2020年9月29日

雑誌『60代からのおしゃれの便利帖』2020年11月号(9月29日発売掲載ページP75-P78)

特集『乾く、シワが増える、メイクが決まらない...そんな人は、今までの方法を見直して!60代からの美の新常識20』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

どんな人でも生きている限り、加齢はするもの。でも、ちょっとしたケアやメイクのコツで、若々しさをキープすることはできます。今すぐ始められる身近なヒントをご紹介いたします。
スキンケア編
【60代からのスキンケアで大切なことって?】
《保湿と紫外線対策はマスト。それでも起こるトラブルにはプロの助けも》
スキンケアの3原則は洗浄・保湿・紫外線対策です。優しく洗って皮脂や化粧を落としてしっかり潤いを与えることです。当院には60代以上の方も多くいらっしゃいます。シミと思い込んでいたものが実は『老人性イボ(脂漏性角化症)』だったという方もとても多く、これはCO2レーザーで簡単に取り除けます。美容医療は進歩しているので、シミやシワ、たるみも切らずに解決できる時代です。基本のケアをしっかり行ったうえで、悩みが出たら早めに美容医療の力を借りるのも、60代からの賢いケア法といえそうです。皮膚がんも増える世代なので、皮膚専門医を選ぶと安心です。

【乾燥こそ最大の敵!「老け」の元凶になります】
《老け見えの3トップを遅らせるために、保湿は必要不可欠》
シワ...皮膚が薄い目元は潤いが不足して小じわとなって出現!
シミ...肌のバリア機能が落ちて炎症が続くとシミの原因に。
たるみ...たるみは真皮が衰えているサイン。すでに保湿では改善不可能。
乾燥して肌のバリア機能低下が続くと、刺激を直に受けやすくなり、シミの原因になることもあります。また、表皮の奥にある真皮にも悪影響が及びます。真皮は皮膚のハリと弾力を保つ中心的な組織なので、真皮の働きが衰えると、シワ・たるみを加速する要因になります。とにかく早めの乾燥対策が肝心です。

【化粧水のバシャ塗りは逆効果⁉塗りすぎは乾燥の原因に。保てる水分には限りがある】
《肌の許容量以上に塗っても肌は干上がるだけ》
どんなに大量に塗ったとしても、化粧水や乳液などの化粧品が届くのは角層まで。ベタベタと重ね塗りしても、肌の奥にまで浸透する量には限度があります。また、大量の水分を肌にのせると、染み込まなかった分が蒸発するときに、かえって乾燥を招くおそれも。過度な使いすぎには気をつけましょう。

【紫外線も「老け」の強敵!365日ガードしたい】
《紫外線対策を怠るとシワやたるみに》
秋になってもみなさん紫外線対策は万全ですか?エイジングケアというとアイクリームや美白美容液などの改善アイテムに飛びついてしまいがちですが、その前に絶対しておかなければならないのが紫外線対策です。紫外線は天気に関係なく年中降り注ぎ、着々と肌を老化させ、シミやシワなどさまざまな肌悩みの原因にもなります。とはいえ、何か特殊なことをする必要はなく、しっかりと日焼け止めアイテムを塗るだけで十分です。UVベースと日焼け止めを忘れずに、365日紫外線からガードしましょう。

【クリームはシワに沿って横方向に塗るのが鉄則!】
《くるくる塗るより、横方向に滑らせましょう》
クリームはうずまきのように肌の上でまるく回転させながら塗る人が多いはずです。しかしシワは「横方向」にできます。シワの部分は皮膚が薄くなっているので、保湿成分をより浸透させるためには、シワに沿って横方向にクリームを塗るのが効果的です。皮膚を傷めないように力を入れず、滑らせるようにして塗りましょう。

【あなたのすすぎは高温すぎ⁉かなりぬるくてOKなんです】
《お風呂のついでに洗顔する場合は温度に注意!》
洗顔は体温程度の34~36℃のぬるま湯ですすぐのがベスト。それ以上熱いと肌に存在する油分や水分が流出しやすくなり、バリア機能が弱まりやすくなります。入浴のついでに洗顔をするときは、熱いお湯ですすがないよう注意しましょう。

