2020年1月22日

雑誌「MAQUIA」2020年3月号(1月22日発売 掲載ページP170~P175)

特集「カサカサ、チクチク、ヒリヒリ "ざわつく肌"を落ち着かせる100問100答」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

季節の変わり目や月経前などに感じる、いつもとは違う肌の不調。ヒリヒリしたり赤み、かゆみが出たり、肌も心もざわざわするのはなぜでしょうか!?ざわつきの原因を見極めて、早めに対策し、どんなときでもゆらがない美肌を目指しましょう。

Q.ざわつく肌ってどういう状態?
A 赤みやかゆみ、炎症などが起こっている肌のこと。
このような状態を、ここ数年は「ゆらぎ肌」とも言いますね。いつも使っている化粧品なのにピリピリした刺激を感じたり、かゆみや赤みなどを感じたり、吹き出物が出やすくなるなどトラブルを起こしやすい不安定な状態になっている肌のことをいいます。誰でもざわつき肌になる可能性はあります。

Q.なんで肌がヒリつくの?
A 肌のバリア機能が低下していることが原因です。
表皮のいちばん外側で外界と接している角層のもつ「バリア機能」の働きが低下している可能性が考えられます。少しの刺激で炎症などのトラブルを起こしやすくなります。また、肌内部から水分が逃げやすくなって乾燥を引き起こします。

Q.敏感肌とざわつき肌は同じこと?
A 症状的には同じです。
どちらもバリア機能が低下しているという点では同じです。ただし、敏感肌は慢性的に低下している肌ですが、ざわつき肌は一時的なものです。

Q.ピリピリ予防するには?
A とにかく保湿をして肌を乾燥させないことが重要です。
化粧水だけで済ませたりせずに、肌内部の水分を保持する働きのあるヒアルロン酸、セラミド、グリセリン、アミノ酸、多糖類、多価アルコール類、加水分解コラーゲンといった真の保湿成分を含むモイスチャライザーを取り入れましょう。効果を得るには、肌がべたべたするくらいしっかり量を塗るくらいがベストです。それによってニキビができることはありません。肌が十分潤っていると、バリア機能も正常に働きます。

Q.肌がざわつくのは遺伝?
A 遺伝と生活環境、どちらも影響します。
アトピー体質など遺伝的にバリア機能が低い人もいますが、睡眠不足や食生活の乱れなどの生活環境によってもバリア機能は低下しますので、現代では誰にでも生じうる症状と言えるでしょう。

Q.ストレスで肌がざわつくのはなぜ?
A 交感神経が優位になり、代謝が悪くなるからです。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、末梢の血管が収縮し、消化吸収も悪化します。すると肌の代謝が悪くなり、バリア機能が低下します。

Q.温度も肌のひりつきに影響する?
A 湿度が50%を切ると要注意!
湿度50%くらいになると、一気に乾燥状態になります。乾燥する時期は洗濯物が乾きやすいのと同じ仕組みです。冬は暖房器具を使用して部屋の温度を上げてから加湿器をつけ、湿度50~60%ぐらいにキープしておくのが理想です。
空気が冷たいといくら加湿しても結露するだけです。また、電気毛布や床暖房も、ずっと触れたままでいると肌は確実に乾燥します。こたつも入りっぱなしはダメです。

Q.寒暖差でも肌がピリピリするって本当?
A 本当です。
最新の研究から寒暖差によりバリア機能と潤いに重要な酵素カスパーゼ14が減少し、直接的に肌荒れに影響することが判明しました。

Q.肌フローラと肌のざわつきも関係ある?
A バランスが崩れると肌もざわつきます。
肌フローラの乱れはバリア機能の低下を招くので、洗いすぎ、こすりすぎ、保湿不足には要注意です。頻繁な顔剃りも肌フローラを乱す原因になります。

Q.いちばん肌が刺激を感じる季節は?
A 年中刺激を感じる可能性あり。
季節の変わり目や寒暖差、花粉、大気汚染など、肌をざわつかせる要因はさまざまです。そのため1年中いつでも肌がざわつく危険性があります。

Q. 肌がざわざわしやすい地域ってある?
A 湿度が低く、日照時間の長い地域にはざわつく傾向があります。
統計的なデータがある訳ではないのですが、湿度が低くて日照時間が長い地域は、肌のバリア機能が低下しやすいので、ざわつきやすいと言えそうです。

