2019年9月28日

雑誌『25ans』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP336~337)

連載「キレイな人ほど、ラクしてキレイ!第41弾 あのエレ女の美肌ライフ エレ女医編」に、慶田院長のインタビュー記事が掲載されました。

【日頃ケアだけでは対処できない、顔のたるみ、肥大化は美容医療にお任せを!】
秋の肌は夏のライフスタイルを写す鏡です。紫外線対策が甘ければ、酸化ダメージでシミが表面化してくるのはもちろん、ハリ・弾力をつくるコラーゲンの分解酵素が生成され、しぼみ肌につながっていきます。
また、暑い時期はビールやジュース、喉越しのよい麺類など、糖質で栄養を補ってしまいがちですが、これも体内での糖化を進ませ、肌老化を加速させる原因になります。酸化と糖化は手をつないで一緒に進行していくので、暑さが和らぐ秋になって、シワやたるみ、色むら、肌のゴワつきといったサインが現れるのです。
もしそんなサインに気づいたら、まずは「洗浄」「保湿」「紫外線対策」というスキンケアの基本をしっかりと見直しましょう。なぜなら、透明感やツヤといった、人目に映る美しい肌の要素は、ほとんどが角層に存在するものだからです。
化粧品で角層を健やかに整えていくだけでも、見た目の美しさはかなりリカバリーできるはずです。正しいケアを積み上げていくことで、角層の一層一層に水分がサンドイッチされ、キメがふっくら整って肌の滑らかさやバリア力がアップします。光を美しく反射することができるので、透明感も取り戻せますよ。

【美容医療×丁寧なホームケアで"ベイクドチーズケーキ肌"に!】
大人の肌は、加齢とともにハリや弾力が失われ、だんだん中身がスカスカのスフレチーズケーキのような状態です。フェイスラインが曖昧に見えたり、肌の弾力が落ちたように感じたら要注意です。角層の奥にまで老化ダメージが及んでいるサインです。
そうなると自力でのケアは難しくなるので、美容医療でハリや弾力のもとを補充して、日々のお手入れで肌表面を滑らかに引き締めていく二刀流のケアをおすすめします。
ハリやたるみを改善したい人には、『プラズマシャワー』をおすすめします。角層から真皮の上層まで薬剤を浸透させる無針メソセラビーデバイスのひとつです。化粧品を手で塗ったときの40~50倍もの浸透力で成分が届くので、化粧品の手応えを実感しやすくなります。
長い人生を美しく歩んでいきたいからこそ、美容医療を味方にベイクドチーズケーキのような中身がギュッと詰まった若々しい肌を目指していきましょう。

【プラズマシャワー】
気体よりも高い電気エネルギーをもつプラズマの特性を応用した美肌治療です。ダウンタイムがなく、気軽に受けられることで幅広い世代に人気の施術です。
滅菌効果、線維芽細胞を刺激して皮膚再生を促す効果に加え、高分子の美容成分を肌奥まで届けられるのが特徴です。お悩み・目的に応じた成分(抗炎症・美白・皮膚再生)を効率よく肌の奥に浸透させます。さらに当院では、仕上げに、細胞の修復や再生を促す成長因子「EGF」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分をたっぷり含んだ密着性の高いパックを行い、素肌の美しさに一層磨きをかけます。

【慶田院長のプライベートライフは・・・】
「学生時代から続けているジャズダンスがボディづくりにも、リフレッシュにも」
私は、昔から読書や絵を描くのが好きなインドア派です。お酒は一滴も飲めず、タバコは美容的によくないので吸いません。そんな私の唯一のリフレッシュ法が、ジャズダンスです。
大学4年生の頃に素晴らしい先生と出会って以来、かれこれ23年続けています。御年71歳になる先生は今なお少女のような背中をしていて、本当に美しい憧れの存在です。お目にかかるだけで美の刺激をいただいています。
ジャズダンスはボディラインづくりや運動不足解消にも役立っているとは思いますが、長年続けている理由は、何より楽しいからです。曲のイメージに合わせて踊ると無心になれて、心身からすっきりデトックスできるんです。
また、腰痛のリハビリのためのピラティスや、糖質オフを意識した食事も長年続けている習慣のひとつです。無理なく楽しみながら、先生のようないつまでも踊れる美しいからだを目指していきたいですね。

【慶田院長の美人アイテム】
■ジャズダンスのシューズ
無心になって音楽に身をゆだねていると、日々のストレスから解放され、心身がスッキリします。姿勢と背中もきれいになりました。

■甘い香りで気分をUP
「FUEGUIA1833(フエギア1833)」の甘い香りをよくつけています。患者さまの気分が上がるように、お仕事前にふんわりつけています。

■飲む日焼け止めは2種類
メラニン生成やDNA損傷から肌を守る「ヘリオケアウルトラD」と、糖化にもアプローチできる「ソルプロプリュスホワイト」という2種類の働きの異なる飲む日焼け止めを摂取し、ディフェンス力を強化しています。

是非、ご参考になさってください。

雑誌『25ans』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP303)

特集「目指すのは一生笑えるビューティー 笑顔を増やす切らない美容医療」に当院の『サーマクールFLX』が紹介されました。

【見た目の美しさはQOLに直結 たるみ治療で笑顔が輝く顔立ちに!】
肌や外見のコンプレックスが大きいほど、医師が診立てた実際の状態以上に、ご本人のメンタルの落ち込みが強くなるものです。加齢によるものはエイジングコンプレックスと呼びます。見た目の変化が原因で、対人関係にも後ろ向きになってしまうと、仕事にもプライベートにも影響します。美容皮膚科はそうした悩みや苦しみに寄り添って、マイナスを少しずつプラスに上げていくお手伝いをするところです。
レーザーで肌の色ムラを整える、サーマクールでたるんだ輪郭を引き締める、失われたボリュームをヒアルロン酸で補充する、このような施術で、ビューティーQOL(美のクオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を上げていけば、人生100年時代もパワフルに魅力的に歩んでいけるはずです。

【引き締めて笑顔に自信!】
本誌で紹介された『サーマクールFLX』は、RF(高周波)を用いた「たるみ治療器」です。
笑った時に悪目立ちしやすいフェイスラインのもたつきをすっきり引き締め、大人の「大顔化」を阻止します。
9年ぶりにバージョンアップされたサーマクールの第4世代にあたる新機種『サーマクールFLX』は、従来機種(CPT)と比較して「痛みや熱感が大幅に軽減」された上に、圧倒的に「即効性が高く」なり「引き締め効果も強化」され満足度が格段に上がりました。
照射すると高周波の熱エネルギーによって、真皮のコラーゲン線維や皮下脂肪を支える線維隔壁、顔を支える土台となるSMAS筋膜(コラーゲン線維で構成)が熱変性を起こして瞬時に収縮するので、施術直後から引き締め効果が現れます。
さらに施術後、収縮したコラーゲン線維が修復される過程(創傷治癒)で約6か月に渡り大量の新しいコラーゲンが生成され、太くて強度の高いコラーゲン線維に再構築され、肌全体にハリと弾力をもたらし、シワやたるみを改善します。
引き締め作用は「縦」「横」「奥行き」の3次元に働くので、お顔が内側に向かってギュギュっと小さく(小顔)なります。
中身がスカスカのスフレチーズケーキのような状態の大人の肌が、ベイクドチーズケーキのようなギュッと引き締まると、頬の位置がきゅっとアップし、輪郭は美しい卵型に整います。結果として、たるみによるシワも改善し、ナチュラルな若さを取り戻せるのです。
顔だけでなく目元のたるみや首のシワ、気になる二の腕やヒップ、下腹部などのボディのたるみの引き締めにも効果を発揮し、適応範囲が広いのも魅力です。
【価格】
・300ショット 35万円
・600ショット 40万円
・900ショット 45万円
※上記は、すべて1回で消化いただく照射数になります。ただし、気になる部位への振り分けは可能です。(ボディも可)
お顔全体の照射のスタンダードは300ショットになりますが、顔全体により細かく照射したい方や、顔から首まで照射したい方、頬やあご下のボリュームが多くもたつきが気になる方は600ショットでの照射がより満足度の高い治療が可能です。
何ショットが適切かは、年齢、たるみの種類や度合によって異なりますので、診察をしてご提案させていただきます。さらに900ショットになると、ボディへの振り分けなど、より細かくアレンジができます。
また、新たに10月より、医師と同等のトレーニングを積んだ看護師による照射メニューも増えました!料金が異なりますので、詳細はお気軽にお問い合わせくださいね。

是非、ご一読ください。


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雑誌『ELLE/エル・ジャポン』2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP262~267)

特集「CORRECT!?ビューティー常識・非常識」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

良かれと思って続けていた美容法が、間違っていたとしたら!?意外と知られていない美容の落とし穴が、実はたくさんあります。ここで原点に返って何が正解で何が良くないのかを一刀両断!あなたの美容法は大丈夫ですか?

【その美容法があなたの"老け"を加速している!?】
今は、インターネットで大量の情報が流れています。そのなかには誤った美容情報も多いのが事実です。ネットの情報をそのままうのみにして、美容のためにやっている方法が、肌を傷つけて炎症を起こすきっかけとなることもあります。一見、肌によさそうと思える方法も、皮膚科学的には「やってはいけない美容」です。人やネットが「いい」といったケアをやみくもに取り入れるのは危険です。

【女医が一刀両断!この美容がダメな理由】
「化粧水を浸透させるために100回パッティングして入れ込む」
これはもはや都市伝説で、むしろ美肌の敵です。まずコットンでパッティングすることにより、その繊維が肌をこすってしまいます。手の力がどんどん加わることで肌の負担はますます増加します。さらにぬれた状態が長時間続くことで角層にある細胞間脂質が流れ出し、敏感肌に転びやすくなります。化粧水をつけるなら、両手にとってやさしくなじませるのが正解です。

「毎日、朝晩シートマスクでスキンケア」
スキンケアをシートマスクだけで済ませるなんてナンセンスです。まず保湿が足りないですし、シートを長時間つけて肌をぬらすことで水分が蒸散し、バリア機能が低下します。それに朝晩シートマスクを使っているということは大容量のものを使っているのではないでしょうか。それらは防腐剤がたっぷり!つまり肌に防腐剤も浸透させています。10分間のマスクで済ませるより、セラミドやアミノ酸などの保湿成分を含むクリーム一品でお手入れすることをおすすめします。

「肌をしっとりさせたいからスチーマーをあてています」
スチーマーの蒸気は保湿成分を含まないただの水です。浴びた直後は肌が潤って透明感も出ますが、玄関の打ち水のように時間がたつと蒸発してしまいます。使うのは自由ですが、スチーマーだけで肌が潤うとは決して思わないでください。肌をしっとりさせたいのなら、セラミドなどが入ったコスメを使うのが正解です。

「目元は専用のアイクリームできっちりとケア」
これは"やってはいけない"ではなく、むしろ"やってほしい"のですが、マストではありません。というのもアイクリームと普通のクリームの違いは密着度と機能成分の差。普通のクリームでも目元に密着するように2~3度重ね塗りすればなんの問題もないのです。ただ抗シワ効果などを求める場合は、専門のアイクリームを使用しましょう。

「ローションをしっかり浸透させてから美容液を塗っています」
前のアイテムが肌に残っているのに次のアイテムをつけると肌の上でまざって気持ち悪いかもしれませんが、美容的にはなんの問題もありません。ただ少し浸透させてから次をつけたほうが心地よいのは確かです。最もやってはいけないのは、ローションをつけたあとに長時間放置することです。ローションの水分と一緒に肌の水分も蒸散してしまいます。

「肌が乾燥しちゃうから朝洗顔はしません」
『洗いすぎ→肌が乾燥する』からと、朝洗顔をしない人がいます。特に朝はぬるま湯ですすぐだけという人も多いようですが、皮脂がまったく出ない人以外は、朝も洗顔料を使うほうがベターです。なぜなら皮脂はぬるま湯では落とせないので、そのまま肌の上で酸化し、肌に刺激を与えてバリア機能を乱し、むしろ乾燥を招きます。ちなみに夜のスキンケアで使用したコスメの油分も朝には酸化しています。そう聞いたら洗わずにはいられませんよね。

「美容と健康のためランニングをしています」
美容のために走るのはおすすめできません。というのもランニングは老化を加速させる要素がたくさんあります。まず、紫外線を浴びることでシミやたるみの原因に。そして振動によってバストを支える靭帯が伸び、また全身の弾力線維がダメージを受けることで顔も体もたるみが進行します。体内では活性酸素が増えて炎症の原因になります。走るのが趣味、ストレス解消になるという人は続けてもかまいませんが、紫外線の影響が少ない夜をおすすめします。

「クレンジングオイルは肌に悪いので絶対に使いません!」
確かにオイルクレンジングが出始めた頃は、品質に問題のある製品もあり、それが原因で肌を荒らしてしまった人も多かったかもしれません。でも今、市場に出ているクレンジングオイルは洗浄力も確かなうえ、ノンコメドジェニックテスト済みです。むしろミルククレンジングで毛穴に汚れが残っているほうが肌に悪いと思います。

「メイクはクレンジングマッサージで丁寧に落とします」
クレンジング料は洗浄力が高く、メイクと一緒に肌に必要な潤いを奪ってしまうこともあります。だから『毛穴の汚れを落とすため』、『リフトアップさせるため』とマッサージしながら肌の上に長時間のせていると、どんどん乾燥が進むことになります。クレンジングは肌にのせてから1分以内を目安にすすぐ、と肝に銘じましょう。

