの濃厚乳製品の過剰摂取はニキビを悪化させることが分かっています。とはいえ我慢しすぎるのもストレスなので、量を控えたり、他の食品に置き換えて食べる工夫をしましょう。

Q4アクネ菌をなくせばニキビはできない?
A.アクネ菌が全部悪なわけではありません
アクネ菌は、毛穴や皮膚に住む常在菌で、もともとは善玉菌。皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解し、汗と混ざりあうことで「皮脂膜」という保湿バリアに作り変える大事な存在です。問題は菌バランスと角層の状態のよし悪し、毛穴詰まりの有無です。最近ではアクネ菌の遺伝子解析が進んでおり、近い将来ニキビを作りやすくするアクネ菌が同定されるかもしれません。

【大人ニキビ」のリアル悩み10問10答】
お悩み1 同じところに何度も繰り返しニキビができてしまいます
A.無意識の"さわりグセ"に原因があります
同じ場所にニキビが何度もできる方は、髪や整髪料が刺激になったり、ニキビが気になって"さわりグセ"がついたりしている可能性があります。つい触れてしまったり、メイクのときこすってしまったりしていないかチェックしてみましょう。

お悩み2 ニキビを防ぐ洗顔のコツはありますか?
A.朝も夜も洗顔料で!夜のクレンジングは1分以内にしましょう
皮脂やコスメは24時間たつと酸化して角層トラブルから毛穴詰まりのもとになります。
ニキビができやすい人は弱い洗浄剤で朝晩洗顔をしましょう。クレンジングは短時間でさっと乳化し、1 分ですすぎまで終わるものがベストです。

お悩み3 生理前に必ずできるのを防ぎたい
A.黄体ホルモンの影響なので、低用量ピルを飲むのも手です
生理前にプロゲステロンが優位になると、どうしても皮脂分泌が活発になります。ホルモンバランスが原因の場合には、皮膚科でもピルを処方することがあるので気軽に相談をしてください。ニキビ改善効果、避妊効果だけではなく、無駄な排卵を抑え、将来の妊孕性を高める(妊娠しやすくなる)効果もあるのが低用量ピルです。なお、性感染症の予防の観点では、コンドームの使用は必須です。

お悩み4 ニキビのあとの色素沈着が治っていない気がします
A.治るのに半年程度かかるもの
ニキビあとの赤みが消えるまでには、3 カ月〜半年かかります。
早くきれいにしたいなら、『フォトフェイシャルM22』などの光治療や『ケミカルピーリング(メディカルピーリング)』がおすすめです。色素沈着ケアにも、ニキビ菌の殺菌にもなり一石二鳥!自宅で行うなら低刺激のものがおすすめです。

お悩み5 どんな薬もケアも効果を感じません。原因は何でしょうか?
A.肌は"心の鏡"。メンタル面が悪さをしているかも
どんなケアや治療をしてもこじれるニキビは、ストレスが原因の可能性大。できないことはできないと言う、多すぎるストレスからは逃げるといった自衛も時には必要です。また、好きな音楽を聴くなど趣味を楽しむ、自分に花を買って帰る、自分をいたわる時間を作るなど沢山のストレス解消手段を持っておくと良いでしょう。

お悩み6 スキンケアでの正しい予防法が知りたい
A.ニキビ予防のためのスキンケアはシンプルでOK
保湿も大切なので、クリームなどモイスチャライザーは必要です。ミニマムならクリーム1 品でもOK。ニキビケアは肌をいじりすぎないことが大切です。疲れがたまっているときは、念入りにケアするよりも早く眠ることが優先させましょう。

お悩み7 メイクの習慣で何か防げることはありますか?
A.ひどいときは重ねない。そしてメイク"道具"にもお金をかけて
パフやブラシ類は清潔に保つこと。古くなってゴワついたものも肌の刺激になるので、質
のいいものを選んで下さい。ニキビがひどいなら、毛穴詰まりを防ぐためベースはごく軽くを心掛けてください。

お悩み8 30代からでもニキビのできない肌になれますか?
A.なれます! いちばんは生活習慣の5本柱を正すこと
ニキビを改善する生活習慣は、「バランスのいい食事」「良質な睡眠」「便秘の改善」「運動習慣」「ストレスコントロール」の5本柱です。
ニキビに限らず、肌トラブルはこの5 本柱を正すことで驚くほどよくなります。そして、「タバコ」と「深酒」はターンオーバーを滞らせる美肌の天敵です!運動はハードすぎるとストレスなのでウォーキングやヨガなど続けやすいものを。
「これさえやれば治る」という特効薬はないと心して、肌と向き合って生活を立て直していきましょう。