Q.肌がピリついているときは、何を使えばOK?
A モイスチャライザーでしっかり保湿を
クリームなどの水分保持力のある成分を含むモイスチャライザーで保湿を。潤いで満たすことでざわつく肌をスッと鎮め、硬くなった肌が柔らかくほぐれていきます。
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のざわつきやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。

銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000(税別)

ただし、肌が荒れている時、美容治療後で肌が敏感になっている時は、化粧水などの水性コスメはしみやすいものです。異変を感じたら皮膚科へ行くのがベストですが、セルフケアなら撥水・角層軟化機能に優れたバームやオイル状のアイテムで、刺激が中に入るのを防いでください。肌に浸透せず、表面でピッタリと膜を作って保護してくれます。

Q.ざわざわする肌質を改善することはできる?
A 保湿と生活習慣の見直しで改善できます。
刺激を出来るだけ避けてしっかりと保湿することが基本になりますが、生活習慣を整えてからだの内側から肌を立て直すことも大切です。
慶田院長が提唱する健康的で美しい皮膚と身体のために欠かせない『生活の5本柱』は、「バランスのよい食事」、「良質な睡眠」、「腸内環境を整える(排泄)」、「運動習慣」、「ストレスコントロール」です。肌はからだの内側を映す鏡であり、生活習慣と心の状態に大きく影響を受けます。

Q.肌がチクチクしているときに特に気をつけるべきことは?
A 最低でも6時間程度の睡眠を心がけて。
睡眠=肌を作る工場の稼働時間です。稼働時間が少ないと健やかな肌の産生量も減ってしまいます。新しい肌をスムーズに作るためには、少なくとも6時間の睡眠が必須です。 理想的には7時間半から8時間です。
睡眠不足が続くと、角層のキメが悪くなり、角層水分量が低下し、ニキビや肌荒れが生じます。時間が短いと粗悪な角層ができるからです。
なかなか寝付けない人は入浴でリラックスしたり、好きな香りで気持ちを和ませたりしましょう。

Q.ざわついているときはメイクをしないほうがいい?
A そうとも限りません!
メイクが膜となって肌を守るので、一概にノーメイクがいいとは言えません。肌を刺激しないよう、低刺激処方のものを手で優しく塗るのがオススメです。

Q.顔だけでなく体にもかゆみが出る?
A すね、腕、腰回りは乾燥要注意!
肌が露出しているすねや腕は乾燥しやすく、もともと皮脂量も少ないのでざわつき注意です。そのほか、腰回りも皮脂が出にくいので保湿するのを忘れずに。

Q.インナーケアで肌のざわつきを保湿することはできる?
A 腸内環境を整えましょう!
腸内フローラの全身への影響が解明されつつあります。便秘で腸内フローラが悪化すると、悪玉菌がつくる腐敗産物が血液中に吸収され、皮膚に悪影響を及ぼすと考えられています。また、便秘の人はそうでない人よりも、角層水分量が少なく乾燥しやすい傾向にあるという調査結果もあります。
〝腸美活〟に欠かせない乳酸菌の代表格「ヨーグルト」の中でも、高たんぱくながら、脂肪分もゼロである「ギリシャヨーグルト」はおすすめです。
また、乳酸菌を摂るときは、腸内細菌の餌になる食物繊維も一緒に摂りましょう。おすすめは、食物繊維が豊富な青汁や野菜サラダ、きなこ、もずくスープなど。
また、油を抜く食事は細胞間脂質の原料不足となるので肌の乾燥を引き起こします。

Q.肌に赤みがあるときはシャワーよりお風呂に入ったほうがケアできる?
A 長風呂や湿度の高いお風呂はNG
体を温めるお風呂はおすすめですが、長風呂や42℃以上の入浴は角層の皮脂膜や細胞間脂質が流れ出やすくなるのでNGです。保湿効果のある入浴剤を使うなどして、15分程度を目安にしましょう。

Q.ざわついて肌がゴワつくときの洗顔は?
A 酵素洗顔を取り入れてみて
古い角質が残っている肌はゴワつくだけでなく、バリア機能も低下して肌を乾燥させることに。週1~2回の酵素洗顔で角質ケアを取り入れてみて下さい。
また、代謝が落ち始める30代以降には、普段のケアとプラスして「ケミカルピーリング」や「アクアフェイシャル」など、ターンオーバーを高める美容皮膚科でのケアも取り入れるのも良いでしょう。
バリア機能の低下による微弱炎症は、敏感肌とは異なり一時的なものですが、そのまま放置して乾燥が悪化したり、間違ったケアで炎症を長引かせてしまうと、エイジングの引き金になり、シワやくすみにつながるので、「ざわつく肌」を侮ってはいけません。

