2020年3月21日

ヘルスケアアプリ『FiNC』2020年3月21日更新

特集『365日のケアが基本ルール!美肌のために知っておきたいUVのこと』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

春先から気にしたいのが、紫外線対策!特にまだ気温が低いこの時期も油断大敵です。4月と9月では同じくらいの紫外線量なので、夏だけでなく春からのケアが欠かせません。美肌をキープするためには、「365日、日の出から日の入りまで、天候に関わらず」1年中UVケアをするのが基本ルール!
さらに外出する時だけでなく、室内でのケアも気をつけましょう。
まずは、シミやくすみの原因として知られる紫外線の基本知識についてお話しします。

"紫外線って何?"
「地上に届く紫外線の約95%を占めるのがUV-Aになります。これは、波長が長く、表皮だけでなく肌の深くにある真皮層にまで到達して肌が黒くなるサンタンやしわ、たるみなどを引き起こします。雲やガラスを通過して肌に届くのも特徴です。
残りの5%を占めるのがUV-B。波長が短く肌の表皮に作用し、赤みやヒリヒリ感を与えます。UV-Bはメラニンの生成を活性化させ、主にシミやくすみ、皮膚がんの原因になるのです。
これらの紫外線を含む太陽光による肌ダメージを『光老化』と言い、肌の老化の約8割がこれによるものだと考えられています。そのため、紫外線をカットすることは将来的に健やかな肌を保つためにも大切なことなのです。
UVケアの基本ルールは、『365日、日の出から日の入りまで、天候に関わらず』。2月でも天気によっては9月と同じくらいの紫外線量になることもあります。特に3〜10月は紫外線量が多いので、徹底したケアを心がけてください」

"雨でも曇りでもケアは必須!"
色彩が美しく見える日は、紫外線量が多い可能性大!!
外出しない日や日差しのない日はケアを怠りがちですが、天気が悪い日でも紫外線は降り注いでいます。
「先ほどお話しした365日UVケアルールは、1日中室内にいるときも悪天候の日も適用されます。太陽の光を強く感じなくても、晴天の日を100%とすると曇りの日は約60%、雨の日でも約30%の紫外線量があるためUVケアを怠るのはNG。
UV-Aはガラスを通過するので、室内で1日中くつろいでいる日でも実は日焼けをしてしまいます。対策としてUVカット加工がされたレースカーテンや貼るタイプのフィルムを活用することは有効です。紫外線だけでなく赤外線もカットするフィルムだと熱を遮断するので暑さ対策にもなりますよ。
紫外線量は気温に比例するわけではありません。気温がピークを迎える1~2カ月前に最も多く降り注ぎます。天候によっても変化しますが、一つ分かりやすいサインとして色彩がとてもきれいに見えるときはUV量が多いと考えられているのです。例えば木々が青々としている、花の色が鮮やかに見える、横断歩道が眩しいなんてときや、雨上がりの晴れた日は紫外線が多いと思っていただいてよいでしょう。ちなみに紫外線は赤道に近いほど強くなり、高度が100m上がるごとに1%アップします」

"紫外線による主な肌トラブル"
UVケアをせずに紫外線を浴びてしまうと、どんな肌トラブルが起こるのでしょうか。
「一度日焼けをしたらなかったことにはできません。先ほどもお話ししたように肌の老化の約80%が紫外線を含む光の影響によるもの。そのため、今からでもUVケアを万全にしている人とそのまま何の対策もしない人とでは、年を重ねたときの見た目年齢に10〜20歳の開きが出てくると言われています。
紫外線によって引き起こされるトラブルはさまざま。例えば、シミや老人性イボ(脂漏性角化症)、さらには皮膚がんのリスクにもつながるDNAや細胞膜の損傷、UV-Bの浴びすぎによってメラニンの生成が活性化された結果できるくすみやそばかす、肝斑の悪化などがあります。
そのほかにも紫外線から肌を守ろうと角質が厚くなり毛穴の入り口が詰まってニキビができたり、UV-Aによって真皮コラーゲンが劣化ししわやたるみ、皮膚のごわつきが目立つようになったりもします。また、紫外線の浴びすぎは、免疫低下にもつながると考えられています。」