【エイジングに対応するにはレチノールは強い味方】
《レチノールで保湿とエイジングケア両方が叶う!》
エイジングケア製品に含まれるレチノールはビタミンAの一種で、コラーゲンやヒアルロン酸の増加、ターンオーバーの促進、保湿力アップなどさまざまな効果をもたらしてくれる優秀な成分。たるみやシワ、開き毛穴が目立ち始めた乾燥気味年齢肌にとっては、強い味方です。あれこれ買うより、迷ったら使ってみましょう。当院では医療機関ならでは高濃度純粋レチノール含有『ナノメッドVAエッセンス』が人気です。

【ビタミンC誘導体はマルチに効く!】
《エイジングケアの基本となる美容液です》
ビタミンCは水のなかですぐ分解してしまいますが、ビタミンC誘導体は構造を変えて安定性を増し、ビタミンCの働きを助けます。
ビタミンC誘導体の働き
効果1:ハリアップ
効果2:毛穴
効果3:シミ予防
肌に潜んだシミ予備軍に効果を発揮するのが、ビタミンC誘導体配合の美容液です。ビタミンC誘導体は安定性が高く、肌に浸透しやすいのが嬉しいところです。シミ予防のほかにも、たるみ毛穴のケアやコラーゲン生成など、とにかく嬉しい恩恵がたくさん用意されています。大人のスキンケアには欠かせない存在です。当院の『巡活ローション』は浸透度が格上の超浸透型ビタミンCと保湿成分がたっぷり配合されており、シミやニキビの改善、アンチエイジングに意識の高い患者さまに人気です。

【シワが気になる人こそ、リップや首元ケアが重要!】
《みずみずしい唇と首元が美のポイント》
老けて見えるのは、顔のシミ、シワだけが原因ではありません。首や唇、髪を含めて、全体から感じるイメージに起因します。エイジングケアを頑張りたいときこそ、むしろリップや首のケアにも注目してほしいものです。特に唇はガサガサだと、たとえ肌がキレイでも若々しく見えない理由になってしまいます。

【角質の潤いになるコレストロールは摂るべき!】
《コレストロールは角層潤いに欠かせない細胞間脂質の原料になる》
コレステロールはよくないものと思われがちですが、実は肌の潤いに欠かせない栄養素です。セラミドや脂肪酸など細胞間脂質と呼ばれるものに変わり、角層細胞の間をセメントのように埋め、隙間に水分を挟み込みながら細胞同士を接着させる役割を果たします。これにより水分の蒸発を防いで肌の潤いをキープ。敬遠しがちなバターや肉もぜひ適度に食べましょう。食品由来のセラミドは生芋こんにゃくに豊富です。

【食事こそ、美肌の素!身近なもので肌力アップ】
《食べものこそ肌の「原料」。身近な食材で美肌に》
コラーゲンドリンクやコスメなどよりも、ダイレクトに効くのが、肌の原料となる「食べもの」。りんごや納豆など、肌を若々しく保ってくれる食材を積極的に摂ることで、日々の老化を食い止め、健康的な肌を保つ手助けができます。ほかにも、わかめやごぼうは食物繊維がたっぷりで腸の善玉菌のエサになるなど、身近な食品も意識して食べるようにしましょう。
◇ちょこっとしたことで美肌に!
・りんごは皮ごと薄輪切りで食べてシミ・シワを予防
 りんごは抗酸化力が強く、シミ・シワ予防に効くポリフェノールやビタミンが豊富です。
 皮や芯周辺に多く含まれるので皮ごと薄切りに。
・1日1回、夕食時の納豆で見た目年齢が若返る!
 納豆には若返り効果のあるポリアミンが豊富。ポリアミンを含む食べものの中でヒトの血中ポリアミン濃度が高くなるのは納豆だけです。
・"鉄不足"を感じたら南部鉄器で湯を沸かしましょう。
鉄分が不足すると化粧ノリが悪化、くすむなど肌にも悪影響があります。南部鉄の鉄瓶で沸かしたお湯を飲めば、食事やサプリで摂るより手軽に鉄補給できます。