【花粉、PM2.5、ほこり...浮遊する刺激から守る】

Q.肌をざわつかせる外的刺激って?
A 花粉やPM2.5大気汚染などです。
花粉や黄砂、PM2.5、タバコの煙、大気汚染物質など、あらゆるものが外的刺激となって肌や人体に影響を与えます。紫外線やブルーライトなどの光もそのひとつです!

Q.いまさらだけど、PM2.5 って何?
A 直径が2.5マイクロメートル以下の超微粒子のこと。
大気中に浮遊している直径2.5μm以下の微粒子のことで、毛穴より小さく、肺や肌の奥深くにまで入り込みます。排気ガスなど人為的に排出された物質と、黄砂など自然由来の物質が、大気中で太陽光線などと化学反応を起こして生成されます。休日もすっぴんは避け、BBクリームなどで肌に膜を作っておきましょう。

Q.タバコの煙は吸い込まなければ問題ナシ?
A 肌に触れるだけでも影響大
タバコは煙を吸い込まなくても、肌に触れるだけでも角層の炎症を引き起こし、シミの原因になることがわかっています。発ガンや妊孕率の低下、肺気腫、脳血管障害など、人体に悪影響しか与えません。

Q.目の周りだけかゆみが出る......
A 粘膜周囲はざわつきやすい要注意ゾーンです!
目や鼻などの粘膜部分は花粉などが付着して、アレルギー反応が出やすい要注意部分です。こするとさらに皮膚炎が悪化し、そこに花粉が付着すると悪循環になるのでメガネなどで事前の対策を。

Q.外的刺激をブロックするにはどうすれば?
A トラネキサム酸やレチノール配合のコスメで肌に膜を!
抗炎症作用のあるトラネキサム酸や抗酸化作用のあるレチノールなどが配合されたものを塗って膜を作っておくと、刺激物を防御しつつ炎症も抑えてくれるので一石二鳥です。

Q.花粉などをオフするにはW洗顔必須?
A そうとは限りません!
花粉などがメイクと混ざっている可能性があるのでクレンジングは必須です!洗いすぎを防ぐためにも、W洗顔不要のもので短時間でサッと落とすのが良いでしょう。

Q.外的刺激から肌を守る食べ物ってある?
A 生芋こんにゃくやほうれん草などがおすすめです!
セラミドが含まれている生芋こんにゃくや、抗酸化成分のあるほうれん草や長ネギ、小松菜などが良いです。ビタミンB₂、B₆、タンパク質もおすすめです。
最近はカラダにいい食事やサプリメントなどから、「自活力」を引き出すことが注目されています。ここ10年ほどの研究で、セラミドを経口摂取すると、角層の水分量などの改善効果あり、肌のバリア機能が高まることがわかってきました。

Q.オイルを使うと、花粉などが肌に貼りつきそう......
A ベタつきが気になる人は夜だけの使用に
浸透力のあるさらりとした使い心地のオイルもありますが、花粉などの付着が気になるようなら朝は使わず、夜だけの使用にするといいでしょう。

Q.花粉などが付着している肌のメイク直しはどうすれば?
A 肌表面をブラシで軽く払ってからメイク直しを
肌への付着物が気になるなら、チークブラシなどで軽く払ってからメイク直しをしてください。化粧水を含ませたティッシュなどでスタンプ式にオフするのもいいでしょう。

Q.花粉やPM2.5 対策のマスクが刺激になりそう
A 肌に直接花粉がつくよりはマシ
肌に直接花粉がつくよりは、マスクの方がマシです。肌にやさしい素材のものを選びましょう。どうしてもマスクの刺激が気になるなら、外的刺激をブロックするスプレーなどを使用するのも良いでしょう。

Q.角質ケアは花粉などをオフするのにも効果的?
A 花粉ケアにはなりませんが、2週間に1度を目安に取り入れてみて
角質ケアをするとターンオーバーが高まり、肌の水分量がアップするというデータがあります。2週間に1度くらいを目安に取り入れてみましょう。