未来の肌を美しく保つためには、毎日のUVケアが必須です。今まで外出時のみ・晴れた日にだけ対策をしていた人は、今日から365日のケアをはじめてみてください。

是非、ご一読ください。


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雑誌『LDKtheBeauty』2020年5月号(3月21日発売 掲載ページP10.P11.P14.P16)

特集「皮膚科医と美容のプロが教える 即効毛穴ケア PORE30 CARE」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

しっかりメイクをしても、隠しきれないポツポツ毛穴。毎日きちんと洗顔をして、ケアをしているにも関わらず、改善しないとお悩みの方が多くいます。そもそもあなたが毎日しているそのケア、正しいものですか?プロ直伝の正解ケアで、今度こそ毛穴レス美肌を目指しましょう!

まずは正しい"知識をつける"事から始めましょう!

【毛穴ケア 基礎編】
●毛穴の種類
\自分がどの毛穴タイプなのかをチェック!/
それぞれの原因や特徴を学んで目立ち毛穴をストップさせる!

【黒いプツプツが目立つ 黒ずみ毛穴】
◇毛穴が黒っぽく見える
◇UV対策をしていない
=主な原因=
毛穴に詰まった皮脂がそのまま放置すると、角栓の先端部分が酸化して黒ずみが生じます。
触ってもザラつきがない、角栓を取っても毛穴が黒い場合は、毛穴の入り口にメラニンが増えてリング状に黒ずんでいることがあります。

【角栓が詰まっている 詰まり毛穴】
◇指で押すと角栓が出る
◇肌が脂っぽい
=主な原因=
皮脂の分泌量増加・メイクの汚れや詰まり、ターンオーバーの遅れによる古い角質の停滞で角栓が形成され詰まっていることがあります。
新陳代謝が滞り、角層が厚くなると、毛穴の出口が狭くなり、塞がれてしまいます。その結果、うまく輩出できずに毛穴の中に溜まった皮脂と古い角質がバターのように半固形状につまり、栓のような状態になって毛穴のポツポツを目立たせます。

【穴が影になっている 開き毛穴】
◇針で刺したような毛穴
◇強く押さないと角栓が出ない
=主な原因=
生まれつき皮脂腺の大きさと皮脂産生力は遺伝性により決まっています。皮脂腺が大きく、皮脂量が多いと毛穴も大きなります。一方、洗顔のしすぎや、高温・高圧の顔面シャワーなど誤ったスキンケアで誘発されることもあります。バリア機能を保つ大切な要素の一つである必要な細胞間脂質まで落ちて、乾燥肌になり、角層の状態が悪化してしまうことで、開き毛穴を引き起こす場合もあります。過剰なケアはかえって毛穴が目立たせるため注意が必要です。

【一見黒ずみに見える 産毛毛穴】
◇洗顔後も薄くならない
◇拡大鏡だと毛が見える
=主な原因=
日本人の産毛は黒く、断面が目立ちやすいものです。黒く見えるのが毛穴ではなく、毛そのものということもあります。白っぽい肌に生えた黒い毛が目立つ毛穴は産毛かもしれません。

【加齢によって増加 たるみ毛穴】
◇毛穴が縦に長く楕円形をしている
◇30代から目立つようになる
=主な原因=
加齢や紫外線ダメージにより、コラーゲンやエラスチンが変性し、密度も低下すると、肌は弾力を失い、重力によって引っ張られて毛穴も下方向に伸び広がり、楕円形や涙型のたるんだ毛穴になっていきます。