【60代の肌の透明感を取り戻す美容皮膚科メニュー】
さらに1段上の美しい肌を目指して、月1~2回は美容医療の手を借りてスペシャルケアを取り入れてみるのもよいでしょう。下降していく肌と丁寧に向き合えば、必ず今より美しい肌を手に入れられるはずです。
こちらのコンビネーション治療は、患者様の効果実感がとても高いメニューです。即効でくすみが晴れたように明るいツヤ肌に導きます。
滞った肌のターンオーバーのスイッチを入れる
『ケミカルピーリング』or『アクアフェイシャル』
×
溜まったメラニンを排出する肌質改善治療
『フォトフェイシャルM22照射』or『ジェントルレーズプロ』or『ジェネシス』
肌トラブルやお悩みは一人ひとり異なります。医師の診察により、その方に合わせたベストな治療法をご提案いたします。当院では肌質改善治療『フォトフェイシャルM22』『ジェントルレーズプロ 』『ジェネシス』を受けていただく際は、治療効果を高める目的で下記をサービスで付けております。
・照射前の『ケミカルピーリング』
・照射後のビタミンCとアミノ酸のパック
・年齢を感じやすい手の甲にも照射(手の甲はフォト・ジェントルのみ、ジェネシスは首へも照射を行います。)
照射の前にケミカルピーリングを行うことで、角質を滑らかにし、毛穴の詰まりを取り除いて光の浸透が良くなるように整えます。
毛穴の詰まりや、ゴワツキが気になる場合は、美容液で毛穴の奥まで洗う新ピーリング『アクアフェイシャル』を行うのも良いでしょう。肌の再生力をアップさせ、ふっくら美しい美肌に導きます。そして、照射後には、鎮静も兼ねてビタミンCとアミノ酸のパックで有効成分をギュッと閉じ込めていきます。これだけ盛りだくさんでも、ピーリングからパックまで約40分の施術時間なので気軽に通っていただける大人気メニューです。

■価格
『フォトフェイシャルM22』『ジェントルレーズプロ 』『ジェネシス』
初回トライアル ¥28,000 通常 ¥38,000 ※税抜き価格

また、さらにお肌を底上げしたい場合には、『イオン導入』無針メソセラピーと呼ばれる『エレクトロポレーション』を組み合わせるとさらにキメの整った透明感の高い肌に導きます。

是非、ご参考になさって下さい。


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WEB『OZmall』 2020年9月30日掲載

特集「シミやしわなどの肌老化を引き起こす原因とは?30~40代からのエイジングケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

30~40代くらいから感じ始める加齢現象。特に目立ちやすい顔の皮膚は、10~20代との違いを感じやすいものです。そこで肌老化の原因や30~40代からとり入れたいエイジングケアについてご紹介いたします。

【肌老化の最大の原因は紫外線などの太陽光】
シミやしわ、たるみ、くすみなどの肌老化。その原因の約8割は紫外線によるものと言われています。日焼けを繰り返すと部分的にメラニンが増えてシミができることはよく知られていますが、そのほかにも皮膚の弾力のもととなるコラーゲン線維やエラスチンが変性、減少し、しわやたるみを引き起こします。表情ジワと違って皮膚の動きとは関係なく、ひし形状のしわができ、皮膚がゴワついて硬くなっていきます。
また、紫外線は皮膚の酸化を促進させる原因にもなります。酸化は紫外線のほか、喫煙、ストレス、大気汚染物質なども原因になります。活性酸素の量が増えて肌が酸化すると、しわやたるみなどにつながります。若いころはもともと備わっている抗酸化力によって活性酸素を除去できますが、加齢とともに抗酸化力も低下していきます。

【肌老化は糖化によって加速】
さらに糖質のとり過ぎによる「糖化」も肌老化の原因です。酸化と糖化はお互いに影響しあって加速します。糖質をとり過ぎたために代謝しきれなかった糖は、皮膚のコラーゲン線維やエラスチンなどのたんぱく質と結びつき糖化最終産物AGEsに変わります。この現象が「糖化」です。糖化したコラーゲン線維は、弾力がなくなって、たるみや皮膚のごわつきを引き起こします。また、コラーゲン線維はもともと白いけれど、糖化によってべっこう飴のように薄茶色になっていき、黄ぐすみ、茶ぐすみの原因になります。
こうした原因による肌老化は、生活習慣の積み重ねによって起きるものです。人生100年時代といわれる今、生活習慣の見直しは30代、40代からでも遅くはありません。食事や睡眠、運動、排せつ、ストレスコントロールなど生活習慣を整えるほか、日焼け対策を徹底すること、糖質をとり過ぎないことを心がけるようにしましょう。