Q.肌がざわついているときはスキンケアも休止したほうがいい?
A ざわついているときこそ保湿が肝心
肌が荒れているからと何もしないと、ますます不安定な状態になってしまいます。ざわついているときこそ保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を回復させましょう。

Q.保湿しているのに肌がざわつきます。
A 保湿が足りていない可能性があります。
クリームを省いたり使う量が少なかったり、保湿が足りていない人が多くいます。肌がペタペタするくらい、クリームはたっぷり使いましょう。日中は、メイクの上からでも保湿できるようなコスメで乾燥対策すれば、バリア機能の低下防止になります。

【菌バランスや炎症をケア】

Q.そもそも、肌にはどんな菌がいるの?
A 表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌など
肌には多数の常在菌がいますが、特に代表的なものとしては汗や皮脂をエサにしてバリア機能に役立つグリセリンを作り出す美肌菌『表皮ブドウ球菌』、同様の作用を持つ『アクネ桿菌』も増えすぎるとニキビを引き起こしますが、本来は美肌菌です。一方、肌がアルカリ性に傾き、炎症を生じると、黄色ブドウ球菌が増えてきます。

Q.肌にいいといわれる菌は?
A 表皮ブドウ球菌です。
表皮ブドウ球菌は皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解します。脂肪酸は肌のPH値を弱酸性に保つのに役立ち、グリセリンは保温剤となってバリア機能をサポートするので美肌菌とも呼ばれます。

Q.肌をざわつかせるのはどんな菌?
A 黄色ブドウ球菌です。
黄色ブドウ球菌は、肌フローラが乱れると増殖してかゆみや赤みといった肌トラブルを引き起こします。アトピー性皮膚炎の悪化も、黄色ブドウ球菌の増殖が一因といわれていますくるくる
当院で大人気の『プラズマシャワー』は、強力な殺菌力で肌トラブルの元凶となる細菌を一撃します!!増えすぎた黄色ブドウ球菌やアクネ菌を殺菌し、炎症を早期に鎮静化させます。

Q.美肌菌が増えれば肌はざわつかなくなる?
A 美肌菌が多い肌は丈夫な傾向があります!
美肌菌といわれる表皮ブドウ球菌がきちんと働いているバランスのとれた肌はバリア機能が高まるので、ざわつきにくい肌になるといえます。

Q.美肌菌オンリーの肌は最強の美肌?
A 肌の菌も腸内同様バランスが大事です!
肌の常在菌をどれかひとつだけにするなんてナンセンス。いろんな菌がいて、それぞれの菌バランスが整っている状態が最強の美肌といえます。

Q.肌の菌と水分量や油分量って関係ある?
A 関係があると思います。
まだ詳しいことは分かっていないのですが、皮脂膜の合成などと関係があると思います。また皮脂が多いと毛穴が詰まりやすく、好脂性のアクネ桿菌を増殖させる危険もあります。

Q.美肌菌を育てるスキンケア法が知りたい
A 洗いすぎない&乾燥させないことがいちばん!
洗顔のしすぎは表皮ブドウ球菌などの美肌菌を減らし、悪玉菌を増やし、肌フローラを乱すので厳禁です!また、肌が乾燥していると表皮ブドウ球菌がすみにくくなってしまいます。

Q.化粧水がしみる!これって炎症?
A 微細な炎症が起きている可能性大
目には見えなくても、化粧品がしみるという自党症状があるなら肌に炎症が起こっている可能性があります。微弱炎症は放置すると老化にもつながるので早めのケアが必要です。

Q.赤みを抑えるにはどうすれば?
A トラネキサム酸などで抗炎症ケアを
トラネキサム酸やグリチルリチン酸2Kなど抗炎症作用のあるものを使ってみて。炎症が長引くようなら、そのままにせず皮膚科医に相談をおすすめします!

Q.いわゆる「赤ら顔」は炎症が起きている肌と同じこと?
A 同じではないですが、関係はあります。
本来"赤ら顔"とは毛細血管拡張による赤みをいいますが、それだけでなく脂漏性皮膚炎のような湿疹系の赤みを併発している場合もあります。

Q.炎症は自然に治るもの?
A 軽いものなら自然に治ることもあります。
軽微な炎症なら保湿ケアを見直すことで自然に治ることもあります。ひどい赤みや湿疹などが出ているようなら皮膚科医に相談してください。

【女性ホルモン】
PMSなど心身の不調を引き起こす女性ホルモン。上手な付き合い方を覚えて、毎日を快適に過ごしましょう!