「毛穴悩み」と言っても原因と対処法は違います。
毛穴が気になるといっても、目立つ理由が違えばケアも様々です。まずは自分がどんな毛穴タイプなのかを知りましょう。皮脂が多いと感じる人は開き毛穴や詰まり毛穴の可能性が高く、乾燥肌の人は産毛毛穴やたるみ毛穴、単純に保湿が足りずに毛穴が目立っているだけということもあります。

【正しい方法を学ぶ スキンケア編】

●物理的に角栓を取るとより詰まりやすくなります。
角栓をとる刺激で角層が乱れるっと、ますます毛穴が目立つ可能性があり注意が必要です。
毛抜きなどの器具が肌にあたって刺激になり、防御反応として毛穴の角化が進んでさらに頑固な角栓を作り出すという悪循環に陥るのます。無理に角栓を引き抜こうとするのは絶対にNGなのでやめましょう。

●黒ずみ、毛穴詰まりは酵素洗顔料で、詰まった角栓を分解して汚れた毛穴を大掃除しましょう。

【そもそもなぜ酵素がいいの?】
毛穴詰まりの主な原因は、余分に分泌された皮脂や古い角質です。これを分解して洗い流してくれるのが酵素洗顔料です。物理的に汚れをかき出すスクラブ洗顔より肌にやさしく、毛穴ケアに最適です。
=主な酵素=
プロテアーゼ
リパーゼ
パパイン

【Uゾーンは最後に洗ってつっぱりを防止】
Tゾーンから洗顔を始めて、Uゾーンは最後にサッと洗顔しましょう。泡で浮かせて落とすのが大切です。酵素洗顔料は、高洗浄だが、保湿力は低めなので皮脂が少ない場所ほど最後に洗うようにしましょう。一般的な洗顔料は洗浄力がおだやかで、小さな毛穴の黒ずみまでは洗い流せません。酵素洗顔料は角栓のもとになるタンパク質や脂質を溶かして、毛穴を目立ちにくくします。使用は、夜のメイクオフ後や週1~2回が望ましいです。洗浄力が強いため、皮脂が少ない部分は短時間で洗うか、一般的な洗顔料を使うことをおすすめします。洗顔後の保湿ケアもとても大事になります。

【美容皮膚科でプロの手も取り入れてメンテナンス】
ホームケアでもどうにもできない毛穴には、当院人気の施術『アクアフェイシャル』がおすすめです。
ピーリング液が頑固な角栓を優しく溶かし、水流と吸引の力で肌の余分な角質と汚れをオフします。小さいヘッドがバキュームのように肌に吸い付いて、ピーリング液と一緒にキュキュと吸い上げてくれる仕組みです。痛みは全くなく、施術時間は10分ほどです。ターンオーバーが促進され、表皮の水分が増え、健やかな肌を蘇らせるため、毛穴の改善だけにとどまらず『キメ』『ハリ』『透明感』『高保水』という無敵の美肌を叶えます。皮脂分泌のコントロール作用もあります。ビーリング液には美容成分が高濃度含まれるので、施術後しっとりします。
施術の最後の仕上げには、ビタミンCとアミノ酸配合の美容液(VACCローション)にてパックします。すぐに、肌の柔らかさ、滑らかさを実感していただきます。

黒ずみのない、ツルツルの肌は女性のあこがれです。鼻パックで剥がすなどの即効性は追い求めず、地道なセルフケアを続けることが大切です。ときにはプロの手も借りることが、改善へとつながっていきます。

是非、ご参考になさってください。

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2020年3月16日

WEB「VOGUEJAPAN」2020年3月16日更新

「医師たちの健康法を緊急調査!ウイルス対策のためにプロが実践していること」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

インフルエンザや風邪に加えて、新型コロナウイルス感染拡大のニュースがメディアで連日のように報道され、普段以上に健康管理を徹底したいという人も多いことでしょう。
そこで、健康や美のエキスパートである5人の医師に、ウイルスに負けない体を作るための健康維持法を緊急取材!ウイルス感染対策には、食事、睡眠、運動、ストレス管理といった基本的なことがポイントです。

