2021年8月 1日

雑誌『サンデー毎日』2021年8月1日号(2021年8月1日発売)

特集『男性諸君!紫外線対策で老化を防げ』(掲載P112,113)に慶田院長監修・取材記事が掲載されました。

■肌老化の約8割が光老化のしわざという事実
「光老化」とは、紫外線をはじめとする太陽光線を慢性的に浴び続けることで、皮膚に「シワ」「シミ」「イボ」「たるみ」「毛穴の開き」などの老化現象が現れることです。さらに、光老化は前がん病変である日光角化症、皮膚がんも引き起こすことがあります。
日本人はじめ有色人種は細胞のDNAを守る作用のあるメラニン量が多いので、白色人種に比べて皮膚がんに関して影響が少ないとはいえ、発生頻度は年間人口10万人あたりに3~5人で、昨今男女ともに増加傾向にあるとの報告があります。
皮膚がんの最も多いニュージーランドでは1980年代にサンスマートプログラムとして、紫外線予防のための衣服やサングラス、帽子の着用、加えて紫外線防止剤の塗布の重要性を啓発しています。
ちなみに、5~8月の東京の紫外線量はオーストラリアの夏とほぼ同量です。日本でも、「光老化 啓発プロジェクト」として、日本皮膚科学会や日本美容皮膚科学会はじめ、大手化粧品メーカーなどの協賛も得て、さまざまな方面から光老化の認識を高める努力をしています。
しかし、プロジェクトによる一般市民へのアンケート調査では、日常的に日焼け止め剤を使用している男性は1桁台というのが現状です。60代以降にいたっては使用経験なしという人が大多数なのです。

■紫外線による悪影響は、老化貯金のようなもの
紫外線による肌への影響で圧倒的に多いのが、「シミ」や「老人性イボ(脂漏性角化症)」です。どちらも紫外線B波による表皮細胞のDNA損傷がきっかけです。男女ともに30歳前後に現れ始めますが、化粧習慣のない男性は気づかず、ゴルフなど日焼けを続けていくことがほとんどです。そして40代になるとそれらが顕著に目立ち始め、周囲に指摘されるようになるのです。
以前、奥様と来院された男性で、シミやイボが広範囲に目立つ方がいました。奥様よりかなり年上かと思ったら同年代とのことですが、明らかに見た目年齢の差が生じていました。
男性で特徴的なのが頭皮と耳介上部のシミとイボです。5分刈りで日光を浴び続けたスポーツ少年時代の遺産です。良性ではありますが、審美面だけでなく、くしが引っかかって痛いという問題もあります。40、50代の現在も短髪、もしくは少し薄くなりかけている方は、紫外線をダイレクトに受けることになります。
一度できてしまったシミやイボはレーザー治療などを行わなければ消えることはありません。
人生100年時代に、40代でできてしまったシミやイボをこれから何十年も抱えて過ごすなんて悲しいことはありません。日常の紫外線対策を習慣化して、見た目年齢も若々しく保ちましょう。

■窓越しに安全はない。いつしかシワやたるみに
シワやたるみは肌の深く真皮層に到達する紫外線A波の影響によるもので、肌の弾力や構造を形作るコラーゲンやエラスチンの劣化で生じます。
紫外線A波は窓ガラスも通り抜ける性質を持っているので、車の運転や窓越しのデスク作業などで知らず知らずに影響を受けています。
ゴルフやアウトドアスポーツのときだけ紫外線対策をすれば大丈夫、は危険な思い込みです。