お悩み9 クレーターのようなニキビあとをきれいに治したい
A.へこみを自力で治すのは不可能。クリニックでの照射治療やヒアルロン酸注入を
ニキビあとのへこみは真皮まで達しているので、シワやたるみと同じレベルの治療になります。
ダーマペン』や『スカーレットRF(スカーレットS)』で肌に細かい針穴をあけて成長因子を導入し肌再生を促し、『ヒアルロン酸注入』でへこみを持ち上げる治療が効果的です。

お悩み10 背中のニキビがしつこく治りません
A.もともとニキビができやすい場所なので、清潔を保つよう意識して
背中やデコルテは皮脂線が多く、顏と同様『脂腺性毛包』が存在し、ニキビができやすいパーツ。ボディソープやトリートメントのすすぎ残しなども多いので、まずは丁寧に洗うことが大切です。日焼けを避けるのも有効です。

●当院のニキビ施術をご紹介
① ニキビの予防、ニキビ跡の色素沈着
ケミカルピーリング
皮膚の角層をごく薄く溶かす施術。毛穴のつまりを改善することにより、炎症性のニキビ・面皰の改善するだけでなく、ニキビ予備軍の微小面皰も改善し、ニキビを予防。肌の代謝も促進され、メラニンの排出がスムーズになり、色素沈着も早期に改善。
プラズマシャワー
強力な滅菌作用でニキビやアトピーなど、肌トラブルを引き起こす細菌・真菌を死滅させ、肌フローラを整えます。さらに、施術後30分以内に塗布する薬剤の浸透を飛躍的に高める効果も ニキビの方に人気の導入剤は、抗炎症作用が高い『サイトプロMD』。1回でも症状が落ち着いたとおっしゃる方が多いですし、翌朝「お肌が元気になる」実感があるので、イベント前の施術としてもリピーターが多いです 。

② 炎症性ニキビ、軽度のニキビ跡
フォトフェイシャルM22
ニキビの原因菌であるアクネ桿菌を殺菌、減少させ、炎症性ニキビを早く治癒させます。色素沈着や赤みなどのニキビ跡にも効果的です。さらに、真皮上層のコラーゲン線維を増殖させ、お肌のハリをだすことで、浅いニキビ跡の凹みにも効果を発揮します!

③ クレーター状のニキビ跡
●『CO2フラクショナルレーザー
肌の入れ替え、皮膚再生を強力に促す照射治療。1週間小さな点状のざらつきが出来ますが、肌質改善効果は最も高い照射治療です。
●『ピコフラクショナルレーザー
最新のシミ治療マシンですが、実はコラーゲン再生作用も人気の秘密。、痛みも軽く、1~2日間点状の赤みが出る程度で、すぐにフルメイクできるので、ストレスもほとんどないのが特徴です。
●『ヒアルロン酸注入
深い凹みなら、1滴ずつ柔らかなヒアルロン酸をニキビ跡の凹みに注入し、ふっくらと平らに戻す『ヒアルロン酸注入』が最も効果的です。ヒアルロン酸製剤を足場にして、周囲にコラーゲン線維が増え、徐々に改善します。

④ ニキビ、ニキビ跡
ダーマペン』『スカーレットRF(スカーレットS)
極細針で肌にわざと微細なキズをつけ、肌本来の治癒力を利用して改善へと導く施術です。スカーレットRFの高周波には「皮脂腺を抑制・ニキビの炎症を鎮静化」するさようがあるので、赤いニキビ・膿を持ったニキビにも有効。マシンの進化により痛みや不快感が軽減され、短いダウンタイムで高い効果が得られます 。

美容皮膚科ならではのアプローチにより、ニキビやニキビ跡の改善に留まらず、美しい肌に導く治療やスキンケアアドバイスを行っております。

是非お問い合わせ、ご相談くださいね!!

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雑誌「JJ」2020年4月号(2月23日発売 掲載ページP120~P121)

特集「10年後に差が出る!スキンケア基本のキ」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
JJ読者の方からの洗顔に関する疑問にもお答えしています。

毎日のクレンジングと洗顔で、メイクや皮脂、ほこり、花粉などの肌に付着した物質を洗い流すことは、大切なスキンケアのひとつです。
今回、対談したJJ読者の女子大生、塩田さんは、普段から保湿ケアをしっかり行っているにも関わらず、肌が乾燥することに疑問をお持ちでしたが、お話を伺っていくと、クレンジングは、とりあえず‟化粧が落ちればいいや"という程度であまり重視していなかったご様子。

‟落とすケア"は、普段行うお手入れの中では最も地味なステップですが、実は美肌のカギを握っています!
正しい洗浄法でお肌のターンオーバーが整えば、自らの力で潤う肌に変わっていくのです。
基本は以下3つのポイントです。