【栄養タップリの食事と笑顔が免疫力アップの秘訣】
◆食生活で最近特に注意していること
「もともと抗酸化作用の高い緑黄色野菜を多く食べていますが、免疫力アップという観点で、ビタミンC、ビタミンD3、ビタミンA、亜鉛、マグネシウムを意識して摂っています。食べ物から摂取しづらいと言われるビタミンD3は鮭、白子、いさき、かますに豊富。特に鮭は高容量を効率良く摂れて最高のタンパク源です。また、私の好物でもある蓮根、オクラ、昆布などのネバネバ系はムチンが豊富で粘膜を強化する効果があり、免疫力アップにも繋がります」と。栄養満点でバランスのとれた食事をされているそう。
◎朝食メニューの一例
焼鮭、卵納豆大葉のせ、ひじき煮、オクラの生姜和え、白菜長ネギ豆腐ニンジンの味噌汁、デザートにイチゴ。
◎夕食メニューの一例
白子のムニエル、牡蠣、舞茸、小松菜炒め、カボチャサラダ(ニンジンとナッツ入り)、鶏レバーの生姜煮、焼き野菜(トマト、アスパラ、ズッキーニ、パプリカ、ごぼう)、蓮根のすり流しスープ(ヴァイタミックスで、茹でた蓮根をコンソメスープでミックスするだけ)

◆抗酸化作用の高い2種のサプリメントも毎日服用
ひとつは、当院取扱いの飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』1箱(30カプセル/30日分)¥6,000(税抜き)
体の内から確実に紫外線と活性酸素からお肌と眼を守るサプリメントです。主成分「のファーンブロック」の他、抗酸化作用の高いビタミンC、E、D、ルテイン、リコピンも配合され、様々な原因で発生する活性酸素から体を守ります。1日に必要なビタミンDも手軽に摂取できるサプリメントです。
もうひとつは、『ソルプロプリュスホワイト』1箱(30カプセル/30日分)¥5,400(税抜き)
紫外線などの「酸化」による肌のメラニンぐすみだけではなく、過剰な糖質がタンパク質と結びつき、肌の黄ぐすみ・しわの原因にもなる「糖化」も防ぎます。一度の服用で24時間効果が持続し、継続して服用することにより、日焼け予防効果が高まります。

◆さらに集中ケアとして推奨治療
『高濃度ビタミンC点滴(メガビタミン点滴)』25g トライアル1回¥12,000(税抜き)通常1回¥15,000(税抜き)
シミ・くすみの改善、肌弾力アップ・メラニン予防、ニキビ肌の改善、免疫力アップの効果があります。
「インフルエンザなどウイルス感染症にかかりにくくし、軽症化するとの報告があり、私は週に1度25gを点滴しています。また、家族やクリニックのスタッフ、友人たちとたくさん笑うことも大切に。心の平安とポジティブシンキングは免疫力を高めます。」

そのほかにも、ジャズダンスやピラティスなど、健康のために週に2回は運動をしています。スタジオがクローズしてからは、自宅ヨガにスイッチ。

みなさんも栄養満点の食事と笑顔でウイルスに負けない体を作っていきましょう。
是非、ご一読ください。

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雑誌「からだにいいこと」2020年5月号(3月16日発売 掲載ページP41~P45 )

特集『あなたが一生懸命やっているケアは、効果がない!?脱「ざんねんなスキンケア」
皮膚科医の正解付』に慶田院長の監修記事が掲載されました。

一生懸命ケアしても「効果がない」「肌のトラブルになった」という経験はありませんか?良かれと思ってしていたケアが、実は間違っていたのかも。やりがちな「ざんねん」を見直して、輝く素肌を手に入れましょう!

