真皮

真皮とは、表皮の内側、表皮と皮下組織の間にあり、乳頭層と真皮網状層から構成される皮膚の層で、線維性結合組織(間質成分、細胞成分、脈管・神経成分、皮膚付属器成分)から構成されます。

真皮の間質成分のうち最も多い70%を占めるのがコラーゲン線維(膠原線維)で、他に弾力線維(エラスチン)、細胞外マトリックス(基質)、ヒアルロン酸から構成されます。網目状に張り巡らされたコラーゲンやエラスチンなどの線維は皮膚の骨格とも言え、弾力性やハリを保つ働きを担っています。

その間を埋めるように存在するのが、親水性コラーゲン線維やヒアルロン酸をはじめとする酸性ムコ多糖類の基質です。ヒアルロン酸は、水分を包み込んで真皮内の水分量を一定に保つため、ヒアルロン酸が多いとみずみずしい肌になります。線維と基質は毎日代謝され、線維芽細胞と呼ばれる細胞で日々新しくつくられています。しかし、加齢によりコラーゲン線維やヒアルロン酸の新生がなくなると、密度が減少します。また、紫外線、喫煙、ストレスによる酸化ストレス、過剰な糖の摂取による糖化ストレスによりこれらの線維が劣化し細くなり弾力を失うことが、たるみとしわの最大の原因です。

しわとたるみを解消するには、このような皮膚病理を熟知した皮膚科専門医による美容医療が安心です。


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