「美容オイルを使っているから保湿は完璧!」
オイルだけでスキンケアを済ませる人がいますが、それでは保湿が足りません。オイルには水分の蒸散を防いで柔らかく保つ『エモリエント』効果はありますが、潤いを保ったり作るように働きかける『モイスチャライザー』ではありません。オイルを使ってもかまいませんが、両方の効果があるクリームも必ず使いましょう。

「小顔のために毎日コロコロ ローラーを使用」
私が全力で止めたい美容習慣のひとつです。皮膚をぐっとつかんで引っ張ることで、肌のハリをつかさどるコラーゲン線維が伸び、切れやすくなります。つまり、小顔になるどころか、やればやるほどたるみを促進してしまうのです。でもリフトアップ目的ではなく、むくみ解消のために短時間、軽く転がす程度ならOKです。ただし週2回が限度です。

【正しい美容法はどうやって見極める?】
まずコスメは、社内基準が厳しいブランドのものを選ぶことです。安全性が高いので信頼できます。そしてブランドが提唱する使い方を守りましょう。コスメはあくまでも肌の健康を保つものです。なにかトラブルが起きたときは自分で治そうとはせず、美容皮膚科で治療を受けることが正解です。

【肌を守る正しいスキンケアを知ろう】
無人島に持って行くなら、日焼け止めとやさしい洗顔料、そして保湿クリーム。この3アイテムさえあれば肌を最低限守れることができます。逆にひとつも欠けてはならないと肝に銘じてください。

塗り残し厳禁!最高値をまんべんなく2度塗りしましょう。
老化の8割は紫外線によるものです。日焼け止めはSPF50+・PA++++の最高値のものを一年365日マストと心得ましょう。塗っていないところは必ずダメージを受けます。塗り残しはないか必ず確認をしましょう。量が少ないと意味がないので、一度塗って乾かしてから、もう一度重ね塗りするとよいでしょう。
<洗顔>
短時間で落ちるのに"つっぱりゼロ"を選んで。
洗顔時のマッサージやこするなどのアクションはできるだけ避けましょう。そのためにはしっかり泡立て、泡のクッションで洗うようなイメージをもちましょう。最初から泡で出てくるタイプもおすすめです。そして肌はぬれている時間が長ければ長いほどバリア機能が低下します。汚れが短時間で落ちる洗浄力が程よく高いものを選びましょう。
<保湿>
優先すべきはクリーム、それも2度づけがマスト。
クリームさえしっかりつけていれば肌の保湿は十分です。でもそれだけだとなじみが悪い場合は、ローションや悩みに合った美容液などをプラスしてもよいでしょう。ローションはコットンを使わずに手で2度づけしましょう。そしてクリームは細かいところは人差し指ではなく薬指を使い、2度づけします。いずれのアイテムも顔からデコルテまでつけることが大切です。

詳しくお知りになりたい方は、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)をお読みくださいね。


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雑誌『CLASSY.』 2019年11月号(9月28日発売 掲載ページP206~207)

特集「知りたいのはくすみや乾燥にぴったりなケアの正解です」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

秋~冬の肌トラブルは、乾燥を軽視しないで、きちんと向き合うことが大切です。肌が敏感になりがちな秋冬の"あるある"な悩みを解決します!

【知りたいのは「くすみや乾燥にぴったりなケア」の正解です】
季節はすっかり秋模様ですね。気候の変化に加えて夏に受けたダメージの蓄積で、肌が敏感に傾いたり、トラブルを抱えている人も多いのではないでしょうか?この時期、特に多い肌の悩みは「くすみ」や「乾燥」です。今回、本誌で対談した白肌が美しいモデルの阪井まどかさんも、夏の終わりから秋にかけて、肌のくすみや、化粧ノリの悪さを感じるとのことでした。

【秋~冬に起こるくすみや乾燥の原因は「敏感肌」のせいかも!】
季節の変化で敏感になりがちなときは、スキンケアとベースメークの見直しをしましょう!
モデル 阪井まどかさん(以下:阪井):夏の終わりから秋にかけて、「なんだかくすんでいて、肌の調子が微妙だな」「化粧ノリが悪いな」と感じることが多いです。それってやっぱり、夏のダメージが肌にも蓄積しているからなのでしょうか?

慶田院長(以下:慶田):夏は、暑さや紫外線などでの影響もあり、生きるだけでいっぱいいっぱいになってしまうくらい過酷です。きっと通勤だけでぐったりしてしまう人も多いでしょう。生活習慣の5本柱は「食事・睡眠・排泄・運動習慣・ストレスコントロール」なのですが、この中の2~3つがダメになると、肌が荒れたり、調子が悪くなったりしてしまいます。真夏は食が細くなりがちですし、睡眠の質も落ちますし、暑すぎて運動もできないですよね。

坂井:20代のときは若さで意外となんとかなっていても、30代になるとそうはいかなくなるんですよね。

慶田:肌のキメは、角層の状態を見ています。角層のターンオーバーは2週間くらいですので、比較的短期間で変わってきます。例えば最近生活習慣が乱れているなというときは、あっという間に化粧ノリが悪くなり、透明感がなくなってくすみを感じる人が増えてきます。そもそも透明感というのは、肌の角層の状態のことです。しっかりと水分を抱え込んだぷるぷるの状態であるからこそ、美しいキメと透明感に繋がります。皮膚はツルツルではなくキメがあって、それが光を乱反射するから美しいのです。

阪井:くすみの原因は生活習慣も大きく影響するのですね。他にも原因はあるのでしょうか?

慶田:紫外線の影響でメラニンが蓄積されることと、またターンオーバーが乱れて角層が厚くなってしまうことなどもあげられます。あと考えられるのは、やっぱり乾燥です。日本は四季があって、9月の終わりからは湿度も下がってきますので、外の空気が爽やかだなと感じるくらいになると、湿度50%くらいなので一気に乾燥状態になります。

阪井:乾燥すると目元のシワが気になったり、逆に皮脂が出て毛穴が目立ったり、キメが目立ったり、キメが乱れたり、悩みが尽きません。

慶田:それは、肌にうるおいがない状態です。肌が不調でゆらぎやすくなるのも、乾燥が原因のひとつです。季節の変化で肌がゆらぐときこそ、きちんとスキンケアやベースメークを見直すことが重要です。スキンケアの場合は化粧水だけで済ませたりせずに、しっかり水分を抱えられる保湿剤を使い、必ず、乳液・ジェル・クリームを取り入れましょう。ちゃんと効果を得るには、肌がべたべたするくらいしっかり量を塗るのがベストです。それによってニキビができることはありません!

阪井:肌がゆらいで敏感になったときは、ベースメークも最小限にしたくなります。

慶田:肌のバリア機能が落ちているのにノーメークでいると、外気にさらされてさらに悪化してしまうので、きちんとベースメークをして肌を守っておくことが重要です。何よりもまず大事なのは自分の肌に塗ってみて大丈夫かどうかですが、肌への刺激が少ないベースメークアイテムを使ったり、石鹸だけでオフできるものを使うのも、乾燥して敏感になった肌にはいいと思いますよ。

阪井:メークしなければいいわけでもないんですね。これからは自分の肌に合う化粧品を探してみます!

【こちらもCHECK!】
Q. くすみや乾燥にきく食事ってありますか?
A. 水分を蓄えて肌を保湿する、バリア機能の要であるセラミド。セラミドそのものを摂るには、スーパーでも手に入る生芋こんにゃくがおすすめです。

Q. 敏感肌になったときベースメークはどうすべき?
A. バリア機能が乱れた敏感肌は、外的環境の影響を受けやすい状態です。すっぴんではなく刺激の少ないメークをして、肌に膜を張っておくことが重要です。

是非、ご参考になさってください。


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2019年9月24日

雑誌『婦人公論』2019年9月24日号 (2019年9月10日発売 掲載ページP69)

雑誌『婦人公論』カルチャーセレクションのコーナーで慶田院長の拙著「女医が教える、やってはいけない美容法33」をご紹介いただきました。

【女医が教える、やってはいけない美容法33】
最近はSNSが発達し、雑誌やWEBの美容記事・口コミなどを見ると間違ったお手入れや無意味な美容習慣がさも真実かのように書かれているのをよく目にします。

・「クレンジングしながらマッサージすれば一石二鳥」、
・「朝は洗顔しないほうが肌の調子よくなる」、
・「毎日シートマスクでうるぷる肌に」
・「化粧水は100回パッティングで肌に入れ込む!」などなど

しかし、その中には効果がないばかりか、実は肌トラブルを招くものや老化を加速させてしまうものも少なくありません。皮膚科学的には「やってはいけない」美容法が巷には溢れています。本書は、皮膚科専門医の視点から、「間違ったスキンケア」や「やってはいけない美容習慣」について、その理由や正しい取り入れ方を解説しています。

33項目と盛りだくさんですが、目次を開いて、気になったところからお読みいただけます。

では、こちらでその一部をご紹介しますね。

■肌が乾燥するから朝洗顔はしない!
「洗いすぎは肌が乾燥するから」と、朝は洗顔をしないという人がいます。また、朝はぬるま湯ですすぐだけという人も多いようですが、お湯だけでは皮脂は落とせず、そのまま肌の上で夜の洗顔後に分泌した皮脂やスキンケアで使用したコスメの油分が酸化し、刺激を与えてバリア機能が乱れ、乾燥を招く恐れがあります。さらに毛穴詰まりやくすみにもつながるので放置は禁物です。皮脂がまったく出ない人以外は、朝も洗顔料を使ってやさしく洗いましょう。

誤ったケアで時間や労力を無駄にしないよう、欠かさず行っている美容習慣を、一度見直してみましょう。
是非、ご一読ください。


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雑誌『女性自身』2019年9月24日号(9月10日発売 掲載ページP31)

特集「女性を診るプロたちの食生活・美容・習慣を全部見せます。女医10人の元気の秘けつ「私の残暑バテ解消法」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

私は、肌に夏のダメージを残さないために日焼け止めは塗るものと内服タイプを併用し、炎天下を歩かないようにしています。そして、きちんと食べて、湯船につかることも大切です。就寝時は室内の温度を快適に保ち、睡眠時間も確保しています。

【飲む日焼け止めで内側から美白キープ】
肌のエイジングの8割は紫外線によるものです。これを光老化といい、紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。
日焼け対策にかかせない日焼け止めですが、私は飲む日焼け止め「ヘリオケア」「ソルプロプリュスホワイト」を愛用しています。紫外線だけでなく、ブルーライトやたばこの煙などでも生じる酸化ストレスと糖化を両方ブロックしてくれるので、夏に限らず一年中内服します。併せて、日焼け止めを塗ることにより外側からもしっかり紫外線を遮断します。

【ストレス・腸内環境の悪化にはこの食材を!】
筋肉や内臓、皮膚など身体の構成に欠かせない栄養素は肉や魚、卵、牛乳、大豆などに多く含まれます。食べたもので身体は全部できているので、バランスのよい食事を摂ることは特に重要です。色とリどりの野菜や果物、タンパク質をしっかり摂るのが基本です。また、肌と密接な関係のある腸内環境を整えるため、食物繊維は海藻などの水溶性、野菜の不溶性を両方と、発酵食品も一緒に食べましょう。また、水分をしっかりとり、朝食を抜かないようにすることも、美腸のポイントです。

本誌で紹介した、豚肉は疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富です。高タンパク食材はストレス緩和作用もあります。オクラなどのネバネバ食材は腸内環境を整え、消化器の粘膜保護、強壮、抗酸化作用もあります。

是非、ご一読ください。

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2019年9月23日

雑誌「婦人画報」2019年8月30日発売 (P218~P219)掲載ページ


特集婦人画報婦人科【更年期からのネクストレッスン】に慶田院長監修の記事が掲載されました。

皮膚は全身状態の映し鏡です。体内を守る大きなバリアでもあります。皮膚老化の症状はいくつかありますが、放っておくと老年期の大きな病気につながるものもあります。今から気をつけるべき皮膚老化のケアをお伝えします。

更年期以降、老年期に向けて皮膚の老化はどのように進むのでしょうか。
「皮膚が老化することで、表皮の角質層のバリア機能が低下し、皮膚が乾燥します。新陳代謝が落ちるに従い、ターンオーバーのペースが遅くなる事で、バリア成分の細胞間脂質が低下するからです。同時に、皮脂腺から出る皮脂量が減少し、角層が固くなります。」と慶田朋子先生。
皮膚が健康な状態であれば外的な刺激から肌を守り皮脂や汗などのバランスを保つことができます。しかし、加齢により細胞間脂質や皮脂が不足してしまうと、外的刺激に弱くなります。「皮脂膜が減少すると、肌の乾燥を引き起こす上に、軽微な刺激で湿疹までできてしまうのです。これらの皮膚老化によって、体に起こりやすいのは"乾皮症"と"皮脂欠乏性湿疹"です。」

更年期以降、顔に起こる注意すべき病気はありますか?
「紫外線や老化に伴って生じるシミがありますが、注意したいのは"脂漏性角化症(老人性疣贅)と呼ばれる"イボ"が混ざっていることです。これ自体は良性ですが、茶、黒色で表面がガサガサした隆起性のため目立ちます。数が急に増えてかゆみがある場合は、レーザートレラー症候群といい、内臓のがんと関連した症状のことがあります。通常は、経験のある医師の診断で見極めができます。」脂漏性角化症に似ているものとして、日光角化症(有棘細胞がん)やメラノーマなどの皮膚がんの初期病変があり、見た目では区別がつきにくいことがあります。イボの自己判断は禁物です。

