2020年8月11日

ヴァンパイアフェイシャルの効果と特徴

dermapen4_002.jpg『PRP(多血小板血漿)』は、目周りの小ジワや青グマなど若返らせたい部分に極細針でピンポイントに注入するのが一般的で、10数年の間人気の続く注入治療ですが、肌に微細な穴を形成する『ダーマペン4』と組み合わせることで、効率よくPRPを行き渡らせることができるので、顔全体の皮膚再生を促し、毛穴の開き・小じわ・たるみなどのエイジング症状を総合的に改善して若々しい肌へと導きます。『ダーマペン4』の刺し傷を修復しようとする人体の自然治癒力とPRPによる自己再生力が掛け合わされて多様な成長因子が分泌されるので、線維芽細胞の働きが活発になり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が増生されてハリが高まり、滑らかな肌へと導きます。2つの施術を併用することで、1回でも単独治療以上の効果を実感して頂けます。

ダーマペン4の効果

dermapen4_003.png最新型のデジタル化された『ダーマペン4』を使用

『ダーマペン4』には16本の極細針が付いており、非架橋のヒアルロン酸を塗布した肌表面に滑らせながら、1秒間に120回というハイスピードで上下の高速振動を繰り返し、『ダーマペン3』を47.9%上回る毎秒1,920個の微小な針孔を肌にあけていきます。治療時間が短縮され、痛みや不快感も軽減されました。針を刺す速度は5段階、針の長さは0.2mm~3.0mmまで調整できるので、患者様の症状や目的、さらにダウンタイムの程度に合わせて医師が細かく設定して治療を行います。

ダーマペンは、刺し傷を修復しようとする人体の自然治癒力により放出される成長因子の働きを利用した、再生医療のひとつです。成長因子は線維芽細胞を刺激し、細胞の成長や傷の回復を早める働きがあり、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸量を増やし、肌に弾力を与え若返らせるために重要な役割を担っています。

① ダーマペン4の刺し傷がきっかけとなり、傷が治癒する過程で多様な成長因子が分泌される。
② その成長因子の働きにより、線維芽細胞の働きが活発になり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が産生される
③ コラーゲンの間に毛細血管が発達し、線維芽細胞に供給される栄養や酸素が増え、さらにコラーゲンの増殖を促進する。

こうして肌内部から若返るサイクルをつくることにより、加齢と共にコラーゲン線維が劣化・減少したことが原因で起こるハリや弾力の低下、たるみ毛穴やちりめんジワ、激しい炎症が原因でコラーゲン線維が萎縮したことによるニキビ痕、急激な伸展によるコラーゲン線維の断裂が原因で生じる妊娠線など、様々な症状を改善します。『ダーマペン4』の刺激で増えたコラーゲン線維、エラスチン、ヒアルロン酸などは、長期的に残るため老化のスピードが緩やかになります。定期的に行うことで美肌の貯金効果があります。


専用カバーによる感染症防止策
当然のことながらダーマペンの針は使い捨てです。さらに当院では感染症防止策として、本体から針の結合部まで完全に覆う使い捨ての専用カバーを毎回装着して施術を行っています。

PRP(多血小板血漿)の効果

dermapen4_004.JPGご自身の血液から作る安心、安全な自己型注入剤
『PRP(多血小板血漿)』は、患者様ご自身から採血した血液を遠心分離機にかけて、血小板が濃縮された血漿(PRP)を取り出したものです。血小板から放出される豊富な成長因子が、コラーゲンやエラスチンなどを生み出す線維芽細胞を活性化して、皮膚そのものを若返らせます。当院では成長因子は添加せず、自己血液から採取したピュアな血小板のみを使用していますので、しこりや腫れなどの副作用の心配もありません。

PRP注入キットには幾つかの種類がありますが、製品の安全性や有効性を検証するアメリカFDAの認可とヨーロッパCEマークを取得しているのは当院で採用している「SELPHYL(セルフィル)」のみであり、唯一、基礎データに裏打ちされた美容再生療法です。血液から多血小板血漿を作る過程で、従来のPRP注入(ACR法)よりも血小板の濃度を高めることによって、より高い組織の再生効果が期待できます。さらに白血球も含まれるためそこから出る成長因子が線維芽細胞を刺激し真皮コラーゲンを増加させる作用も期待できます。

ヴァンパイアフェイシャルの痛み

効果の高い外用麻酔クリームを十分に効かせてから治療を行います。皮膚の薄い部分や針を深く刺した場合に、チクチクした軽い痛みがあります。麻酔のアレルギーがある方は、必ずお申し出ください。施術中も医師が痛みの度合いを確認しながら針の深さを調整します。


ヴァンパイアフェイシャルのリスクとダウンタイム


<痛み>チクチクする程度 <腫れ>無し <赤み>あり <内出血>無し  
施術直後から生じる赤みやヒリヒリ感は、数時間後~翌日にはほとんど引きますが、治療方法(針の長さ)によっては、赤みが3日程度続く場合もあります。また、皮膚が薄い目周りや施術を多く重ねた部位は、数日針痕が赤く残ることがありますが、メイクでカバーできる程度です。目に見えないほどの小さな針孔は、治療後1~2時間程度で塞がります。ただし、施術直後は肌への刺激と負担を最小限にするため、半日間はメイクをお控え下さい。(通常のお化粧、日焼け止め使用は翌日より可能です。)また、長風呂、激しい運動、飲酒は循環が良くなるので、赤みや腫れなどのダウンタイムが長引く可能性があります。