Q.大豆類を摂っても、エクオールが作れないと意味がないって聞いたけど......
A ソイチェックで検査できます
体内でエクオールを産生できるかどうかには個人差があります。ソイチェックという尿検査法で自分に産生能力があるか簡単に調べられます。

Q.月経前に皮脂が多くなるなら、さっぱりケアにすればOK?
A さっぱりケアでも保湿は忘れずに
ベタつきが気になる人は乳液やクリームを省きがちですが、化粧水だけでは保湿したとはいえません!さっぱりでもいいのでしっかり保湿をしてください。
2月~5月は肌も心もとても不安定になりやすい時期です。スキンケアと生活習慣の両面から、肌の防御力を上げましょう!

肌を不安定にさせている原因を見極め、早めに対策をし、どんなときでもざわつかない美肌を目指したいものです。
ご参考になさってください。

2020年1月21日

出演情報:1月23日(木)朝10時25分~放送の日本テレビ『バゲット』に慶田院長が出演いたします。


『バゲット』は、日本テレビのアナウンサー青木源太さんと尾崎里紗さんがMCを務める情報番組です。

今回のテーマは「手荒れ・ハンドケア」

湿度が低く空気が乾燥するこの時期は「手荒れ」に悩む方が急増します。たかが「手荒れ」・・・とそのまま放置した結果かゆみや辛い痛みが出て日常生活に支障をきたす場合も。 さらに、手が荒れていると実年齢以上に老けて見られることも。

そこで今回は、日常生活ですぐに実践できる「手荒れ予防」と「ハンドケア」を皮膚科専門医の立場から解説します。

詳しい内容はOAをお楽しみに。

2020年1月13日

WEB『女子SPA!』2020年1月13日更新


特集「目元のハリを取り戻したい...美容皮膚科クリニックで超音波マシンを体験|最新美容レポート」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

WEB『女子SPA!』で美活部を発足し、美容についての取材や執筆をしている、にらさわあきこ様が当院の『ソノクイーン』を体験され、その感想を掲載くださいました。

【最新の超音波治療体験】

=にらさわ様コメント=
信頼できる美容ライターさんから「オススメのクリニックがあるよ」と教えてもらったので出かけてきました。とてもよかっただけではなく、意外にも人生前向きになれる素敵体験になったのでご紹介したいと思います。

=にらさわ様のお悩み=
元々クマができやすい上、最近は目元全体がくぼんで枯れた印象に見えることにお悩みでした。

=目の下のクマが目立つ理由=
目の下は、皮膚が薄く、表情筋の動きも大きいので、顔の中でも老化の影響を受けやすい部位です。クマやたるみで影が出来ている状態は、疲れた印象を与え、年齢も感じさせてしまいます。クマ対策のセルフケアとして、自己流マッサージをされる方もいますが、弱くなっている靱帯や筋膜を痛めつけ、たるみを進行させてしまうので逆効果です。大変デリケートな部分なので、間違ったお手入れが皮膚への刺激となって症状が悪化してしまうケースが少なくないため、医師の診断のもと、早めに症状の進行具合に応じた適切な治療を行うことが安心で確実です。

【切らない目の下のたるみ治療】
当院では、従来、外科的治療でしかアプローチできなかった深い層にも作用する‟HIFU"と呼ばれる『超音波機器』や『ヒアルロン酸注入』などを用いた「切らない目の下のたるみ治療」を行っております。その効果にご満足いただいている方がとても多いので、これからご紹介する治療もご参考になさってください。

にらさわ様のような目の下のしぼみと軽いたるみの症状には、肌の弾力を回復させるHIFU『ソノクイーン』がおすすめです。超音波のエネルギーを目の周りに点状に照射する『アイシャドウハイフ』をご案内しました。

実際に診察の際には、一眼レフカメラで正面と左右から顔を撮影して、それを見ながら現在の状態について説明した上で、施術のご案内をしていきます。

ハイフ(HIFU)というのは高密度焦点式超音波治療法のことを言います。皮膚の表面には傷をつけずに、正確にエネルギーを狙った深さに届け、点状に65~70度の熱を作用させることによって、コラーゲン線維を収縮させて引き締めたり、長期的には新しいコラーゲンの再生を促したりして緩んだ皮膚を引き締めます。