皮膚老化によって体と顔に起こりやすい病気があります。皮膚が老化すると起こる3大症状は、①乾燥、カサカサ②バリア機能の低下③ターンオーバーの低下 皮膚老化でまず起こりやすい症状はこの3つです。3つは関連していて、ターンオーバーの低下によりバリア機能の低下と乾燥につながります。
・乾皮症 皮脂や汗の分泌が減り皮膚が乾燥、ガサガサして亀裂やひび割れ、かゆみなどの症状もあります。
・皮脂欠乏性湿疹 乾皮症になんらかの刺激物の接触で刺激性接触皮膚炎などが加わり、湿疹を生じた状態です。
・脂漏性湿疹 紫外線や加齢に伴って生じる皮膚の良性腫瘍で、いわゆる老化による「イボ」のひとつです。
・日光角化症 紫外線を浴び続けたことで発症する皮膚がんのごく早期の病変で60歳以上に多いです。
・肝斑 肌との境界があいまいで、頬骨、目尻、口の周辺など広範囲に左右対称に現れるのが特徴です。
・日光性色素斑(老人性) 5~20mmの大きさで円形にできることが多く、境界がはっきりしているのが特徴です。

体に起こりやすい乾皮症や皮脂欠乏症性湿疹は、更年期以降や老年期に、すねや太もも、腰骨部、前腕などによく見られます。原因としては、おもにアトピー素因などの先天性のものと皮膚老化。あとは、過度な空気の乾燥、洗浄剤などによる脱脂、物理的な接触刺激があります。「特に多い原因が、洗いすぎによる強い刺激です。一日2回以上の入浴やシャワー、洗浄力の強い石鹸の使用もよくありません。皮脂膜は、強くこすることや過剰にあらうことで剥がれてしまうのです」と慶田先生。天然保湿因子(NMF)やセラミドまで洗い流してしまうことも。「対策としては、とにかく保湿。洗いすぎない、こすらない。熱めのお湯で長風呂をしないこと。ミルク系の入浴剤後すぐにボディークリームを塗ることも大事。朝晩2回塗ると保湿効果が上がります」顔にできるイボで日光角化症(前がん病変)の見極めは、急に大きくなる、左右非対称、いびつな形、色ムラがある、イボ周囲に炎症があるなど。特に黒くて7mm以上のイボなら悪性黒色腫や基底細胞上皮腫の可能性があるので、すぐ受診をおすすめします。より正確な診断にはダーモスコピー(特殊な拡大鏡)が有効です。
「皮膚の性状を観察するだけなので、痛みは伴いません。皮膚科専門のクリニックで対応可能です。脂漏性角化症も日光角化症も、炭酸ガスレーザーで削りとればきれいになります。液体窒素で焼くのは黒ずみが残る可能性があるのでおすすめしません。50~60代以降にはどちらのイボもできやすいので気をつけましょう。予防には、日焼け対策が重要です。日焼け止めは、飲むのも塗るのも効果があります」シミはがんなどの大きな病気につながることはないですが、顔は毎日目にする場所で、老化や衰えを自覚しやすい箇所ともいえます。「顔のメンテナンスは、老年期においても、精神面を支える意味で決して軽視できないところだと思います。シミが隆起してイボのようになっていく場合もあります。50代以降に目立ってくる方が多いので、早いうちに治療やケアをしておく方が治療も簡単に済むことが多いです。それぞれのシミに合わせたレーザーなどの光照射が有効です」

体も顔も皮膚を元気に保つには、食事も大切です。偏らずバランスよく摂りタンパク質と良質の資質の摂取はとても大事です。皮膚のためには油抜きは厳禁です。皮膚は自分で毎日目にするところなので不調を発見しやすく、エイジングコンプレックスにも大きく関わります。皮膚老化が始まる更年期からケアしておけば、治療が簡単で将来の予防的土台にもなります。
是非、ご一読ください。

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2019年9月17日

雑誌『美ST』2019年11月号(9月17日発売 掲載ページP108~P115)

特集「9月が決める今年の肌状態 肌のデトックスで、よみがえれ私の美肌」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

令和元年の夏。連日、大量の紫外線が降り注ぎ、当然肌も大ダメージを負っています。そんな夏疲れの肌には栄養チャージのためのケアを、とついつい思いがちですが、まずは肌に溜まった不要なものをデトックスすることが美肌への近道でした!

【夏が過ぎ去ったあとの9月の肌は・・・】
■ゴワゴワ 強い紫外線の影響で角質が厚くなっています!
夏の強い紫外線に当たり続けた肌は、防御返納として角層が厚くなります。本来、紫外線量が減少すれば自然に角層も薄くなりますが、加齢に従ってターンオーバーのスピードは遅くなります。ですから、美ST世代なら夏の終わりに一度ケアするのが賢明です。ゴワついた肌が柔らかくなり、くすみが晴れ、いつものスキンケアの浸透もアップします。
ただし、洗顔ブラシやスクラブ、はがすパック剤などで物理的に取り去るのはNGです。古い角質を穏やかに溶かすピーリング剤や酵素洗顔料、ターンオーバーで角質の生まれ変わりを促す「レチノール配合コスメ」(ナノメッドVAエッセンス 16g ¥6,500 銀座ケイスキンクリニック取扱い)などで、肌に刺激のない優しい角質ケアを心がけてください。

■ヒリヒリ 紫外線、乾燥のせいで表皮に炎症物質が発生!
紫外線による酸化ストレスは肌の炎症の原因の1つです。表皮で発生した炎症物質は様々な肌トラブルを引き起こします。
お手入れに抗酸化ケアを組み込みましょう。「ハイドロフォースリッチオイル」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 20ml ¥5,500(税別)は、水素を発生させる特殊パウダー配合の美容オイルです。液体に触れることで発生する水素が、肌を酸化させる活性酸素を無害な水に変換します。普段お使いの化粧水へ2~3滴プラスするだけの簡単ケアなのも魅力です。
また、体の中から炎症を抑える飲む日焼け止め「ヘリオケアウルトラD」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30カプセル/30日分 ¥6,000(税別)は、夏だけでなく、年間を通しての服用がおすすめです。抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており、紫外線以外でも発生する活性酸素からも体を守り、抵抗力を高めてくれます。

■どんより メラノサイトが刺激されメラニンが生成!
紫外線や乾燥のせいで発生した炎症物質が、肌の基底層にあるメラノサイトを刺激し、過剰にメラニン色素を生成してしまう「アングリーメラノサイト」に。その結果、くすみが加速しどんよりした肌印象になってしまいます。
まず、炎症を落ち着かせたら、レチノールやピーリングで角質を溶かしてターンオーバーのスイッチを入れましょう。さらに活性化してしまったメラノサイトを抑えるトラネキサム酸の内服や配合コスメを取り入れれば、美白ケアと微笑炎症のケアにもなります。
新しい肌が生まれるのをサポートする「エンビロン モイスチャーACEオイル」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 100ml ¥8,000(税別)は、ビタミンA・C・Eをバランスよく配合した贅沢な美容オイルです。肌の防御力をアップさせ、シミの原因となるメラニンを排泄する作用、表皮細胞の成長を促し、角質のバリア機能を強化する作用があります。
紫外線を浴びてメラニンができるまでには、細胞レベルでいくつかの段階があります。早い段階で生成をストップする美白美容液「ルミキシルクリーム」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30ml ¥10,000(税別)は、ハイドロキノンと同様にメラニン合成経路をブロックし、高い美白効果が得られます。刺激性アレルギー反応を誘発しないことが確認されているので、ハイドロキノンがあわない方にも、安心して朝・夕ご使用いただけます。

また、当院では、最新の機械を使用した「シミ・美白治療」を行っています。
シミなどの日焼けトラブルは、適切な治療を行うことで見違えるほど明るくきれいにすることができます!
炎症が落ち着いたら、メラニン排泄を促す『フォトフェイシャルM22』『ジェントルレーズ・プロ』『ピコトーニング』などが効果的です。毛穴や小ジワを改善しハリも高まるので、総合的なエイジングケア効果も期待できます。

是非、ご参考になさってください。

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2019年9月12日

雑誌『ar/アール』2019年10月号(9月12日発売 掲載ページP124~127)


特集「美肌になるなら洗うしかない!人生を変えちゃう 超・洗顔」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

洗顔には諸説ありすぎて迷走していませんか?そこで美肌を育むための正しい洗顔を徹底解説。要らないものは毎日リセットして、すっぴんでうっとりさせる素肌を目指しましょう。

【朝も夜も洗顔料で洗うのが、美肌の近道!】
洗顔の目的は、メイク用品や花粉、大気汚染物質といった外的な汚れと、皮脂や汗などの体内からの分泌物を落とすことです。また、角層の生まれ変わりを助ける役割もあります
10年ほど前までは、日本人特有の清潔志向で洗いすぎの傾向がありました。しかし最近は、自称乾燥肌・敏感肌が増え、なかなか洗わない方が増えています。その結果、肌の常在菌のうち皮脂を好むマラセチアが増え、湿疹を起こす人が少なくありません。

【洗顔の疑問 O&A】
スキンケアの中でもさまざまな情報が錯綜している洗顔。肌のためと思ってやっていたことが、実は肌トラブルを招いたり、老化を加速させてしまうかも...?ar読者のさまざまな洗顔に関する疑問にお答えしました!

Q.朝は洗顔料を使わずにお湯で洗うか、ふき取るのみ。乾燥したくないので...。
A.洗顔料で洗わないと、かえって肌を乾燥させる恐れがあります!
人口の数%いる皮脂がほぼ出ない方以外は、朝も洗顔料で洗うのがベストです。乾燥が気になるからといって、お湯で洗うだけでは皮脂は落とせません。特に20~30代は女性ホルモンのピークで皮脂が多い時期です。肌に残った皮脂は酸化してバリアを刺激し、むしろ乾燥を悪化させたり、毛穴詰まりやくすみにもつながります。また、ふき取り洗顔は、汚れ落ちが分かりにくく、肌をこすりやすいので、毎日行うと肌の負担になるので、おすすめできません。

Q.忙しい朝はつい泡立てがいい加減に...。特にトラブルはないけどマズイですか?
A.洗浄力が落ち、肌に負担をかけている疑いアリ
洗顔で汚れを落とすうえで要になるのが‟泡"。よく泡立てることで界面活性剤の量を最小限にし、洗浄力が増して汚れをきちんと落とすことができるわけです。もし、毎朝忙しくて泡立てがおろそかになるなら、泡で出てくるタイプの洗顔料に切り替えた方がいいでしょう。
当院で患者様にご利用いただいている、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合した泡状洗顔料「アクセーヌ リセットウォッシュ」銀座ケイスキンクリニック取扱い ¥3,000(200ml)は、プッシュするだけで理想的な泡が出るので、忙しい朝にも最適です。

Q.洗いすぎはいけないと聞いたので、洗顔料は適量より少なめに使っています。
A.たっぷりの泡がつくれれば、使用量を減らしてもOK
肌をこすることなくしっかり洗えるだけの泡がつくれるなら問題ありません。

Q.洗う時に肌をこすっちゃダメと聞くけど、理想的な力加減ってどれくらい?
A.手が肌に触れたらNG! 泡でなでるように洗って
正しい洗顔とは、手で洗うのではなく、泡を動かして洗うものです。手が肌に直接触れてはいけません。手と肌のあいだに泡をたっぷり挟みながら、泡で肌を優しくなでるようなイメージで洗いましょう。そのためにも、事前の泡立てはしっかり行なうことが大切です。

Q.オイリーでベタつく肌は、ちょっと長めに洗ったほうがいいですか?
A.Tゾーンや小鼻を少し念入りに洗うくらいで十分
肌がオイリーだから潤っていると思うのは勘違いです。皮脂が多くても、細胞間脂質が少なく乾燥しやすい方もいるので、洗いすぎは禁物です。普通肌なら洗う時間は20秒程度が目安ですが、オイリー肌もTゾーンを少し長めに洗ってトータル30~40秒くらいでいいでしょう。

Q.悩みの小鼻の黒ずみが洗顔してもなかなか落ちません!
A.酵素やクレイ入り洗顔料を。皮膚科のピーリングも◎
小鼻の黒ずみは、毛穴の皮脂が酸化して黒ずんだものです。物理的な刺激のある洗顔ブラシやスクラブでは毛穴をさらに詰まらせてしまうので、酵素やクレイ入りの洗顔料がおすすめです。ただし、洗顔で完璧な解決は難しいのが現状です。
そこで、美容皮膚科で「ケミカルピーリング」を受けるなどして、ターンオーバーを高めるのもおすすめです!
また、毛穴詰まりが気になる方には、ピーリング剤入りの美容液で肌を洗い、さらに吸引して毛穴の汚れを落とす「アクアフェイシャル」が人気です。

Q.洗顔でよく言う「ぬるま湯」って、具体的に何度くらいですか?
A.人肌よりぬるめで冬だと少し冷たい33~35度が目安
洗顔で言う"ぬるま湯"は、人肌より低めで、冬だとちょっと冷たく感じるくらいの温度です。熱いお湯が肌を乾燥させることはご存知の方も多いと思いますが、冷水で皮膚温が低下すると乾燥しやすくなるというデータもあります。肌にとっては、熱すぎても冷たすぎてもダメなんです。

Q.肌がキュッとする洗い上がりが好みだけど、これってもしかして「つっぱり感」?
A.キュッ=洗いすぎのサイン。今の洗顔の見直しを!
洗い上がりの肌がキュッとするなら、それは‟つっぱり感"で、洗いすぎのサインです。今使っている洗顔料の洗浄力が強すぎるか、間違った洗い方によって乾燥を招いている可能性大です。もしそれをさっぱりして気持ちいいと感じているなら、頭の切り替えが必要です。

