WEB『OZmall』(2月24日掲載)

特集「ウイルス対策で手荒れが悪化!きれいな手指を守るハンドケア」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されています。

新型コロナウイルスが流行してから、手洗いやアルコール消毒が当たり前の習慣になりました。感染予防のためには大切なことだけれど、そのせいで手荒れに悩まされている人もいるのではないでしょうか?きちんと感染予防をしながら手荒れの対策をしましょう。

■手荒れを起こしやすい人は保湿剤入りの消毒液を選んで
こまめに手洗いしたり、アルコール消毒をしたりすると、なぜ手荒れを引き起こすのでしょうか。それは、肌にとって必要な水分や皮脂まで洗い流されてしまったり、除去されてしまったりするからです。特にアルコール消毒は、脱脂力や脱水力が強く、脂質や水分を奪う作用があります。とはいえ、アルコール消毒はウイルス対策として今では不可欠です。ですが、そもそも手が荒れていると皮膚のバリア機能が低下した状態なので、ウイルスや細菌が侵入しやすく、感染の観点から見ても良くない状態です。
そこで手荒れを起こしやすい人におすすめなのが、保湿剤が入っている"ジェルタイプの消毒液"です。通常の消毒液よりも刺激がマイルドなので、手荒れを起こしにくいです。ただ現状では、お店の入り口などにスタッフが立っていて、入り口に置いてあるアルコール消毒液での消毒を促されたり、スタッフが消毒スプレーをかけてくれたりということもあります。その際は、自分でジェルタイプの消毒液を持ち歩いて、もしスタッフに消毒を促されたら『手荒れしやすいので、自分の消毒液を使ってもいいですか』と確認してはいかがでしょうか。

■ハンドクリームを選ぶポイントは?
・頻繁につけやすいテクスチャーが軽めで刺激の少ないものがおすすめ
・手荒れをしているときは尿素入りのものは避ける
・手洗い後と夜寝る前につける
手荒れを予防するためには、手洗いやアルコール消毒後にハンドクリームをこまめに塗り、しっかり保湿することが大事です。ハンドクリームにはさまざまな種類がありますが、選ぶポイントとしては、とにかく"自分の肌に合っていること"、"自分にとって使い心地がいいこと"がポイントになります。手は作業をする道具でもあるので、さらっとしていてべたつかないタイプのほうがいいでしょう。
ただし、すでに手荒れを起こしているときには、は水分を抱える力のあるセラミドやグリセリンなどに加え、油分が多いクリームやバームをやさしく塗りましょう。しもやけやひび割れがあるなら、血流を上げるビタミンE入りのものがおすすめです。ただし、尿素が配合されているハンドクリームは、角層を溶かす作用があるので、もともと角層が厚いかかとやひじには向いていますが、手荒れを起こしているときに塗るのは避けてください。

■ハンドクリームは爪の根元まで入念に
ハンドクリームを塗るときには、手洗い後にしっかり水分をふきとってから、塗り残しがないようにしましょう。手のひら側、手の甲部分をしっかり塗ったら、指は1本1本、逆側の親指以外の4本の指全体で包み込むように握って巻き込むように動かしながら、クリームを塗り広げます。さらに、爪の根元にある『爪母(そうぼ)』の部分も逆側の親指でしっかり塗るのがポイントです。この部分が荒れると、爪が正しく再生できず、波打ったようなガタガタの爪が生えやすくなります。爪自体は皮膚のように保湿力がないので、オイルやクリームを塗ると、爪を保護することができます。

手荒れは放置すると治療しにくくなり、治るのに時間がかかります。ひびやかゆみを伴う手湿疹があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。手にとってハードな環境は、これから先も続くと予想されます。しっかり対策して、きれいな手を守りましょう!

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