正しいスキンケアで肌の力は取り戻せる!
スキンケアに励むのはステキなことです。しかし、やっても意味がなかったり、肌をいためつけたりするような美容法も‶常識〟として広まっています。時間もお金も無駄になるので、正しく、意味のある本当のスキンケアを知っていただきたいと思います。
スキンケアの基本は「やさしく洗う」「保湿」「日焼け対策」の3つです。本来であれば、基本を正しく行うだけで肌を美しく保つことができます。
ケアをしているつもりでも、肌が突っ張って粉がふいたり、小ジワがあったりする人は、肌が乾燥しているサイン。これは‶ざんねんなスキンケア〟が原因で、老化が加速しているのかもしれません。正しい知識を得て、間違いを正せば、肌の力がよみがえって若返った印象になりますよ。
無意識のうちにやっていた間違いに気づくことが、美肌作りへの第一歩です。正しい方法を取り入れて、肌本来の力を取り戻していきましょう!

●間違いだらけの洗い方

✕:乾燥肌なので朝の洗顔はお湯だけ
お湯だけの洗顔では、就寝中に分泌された皮脂や化粧品は落とせません。皮脂は空気に触れて酸化すると、表皮の一番外側にある角層が炎症を起こし、肌が本来持つバリア機能が低下することも。逆に乾燥肌の原因になるので、朝も洗顔料を使って洗いましょう。
〇:朝も泡立てた洗顔料で優しくなで洗い
泡立てた洗顔料をなでるように動かして20秒ほど洗い、ぬるま湯でしっかりすすぐのが、正しい洗顔法。その後はタオルでやさしく水分を吸い取り、クリームで保湿をしましょう。
当院オリジナルの『セラミドバリアクリーム』(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000)は、天然セラミドが主成分で、水分保持力・抗炎症作用が高く、季節の変わり目のざわつきやすいお肌や、敏感に傾きやすいお肌をやさしく守ります。

✕:しっかり時間をかけてクレンジング
メイクや油汚れを落とすほど、強い除去力があるクレンジング料。洗浄力が強い分、長い時間をかけて必要以上に行うと、角層の隙間の潤い因子「セラミド」なども一緒に奪われてしまい、肌は乾燥のリスクが高まります。短時間でサッと終わらせてダメージは最小限にするとよいでしょう。
〇:クレンジングは1分以内に
クレンジング料を、肌をなでるように顔全体になじませて。落とすまで30秒~1分程度で十分。メイクが乳化したら、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。ダブル洗顔不要な商品以外は、その後に洗顔をしましょう。

✕:毛穴詰まりにスクラブ洗顔料
細かい粒子を含むスクラブ洗顔料。毛穴に詰まった皮脂や角栓がすっきりするイメージがありますが、粒子で取れるのは古い角質のみです。洗い上がりの肌は粒子の摩擦で傷つき、角層の潤いが流れ出すため、肌荒れや乾燥肌の原因になります。使わないほうが無難です。
〇:クレンジングオイルで角質除去
角栓や毛穴の黒ずみが気になる部分を、クレンジングオイルで20秒ほど軽くマッサージ。その後しっかりすすぎましょう。不要な角質を溶かす酵素洗顔料を使ってもOKです。

●丁寧すぎるスキンケア

✕:保湿クリームはしっかり肌に塗り込む
保湿クリームは肌の角層を潤わせて油分の膜で覆い、水分や潤いを守るのが役目です。クリームを強く塗り込んでも肌の奥深くまで入りません。それどころか強く肌を押したり、こすったりすることが、肌を刺激してシミを作る原因になってしまいます。
〇:内側から外側にスッとのばす程度でOK
顔の内側から外側に向けて、指の腹を使いやさしくクリームを塗り広げます。皮膚の薄い目の周りなどは薬指を使うと、肌に負担がかかりません。頬は3~4回、額やあごは1~2回なでるのが目安です。