HIFUを用いた超音波照射器の最高峰は『ウルセラ』であり、王道ですが『ソノクイーン』は『ウルセラ』よりもパワーが弱い分、痛みも少なく初心者向きです。また、直径5mmという小回りがきく小さなヘッドで、目の際、額の生え際、口周りなど、カーブが強くウルセラでは照射が難しい部位まで、こだわり抜いたニッチな治療ができます。目の下のたるみに関しては、下瞼の際から目尻まで何往復も丁寧に集中照射していきます。

単体でも効果的な治療ですが、さらに効果を高めたい方は、「ウルセラアイリフト」と『ソノクイーンアイシャドウハイフ』を組み合わせます。「ウルセラアイリフト」の3.0mm、1.5mmのダブル照射と同日に、『ソノクイーン』で2.0mmの層を重ね打ちできるので、皮膚の「真皮深層」から「皮下組織」、皮膚を支える土台ともいえる「SMAS層(表在筋膜)」や「顔面靭帯」にまで働きかけ、コラーゲンをより広範囲に増生させ目周りの皮膚を強力に引き締めます。

=にらさわ様の施術体験後の感想=

施術されている感覚は、普通のリフトアップ美顔器のようにスルスルと目周りを機器が行き来する感じです。先生が「痛くないですか?」「ジェルは薄く塗ったほうが筋膜にきちんと当たります」などと手寧に説明してくれたので、とても安心できました。施術後に目を開けると予想以上にぱっちりと開くことに驚きました。

施術直後の、即時的な引き締まりを実感いただけましたが、本当の効果はその後に現れます。照射による適切な熱ダメージによる損傷を治癒するために、人体の「創傷治癒作用」のスイッチが入り、約2ヶ月にわたり新しいコラーゲンがどんどん増生され、徐々に効果のピークを迎えます。

施術を初めて行う人は、コラーゲンの生成に拍車をかけるように、1~2か月以内にもう一回行うとより効果的です。30代なら年に2回程度、40代以上であれば、もう少し多めに行うと、老化のスピードを緩やかにすることができます。もし、目の下が引き締まった後に、凹みが気になるようであれば、『ヒアルロン酸注入』を組み合わせるのも良いでしょう。

【価格】

『ソノクイーン』
■アイシャドウHIFUトータル(額・眉下・目周り全体) 
初回 ¥70,000 1回¥90,000 ウルセラと同日¥80,000
■アイシャドウHIFUミニ(目の下~目尻)
初回 ¥30,000  1回¥40,000 ウルセラと同日¥35,000

『ウルセラ』
■ウルセラ アイリフト(額・眉下・目の下)
1回¥150,000
■ウルセラ アイリフト ミニ目の下~目尻集中または眼瞼下垂集中)
1回¥80,000

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。


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2020年1月11日

雑誌『ar』2020年2月号(1月11日発売 掲載ページP28~P37)

特集「肌賢者に聞きました!お肌にいいことリスト100」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

【とにかく美肌になりたい女子は必見!】
arが誇る肌賢者17名にお肌のためにしている‶いいこと″を徹底リサーチしています。スキンケアから食べ物、眠りに心のことまで...集まったワザはなんと100!要チェックです。
慶田院長も肌賢者の一人として、皮膚科専門医の立場から美肌ワザをご紹介しています。

■ビタミンが肌には必須
メラニンを還元して白くするビタミンCの効果も、浸透してこそ効果を発揮します。『巡活ローション』は、浸透度の高い構造のビタミンC配合で、シミ予防と改善効果を発揮します。『ナノメソッド』は、抗酸化力が高い、抗炎症作用のある美容液です。キメ改善・毛穴引き締め・美白に効果があります。

■スキンケアの3本柱を極意に
スキンケアの3本柱は『洗浄』『保湿』『光対策』。洗浄は、肌の刺激になる化粧品、酸化皮脂、花粉や大気汚染物質といった外来物質などを除去することです。この時、肌バリアの要である‶潤い物質″を奪わない洗浄剤選びと洗い方が重要です。洗う時はこすらない、しっかりすすぐを徹底しましょう。保湿は、洗浄で失われた保湿成分の補給です。セラミドなど真の保湿配合クリームをたっぷり塗るのが良いでしょう。光対策は、日焼け止めを塗るアウターケアと抗酸化作用のある成分配合のサプリを摂るインナーケアの両方が肝心です。