■身だしなみの髭剃りが、肌をますます悪化させる
肌のバリア機能は細胞間脂質、天然保湿因子、皮脂膜の3要素により保たれますが、この中で水分保持の80%は角層内の細胞膜脂質が担っています。
髭剃りはバリア機能の要である角層をこそげ落としているのと同じです。角層の再生は約2週間かかるので、2週に1度の髭剃りなら、丁度よくターンオーバーを促すかもしれませんが、毎日の髭剃りでは、肌には潤いを抱える力が残りません。
潤っていると感じるのは、男性特有の過剰な皮脂と汗ですが、実はいずれも多すぎると肌荒れを誘発します。また、皮脂の酸化は紫外線によって進むので、あっという間にちりめんジワやくすみの目立つ老化肌になります。
また、思春期にニキビができなかったような皮脂量が少なくキメの細かい肌タイプでは、早くから乾燥を感じやすく、50代半ばになるとスネ、肘から先、お尻から腰回りの肌の乾燥が始まり、冬には皮脂欠乏性湿疹や乾皮症になりやすいので注意が必要です。
男性だから皮膚が厚いというのは都市伝説で、スキンケア不足、日焼け、髭剃り、皮脂過剰のクワトロパンチで肌はかなりダメージを受けています。
髭剃り後、外出前には化粧水や乳液で肌のバリアを整え、日焼け止め剤で紫外線予防をしっかりとしてみてください。手入れをしてこなかった肌が1週間でぐんと潤いが増しキメが整います。1か月も続ければ、見間違えるようにツヤツヤの張りのある肌になってきます。

■紫外線に加え、全身の老いを深める「酸化」と「糖化」
酸化は紫外線、喫煙、ストレス、大気汚染物質、過度な運動などがきっかけで活性酸素が過剰に発生し、全身の細胞に不可逆的なダメージが生じることです。血管老化から生活習慣病の誘発。肌にはシミ、シワ、たるみ、肌荒れと老化のフルコースをもたらします。
糖化は、高糖質の食習慣により、血液中の余分な糖質とタンパク質や脂質が結合し、変性して糖化最終産物AGEsを作り出してしまうことです。これには「褐色化する」という特徴があり、肌に蓄積すると肌が黄ばんでくすみます。また、動脈硬化や腎機能低下、骨粗しょう症、白内障などさまざまなリスクにも繋がります。
ヒトはAGEsを分解する酵素を持たないため、一度できるとそのまま体内に蓄積され、なかなか排出されません。糖化が進むといくら表面から角質ケアや美白ケアをしても、肌の柔らかさや透明感を取り戻すのが難しくなります。ケアをしても取れないくすみ(黄ぐすみ)はメラニンのせいではなく糖化によるものなのです。
40代以降になると、酸化ストレスと糖化ストレスは手をつないで進んでいきます。見た目の若さを守るには、紫外線予防と同時に食生活の改善が大切です。
太陽のあたる窓辺でビールを一杯。小腹が空いたらおにぎりや唐揚げ、ラーメンを、なんて幸福な時間ですが、これは紫外線A波による酸化と糖質過多食による糖化のマリアージュ状態になってしまいます。繰り返すうちに、肌も体内も老化が進んでしまうでしょう。

いつまでも清潔感のある見た目と活動的な若々しさを維持するためにも、食事や睡眠、運動、排せつ、ストレスコントロールなど生活習慣を整えるほか、日焼け対策を徹底すること、糖質をとり過ぎないことを心がけるようにしましょう。
また、サプリメントを取り入れるもおすすめです酸化と糖化を同時に予防するこちらのサプリメントは、皮膚だけでなく、血管や臓器の老化を予防する効果も期待できます。
★おすすめのアイテム:『ヘリオケアウルトラD』×『ソルプロ プリュスホワイト
ヘリオケアは体の内から確実に紫外線と活性酸素からお肌と眼を守るサプリメントです。ヘリオケアには主成分「ファーンブロック」の他、抗酸化作用の高いビタミンC、E、D、ルテイン、リコピンも配合され、様々な原因で発生する活性酸素から体を守ります。
また、ソルプロ プリュスホワイトは日本国内製造の日焼け&糖化対策サプリメントです。紫外線などの「酸化」による肌のメラニンぐすみだけではなく、過剰な糖質がタンパク質と結びつき、肌の黄ぐすみ・しわの原因にもなる「糖化」も防ぎます。一度の服用で24時間効果が持続し、継続して服用することにより、日焼け予防効果が高まります。

しかし、できてしまった「シミ」「老人性イボ(脂漏性角化症)」は、化粧品では改善できません。ぜひ、美容医療も賢く利用してみてください。当院ではお肌の状態を拝見し、症状に応じてさまざまな照射機器や、ピーリング等を組み合わせた治療をご提案しています。
CO2レーザー手術』による老人性イボ治療
ピコレーザー』によるシミ治療

是非、お気軽にご相談くださいね。

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