△:コラーゲン入り化粧品でシワ改善
〇:化粧品でシワは消えない
シワは、皮膚の形状を保つ真皮や皮下組織の構造の変化によるものです。高級なコラーゲン入り化粧品を使っても、表皮の下にある真皮までは浸透しないので、深いシワは消えません。期待できるのは、小ジワが目立たなくなる程度の効果でしょう。
根本的なシワ改善は、美容医療の力に頼りましょう。
当院では、担当医が、患者様のお肌状態やお悩みにより、最も効果的な治療をオーダーメイドでご提案させていただきます。シワのタイプやお悩みの箇所に合わせて最適な治療を選択しましょう。
ほんの一部ではありますが、今回は2つの治療をご紹介いたします。

◆こけた部分にふっくら感を与える『ヒアルロン酸注入』
ボリュームが不足している部分にヒアルロン酸を注入することで、ふくらみを持たせ、若返りを図る治療法です。ほうれい線や、ゴルゴライン、頬のこけ、目まわりや口まわりなどのシワ、へこみや影を改善します。
また、たるんだ顔面靭帯を補給するように注入する『True Lift Methodトゥルーリフト注入法』は、皮膚と脂肪組織を骨につなぎとめる杭(くい)のような役割を果たす靭帯の補強し、リフトアップを図るとともに、顏揺れを抑えます。

◆筋肉の過剰な収縮による表情ジワを改善『ボトックス注射』
過剰な筋肉の収縮によってできる表情ジワ(額の横ジワ、眉間の縦ジワ、目尻のシワなど)をのばす効果があります。
目尻や額など表情を大きく左右する場所は、筋肉より浅い部分にある真皮内に少量ずつ点状にボトックス注射を行うテクニック『メソボトックス(マイクロボトックス)』で、筋肉の動きを大きく止めすぎることなく、筋肉の表面繊維だけの働きを弱めることによって、自然にシワを改善し、肌を引き締めることができます。
さらに、首の全面にひろがる広頚筋の収縮が強く、首の筋張りが目立つ方には、顎下~首全体に『メソボトックス(マイクロボトックス)』行うのがオススメ。広頚筋はフェイスラインを引き下げるので、これを緩めるとスジっぽさと横ジワが解消され、さらには日に日にフェイスラインのたるみが改善されます。

✕:シートマスクを長時間貼りっぱなし
〇:長時間貼ると乾燥の原因に
シートマスクを貼って、肌が長時間濡れたままの状態にしていると、角層の潤い物質が流れ出し、水分が蒸発。かえって肌の乾燥を招く原因になります。シートマスクを使うのなら、5~15分以内がベストです。

✕:化粧水が浸透するようしっかりパッティング
化粧水を含ませたコットンでパッティングしても、毛穴は引き締まらないし、肌の奥には浸透しません。かえってコットンの表面の細かな線維が肌を強くこすることになるので、刺激による炎症やシミなどを引き起こすこともあります。
〇:化粧水は手でやさしくなじませて
化粧水は手のひら全体を使って、やさしく押し込むようになじませましょう。肌をこすらないよう注意して。肌がしっとりしたら、乳液やクリームをつけて潤いをキープしましょう。

●やってはいけない!?美容習慣
△:ハンドクリームを手の甲でこすり合わせる
手荒れをしやすいのは、手の甲よりも指や爪周り。ハンドクリームを手の甲でこすり合わせるだけでは、手全体になじみません。手荒れ予防には、指の間や指先までしっかり塗るようにしましょう。
〇:指の間や爪周りまでしっかりなじませて
ハンドクリームを手全体になじませたら、反対の手で指1本1本を軽く包み込むようにしてクリームをのばしましょう。最後に指先や爪周りまで塗り込むように、しっかりなじませます。