【あなたの洗顔人生が変わる!超・洗顔レッスン】
洗顔の基本知識を頭に入れた後は、いよいよ実践編!泡立てや洗い方はもちろん、事前の準備からアフターケアまで、洗顔の美肌効果を最大限に引き出すメソッドを伝授します。

STEP1. 生え際まできちんと髪を上げる
洗顔スタイルはおでこ全開が基本です。髪が濡れるのが嫌で、おでこを適当に洗っていたりしていませんか?それではせっかくの洗顔が台なしです。生え際までくまなく洗えるよう、ターバンなどで事前に髪はしっかり上げましょう。

STEP2. まずは手を洗って清潔に
洗顔にとりかかる前に手に付着した汚れを落としておくことが大事です。ささいなことだけれど、ここで手についた余計な油分を取り除いておくと、あとの洗顔料の泡立ちがアップします。

STEP3. ぬるま湯で濡らして軽く予洗い
皮膚温より低い33~35度のぬるま湯を出し、顔全体にパシャパシャかけます。肌をなでるようにしてすみずみまで湿らせながら、洗顔料をのせる前にお湯だけで軽く予洗いしておきましょう。

STEP4. 洗顔料を思いきり泡立てる
洗顔料を手のひらに出し、水を少量ずつ加えながらカサを何倍にもする勢いでよーく泡立てます。苦手な人は泡立てネットを使ったり、無理せず泡で出てくるタイプの洗顔料を使いましょう。

STEP5. 泡を動かして20秒洗う
泡はまず脂っぽいTゾーンにのせ、指が肌に触れないよう泡を動かしながら、顔の内→外へクルクルと洗っていきます。時間は20秒程度でOKです。生え際やフェイスラインも忘れずに洗いましょう。

STEP6. オイリー肌はTゾーンを念入りに
オイリー肌のみ、さらに10~20秒かけて、ベタつきや毛穴のザラつきが気になるTゾーンや小鼻のキワを指でクルクル。しっかり落とそうとして肌をこすらないよう、くれぐれも気をつけてください。

STEP7. ぬるま湯でくまなくすすぐ
ぬるま湯の流水を手にすくい、顔の正面、右、左...とずらしながら、最低15回はパシャパシャかけます。生え際やフェイスラインに泡やヌルつきがなくなるまでしっかりすすいでください。あご裏は泡が残りやすいので注意しましょう!

STEP8. タオルで顔の水分を吸い取る
清潔で肌あたりのいいタオルを用意して、洗顔後の水気の残った顔に優しく当てます。そのままゴシゴシ拭かず、そっと当てるだけにしてタオルに水分を吸い取らせるのがコツです。

【AFTER CARE】
洗顔後はすぐ保湿に着手しましょう!洗顔後の肌は乾きがちです。あらかじめ洗面所にブースターや化粧水など、とりあえず保湿できるものを用意しておきましょう。間髪入れずに潤しましょう。

是非、ご参考になさってください。


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雑誌『美的GRAND』2019秋号(9月12日発売 掲載ページP121)

特集『‟ずっと女でいるため"の婦人科&女性医療』に、最先端の「膣ケア」として当院の『ヴィーナスハイフ(ウルトラヴェラ)』が紹介されました。

デリケートゾーンのお悩みは、恥ずかしくて誰にも相談できずに悩んでいる方も多いかと思います。
女性ホルモンの分泌量は加齢とともに減少していきます。それと共に膣内の弾力やうるおいが失われ、乾燥やかゆみ、におい、性交痛や尿漏れ・尿失禁など様々なトラブルを感じるようになります。また、出産後は年齢関係なく膣の緩みはおきますし、最近は20代でも尿漏れに悩む女性は増えてきています。

【超音波エネルギーを用いた世界初の膣引き締め機器】
『ヴィーナスハイフ(V‐HIFU)』は、顔のたるみ治療の最高峰「ウルセラ」と同じ超音波エネルギーを点状に照射するHIFUシステムを用いた、女性器(膣・会陰部など)のたるみを強力に引き締める、世界初の「膣引き締め機器」です。

HIFUシステムでは虫メガネで太陽光線を集めるように、皮膚表面を通り越し皮下にのみ熱エネルギーを与えます。つまり、肌や膣粘膜表面には一切傷をつけず、高エネルギーの超音波を狙った深さにだけ(1.5mm 3.0mm 4.5mm)ピンポイントに届け、点状の熱ダメージを与えていくことが可能なのです。
ヘッドはスリムなスティックタイプで、深さ別に3種類あり、黒い部分から超音波エネルギーが点状に送り込まれます。膣の引き締めの場合、360度回転させながら照射することで粘膜深層から筋膜までを効率よく引き締めます。

治療直後は伸びたコラーゲン線維の収縮による引き締まりが、長期的には新しいコラーゲン線維の再生を促し、緩んだ膣や膣口を強力に引き締めていきます。皮膚表面にダメージを与えないので治療後の赤みや腫れなどのダウンタイムがありません。

念のため初日だけ性行為は避けていただきますが、直後から普段通りの生活をしていただける点も魅力です。照射後は尿漏れの改善、潤いのアップ、感度の改善、入浴後膣に水が入る現象の消失などが得られます。4~6か月ごとの繰り返し照射がおすすめです。

当院では、ドクターもスタッフもすべて女性なので安心してご相談、治療を受けていただけます。

※当院でのヴィーナスハイフ施術は、婦人科での検診を受けて問題ない方にのみ照射させていただきます。また、大陰唇の照射は毛があると照射ヘッドが浮いてしまい、火傷のリスクが高まりますので照射する場所は全て剃毛をお願いしています。また、生理中は照射できません。

詳しくは、当院ホームページ【ヴィーナスハイフ(ウルトラヴェラ)】をご覧ください。

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2019年9月11日

雑誌「美ST」2019年10月号(8/17発行P218~P221掲載)

特集 「顔や体に気づけばある、正体不明のコレがちょっとストレスです。私の肌のプツプツ、一体何?一掃したい!」に慶田院長監修記事が掲載されました。

エイジングサインはシミ、シワだけではないんです!気が付くと目の下や額に何やら正体不明のプツプツができたことありませんか?美ST世代に出来やすい肌のポツポツを徹底分析します。カバー法、治療で取れるのかを美容のプロに聞いてみました。

【美ST世代のお肌に神出鬼没!顔や体にできるプツプツの正体が何かを確認できるセルフチェックシートで見ていきましょう。】

あなたのお肌にできたプツプツ、かゆみや痛みはありますか?
① かゆみがある場合
かゆみを伴う赤い湿疹は、「皮膚炎」の可能性があります。また、ボコボコ盛り上がり、消えてはまた現れを繰り返す場合は「蕁麻疹」の可能性もあります。数時間~24時間以内に消えますが繰り返すようであれば、皮膚科を受診しましょう。

② 痛みがある場合
ピリピリ、チクチク痛みを伴う水ぶくれができている場合は、「口唇ヘルペス」や「帯状疱疹」の可能性があります。潜伏していたウィルスが原因で、加齢、疲労やストレス、病気、などがきっかけで免疫力が低下すると発症しやすく、できるだけ早く治療を始めることが肝心です。
また、痛みのある赤いプツプツは、「赤ニキビ」「毛包炎」「化膿した粉瘤」などの可能性があります。腫れ痛みを伴う「赤ニキビ」は、そのまま放置して炎症がひどくなると、毛穴だけでなく肌組織自体を傷つけ破壊してしまい、クレーターと言われる、陥没や凹凸したニキビ跡になってしまうこともあるので早急に鎮静化することが重要です
「毛包炎」は顔そりなどでできた傷から細菌が感染することで発症します。いわゆる"おでき"です。見た目はニキビに似ていますが原因が違うので市販のニキビ薬では治らず悪化すると赤く腫れることもあります。
皮膚が盛り上がり柔らかいしこりがある場合は粉瘤かもしれません。毛穴の一部が袋状になり、老廃物が溜まるのが原因です。耳たぶや腋の下などにもできやすく、良性腫瘍なので害はないですが小さい方が除去しやすいです。

③ 痛み、かゆみの症状がない場合
茶色や黒で、シミやホクロと間違えられやすいのが「老人性イボ(脂漏性角化症)」です。顔や首にできやすく、主な原因は日焼けと老化です。衣類などの摩擦の刺激も関与しています。そのまま放置しても問題はありませんが、スキンケアでは解決できず、放っておくと大きくなったり数が増えることもあるため、見た目の若々しさ、美しさという点でも、小さなうちに取り除くことが賢明です。
小さくて白い場合は「稗粒腫」の可能性があります。目の周辺や額、頬にできやすく直径1~2mmのポツポツです。中に角質の詰まった袋状のできもので人によっては沢山できる場合もあります。針や炭酸ガスレーザーで施術して圧出するとキレイにとれます。

肌色のプツプツの場合、「汗管腫」「脂腺増殖症」などの可能性があります。
「汗管腫」は目の周り、特に目の下に出来やすい1~3mmくらいのボツボツで思春期にも出現します。汗を出す汗管が増殖することで発症します。レーザーでとるのが一般的ですが1回では取れにくく色素沈着しやすいので注意が必要です。
こめかみや額、鼻、頬にできやすく、やや扁平で中央がくぼんだ白いものは「脂腺増殖症」です。真皮で脂腺が増殖することが原因で起こります。40代以降にできる皮膚の疾患で比較的男性に多く炭酸ガスレーザーなどで除去できます。

赤みがあり小さいのが特徴の「老人性血管腫」別名ルビースポットは真皮内の毛細血管が増殖してできます。顔、首、胸、お腹など上半身にできやすく、20代からできることがあり40代以降に増加します。治療はレーザーで行います。

【すぐに病院に行きたいのに時間が取れない...肌のプツプツを悪化させないためにやるべきシンプルスキンケア、いつものアイテムちょこっと変えで行う応急処置8か条】

1. こすらずに消炎作用のある化粧水をそっと馴染ませる
ニキビなどで赤くなっているときにはこすらないシンプルなケアがおすすめです。化粧水を省いてもいいですが、使用するならグリチルリチン酸ジカリウムなどの消炎作用のある成分が入ったものをやさしく手で馴染ませる程度にしましょう。

2. 刺激の少ない保湿クリームで潤いを守ります
皮脂量が多くベタベタするからといって、角質の水分量が多いとは限りません。皮脂は洗顔料で洗い流し、保湿成分の入った刺激の少ないクリームで優しく肌を包むように潤いを守ります。

3. 肌が炎症したときはUVケアもノンコメドジェニック
炎症性のニキビがあるときはノンコメドジェニックテスト済みの化粧品(テストでニキビの初期症状が一定の基準で現れなったもの)をおすすめします。最近ではUVケアにもテスト済みの製品があります。
4. ファンデーションはミネラルパウダーで軽く仕上げる
ベースメークはミネラルパウダータイプのファンデーションがおすすめです。肌への負担も軽く、落とすときも肌を痛めません。清潔なブラシでふんわりと肌に乗せてください。こってりしたクリームタイプは避けた方が無難です。

5. あごの大人ニキビは肌ケア効果のあるコンシーラーを筆にのせて
口元にポツッと赤く大人ニキビができた時はファンデーションの前にスキンケア効果のあるコンシーラーを筆で少量取って伸ばします。その後にパウダーファンデーションをブラシのせすると自然に仕上がります。

6. 肌のまだらな赤みはグリーンのベースで透明感のある肌に
まだらに赤みが出てしまった時は、グリーン系のコントロールカラーで赤みを抑え、透明感のある肌に仕上げます。赤みのある場所が頬のあたりなら、赤みのあるファンデーションでカバーしつつチーク効果を出すこともできます。

7. 目周りのプツプツ凹凸を整える毛穴けし下地でカバー
目まわりにできた白いプツプツはシワや毛穴などを消す効果の高い化粧下地でカバーできます。指先に少量とって、気になる部分に薄くのばして馴染ませます。肌の凹凸を滑らかに整えてツヤと透明感のある肌に仕上げます。

8. こめかみのボツボツはフェイスパウダーでマットに仕上げる
額やこめかみなどにイボができた場合はフォギーな仕上がりのフェイスパウダーでカバーできます。ツヤがあると影ができて目立ってしますので、なるべくマットに仕上げるのがコツです。パフを折り曲げて硬めにし気になる部分にトントンとのせます。

【私のプツプツはいったい何?治療のお値段&時間は?クリニックでプツプツ一掃計画】
気になっていたものの放置していた目周りのプツプツを診察・治療!
白いポツポツは大人の女性に多い「稗粒腫」です。目の周りや額に出来やすく、ごく小さな粉瘤と考えられています。炭酸ガスレーザーや針を刺して小さな穴をあけ、中の袋を取り出すとキレイに治ります。「稗粒腫」の治療は、保険診療の皮膚科で治療できる腫瘍ですので、当院では稗粒腫の除去のみの治療は行っておらず、他のお肌へ治療をされた方への追加オプションとなっています(肌質改善治療とは、ピコレーザー/フォトフェイシャルM22 /ジェントルレーズ・プロなどです。)稗粒腫(1個)オプション  ¥1,500

美ST世代で気になる人も多い首の茶色いプツプツを診断・治療!
首は脂漏性角化症やスキンタッグという軟性繊維腫ができやすいエリアです。体質的なものですが年齢とともに増えやすくなります。首のイボはヨクイニンでは取れません。昔は液体窒素が主な治療法でしたが、色素沈着しやすいので今は炭酸ガスレーザーで処置します。


