2019年8月16日

WEB『美的.com』2019年4月17日更新

特集「女医に訊く!美的保健室へようこそ」で慶田院長監修の記事が掲載されました。

妊娠するとシミが濃くなったり増えたりするのはなぜ?
【女医に訊く#57】
「妊娠したらシミが濃くなった」「肝斑ができた!」「わきの下が黒くなった」という噂を聞いたことはありませんか? 妊娠すると本当にシミが増えたり体が黒ずんだりするのでしょうか?噂の真相と原因についてです。

Q、妊娠すると急にシミだらけになったり、体のあちこちが黒ずむって本当?
A、妊娠すると肝斑が目立ってくることが多いです。
肝斑(かんぱん)とは、目の周囲を除いた頬の高い位置や額などに左右対称で現れる、灰色がかった淡褐色のシミのことです。更年期過ぎると、薄くなる方が多いのが特徴です。妊娠中は肝斑だけでなく、シミやそばかすが増えやすくなったり、ホクロが大きくなったりすることもあります。また、もともと色素が濃いところ、乳首や乳輪、わきの下、外陰部、正中線なども黒っぽくなります。

Q、どうしてシミやそばかすが増えたり、体のあちこちが黒ずむの?
A、もともと女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は卵巣から分泌されていますが、妊娠すると胎盤でも作られるようになり、その分泌量は出産までひたすら増えていきます。この増え続けるエストロゲンとプロゲステロンは、メラノサイトを活性化し、メラニン色素の生成を促すと考えられています。その結果、シミやそばかすができやすくなったり、乳首や乳輪、わきの下などが黒ずんだりします。
肝斑の人たちの皮膚を調べると、メラノサイトが通常よりも高いレベルでメラニンを産生していることがわかります。肝斑に関しては、妊娠中期以降の方が酷くなる印象です。
肝斑が悪化するきっかけの多くは紫外線ですが、日焼け止めの外用を徹底させると、肝斑の発生率が何もしないグループより優位に低い!という臨床試験データもあり、メラノサイトが活性化している妊娠中は、普段以上に紫外線に注意しましょう。

Q、妊娠中はストレスでもシミが増える?
A、皮膚に紫外線が当たると、肌の奥にあるメラノサイトという細胞がメラニンという黒い色素をつくり、紫外線が皮膚の奥深くまで侵入するのを防ごうとします。この防御反応は紫外線以外の外的刺激にもみられ、こすったり、叩いたり、火傷をしたりした炎症の後にも、その防御反応としてシミが増えてしまうことがあります。
同じような防御反応は、妊娠中に受けるストレスに対しても起こります。妊娠している人としていない人では、メラノサイトの数は一緒なのですが、妊娠している人のメラノサイトはサイズが大きくなっていて、メラニンをたくさんつくっています。妊娠中は赤ちゃんという異物をおなかに抱えているというストレスがあるうえ、ホルモンのダイナミックな変動もあり、免疫バランスも大きく変化します。また、赤ちゃんに栄養を取られるだけではなく、赤ちゃんの排泄物=毒素を自分の肝臓で分解しなくてはならず、お母さんには大きなストレスがかかるのです。赤ちゃんはおしっこをしませんから、赤ちゃんの毒素は血液を通してお母さんの肝臓に運ばれます。そのため循環血漿量が増えて体もむくみやすくなりますし、肝臓にも大きな負担がかかります。赤ちゃんのためにもメラノサイトを活性化させないためにも、妊娠中はできるだけ体を休めて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

当院の医師は、妊娠中の皮膚変化とその治療にも経験がありますので、お気軽にご相談ください。

是非、ご一読ください。

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雑誌『オレンジページ』2019年8月17日号(8月2日発売 掲載ページP64)

特集「オトナ女子の保健室」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

年齢を重ねるにつれて増える、体や心のトラブル。若いころはなかったのになぜ?改善する方法はある?そんなアラフォー世代のオトナ女子のお悩みにお答えしました。

【胸や背中に赤みのある炎症ができ、治りません。】

●皮脂が多いと肌にカビが増え「脂漏性皮膚炎」に
頭皮や髪の生え際、耳の後ろ、胸の上部から中央、背中の肩甲骨 の間、わきの下、鼻や眉の周囲、鼡径部などに赤みがあったり、 鱗屑(薄いかさぶたのようなもの)を伴う炎症が起きていたら「脂漏性皮膚炎」の可能性が高いです。かゆみは伴うこともあれば、伴わない場合もあります。頭皮の場合はベタベタとしたフケが増え、いわゆる「フケ症」となります。

「脂漏性皮膚炎」が起きる大きな原因は、肌のカビです。皮膚にはもともとさまざまな常在菌がすみついていて腸内フローラと同様に肌フローラと呼びます。これらの数が正常であればトラブルは起きません。しかし、皮脂の分泌が過剰になると、常在菌のうちの皮脂を栄養源とする〈マラセチア菌〉という真菌(カビ)が増え、一定以上に増えると皮膚に炎症が生じます。また、マラセチア菌が皮脂を分解することでできる遊離脂肪酸や、皮脂が酸化してできる過酸化脂質も皮膚に刺激を与えます。こうして起こるのが「脂漏性皮膚炎」です。

皮脂分泌が活発な部位に生じるので、脂性肌の人や、皮脂分泌が活発な若い世代に多く見られ、過労やストレス、汗の刺激などによって悪化しやすくなります。 また、マラセチア菌が毛穴に入り炎症が起きる「マラセチア毛包炎」の場合、ニキビと似た赤いボツボツができます。

「脂漏性皮膚炎」も「マラセチア毛包炎」も、ニキビと同じような部分にできやすいのでニキビと間違えがちです。脂漏性皮膚炎なのか、マラセチア毛包炎なのか、ニキビなのか、そのほかの湿疹なのかを自分で判別するのは難しいので、当院の医師のように、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医という資格を持つ医師のいるクリニックを受診しましょう。 

皮膚科では弱めのステロイド外用薬や、抗真菌外用薬で治療するのが一般的で、しばらく塗ると改善します。ただし「脂漏性皮膚炎」は繰り返しやすい傾向があるので要注意です。

【「脂漏性皮膚炎」を防ぐには生活習慣の見直しも必要】

●洗顔料を使って洗い、皮脂をしっかり落として
脂漏性湿疹の鱗屑は、一見、肌が乾燥してカサついているようにも見えるため、乾燥を防ごうと洗顔料を使わずに顔を洗う人がいます。しかし、これでは皮脂が落としきれず症状が進行してしまい逆効果です。もちろん洗いすぎは禁物ですが、朝晩に洗顔料の泡でやさしく顔を洗うだけで症状が改善する場合もあります。
●美容オイルは適応を吟味
最近、美容オイルが流行っていますが、皮脂分泌が過剰で脂漏性皮膚炎を起こしやすい場合は使用を控えましょう。そもそも、オイルを塗っても保湿効果は低いです。
●フケ症対策
頭皮のフケが多い場合は、市販の抗真菌成分の入ったシャンプー(持田製薬:コラージュフルフル)を使うのがおすすめです。
●生活習慣
そのほか、ストレスや不規則な生活、暴飲暴食は肌のバリア機能を弱めて脂漏性皮膚炎を悪化させるので、これらの改善も大切です。

是非、ご参考になさってください。

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