【徹底的なな保湿と優しく確実な洗浄で肌老化を遅らせる】
保湿不足や洗浄不足も肌老化を促す要因になります。保湿不足になると皮膚の表面にある角層のバリア機能が低下し、炎症を起こしやすくなります。すると透明感が失われ、キメもあらくなります。特に30代ごろからは自身のもつ保湿成分が減少していくので注意しましょう。保湿のポイントは、成分と量です。保湿を重視しようとすると油分を補いがちですが、水分を保持する働きがあるのはセラミドやヒアルロン酸、グリセリン、多糖類、加水分解コラーゲンなどの保湿成分です。まずはこれらの保湿成分をたっぷり含む乳液やクリームを肌がペタペタするくらいにたっぷり塗ることが大切です。天然セラミドを主成分とする当院オリジナル高機能保湿クリーム『セラミドバリアクリーム』(¥5,000 30g 銀座ケイスキンクリニック取扱い)は、水分保持力・抗炎症作用が高く、しっとり感がありながら、重すぎず塗り心地がよいので、顔から体まで全身に使用している患者様も沢山いらっしゃいます。

また、洗浄不足で皮脂や化粧品の油分が残ると、酸化の原因になります。ミルクタイプのクレンジング剤など洗浄力が極端に弱い場合、毛穴やシワの溝にファンデーションなどが残っていることがあるので要注意です。おすすめしたいのが、洗顔後に皮膚を拡大鏡で見て、毛穴や目周りに汚れが残っていないかどうかチェックすること。汚れが残っている場合は、クレンジング力が高いタイプのクレンジング剤に変えましょう。汚れがとれないからといって、ゴシゴシこするのはNGです。とはいえ、洗顔後に何もつけず30分以内に肌がつっぱってくるようなら、洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性が高いので気をつけましょう。
当院で人気の『ナビジョンDRのメーククレンジングオイル』(¥2,500 150ml 銀座ケイスキンクリニック取扱い)は、極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。テクニック不要でサッと落ちるので、ミルクやジェルクレンジングで長時間擦るよりも肌の負担が少なくて済むという点もメリットの一つです。

【できてしまったシミやしわには美容皮膚科での施術が効果的】
肌老化は外的な要因が大きいため、個人差が出やすいものです。30代ごろからシミやしわが気になり始める人もいるでしょう。できたてのちりめんジワであれば、抗酸化パワーの高いビタミンAの『レチノール』を含むクリームを長期的に塗ることで、浅くできる可能性があります。当院では医療機関ならではの高濃度純粋レチノール含有『ナノメッドVAエッセンス』(¥6,500 銀座ケイスキンクリニック取扱い)が人気です。
薄い肝斑や日焼け後のくすみも抗炎症作用のある『トラネキサム酸』や黒色メラニンを白く戻す作用のある『ビタミンC』をセットで数カ月間服用すると、改善する場合があります。けれども濃い肝斑やシミ、たるみなどをホームケアで改善するのは難しく、メイクでカバーしようとすると厚塗りになり、逆に老けて見えてしまうこともあります。気になる場合は、美容皮膚科でのレーザー治療や光治療、高周波(RF)照射、超音波(ハイフ)照射、ヒアルロン酸注入治療などの施術をおすすめします。

経験や知識が特に必要なのは、施術よりも診断です。正しく診断できるかどうかは、日本皮膚科学会が認定する皮膚科専門医であるかどうかが、ひとつの目安になります。皮膚科学と解剖学の知識の裏打ちの上に、美容皮膚科施術の経験を積めば、安全で効果的な美容医療を提供できます。ぜひ、担当医の研修経験や筆頭執筆論文(共著の論文で最初に名前がある論文)の数をチェックしてみてください。また、施術後にどのような経過をたどるのか、アフターケアはどのように行うのかなど、ていねいに説明してくれるかどうかも大切です。

是非、ご参考になさって下さい。

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