お肌のプツプツを除去すると、見た目年齢がグッと若返ります。
まずは医師による適切な診断が重要です。複数のレーザー機器を扱う医療機関で、専門知識がある皮膚科専門医や形成外科専門医が診察するクリニックを選ぶと安心です。
当院ではお肌の状態を拝見し、症状に応じてさまざまな照射機器や、ピーリング等を組み合わせた治療をご提案しています。

是非、ご一読下さい。


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2019年9月 9日

雑誌『婦人公論』 2019年8月9日号(7月23日発売 掲載ページP76~77)

特集:美容の豆知識 おいしく食べてキレイになろう「夏の紫外線対策に、高カカオチョコレートが大活躍!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

強力な日差しが降り注ぐ夏の盛り、日焼け止めクリームを塗るだけでは、紫外線対策は十分ではありません。美容と健康のためには、インナーケアのプラスが必須です。

【紫外線は肌の老化のほか、健康被害を招くことも】
紫外線が強い季節になりました。オゾン層の破壊などにより、地球に降り注ぐ紫外線量は昔よりも増えていると言われています。出かける時にUVケアをしていても、それだけでは不十分です特に夏の薄い衣類では紫外線が透過してしまうため、肩や胸元も日焼けしてしまいます。

日焼け止めには、SPFなどの表示がありますが、これは紫外線B波を浴びて、かすかに赤くなるまでの時間(MED:最小紅斑量)が何倍長くなるかを表したものです。MEDは個人差がありますが、日本人の平均が1MED=20分なので、SPF30の日焼け止めを塗ると約600分(約10時間)赤くならずにすむとされています。
しかし、この数値(SPF)は2mg/㎠という超厚塗りで測定した時の数値です。そのため、実際に肌に伸ばした時には、表示のSPF値の1/5程度しか効果が発揮されません。つまり、SPF30の日焼け止めの効果は2時間程度しか続かないということになります。

ですから、UVケアをして出かけたとしても、2~3時間に1度は、こまめに塗り直す必要があります。時間が経つと紫外線吸収剤は化学的に劣化し、紫外線散乱剤は凝集してしまうので紫外線防御力は下がります。また、汗や皮脂で流れたり、衣服でこすれて落ちることもあります。屋内にいる時間が長い方でも、お昼ぐらいには塗り直しましょう。メイクの上から日焼け止めクリームを重ねても構いませんが、仕上がりが気になるようなら、SPF効果のあるファンデーションをポンポンと重ねてください。

体には、服を着る前に塗ることをおすすめします。(服を着てからだと日焼け止めがつかないようにと塗る量が控えめになりがちです)
腕はもちろん胸のあたりからあごの下、首の後ろにもしっかり塗りましょう。日焼け止めの塗布が十分ではない「スキマ」になりやすい箇所は、耳、額、鼻(汗などにより落ちやすい)、あご下、首やデコルテ、足の甲(サンダルのベルトまわり)などです。地面からの反射や、日陰に入ってくる日差しでも日焼けしますので要注意です。

紫外線による影響は、シミやシワ、たるみなどの「光老化」だけでなく、細胞のDNAが損傷されるので、修復が間に合わないと老人性イボや皮膚がんに進行するリスクもあります。さらに免疫力が低下し、疲れやすくなったり、ヘルペスが出たりします。このように健康維持の面からみても、紫外線対策は必須なのです。
 
目安は「実使用でSPF15 」をキープすること。SPF50の日焼け止めを塗っていても、実際には10程度の効果ですから、あと「5」足りません。足りない分は、UV効果のある化粧品を重ね塗りしたり、衣類で覆ったり、インナーケアで補うことが大切です。抗酸化作用の期待できる食品を日々摂れば、血管の老化予防、ひいては病気の予防にもつながります。

また、UVケアをサポートするサプリメントを併用するというのもひとつの手です。
飲む日焼け止め「ヘリオケアウルトラD」は抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており、紫外線以外でも発生する活性酸素からも体を守り、免疫力を高めてくれます。
『ヘリオケア(飲む日焼け止め)』https://www.ks-skin.com/35h11/ 
また、抗酸化作用と抗糖化作用を持ち合わせる「ソルプロプリュスホワイト」の組み合わせが当院では人気です。
・ヘリオケアウルトラD 1箱(30カプセル/30日分) ¥6,000
・ソルプロホワイトプリュス 1箱(30カプセル/30日分) ¥5,000

【抗酸化作用の高い「カカオポリフェノール」】
ポリフェノールは高い抗酸化作用を持つと言われ、緑黄色野菜や緑茶、赤ワインなどに含まれています。トマトやパプリカ、ブロッコリー、ブルーベリーなどの鮮やかな色や苦み、えぐみなどがその正体です。そして、チョコレートにもカカオポリフェノールという抗酸化成分が含まれています。なかでも、カカオが70%以上配合されている高カカオチョコレートには、多くのポリフェノールが含まれていて、植物性食品ではダントツの量です。
ある研究では、高カカオポリフェノールである、カカオフラバノール320mg入りのココアドリンクを毎日連続で3か月摂取したことで皮膚の弾力が高まり、6か月摂取によって、『最小紅斑量』=『B波紫外線が照射されて微かな赤みが出現するまでの時間(分)』が長くなり、紫外線への防御力が高まるという報告がされています。また、皮膚のキメが整うという結果も出ているので、紫外線による皮膚中のコラーゲンの断裂や分解が抑制される可能性が示唆されます。

さらに、別の研究では、1日当たり、カカオフラバノールが326 mg入った高カカオドリンクを12週間摂取したことで、水分量・バリア機能・皮膚の厚み・血流量が改善し、紫外線防御効果が高まったという報告もあります。
そのほかに抗酸化作用が期待できるのがビタミンEです。アーモンドにはビタミンEが多く含まれているため、高カカオチョコレートとアーモンドの組み合わせは、紫外線対策に最強と言えるでしょう。
カカオ70%以上のチョコレートを1日25gほど、個包装になっているものなら3~5個程度を目安に、アーモンドとともに摂るのがおすすめです。野菜は持ち歩くのが難しいですが、高カカオチョコレートなら気軽に携帯できて便利なのがメリットです。

≪チョコレートにまつわる【ウソ】【ホント】≫
●チョコレートは太りやすい➡ウソ
チョコレートに含まれる主な脂質は「ステアリン酸」という、体内で吸収されにくいものです。次に含有量が多いのが、オリーブオイルに多く含まれる「オレイン酸」です。酸化しにくい脂で、生活習慣病予防にも良いと言われています。
また、チョコレートは糖質の吸収をおだやかにする低GI食品です。ですから、高カカオポリフェノールを謳う商品の場合、糖質と脂質が少ないので、太りやすさに関してはあまり気にする必要はないと思います。もちろん食べ過ぎはNGです。

●チョコレートを食べると虫歯になる➡ウソ
カカオには、むし歯や歯周病の予防に効果的な「テオブロミン」という成分が含まれています。歯のエナメル質の再石灰化を促し、歯を強くする効果で、フッ素化合物よりも強力であるという研究発表もあります。実際に、「テオブロミン」配合の歯磨き粉も販売されているほどです。ただし、砂糖が多く入っているチョコレートを食べた時はしっかり歯磨きをしてください。

●昔チョコレートは、薬として用いられていた➡ホント
チョコレートの主成分となるカカオは、学名を「テオブロマ」といい「神の食べ物」という意味があります。古代、カカオは超高級品で、不老長寿、疲労回復や滋養強壮の薬として高貴な身分の人に愛飲されていました。

この夏の紫外線対策は、高カカオチョコレートでインナーケアをプラスして、美肌を目指しましょう。

是非、ご一読ください。

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雑誌名「美ST」2019年9月号(2019年7月17日発行 掲載ページP52~P55)

特集「今日のほてりをくすみ→シミにしない30分回復ケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

急に日差しが強くなり"うっかり焼け注意報"が続々発令中です!予定外に歩いてしまった、日焼け止めの塗り忘れ等の、悲しいうっかり焼けも寝る前の迅速&適切なケアでなかったことにできるんです。美賢者とシミレス読者さんがリセット法を公開します。今年こそ後悔しない夏を過ごしましょう。

・日焼けをすると、"ほてり"→"乾燥"→"シミ"になる理由
日焼け直後は軽いやけどと同じ状態です。肌に炎症がおこり、細胞が傷ついてしまいます。
更に角質が乾燥して、肌荒れやゴワつきが起こりシミができやすい状態になります。
緊急ケアが必須です。
日焼けで受けたダメージを帳消しにすることは残念ながらできません。紫外線を浴び続けると、表皮ではバリア機能が低下し、本来の保湿機能も下がり、シミの元であるメラニンの過剰生成が起こりやすくなります。一方、真皮ではコラーゲンやエラスチン線維など繊維質の編成によってハリが失われ、シミやシワ、たるみの原因になります。
紫外線を浴びたその夜からケアしたもの勝ちです。日焼けをなかったことにするには①冷やす②保湿③美白の順で正しいケアがマストです。

・重点的に行うべきは日焼けタイプ別の弱点を制して白肌キープ
Type1.赤くなって黒くならない体質の方
一番危険なのが、このタイプの方です。メラニンが少なく色白で髪がやや茶色がかっているのが特徴です。ダメージを受けやすくシミになりやすいので、まずは冷やすことを徹底しましょう。ほてりが治まったら、クリームやバームなど、肌に浸透せず、皮膜効果のあるアイテムで保護しましょう。水分は染みることもあるので控えて
ただし、冷やしても炎症が治まらない、痛みがひかない場合は、速やかに皮膚科医の診察を受けてください。

Type2.赤くなって黒くなる体質の方
日本人に最も多く色素沈着しやすいタイプ。日焼け後は水分が喪失して敏感になり乾燥が強い状態です。肌への刺激を避け、普段より多めの保湿で肌の保護を心がけることが大事です。
当院オリジナルのモイスチャライザー『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドが主成分で、乾燥の気になるお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります
角層のバリア機能が整うため、使い続けることで、キメと透明感が高まります。



Type3.赤くならずに黒くなる体質の方
実は一番丈夫な肌の方がこのタイプです。メラニンが多く、髪が真っ黒でこんがり小麦色になるのが特徴です。炎症がおさまったら、紫外線ダメージを修復しながら肌色を戻す美白ケアをしていきましょう。紫外線を浴びてメラニンができるまでには、細胞レベルでいくつかの段階があります。黒くなる肌の人には、早い段階でメラニンの生成を抑えるタイプの美白ケアが有効です
ルミキシルクリーム』には、シミの原因メラニンの生成に関わるチロシナーゼの働きを抑える作用があります。刺激性アレルギー反応を誘発しないことが確認されているので、ハイドロキノンがあわない方にも、安心して朝・夕ご使用いただけます。


当院では、最新の機械を使用した「シミ・美白治療」を行っていますシミなどの日焼けトラブルは、適切な治療を行うことで見違えるほど明るくきれいにすることができます
日焼けの炎症が落ち着いたら、「ピコレーザー」  「フォトフェイシャルM22」 「ジェントルレーズ・プロ」 でメラニン排泄を促すケアが効果的です。
毛穴や小ジワを改善しハリも高まるので、総合的なエイジングケア効果も期待できます。
肌質改善治療とセットになっている肌の代謝を上げる「ケミカルピーリング」は、古い角質も除去できるので、日焼け後のゴワついた肌を滑らかに整えます。

紫外線を完璧に防ぐのは難しいですが、「日焼けした後どうするか」が肝心です。未来の肌は今日のケア次第で変わってきます。「冷やす、保湿、美白」のアフターケアで、将来の美肌を育てましょう。

是非ご一読ください。


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雑誌『ミセス』2019年9月号(8月7日発売 掲載ページP200~203)

特集「‟肌の夏バテ"気づかないうちに肌疲労が蓄積」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

強い紫外線によるダメージや、お手入れ不足による乾燥、そして体の疲労などが原因で、肌も夏バテします。老化が進むのでそのままにせず、スキンケアや日常生活を見直しましょう。

【角層の隠れ乾燥で夏バテ肌が進行する】
紫外線を浴びると、肌表面を覆う角層は、細胞を守るべく、通常より厚く積み重なり防御の壁をつくります。しかし、急いで増産された角質細胞は、未熟で不完全な角層(不全角化)となり、保湿成分が不足し、透明感が低く、バリア力が不十分です。
他にも、酸化した皮脂や汗の刺激、体の夏バテから影響を受ける冷えや栄養不足、そして自律神経の乱れからくる循環や代謝の不良などがダメージとなり、肌状態をますます悪化させます。
この時期は、周囲の湿度が高く、肌がベトつくため、肌内部の潤い不足に気づかず、さっぱりとした化粧水だけですませたり、洗いすぎたりしてさらに保湿力を低下させてしまいがちです。そこに、エアコンでの乾燥も加わり、‟隠れ乾燥"として気づかないうちに進行してしまいます。
ですが、夏の角層の保湿力低下は、角質肥厚とセットでおこるので、このサインに気づけば、つい見過ごしやすい"夏肌の隠れ乾燥"を察知することもできます。下記チェックリストを参考にしてみましょう

●肌の夏バテ症状をチェック!
1、肌がごわつく(あご下の日焼けしていない部分とくらべて固い)
2、ファンデーションの乗りが悪く感じる
3、化粧水がなじみにくい
4、洗顔時にざらつきを感じる