■突然のニキビには病院がベスト
セルフケアでニキビをすぐに治すことはできません。急にできたニキビに困った時は皮膚科を受診するのが賢明です。『プラズマシャワー照射』と『フォトフェイシャルM22照射』をお受け頂ければ、翌日には赤ニキビが小さく、少し色味も落ち着くのでおすすめです。

■肌が揺らぐ時は安心なものを
肌が揺らぐ時期にあれこれと新製品を試すのはおすすめできません。安心して使える化粧品で、‶保湿″を特に意識してケアするようにしてください。荒れてしまった時は、『ヴァセリン』などバーム系の保湿剤であれば肌にしみません。

■皮膚科医的マイルール
肌をできるかぎりこすらない。メイクではブラシ類を極力使わず手で塗る、もしブラシを使用するなら上質なものを選ぶようにしてください。紫外線対策も大事で、一年中SPF50、PA++++の日焼け止めを下地として塗りましょう。あとは、タバコの煙を吸わない、肌に触れないようにする。そして適度な運動とストレッチも大切です。

■潤い、コラーゲン、日焼けサプリで対策
肌の潤いを高めるセラミドは『ダイセル』のサプリで摂取します。『ファンケル』のHTCコラーゲンはコラーゲン合成を高めるスイッチをONしてくれる優れものです。飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』で糖化対策も強化しましょう。

■肌に◎レシピで美味しく美しく
●漬けまぐろのネバネバどんぶり
まぐろはだし醤油、しょうが、わさびに2時間~一晩漬けておきます。オクラを固めにゆでて5㎜に刻みます。大葉とみょうが万能ねぎをせん切りにしておきます。めかぶ、オクラ、せん切りにしておいた薬味3種を混ぜます。ご飯に切りごまをかけて、まぐろとネバネバ類をのせ、最後に刻み海苔を散らせば完成です。

●ミネストローネスープ
にんじん、しいたけ、ズッキーニ、なす、パプリカ、大根、ベーコンを1㎝角に切ります。ベーコンを炒め、その脂で野菜を堅いものから順に炒めます。軽く火が通ったら水を加え、コンソメでちゃんと火が通るまで煮ます。最後にトマト水煮とカットしたトマトを加えて煮込みます。塩、コショウで味を調えて完成です。

■ジャズダンスで身体もこころも美しく
ジャズダンスのレッスンはかれこれ23年続けています。しなやかなコアの強化に加えて、音楽に合わせて表現することがストレス解消に役立っています。

■くよくよ悩みすぎない!
くよくよしない、人を恨まない、感謝する。心の持ちようは肌に表れると思うので、いつも顔には微笑みを、生活の中では笑いをというのを忘れずに暮らすようにしています。

皆様のお肌にいいことリストは何でしょう?無理せず、上手に美容皮膚科を利用して頂き、健康的で美しい素肌を目指しましょう。
是非、ご参考になさってください。

2020年1月 5日

WEB『DIET ポストセブン』2020年1月5日更新


特集「名医が愛するコンビニ飯」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

名医が愛するコンビニ飯の第2弾として、慶田院長おすすめの"美肌のためのコンビニ飯"6品をご紹介しています!

当院は完全予約制ではありますが、院長診療日は特に込み合います。診療や事務作業に追われ、昼食をゆっくり取れない時は近所のコンビニを利用することもあります。最近では栄養バランスを考えたメニューが増えていますが、栄養学的に1品で完璧という商品は少ないのも事実。菓子パンだけ、おにぎりとサンドイッチだけなどでは、ただエネルギーを補充しているだけになってしまいます。

コンビニは手軽な分、栄養バランスを考えずに手を伸ばしてしまいがちですが、どの店舗でも知恵を絞り内容を吟味すれば、健康的でバランスの良い1食分の献立ができます。多品目を購入してトータルバランスを考えましょう。合計金額はレストランでのランチと変わらなくなるかもしれませんが、「美食同源」と考えれば安いものです。先日放送されたNHKの『あさイチ』では、葉酸がテーマ。葉酸摂取を意識したコンビニメニューを院長が紹介しています。