① クレンジング
肌に負担をかけないために、摩擦せずに落とすこと、時間をかけずに済ませることが大切です。おすすめのテクスチャーは、短時間でしっかりメイクが落ちる「オイルタイプ」。
最近のオイルクレンジングは、洗浄力が高く、肌への負担が少ないものが増えています。
当院で人気の「ナビジョンDRのメーククレンジングオイル」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 150ml ¥2,500)は、極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。テクニック不要でサッと落ちるので、ミルクやジェルクレンジングで長時間擦るよりも肌の負担が少なくて済むという点もメリットの一つです。

クレンジング剤をのせて1分たっても完全に落ちなければ、それは力量不足です。1分以内に落ちる、肌に負担をかけないものを選びましょう。ごく軽めのメイクの時は、洗浄力のやさしいミルク系でもOKです。
また「ふきとりタイプのクレンジングはどうですか?」というご質問をうけますが、基本はおすすめしません。どうしても擦ってしまいがちなシートタイプは、毎日使用し続けると、確実に肌の負担になります。また、一部を除き、除去力が強いクレンジング料が染みこませてあるものがほとんどなので、肌への刺激が強すぎるものが多いからです。
もし、旅先やどうしても疲れていてメイクを落とす気力がない時は、クレンジングシートを利用するのもOKですが、その際は、シートに配合されているメイク落としのローションを肌に馴染ませるように、何秒か肌の上においてからゆっくりと滑らせて拭き取りましょう。1回のストロークで、ゴシゴシしなくても十分落ちますよ。

② 洗顔
おとな世代におすすめなのは洗顔フォームです。洗浄成分がアミノ酸系や、保湿成分配合のものが、洗顔時の潤いの流出を防いでくれるのでオススメです。
そして、洗顔時の摩擦を防ぐために重要なのが濃密な泡!泡の弾力を利用してなでるように洗うのがコツです。
水に浸した泡立てネットに洗顔料を含ませ、空気を巻き込むように軽くもんで泡立てましょう。ネットの端を持ち、泡を絞り取る。途中で水を足さないことでキメ細かい泡が出来上がります。洗顔ネットの使用後はしっかりすすいで乾かし、清潔に保つことも忘れずにしましょう。
最近は、「肌が乾燥するから」という理由で、朝は洗顔料を使わずにお湯で洗うか、ふき取るのみという方も多いようですが、洗顔料で洗わないと、かえって肌を乾燥させる恐れがあります。
肌に付着したホコリなどはぬるま湯で落ちますが、皮脂や古い角質は落ちません。また、夜に塗ったスキンケアの油類も時間が経てば酸化します。そのままの状態が続くと、それらが刺激物質に変化して乾燥・くすみ・ごわつき・シミ・シワ・たるみとあらゆるエイジングの引き金になります。
皮脂がほぼ出ない方以外は、朝も洗顔料で洗うのがベストです!特に20~30代は性ホルモンのピークで皮脂が多い時期です。中には毛穴が見えないほど皮脂腺が小さい方もいますが、それはごく一部。JJ世代なら基本的に、朝も晩も洗顔料で洗うべきでしょう。
そして、最後のすすぎはぬるま湯で!人肌より低めで、冬だとちょっと冷たく感じるくらいの温度です。熱いお湯が肌を乾燥させることはご存知の方も多いと思いますが、だからといって、冷水で皮膚温を低下させてしまうのもよくありません。
皮膚温度が下がると、表皮の顆粒層にある「タイトジャンクション」の働きが悪くなり、肌内部の水分が流失してしまいます。良質な角層が作られなくなって、バリア機能が低下し乾燥を誘発することが最近の研究で分かってきています。肌にとっては、熱すぎても冷たすぎてもダメなのです!

③ 角質ケア
角質ケアは全世代に必須です。20代のうちはニキビ予防に、30代からは肌のターンオーバーを促す役目があります。ただし、角層は傷めつけるほど刺激から守るために硬くなるので、強めのスクラブやゴマージュはNGです。
当院では、グリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節したピーリング用化粧水『GAローション』(銀座ケイスキンクリニック取扱い 100ml ¥4,000)が人気です。


ホームケアで解決できないガンコな毛穴の汚れや肌のゴワつき、化粧ノリの悪さを感じている場合は、無理なお手入れを続けずにクリニックにご相談ください。
アクアフェイシャルは美容成分豊富な2種の専用ピーリング剤を流しながら、専用のチップで吸引して、汚れを浮かせて毛穴の奥までキレイにします。ピーリング薬剤の刺激性はマイルドですが、時間をかけふやかしながら吸引するため、仕上がりは肌がスッキリ!仕上げはビタミンCとアミノ酸配合の美容液パックを行います。

JJ世代の場合、今の段階でスキンケアを怠っても特に影響が出ない方が多いですが、35歳くらいになると、それまでにケアをしているかしていないかの差が見えてきます!メイクをしたまま寝ても、今は特にトラブルが出ないという方も、そのツケは必ずやってくるので、早いうちから気をつけて下さいね。
洗い方次第で未来の肌が確実に変わってきます。
ご参考になさってください。


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