●美肌ケア3箇条
1、洗う
2、潤す
3、光対策

優しく洗い、十分に潤し、光対策を怠らないというシンプルなケアが美肌づくりの基本となります。中でも、角層の保湿力の低下を回復させるカギとなるのが「潤すケア」です。
肌に水分を抱え込んだ状態を維持するためには、化粧水だけでなく乳液やクリームでの保湿が必要です。
「モイスチャライザー」に分類される乳液や保湿美容液は、水分を保持する作用を持つ保湿成分(ヒューメクタント)を含み、肌の潤いを補う働きがあります。尿素、ヘパリン類似物質、水溶性コラーゲン、 セラミド、ヒアルロン酸などがあります。
さらに、仕上げに皮膚に油膜を覆うことで、水分の蒸発を防ぎ、角層を柔らかくする作用を持つ「エモリエント」を使用すると確かな保湿効果を得られます。

【夏の紫外線を制して人生百年時代の美肌】
肌の老化は年齢を重ねることでも進みますが、実は加齢による影響は2割程度で、光老化の影響が8割を占めるといわれています。
美肌を保つために一番力を入れるべきなのが光対策です。光の代表は紫外線ですが、近年はブルーライトや近赤外線も問題視されています。とくに紫外線のダメージはすぐあらわれるだけではなく、10年~20年以上の蓄積を経て、大きな「シミ」や深い「シワ」になります。アウトドアや紫外線の強い地域への旅行が趣味であれば、現在の最高値(SPF50+・PA++++)のUVケアが必要です。
さらに、インナーケアで内側からも紫外線に対する防御力を高めましょう。ビタミンACEなど抗酸化作用の高い食品はもちろん、サプリメントの活用もおすすめです。
体の中から紫外線をブロックする飲む日焼け止め「ヘリオケアウルトラD」と抗酸化作用と抗糖化作用を持ち合わせる「ソルプロプリュスホワイト」の組み合わせが当院では人気です。
・ヘリオケアウルトラD 1箱(30カプセル/30日分) ¥6,000
https://www.ks-skin.com/35h11/ 
・ソルプロホワイトプリュス 1箱(30カプセル/30日分) ¥5,000

美容や医療の分野では今、人生100年の時代が提唱されています。
30代でシミや小ジワの老化の兆候に気づき、40代で体力気力の衰えを実感、50代の更年期でひと区切り・・・はいまや昔の話です。50代はまだ人生の半分、折り返し地点にすぎません。体、心、そして肌と、100年もの人生で、若さと健康、美しさをいかに長く保つかが新しい課題になっています。肌の若さという見た目への満足度が、その人自身の幸福感や前向きな気持ちに強く影響するとの研究結果もあり、‟beauty・QOL(美のクオリティオブライフ)"として、注目されています。

●人生100年、美肌を長持ちさせる5つのポイント!
1、バランスのよい食事
2、良質の睡眠
2、腸内環境を整える
4、ストレスコントロール
5、適度な運動習慣

皮膚は最大の臓器、内臓の健康状態を映す鏡と言われています。その中でも注目されるのが、‟運動習慣による筋力アップ"です。適度な筋力がある人は、美肌ケアの効果がでやすいとされます。熱を発生する筋肉で体の冷えが解消、血液などの循環や新陳代謝の促進、肌再生に関わる成長ホルモンの分泌などがその理由に挙げられます。地道な運動は苦手、忙しくて時間がとれないという方には、‟超・効率トレーニング"『エムスカルプト』https://www.ks-skin.com/35a13/ がおすすめです。「寝たまま筋肉がつけられる!」と話題沸騰です。

【肌の夏バテ対策5つのレシピ】
①夏こそフルラインスキンケア
角層の保湿力をいかに早く復活させるかが、夏バテ肌対策の勝負どころです。化粧水で潤いを補給しても、その水分を肌にとどめる力が足りない限り、角層の保湿力はなかなか復活しません。角層が乱れる夏バテ肌にこそ、フルラインのスキンケアの良さを実感できます。
エアコンの効いた部屋で汗がひくまで待ち、時間差で使うと心地よくなじみます。保湿効果の高い美白ラインもおすすめです。

②UVケアコスメの本当に正しい使い方
「塗る量が少ない、塗り直しをしない」この2点が"日焼け止め失敗"の主因です。塗る量が少ないと、SPF50値のUVコスメでも、実はSPF10値ほどの働きになってしまいます。顔には、全体にざっと一気にのばすのではなく、指を2本使って中心から外へ向けて、部分ごとに隙間なく塗り広げ、一度なじませた後、さらに2度塗りを腕であれば1本のライン状でなく、くるくるとらせんを描いてたっぷりと出し、腕の裏と表の両面にそれぞれ塗り込みます。メイクするときは、ファンデーションをスポンジで上からそっと押さえ、UVケアコスメの保護膜を壊さないようにします。日差しを浴びる状況では、3時間ごとの塗り直しも必要です。その上で帽子や日傘、夏用手袋でより完璧な防御をしましょう。

③夏の角層トラブルを上手に解消する
肥厚してしまった角質は、洗顔ブラシやスクラブ、はがすパック剤などで物理的に取り去るのはNG!古い角質を穏やかに溶かすピーリング剤や酵素洗顔料、ターンオーバーで角質の生まれ変わりを促すレチノール配合コスメなどで、肌に刺激のない優しい角質ケアを心がけましょう。肌表面の状況が良くなることで、不全角化の無理な増産が止まり、十分な時間をかけて健全な角層が育成されます。

④食事はタンパク質と良質な油分に注目
のどごしよく、さっぱりとした食事が増える夏場は糖分過多になりやすく、カロリーは足りても栄養素は足りない状態になりがちです。特に、肌の土台となる真皮の厚みと弾力をつくるタンパク質、肌表面の角質が持つ保湿力の元となる脂質(油分)が不足しがちです。タンパク質であれば、豆、魚、肉、乳製品、すべての種類をまんべんなく摂るのが理想的です。油分は新鮮で良質なものを選びます。オメガ3系のアマニ油やエゴマ油は美肌づくりに効果的です空気や熱に触れる酸化しやすいので、冷蔵保存で生のまま使うのがこつです。加熱に強いオリーブオイルやコメ油は、料理に広く使える万能型です。香りの良いゴマ油は食欲増進に効果があります。

⑤日々の筋トレが夏バテ肌に効く
筋トレで筋肉量を増やすことは、女性にとって冷えの根本的な改善となり、肌だけでなく体の夏バテ対策にもつながります。体幹に近い大きな筋肉を使うスクワットや腕立て伏せなどの基本的なメニューを、最初は少ない回数からでかまわないので、気軽に始めてみましょう。エアコンの効いた室内でできるので、暑い夏でも続けられ、自然に筋力がついてきます。筋トレは、ストレス解消や食欲のコントロールにも効果があり、しばらく続けるとプラス面をいろいろと実感できます。本格的なトレーニングや各種スポーツも、まずは基礎的な筋力をつけてから行うと、運動の効果が高まり、けがも予防できます。

夏バテ肌から、秋のゆらぎ肌につながらないように、今のうちからスキンケアや生活習慣を見直してダメージをリセットしましょう

是非ご参考になさってください


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雑誌『LDK the Beauty』2019年10月号(8月22日発売 掲載ページP72~74)

特集「食べ物・スキンケア・服選びetc美人になる正解60を教えます!美容編:美人の選択は、どっち?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。
人生は選択の連続です。どちらを選ぶべきかを美容の観点から監修いたしました。
美人の選択はどっち?
【美容編】
アレコレ塗っても荒れた肌では逆効果です。美白もエイジングも保湿して土台を整えてから!!

Q、美肌になる化粧水はさっぱりタイプ?しっとりタイプ?
A、しっとりタイプ
目的が保湿なら、さっぱりを塗る必要性はゼロ!
テカるからとさっぱり化粧水を使っている人もいますが、そもそも洗いすぎや代謝の乱れで皮脂の分泌量が過剰になりギラギラしているだけかもしれません。スキンケアの基本は保湿です。保湿のために化粧水を塗るわけですから、ある程度の保湿力は必要です。さっぱりなら塗らなくてもいいくらいです。

Q、お金をかけたら美肌になるのは化粧水?美容液?
A、美容液
レチノール配合美容液が◎!!
化粧水はほぼ水分です。抗酸化作用があり、ターンオーバーを促進してキメやツヤをもたらしてくれるレチノール配合の機能性美容液をオススメします。

【慶田一押し・レチノール配合化粧品】
『エンビロンモイスチャーACEオイル』は、ビタミンA・C・Eがバランスよく配合された贅沢な美容オイルです。肌の代謝を上げ、新しい肌が生まれるのをサポートし、表皮細胞の成長を促し、角層のバリア機能を強化します。
https://www.ks-skin.com/post_298.html 

オイルが苦手な方には、クリニック専用ブランド『ナノメッドVAエッセンス』をぜひお試しください。ナノキューブという浸透を高める基材に、純粋レチノールが0.1%と高配合された滑らかなクリームです。さらに抗炎症効果のあるグリチルリチン酸2Kも配合で、老化をブロックします。

Q、保湿ケアで毎日使うならシートマスク?化粧水?
A、化粧水
浸透しすぎちゃうのでシートマスクはほどほどにしましょう。
シートマスクをしている間、肌が濡れたままになることで角層は傷み、バリアが乱れ肌荒れしやすくなります。保水はされますが、刺激になるものも浸透してしまうので敏感肌にはオススメしません。

Q、一番力を入れるべきは保湿?美白?
A、保湿
日々のスキンケアは保湿がメインで、美白は+αです。
敏感肌の人ほど余計なことを求めずに、とにかく保湿を最優先にしましょう。乾燥が原因で目に見えない炎症を繰り返すと、老化が進みます。美白は、紫外線が強くなる3~10月くらいにプラスするのをおすすめします。

Q、美肌になる朝の洗顔法は泡洗顔?水洗顔?
A、泡洗顔
極端に皮脂が少ない人以外は、朝も洗顔料を使ってください。
寝ている間に分泌した皮脂や、夜にぬったスキンケア用品の油分は朝には酸化しています。放っておくとバリア機能を乱し、乾燥を誘発することもあります。

Q、美肌になる洗顔法はすぐに流す?泡でパック?
A、すぐに流す!
クレンジングは丁寧に1分くらいがベスト。洗顔はスピーディーが鉄則です!
フワフワに泡立てた泡で長時間パックしても意味はありません。反対に肌に刺激を与えるだけなので、洗顔は短時間で済ませましょう。

Q、美肌になる化粧水の塗り方は手で塗る?コットンで塗る?
A、手で塗る
手が化粧水を吸っちゃうなんてありえません!
コットンを使うとこすりがちなので手を使って、やさしくハンドプレスすれば、化粧水が浸透するべき角層まではちゃんと浸透します。

Q、美肌になる洗顔フォームはポンプの洗顔料?チューブの洗顔料?
A、どっちもどっち
泡立っていればOKで、キメの細かさは関係ありません。
洗顔料は、泡立てると肌に触れる界面活性剤が最小限ですみます。界面活性剤をつけすぎると、バリア機能が乱れてしまうおそれがあります。泡立っていることが重要なので、キメが粗いポンプでも問題ありません。

Q、うるおうのはオイル?乳液?
A、乳液
乳液はうるおいを与え、オイルは角層をやわらかくします。
乳液は水分と油分のバランスをとる役割でもあり、オイルは角層をやわらかくするエモリエント効果はありますが、潤いを高める作用はわずかなのです。

Q、シワやハリが改善するのはヒアルロン酸?コラーゲン?
A、どっちもどっち、塗っても改善しません
化粧品でたるみ改善は不可能です!ちりめんジワ対策ならどちらも変わりません。
化粧水のヒアルロン酸やコラーゲンは、保湿目的のものです。真皮内のヒアルロン酸、コラーゲンが増えるわけではありません。

Q、美肌になるのは化粧品バラバラ使い?ライン使い?
A、どっちもどっち
ライン使いによる相互作用を研究しているメーカーもあります。
自社に研究所があるような大手化粧品メーカーの商品は、ライン使いしたほうが効果は得やすいようになっています。

Q、美肌になる美顔器はスチーマー?イオン導入器?
A、イオン導入器
スチーマーは打ち水のようなものです。うるおうのは一瞬だけです。
スチーマーで顔にあてるのは、保湿成分を含まないただの水です。ビタミンC化粧品であれば、家庭でもイオン導入は有効になります。

Q、肌にとっていいのは温める?冷やす?
A、どっちもどっち
冷たすぎは乾燥を招き、温めすぎはシミの原因にも!?
皮膚は冷えると乾燥しやすくなり、熱すぎるとメラニンを作るスイッチが入るという研究データがあります。

Q、キレイに痩せるのは筋トレ?有酸素運動?
A、筋トレ
有酸素運動は痩せますが、やりすぎると肌がサビる恐れがあります。
日に当たりながらランニングをするよりは、バレエのバーレッスンやピラティスなど、姿勢保持筋を鍛える低負荷の筋トレをするほうがオススメです。

迷った時の一助になれば幸いです。是非、ご一読ください。


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2019年9月 6日

雑誌『美的』2019年10月号 (8月22日発売 掲載ページP182~183)

特集「美的読者273名の『困った!』に皮膚科ドクターが答えます!この時期の肌疲れ、不調肌、どうしたらいい?正しいケア方法を知っておこう。夏→秋の『肌バテゆらぎ』にご注意を!」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