将来の自分は、今何を食べるかの選択にかかっています。高たんぱく、抗酸化食品、腸内環境改善食品、野菜多め、を意識した食事を心がけてください。

1 野菜と味噌で腸内をお掃除
「7種野菜が取れる豚汁」(ファミリーマート)
炒めた豚肉や、大根やごぼう、にんじんなどの根野菜を中心に、玉ねぎ、長ねぎ、白菜、信州菜、こんにゃくや豆腐などがはいった豚汁。具だくさんで、温かいスープは心理的にも満たされます。味噌は代表的な発酵食品で、腸内環境を改善するのにおすすめの食材で、免疫もUPします。(1杯で160kcal。たんぱく質は11.8g)

2 野菜不足を解消できる美肌スープ
「1食分の野菜が摂れるラタトゥイユ」(ナチュラルローソン)
ナチュラルローソンは、栄養バランスを考えた商品が多く選びやすいのが魅力です。中でもこのラタトゥイユは、"美肌野菜"のトマトがたっぷり入っています。なす、ズッキーニ、赤・黄パプリカをはじめ、根菜類やオクラも入っていて理想的です。(1食207kcal)1日あたりの野菜摂取量の目標、350g以上がこの1杯で摂れます。

3 年代問わず食べるべき完全栄養食品
「半熟ゆでたまご1個入り コクと旨味のたまご使用」(ファミリーマート)
卵は必須アミノ酸を効率よく摂取できるうえ、ビタミンEやレチノール(ビタミンA)も豊富なので、すべての年代が摂るべき完全栄養食品キラキラもちろん美肌にも欠かせません。どのコンビニにもゆでたまごや温泉たまごがあるので、積極的に食べてもらいたいです。(1個あたり69kcal、たんぱく質は6.2g)

4 ビタミンB群の宝庫
「枝豆 沖縄の塩シママース使用」(セブンイレブン)
高たんぱく低脂肪で、ビタミンB群の宝庫ナイフとフォーク緑黄色野菜の要素もあるのですばらしい食品です。塩気が効いているので、サラダや豆腐にトッピングすればドレッシング不要に、スープに入れると具が増えて贅沢仕様にと、アレンジできる点も気に入っています。(125g入りで100kcal。たんぱく質は8.4g)

5 美肌のために選びたい野菜が揃ったおかず
「3種緑野菜のごま和え」(ナチュラルローソン)
緑黄色野菜は抗酸化力が高く、美肌効果の高い食材です合格ほうれん草、ブロッコリー、いんげんが一度に食べられるこちらの商品はおすすめです。他のコンビニでも、この3種の野菜のおひたしやサラダがあれば積極的に選びますDASH!(1パック61kcal。保存料と合成着色料は不使用)

抗酸化作用の高いビタミンA・C・Eが摂れる主な食材がこちら下矢印ビタミンAは肌代謝をアップ、ビタミンCには肌の弾力やハリを保ち、シミを防ぐ効果が。ビタミンEはシミやくすみをできにくくするなど、ACEはまさにエース、美肌の救世主です。

(ビタミンA)
にんじん、ほうれんそう、卵黄、バター、レバー、銀だら、すじこ、緑黄色野菜 など
(ビタミンC)
ブロッコリー、いちご、かんきつ類、アセロラ、パセリ、かぶ、レンコン、カリフラワー など
(ビタミンE)
あなご、かぼちゃ、ナッツ類、食物油、うなぎ、たらこ、イクラ、卵、モロヘイヤ など

6 食物繊維たっぷりの大麦入りおにぎり
「スーパー大豆 紅鮭わかめ」(ファミリーマート)
スーパー大麦入りのごはんに、鮭と相性のよいわかめを組み合わせたおにぎりです。大麦は腸内環境の改善に役立つ穀物の一種です。もちもちとした食感は噛み応えもあって満足度も高まります。鮭に含まれるアスタキサンチンは抗酸化食品の代表格ふんわり風船星おにぎりで迷ったら鮭おにぎりがおすすめです。(1つ189kcal。たんぱく質は4.4g)

食事・栄養は一品だけたっぷり摂っても効果は期待できません。不足した栄養成分があると合成がストップしてしまうのでバランス良く摂る必要性があります。多品目とバランスを重視しましょう。

ちなみに、デザートを選ぶなら、腸内環境を整えタンパク質もしっかり摂れるギリシャヨーグルト、ナッツ類などがオススメです。
ご参考になさってください。

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