ヴァンパイアフェイシャルの効果の持続と施術頻度について

ご自身の創傷治癒力を利用し、線維芽細胞の活性化とコラーゲン線維の増生によりハリをもたらす治療のため、効果は施術から1ヶ月かけて少しずつ出現します。1回でも効果を実感いただけますが、1ヶ月毎に3〜5回繰り返し治療を行うとより効果的です。

また、熱による創傷治癒を利用した照射治療(ウルセラ・サーマクールFLX・スカーレットRF(スカーレットS)・タイタン・ジェネシス・スマスアップなど)を併用すると、相乗効果があります。

ヴァンパイアフェイシャルの注意点と禁忌事項

【注意点】 ・レチノイン酸等のピーリングを行っている方は治療前後1週間程使用をお控え下さい。 ・施術直後は肌への刺激と負担を最小限にするため、半日間はメイクをお控え下さい。(通常のお化粧、日焼け止め使用は翌日より可能です。)当日から、入浴、洗顔、洗髪もできますが、擦らないようにして下さい。ほてりが辛い場合は、保冷剤で冷やして下さい。数日間は新しい化粧品の使用をお控えください。

【禁忌】
下記に該当される方は、治療を受けられない可能性がありますのでご相談ください。

・施術部位に未治療の皮膚炎や感染がある方(先に皮膚病の治療を行います。)
・真性ケロイドの方、重度の肥厚性瘢痕の既往のある方
・妊娠中の方
・重症の糖尿病・膠原病・精神疾患・急性感染症のある方
・血小板無力症など、血小板の機能異常がある方

雑誌『女性自身』 2020年8月11日号(掲載ページP130~132)

特集「紫外線を浴びずに済む夏、体の中からもUVケアを 医師が教える美白レシピ5」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

歳を重ねるにつれ、シミやくすみが目立ってくるのは、細胞の酸化を抑える抗酸化力が落ちてくるのが主な原因。対抗するためには、抗酸化作用の高い食品を日々の食事に取り入れ、体の中からのケアも意識していきましょう。
 夏といえば海水浴ですが、今年はコロナ禍により海開きを中止した海水浴場も少なくありません。〝おこもりムード〟が継続するこの夏は、外で紫外線を浴びる機会が減り、美白に磨きをかける絶好のチャンスといえそうです。
ただし、夏は室内でも紫外線には油断できません。紫外線は酸化の大きな原因。細胞の酸化とは体のサビともいえるもので、蓄積すると体全体の老化につながっていきます。紫外線を浴びてメラニンが発生し、シミやくすみができるのも、酸化ダメージの1つです。
 美白を目指すには、この酸化をブロックしなければなりません。若いときは体に備わっている抗酸化力のおかげで乗り切れますが、30代後半からはその力が衰えてきます。

【"美白"に効果的な食材を一挙ご紹介!】
 そこで、慶田院長が提案するのが、抗酸化作用の高い食品を積極的に取り入れた食事です。栄養素でいえば、ビタミンA、C、E、そして様々なポリフェノール類。これらを豊富に含む食品を意識してとりましょう。抗酸化物質を多く含むのは、色素が濃く、カラフルな野菜と覚えると、食材選びに役立ちます。その代表が、トマト、パプリカ、にんじん、かぼちゃ、ナス、紫キャベツ、ブロッコリー、オクラ、モロヘイヤ、アスパラガス、インゲン、ズッキーニなど。
肉では、鶏や豚のレバーにビタミンAが豊富です。魚なら、サーモンやエビはアスタキサンチンを多く含みます。アスタキサンチンは、サーモンや甲殻類などの赤い色の元となる色素で、高い抗酸化力を誇ります。
 フルーツやナッツ類にも抗酸化作用の高いものが多い。スイカ、ブルーベリー、キウイフルーツ、オレンジ、グレープフルーツ、アーモンド、くるみなどを料理やデザートに取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類は、朝食に食べるのは避けたほうがいいでしょう。ソラレンという紫外線吸収物質を含むため、日焼けを促進するといわれているので、食べるなら日没以降の時間帯が安心です。
 慶田院長おすすめの抗酸化作用の高い食材を使ったレシピを、料理研究家の木村幸子さんに考案いただきました。毎日の食卓に取り入れるのはもちろん、料理のヒントにしてみてはいかがでしょうか。
夏場なので、食欲が落ちているときでも食べやすく調理することがポイントです。スパイスを使って食欲をそそるよう仕上げたり、冷製スープなど喉越しがよく飲み込みやすいメニューを取り入れたりと、工夫してみましょう。
大事なのは、毎日続けることです。紫外線による酸化ダメージを、その日、その場で迎えうつことに意味があります。また、特定の食材に集中せず、複数の食材を組み合わせましょう。チームで働かせてこそ、効果が高まります。この夏は、おうちでおいしく美白ケアをしてみるのはいかがでしょうか。
また、サプリメントでUVケアをプラスすることもおすすめです。当院では、紫外線によって生じる活性酵素のダメージを軽減する飲むタイプ飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』・『ソルプロプリュスホワイト』をおすすめしています。酸化と糖化を同時に予防するこれらのサプリメントは、皮膚だけでなく、血管や臓器の老化を予防する効果も期待できます。
是非、ご参考になさって下さい。

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