『美的』の読者組織・美的クラブ273名に行った、初秋の肌についてのアンケート調査で、美容通でもある美的読者の方々は、夏の間きちんと紫外線対策を行っていても、約8割の方が、夏の終わり~秋にかけて肌の調子の悪さや老け感を実感されています。
それは、夏に受けるダメージが、紫外線だけではないからです。室内での冷房による乾燥、そして室内外の温度差も自律神経を乱し、様々な不調をもたらす原因になります。さらに睡眠の質も低下しやすいので、体にストレスがかかります。自律神経が乱れ、血行不良などの影響が現れると、肌に十分な栄養が届きにくくなり、ターンオーバーの乱れから、バリア機能が低下します。そして、結果的に肌がゆらぎやすくなるのです。
さらに、女性は、暑い季節は食欲が落ちて、冷たい飲み物や甘いものでとりあえずカロリーを補うという、偏った食事になりがちです。肌の材料となるタンパク質や鉄分などのミネラル、良質な脂質が不足し、ますます肌の夏バテを加速させてしまうのです。
まずは、夏の室内ではカラダを冷やしすぎないよう、ストールなどで体温調節しましょう。また、バリア機能の鍵を握る、肌の一番表面にある「角層」を整えることが重要です。「角層」には肌の保湿を担う3大要素が存在し、中でも、水分を抱え込み、肌を健やかに美しく保つ「角質細胞間脂質(セラミド)」は必要不可欠です。これらは、約2週で生まれ変わるので、夏の不摂生のツケは、2週間遅れで肌に現れてしまいます。実際に角質細胞間脂質の量や質が低下すると、バリア機能が乱れ、少しの刺激で炎症を起こしやすくなります。ゆらぎ肌=炎症起こした肌です。肌内部でこうした微弱炎症が続くと細胞や組織にダメージを与え、シミやちりめんジワなどの肌の老化につながることがわかってきています。

では、バリア機能を高めるにはどうしたら良いのでしょうか?
バリア物質は、ターンオーバーの過程で自ら作り出していくものです。「スキンケアの三本柱」と呼ばれる洗浄、保湿、紫外線対策が重要です。優しく洗い、十分に潤し、光対策を怠らないというシンプルなケアが必要です。
特に大人の肌には、十分な量の保湿剤を使用することに加え、その潤いをキープできるように、肌の基礎力を育てるアプローチなどが重要です。乾きを感じながらも、ただ漠然とお手入れを続けているだけでは、肌のエイジングが進行していきます。さらに、肌の夏バテを防ぐには、インナーケア、つまり、食事、睡眠、腸内環境(排泄)、ストレスコントロール、運動などの生活習慣の見直しも大切になります。特に日々の食事は、肌の乾燥対策に大きな関わりがあります。

【初秋ゆらぎのスキンケアポイント】
●ポイント1:摩擦は禁物!手のひらで優しくたっぷりと保湿しましょう!
弱ってバリア機能が低下している肌に、摩擦は禁物です。肌の調子が悪いときは、ガサガサとした手触りになりがちですが、それは角層を厚くして守ろうとする自然な働きです。無理に剥がすのではなく、たっぷりと保湿しましょう。
※当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』https://www.ks-skin.com/35a05/ は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のゆらぎやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。角層のバリア機能が整うため、使い続けることで、キメと透明感が高まります。

●ポイント2:調子の悪いときは「常備コスメ」に切り替えましょう!
肌が弱っているときは、あれもこれもと重ねずに、1品で潤いを補うシンプルなケアに切り替えましょう。デリケートなときでも対応できて、あれた肌を鎮める成分入りのものがおすすめです。アイテムも減らす分、たっぷりっと使いましょう。
水分を塗るのは保水であって保湿ではありません。ゆらぎ肌初期には、真の保湿剤(物質そのものが水を抱えられる保湿成分が配合)うをたっぷり塗るのがお勧めです。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸といった保湿成分を含むモイスチャライザー使ったお手入れは、確かな保湿効果をもたらします。
ただし、肌が荒れている時や、美容治療後で肌が敏感になっている時は、化粧水がしみる可能性もあります。異変を感じたら皮膚科へ行くのがベストですが、セルフケアなら撥水・角層軟化機能に優れたバームやオイル状のアイテムで、刺激が中に入るのを防いでください。肌に浸透せず、表面でピッタリと膜を作って保護してくれます。
こういう時は新しいコスメは試したりせず、シンプル処方で保湿力重視の、安心して使える「お守りコスメ」を普段から用意しておくのがおすすめです。

●ポイント3:体を温めて、深く眠るために、秋の夜長は湯舟でゆったり過ごしましょう!
肌の調子を上げるために一番欠かせないのは、「良質な睡眠をとる」ことです。そのために寝る前に、ぬるめの湯舟に浸かって体を温めましょう。足先まで温まり、額からじんわり汗が出るくらいまで浸かるのが理想です。リラックス効果で自立神経がより整いやすくなるメリットもあります。

9月は、大気の湿度が低下してくるのでさらに乾きやすくなります。夏のダメージがトラブルとなって表面化する時期です。正しいスキンケア、栄養バランスの取れた食事、こまめな運動、質のいい睡眠を心がけて"夏バテ肌" をケアしましょう。

是非、ご一読ください。


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2019年9月 5日

雑誌『女性セブン』2019年9月5日号(8月22日発売 掲載ページP40~43)

特集「やってはいけない美容法」に慶田院長の監修記事と書籍紹介が掲載されました。

朝のランニングにオレンジジュース、メイクブラシに毎日のローラーもすべていらない習慣だったのです。

「美は一日にしてならず」と言わんばかりに、日々スキンケアやダイエットに勤しむ女性たちですが、しかし、そんな毎日の積み重ねが、むしろあなたの肌を傷つけ、悩みの種を増やしている可能性があります。世にはびこる「間違いだらけの美容法」を、見直しましょう。

若い頃からそれなりにスキンケアや食べ物にも気を使ってきたつもりで、それなのに、いつの間にか頬にできた大きなシミ! 何がいけなかったのか‥‥?
最近はSNSが発達し、巷には自己流の美容法があふれています。そして、美意識の高い人ほど、芸能人やブロガーの『個人の体験談』に踊らされ、間違った美容法を信じてしまいがちです。流行の美容法ほど、間違いが多いことがあります。「無駄な努力」を重ねないために、陥りがちな、間違った美容習慣を正しましょう。

●〝朝のジョギング〟は顔も体も老けさせる
いかにも美容と健康に良さそうな朝のジョギングだが、実は〝老化への最短コース〟なのです。ジョギングはバストの下垂や顔のたるみを引き起こしているのです。バストを支えている『クーパー靭帯』は、振動によって伸び、一度伸びると戻りません。あまり知られていませんが、靭帯は顔にもあり、これも振動に弱く、ジョギングの振動は、靭帯を伸ばして、バストを垂れさせるばかりか、顔のたるみも加速させるのです。
しかも、朝は紫外線量が多く、朝のジョギングは、シミ、くすみ、たるみ、バストの下垂の4つを同時に引き起こすのです。運動するなら、室内でのストレッチやヨガがおすすめです。走ることが好きという方は、せめて日が沈んでからにしましょう。

●「水洗顔」と「メイクブラシ」は肌荒れのもと
過去には、「朝はメイクをしていないので、皮脂を落としすぎないように水だけで洗顔する」と、10年ほど前から、〝洗わない美容法〟が流行り、いまだにその習慣が浸透している人も多くいます。皮脂を落としすぎるのは、確かに肌には良くないのですが、水洗顔だけでいいのは、本当に皮脂の分泌量が少ない、ごく一部の『超乾燥肌』の人のみです。大多数の人は、朝も洗顔料を使うべきです。なぜなら、寝ている間に分泌された皮脂は、朝にはもう酸化して、『過酸化脂質』になっているからです。洗顔料を使ってきちんと洗い落とさないと、角層を厚くしたり、毛穴を詰まらせたり、キメを乱れさせる原因になります。
また、ファンデーションやチークを塗る際に使うメイクブラシも肌にとっては強い刺激になります。化粧品売り場の販売員の方の肌をよく見ると、ニキビの原因になる毛穴の詰まりのコメドがたくさんできてしまっていることがあります。これは間違いなく、メイクブラシのせいでしょう。ブラシを肌の上でクルクルするのは、肌への摩擦が強すぎます。ブラシで肌を擦ることで、刺激から守ろうと肌の角層が厚くなって、毛穴が詰まりやすく、肌荒れもしやすくなるのです。肌が荒れれば、それを隠すため、更にブラシで化粧品を肌に擦り付けてしまい悪循環です。肌荒れの悪循環を断ち切るには、できるだけすべての化粧品を指でつけましょう。どんな化粧品も、指でつけるのが、いちばん刺激が少なく済みます。キレイに洗った指で、擦らずぽんぽんと『置くように』つけてください。アイシャドウやチークも、クリームタイプのものを指でつけるのがおすすめです。パウダーファンデーションやお粉は、肌当たりの良いパフやスポンジを使って優しく載せましょう。どうしてもブラシを使いたい時は、気になるところにだけ、擦らないように気をつけながら使いましょう。
また、道具選びにも気を配りましょう。ナイロンのブラシは肌を痛めやすいので、熊野筆などの上質なものを揃えましょう。スポンジ、パフなどはすべて、最低でも3日に1回は洗ってください。台所用の中性洗剤を使うと、面白いほどキレイになります。百円ショップのもので充分なので、洗い替え用をいくつか用意しておくのもいいでしょう。

●朝の野菜・果物は◎、ただし選び方に注意
「朝の果物は金」といいますが、朝に向いていない果物があります。オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、セロリやキウイ、きゅうりなどには、シミをできやすくする『ソラレン』が多く含まれます。紫外線の害を増幅してしまうので、食べるなら日没後がおすすめです。生で食べる場合も、ジュースで摂る場合も、朝はソラレンを含まず、ビタミンやポリフェノールが豊富なトマトやスイカ、パプリカなどを摂るようにしましょう。
肌に意外な悪さをする果物がある一方で、女性が避けがちなある食べ物が、美容のためには必須というものがあります。肌のうるおいを保つ『セラミド』は、脂質から作られます。太りたくないからといって極端なオイルカットをしていると、乾燥肌が悪化したり、便秘になって肌荒れしたりと、いいことは一つもありません。油は適度に摂るようにしましょう。特に、オメガ3系の良質な油は、肌荒れを防ぐ効果が高いのでおすすめです。えごま油、アマニ油のほか、青魚にも含まれています。加熱に弱いのでサラダやおひたしにかけて摂るようしましょう。

●まつげエクステよりも、自まつげのケアを
まつげエクステ(以下マツエク)は、忙しい女性の味方ですが、これが眼瞼下垂のリスクを大幅に高めています。マツエクの重みは、思っている以上にまぶたにとって大きな負担になります。マツエクのせいでまぶたが垂れ下がる眼瞼下垂が起き、視界が悪くなると、目を見開こうとして、額にしわが寄ります。つまり、マツエクは、老け顔を進行させているのです。目元をパッチリさせたいなら、美容皮膚科で処方されるまつげ専用の育毛剤を使うのがおすすめです。医療用のまつげ育毛剤は、市販のものと違い、臨床試験によるエビデンスがあるので、効果を実感しや水です。医療用グレードのまつげ育毛剤を販売しているサロンもありますが、本来は違法で、品質に問題がある恐れがあるため、美容皮膚科で購入してください。

●スキンケアは夜こそ「手抜き」すべし
美意識の高い女性たちが毎晩気合いを入れて臨む、寝る前のお手入れですが、夜のスキンケアは簡単でもいい!ただでさえ忙しくてストレスの溜まっている人が、スキンケアに時間を費やして睡眠時間を減らすのは本末転倒です。肌や体の組織は、寝ている間に修復・再生されます。睡眠時間が少ないと肌のターンオーバーがうまくいかなくなり、ホルモンバランスや自律神経の乱れによる肌不調にも繋がります。スキンケアの工程をいくつも重ねたり、長時間半身浴したりするのは、余裕がある時だけにしましょう。きっぱり止めてもそれほど変わらないはずです。パックも、パッティングも、マッサージも、無理に毎日行う必要はありません。しかも、スペシャルケアのつもりのパックが悪影響になることもあります。お得な大容量のシートパックは、手でじかに触っても細菌が繁殖しないよう、防腐剤やその代替成分がたっぷり使われています。パックの美容成分の効果よりも、そうした刺激物を肌に〝湿布〟する害が心配です。パックは個包装のものを、ここぞという時だけ使うようにするのが正解です。
そもそも、化粧品の水分や美容成分は、肌のごく表面にしか浸透しません。どんなに化粧水でパッティングしても、コットンの繊維が肌への刺激になるだけで、〝肌の奥まで化粧水が入る〟ということはありません。極論を言えば、化粧水自体、使わなくてもいいもの。肌表面だけをうるおす化粧水よりも、肌が元来持っているうるおいを閉じ込めるクリームの方が、ずっと保湿効果が高いといえます。とはいえ、化粧水で表面をうるおすことでその後のお手入れをしやすくしたり、香りや感触で心地良さが得られるといったメリットもあるので、化粧水自体は悪いものではありません。つける時は、手のひらで優しく包み込むようにしましょう。
たるみ予防・改善のためのマッサージも、毎日行う必要はありません。小顔ローラーなどを使ったマッサージを毎日行うのもNGです。肌のハリ感を保つ真皮層や皮下組織は、引っ張る力に弱いものです。強い力で肌をつかんでぐりぐりと持ち上げる小顔ローラーは、皮下組織のコラーゲン線維を伸ばしたり、ひどい時はちぎってしまうこともあります。朝、むくみが気になる時に軽い力でコロコロすればむくみが取れるので良いですが、毎晩一生懸命ぐりぐりするのはやめ、多くても週2回程度にとどめましょう。
クレンジングしながらのマッサージも、毎日行うと皮下組織を痛める恐れがあります。メイク汚れや皮脂、クレンジング剤の界面活性剤を長時間肌に擦り付けることにもなるので、擦らず短時間で済ませてください。