✕:足の爪は短くして丸くカット
爪は外的刺激から指先を守る役割があります。爪を丸く短く切ると、足指が靴の中で圧迫され、爪が皮膚に食い込む「嵌入爪(かんにゅうそう)」になるリスクが高まります。特にヒールを履く女性は、足の爪に負担をかけがち。細菌が入って化膿する可能性もあるので注意しましょう。
〇:爪の角を整えた四角形がベスト
足の爪は、四角く切る「スクエアカット」がおすすめ。まず、爪の先端を直線に切ります。このとき、深爪にならないように気をつけましょう。カットしたら爪の両サイドの角を、軽くヤスリや爪切りで整えましょう。角を残すことで、爪が皮膚に食い込むのを防げます。

✕:爪の甘皮はキレイに除去
〇:甘皮を切ると爪の成長の妨げに
甘皮には、爪の保護や成長を促す働きがあります。甘皮がない方が爪はキレイに見えますが、カットしすぎると爪の変形や爪囲炎(そういえん)などの原因に。甘皮はカットするより、ハンドクリームで保湿する方がベターです。

✕:美容情報は口コミやSNSから
〇:根拠のない情報に振り回されない
口コミやSNSなどで紹介されている美容法は医学的根拠のないものも多く、必ずしも正しいわけではありません。鵜呑みにするのは危険です。また、肌質は遺伝で決まっているもの。人に良い方法が自分にあうとは限りません。あふれる情報に惑わされないよう、ケアの3原則「やさしく洗う」「保湿」「日焼け対策」を念頭に置きましょう。

✕:日焼けをしても美白化粧品を使えば大丈夫
美白化粧品はシミを予防し、肌の透明感を高めますが、シミを消すことも、たるみを解消することもできません。紫外線による光老化はシミやシワ、イボの原因になるので、日焼け止めはかならず塗りましょう。
〇:日焼け止めは二度塗りがベスト
日焼け止めは薄くつけがちですが、しっかり二度塗りするくらいが良いです。
耳周り、首の側面や後ろなど塗りもれがないようにしましょう。汗をかいた時は2時間に一度は塗り直すようにして、紫外線をブロックしましょう。

✕:敏感肌には植物由来のコスメが安心
〇:刺激が強く肌トラブルの原因にも
化学成分不使用のオーガニックコスメというだけで、肌にやさしく安心安全というのは間違いです。中には品質が不安定で、刺激になるものもあります。また、植物エキスのかぶれは意外に多く、注意が必要です。さらに化学成分不使用だから美肌効果があるというようなデータもありません。

✕:イボ対策にはハトムギを使う
〇:効くのは一部のみ 皮膚科に行くべし
ハトムギエキスがイボに効果があるといわれるのは、ウイルス性のイボだけ。ハトムギエキスが含まれたお茶を飲んだり、化粧品を塗ったりしても、加齢や紫外線が原因でできるイボには効果はありません。イボは、皮膚科に行って治療しましょう。
スキンケアでは解決できず、放っておくと大きくなったり数が増えたりすることもあるため、見た目の若々しさ、美しさという点でも、小さなうちに取り除くことが賢明です。
当院で行っている『CO₂レーザー手術(炭酸ガスレーザー手術)』は脂漏性角化症を蒸散させ、皮膚表面からごく浅く削りとる方法です。出血もほとんどなく、小さいうちに治療すれば傷跡も目立たなく、1回で綺麗に除去することができます。局所麻酔をして行います。

✕:肌をいたわるために普段はノーメイク
〇:メイクした方が肌の乾燥や日焼け予防に
メイクには日焼けや肌の乾燥、花粉、大気汚染物質などの付着を防ぐ役割も。肌のためには、普段からメイクはした方がメリット大です!メイクが苦手という人は、家の中にいる時でも日焼け止めはしっかり塗り、紫外線から肌を守りましょう。屋内にも紫外線は届きます。

いかがでしたでしょうか?正しい知識に基づいた意味のあるスキンケアを心がけてくださいね。

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