ケアを頑張れば頑張るほど、かえって肌にとってはよくないこともあるというのが、医学的な見方です。間違った先入観と『やらなければ』という考えを捨てて、ゆるく美容を楽しむことが、美容にも心にもいいのです。美容知識を正しくアップデートすれば、もっと早く、そして簡単に美しくなれるはずです。


≪これが正解!美人を作る肌育習慣おさらい≫
【洗顔料は朝も使うべし】
朝の洗顔は、一部の「超乾燥肌」の人以外は、洗顔料を使うべきです。酵素系洗顔料などの皮脂を落とせる洗顔料をよく泡立て、顔全体を優しく撫でるように10秒ほど洗ってそっとすすぎます。夜の洗顔も同様に優しく行い、角栓が気になる人は洗顔ブラシなどの刺激の強いものは避け、酵素系洗顔料やクレンジングオイルで優しく洗うのが良いです。

【スキンケアは手のひらで。化粧水は省略OK】
基本的に、スキンケアは「手でつける」が正解です。キレイに洗った手に取って、顔を優しく包み込み、押し込むようなイメージでつけます。「手のひらが化粧水を吸う」はウソです。肌にとって本当に必要なのは「水分を与える」ことよりも「肌が持っている水分を逃がさないようにする」ことなので、化粧水よりもクリームのほうに重点をおきましょう。

【ブラシは絶対NG!指を使って優しく】
メイクも手で行うのがベストです。パウダーファンデーションやお粉をつける時は、スポンジやパフを「ぽんぽん」と優しく肌に置くようなイメージです。肌の上をすべらせるようにつけるのは、刺激になるのでNGです。アイシャドウやチークは、クリームタイプを指でつけるか、発色の良いものを清潔なブラシで「ふわっと」ひとはけだけ載せるくらいが良いです。アイシャドウについているチップはブラシよりも刺激が強いので使わないのがベター。
道具は必ずこまめに洗い、痛んだら交換できるようにスペアを用意しておくとよいでしょう。

【クレンジングも入浴も時短がベスト】
「クレンジングしながらマッサージ」は実は厳禁です。肌を擦らないようごく弱い力で行い、クレンジング剤を肌に乗せたら1分以内にすすいでください。入浴時の半身浴やマッサージは不要です。「汗や皮脂を落とせれば充分」くらいの気持ちで、汚れを落とすこととリラックスすることを重視しましょう。

【パックは"ハレの日"だけ、小顔ローラーは週2まで】
「1か月分」「毎日使える」などと書いてある大容量のパックは強力な防腐剤が刺激になります。使うなら1枚入りのものを、大切な日の朝だけに使用しましょう。肌表面がうるおって化粧ノリが良くなります。マッサージはできるだけ弱い力で行うことと、小顔ローラーは手よりも強力なので、週2程度までに抑えるようにしましょう。

【朝のジュースはオレンジよりトマト】
朝は紫外線対策としてビタミンとポリフェノールが豊富なトマト、スイカ、パプリカなどを積極的に摂り、光毒性のあるソラレンを含む柑橘類、キウイ、セロリ、きゅうりなどは避けるようにしましょう。脂質を抑えすぎると乾燥肌や便秘が悪化えごま油、アマニ油、青魚などで、オメガ3を摂取もおすすめです。朝のランニングは老化のもと、ヨガやストレッチなら、振動や紫外線による害の心配がないのでおすすめです。


是非、ご参考にご一読ください。


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2019年9月 4日

雑誌『クロワッサン/croissant』No.1004 2019年9月10日号(8月24日発売 掲載ページP84~85)

特集「こんにゃくセラミドを取り入れて、肌のバリア機能を高めよう」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

季節の変わり目に肌の不調を感じるのは、"セラミド不足"が一因かもしれません。

【美肌を保つためには、"肌のバリア機能"を高めることが大切です。】
夏の間、強い紫外線や冷房などにさらされてダメージを受けた肌は、今の時季すっかりお疲れモードに...
いつもと同じスキンケアをしているのにも関わらず、吹き出物、赤み、かゆみなどを引き起こしたり、肌の不調を訴える人が増えます。また、以前はそうでもなかったのに、季節の変わり目になると、肌が過敏で不安定な状態に陥りやすいのは、加齢も一因です。こうした不調を感じやすくなるのは、表皮のいちばん外側で外界と接している角層の「バリア機能」が弱っている可能性が考えられます。
肌の潤いは、角層の表面を天然のクリームのように覆う「皮脂膜」と、角質細胞内でスポンジのように水を抱える「NMF(天然保湿因子)」、角質細胞間同士のすき間を埋めるように存在する「角質細胞間脂質(セラミド、コレステロール)」の3つの保湿因子で保たれています。
その中でも、特に細胞間脂質の主成分、セラミド(脂質の一つ)の働きは重要です。角質細胞間脂質の40~60%を占めるのがセラミドで、細胞同士をつなぎとめながら、その間に水分を挟み込むことでサンドイッチ状の層(ラメラ構造)を作り、バリア機能を支えています。セラミドは、角層の中でレンガのように並ぶ角質細胞同士を接着する、いわばセメントのような役割を担っています。このセラミドの水分を抱え込む力が強いと、肌内部の水分の蒸発が抑えられ潤いが維持でき、さらには外からの刺激物を中に侵入させないようはじきとばしてくれるのです。これが、肌に本来備わっているバリア機能です。

【夏の終わりに肌ダメージが顕在化する理由】
しかし、夏は紫外線やエアコンなどの、外部からのダメージが蓄積しやすい季節です。セラミドの量や質が低下することで、バリア機能が乱れ、少しの刺激で炎症などのトラブルを起こしやすくなりますまた、残念ながら表皮細胞の中で合成されるセラミドは、年齢とともに肌や体内から減少していきます。バリア機能の低下による微弱炎症は、敏感肌とは異なり一時的なものですが、そのまま放置して乾燥が悪化したり、間違ったケアで炎症を長引かせてしまうと、エイジングの引き金になり、シワやくすみにつながるので、「なんとなく不調な肌」を侮ってはいけません。

【セラミドはどうやって増やすのか?】
バリア機能の中心を担うセラミドや天然保湿因子などのバリア物質は、ターンオーバーの過程で自ら作り出していくものです。今まではそれらを補うのは化粧品という考え方が、基本でしたが、最近はカラダにいい食事やサプリメントなどからも補い、「自活力」を引き出すことが注目されています。ここ10年ほどの研究で、セラミドを経口摂取すると、角層の水分量などの改善効果あり、肌のバリア機能が高まることがわかってきました。年齢とともにセラミドが多い食品を意識的に摂って補うことが、肌を健やかに整え、美しく保つ上で有効です。
セラミドは、あらゆる生物に存在します。動物由来と植物由来があり、経口摂取でその量を増やすことが確認されているのは、植物由来のほうです。全身の肌のバリア機能を強化する働きが期待されます。植物由来のセラミドが豊富に含まれていて近年注目されているのが"こんにゃく芋"です。ただし、市販のこんにゃくは製造過程で含有部分が捨てられてしまうので「生芋こんにゃく」を選びましょう。

【セラミドの可能性】
セラミドを摂ると小腸から吸収・代謝されてスフィンゴイドという脂質の一種に変化します。それが皮膚に到達することで新たなセラミドを作り出しますが、食べたものがそのまま肌のセラミドになるわけではありません。体内でセラミドの合成に関係した酵素が活性化することが分かっています。要は、経口摂取すると、体の中にもともとあるセラミドを作る機能のスイッチを押されるということです。
皮膚の機能改善効果や保水性についてはここ10数年で研究が進み、がんの抑制、アルツハイマーの予防などセラミドが生体にもたらすさまざまな可能性に注目が集まっています。生芋こんにゃくを食べている日本一のこんにゃく生産県、群馬の女性は美肌だった!と、本誌には、群馬県で行ったある調査結果が掲載されています。
こんにゃく農家の女性のほうが、肌の水分を保持する力が高く、シワが少ない傾向にあり、こんにゃくセラミドが多い食品を日常的に摂ると、確かに美肌に効果があるということなのです。
手軽に補うなら、機能性食品としてセラミドを配合したドリンクやサプリメントなども発売されているので活用すると良いでしょう。ただし、セラミドだけを摂取すれば良いわけではありません。セラミド合成のスイッチを入れても他の材料が揃っていなければ、セラミドは生産できません。ターンオーバーにはビタミンB群やCも必要です。
【継続摂取のすすめ】
体内に必要な成分がいつもある状態をキープするためには、継続摂取が大切です。「美は一日にして成らず」今日摂ったのが明日すぐに反映されるわけではなく、数週間から1ヶ月後に結果が現れます。それも劇的ではなく、少しずつです。続けることで確実にいい状態が続くようになります。
とはいえ、ご自身で普段の生活習慣を整えないと、有効成分は効率よく働いてくれません。
基本は、質の良い睡眠を十分にとり、適度な運動で代謝アップを心がけ、バランスの良い食事ですが、サプリメントなどの健康食品も上手に利用して、外からと内からの美容習慣を始めましょう。

是非、ご一読ください。

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2019年9月 2日

出演予定:9月3日(火)22時00~22時54分放送 フジテレビ『レディース有吉』

フジテレビ『レディース有吉』は、有吉弘行さん、吉田朋世さんがMCを務めるバラエティー番組です。明日9月3日の放送は、女性に100万円を渡して「10日間でどれだけキレイになれるのか」を検証します。今回、そんな美しくなりたい女性を番組が一般募集したところ、応募者が殺到。そして、美のカリスマ・IKKOさんとRIKACOさんによるオーディションで選ばれた女性2人が、実際に10日間の100万円美容生活を開始します。韓国弾丸美容ツアーやエステなど、それぞれが自分のやりたかった美容法に挑戦するのです。

その中のお一人が、当院のある美容施術を体験したいとのことで来院されました。施術を受けている様子が放送されます。また、慶田も皮膚科専門医として施術の詳細を解説しておりますので、お時間があれば、ご覧いただけますと嬉しいです。

女性2人のビフォー&アフターは、OAをお楽しみに。

2019年9月 1日

メディア向け講演『ミノン アミノモイスト10th Birthday Party』(2019年9月1日)

先月、行われた「ミノン アミノモイスト10th Birthday Party」で、メディアの方向けに‟敏感肌の現状や正しいケア"について慶田院長が講演を行いました。

【「敏感肌」を自覚している方が7割!「敏感肌」ってどんな肌?】
医療の世界では「敏感肌」という言葉は使いません。明確な定義はなく、皮膚疾患があるほどではないけれど、「なんとなく不調を感じる」と実感する方が、「自分は敏感肌なのでは」と当院にもご相談にいらっしゃいます。

【「なんとなく不調肌」チェックリスト】
☑普段通りのスキンケアをしているのに、調子が良くない日がある
☑肌が乾燥して、化粧品を使うときに刺激を感じる
☑肌にかゆみや赤みが生じることがある
☑季節の変わり目に、肌が荒れやすい

【「なんとなく不調肌」の要因とは?】
「なんとなく不調肌」は大きく生活習慣、環境要因、スキンケア、物理的刺激、生体要因などによります。中でも、生活習慣の見直しは大変重要になります。

・生活習慣:刺激のある食品、アルコール、長風呂、睡眠不足、栄養不足、ストレス、運動不足など
・環境要因:寒気、乾燥、風、暑さ、紫外線、公害など
・スキンケアアイテム:エタノール、有機溶剤、界面活性剤、スクラブ、ピーリングなど
・物理的刺激:顔そり、あかすり、衣服、手の刺激など
・生体要因:遺伝的な体質、アトピー素因、加齢など

【生活習慣の見直しが重要】
生活習慣の5本柱は、「食事・睡眠・排泄・運動・ストレス」です。基本的な生活習慣を整えると、それだけで後天的な「なんとなく不調肌」は改善します。先天的な「なんとなく不調肌」の方にとっても、圧倒的に変化が見られます。若い女性にみられる栄養不足は、肌の部品の欠陥を招き、睡眠が不足すると肌は修復できません。アトピー肌の方が、仕事が忙しく睡眠時間が減ると著しく症状が悪化してしまいます。
また、生活習慣の5本柱が揺らぐとスキンケアの効果も期待できません。

【普段のスキンケアで出来ること】
スキンケアは「洗浄・保湿・紫外線対策」の3本柱です。基本に立ち返り、優しく洗う、十分に潤す、完璧に光対策をすることを意識しましょう。

【頑張るすべての女性へ】
私たちの肌は、その日によってコンディションがさまざまです。誤ったスキンケアの情報を信じてしまい、肌の状況を悪化させてしまうケースもあります。そこでまず皮膚の仕組みや、今の自分の肌状態を知り、生活習慣、スキンケアの方法を見直すなど、あふれる情報の中から正しい情報を選び取る目を養うことが大切です。
肌の悩みは尽きないかと思いますが、あきらめずに向き合うことで必ずよくなります。
やさしく肌を労わりながらも、積極的に肌の悩みを改善できるスキンケアアイテムを使って、美肌を目指してくださいね。

講演会では、慶田院長の書籍『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)も紹介されました。

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