2018年6月16日

雑誌『VERY』2018年7月号(6月7日発売 掲載ページP210~211)

特集「敏感肌ケアから抜け出したい、を考える」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

〝化粧品を使っては荒れて、″を繰り返し、その先へ踏み出せなくなってしまった方へ!!
本当は色々と試してみたいのに、基礎化粧品を変えるたびに荒れてしまうため、結局皮膚科処方の保湿剤使用に戻るしかないマンネリループに悩んでいる方は沢山いらっしゃいます。メイクをすれば皮剥け、粉ふき、赤みが当たり前という『敏感肌』だから今以上のスキンケアは出来ないと思い込んでいませんか?タイミングを考えた少しの挑戦で、肌調子は変えられます。上手な付き合い方を見つけましょう。
"敏感肌でもここまでできる"を見つける手立てを、アトピー性皮膚炎患者様と向き合ってきた経験を踏まえ、指南させていただきました。

「何も使えなかった」人にとっては、小さな挑戦も大きな一歩!
敏感肌の人が、一歩を踏み出すためのスキンケア!!
【洗顔を見直したり、1点だけアイテムを変えてみたり。低め安定で満足せず、まずは一歩踏み出してみて】
アトピー性皮膚炎の方でも、スキンケアと治療をきちんと行うことで、皮膚炎はなく「少し乾燥気味?」程度の肌レベルにまで持っていくことは可能です。しかしながら、「何なら使えるかな」を探すには、トライ&エラーしかありません。何しようアイテムを変えるときは、不調が起きたとき何が悪さをしているか見極められるように一品ずつにしてみましょう。敏感肌の人こそ自分の肌とちゃんと向き合って、手をかけてあげたいですね。

※一歩踏み出す前に※
炎症や湿疹が起きている状態なら、鎮静させることが第一!ステロイドに苦手意識がある人もまだまだ多いのが現状ですが、医師に言われた通りきちんと使うようにしてください。炎症は火事と同じです。素早く消火しないと皮膚の構造まで変わって、回復が難しくなってしまいます。スキンケアで色々試すのはそれからです。

◎落とすことが刺激になると思っていた洗顔
【低刺激にして落とし残しがでるより、敏感肌OKのオイルクレンジングや酵素洗顔を試すのも手】
低刺激と思ってミルククレンジングを使ったり、朝は水洗顔だけで済ませたりしていませんか?メイクや汚れを落としきれないと、残った汚れが刺激になります。クレンジングはしっかり落とせるオイルタイプで、刺激が少ないものを使うのがオススメです。朝洗顔も、軽い洗浄力の泡タイプで優しく洗って。調子が良いときには酵素洗顔で角質をオフし、ターンオーバーを高めクリアな素肌に導きましょう。

【刺激の少ないクリームからトライ。気持ちも豊かになるような"官能性"もスキンケアには大切】
何かプラスするなら美容液を使いたくなるかもしれませんが、水分が多いものほど肌への刺激も強くなるので、クリームから挑戦するのがオススメです。抗炎症効果のあるものを選べば安心して使用できます。テクスチャーや香りで豊かな気持ちを味わえれば、スキンケアの時間がさらに充実します。

【シートマスクはただでさえ刺激が強いもの。保存料の少ない個包装タイプを選んで】
スペシャルケアとして手軽なシートマスクは浸透がよい分、刺激も強いです。「せっかくだから」という気持ちもわかりますが、"5分で取る"がおすすめ、十分効果が実感で来ます。また、大容量タイプは衛生面から考えても敏感肌向きではありません。個包装のものをセレクトしましょう。

【高SPF値の日焼け止めは敏感肌用で選んで間違いなし。1アイテムで終わらせずみ重ね塗りを】
紫外線から肌を守らないと、トラブルが出やすいのが敏感肌です。炎症を起こした肌が色素沈着となり、シミになってしまうこともあります。高SPF値でもきしみや白浮きの少ないノンケミカル処方のものが増えてきたので、まずはそこから試してみましょう。日焼け止めを化粧下地として使い、ファンデーションを薄く重ねるというミルフィーユ塗りで、効果を高めるようににしましょう。

敏感肌でも正しくケアすることで肌力を上げることも可能です!
是非、ご一読ください。

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2018年6月11日

雑誌『&ROSY』2018年7月号(5月23日発売 掲載ページP64~71)

特集「あなたの方法合っていますか?大人のクレンジング・洗顔Q&A」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

クレンジング編

Q.クリームとミルク、どちらの形状が肌に優しい?
A.油分が多いクリームのほうが肌に優しく、メイク落ちも◎
クレンジング料は、配合されている油分と界面活性剤でメイクを落とします。一般的にミルクよりクリームのほうが油分が多いので、肌に負担をかけず、しっかりメイクを落とします。

Q.クレンジングの量はたっぷりがいい?
A.少ないよりは多いほうがいいけれど、適量が一番
クレンジングの使用量が少ないと、摩擦による肌トラブルの原因に。量が少ないのはNG。とはいえ、必要以上に多いと今度はメイクが浮いたタイミングがわかりにくくなるので、適量を守りましょう。

Q.疲れて帰った夜、ふき取りシートで落とすのと、何もしないで寝るの、どちらがいい?
A.メイクを落とさずに寝ると酸化した油分が肌の負担に!
肌の上のメイクや皮脂は、時間が経つと酸化します。落とさずに寝ると肌に負担をかけ、エイジングの原因に。とはいえふき取りシートだと摩擦の原因になりやすいので、おすすめはクレンジングウォーターをコットンにたっぷりとって力を入れずにふき取りましょう。

Q.ノーメイクやごく薄いメイクの日もクレンジングしたほうがいい?
A.日やけ止めを塗ったらクレンジングするのが基本
日やけ止めは落ちにくいものが多いので、ノーメイクや薄いメイクでも、日やけ止めを塗ったらクレンジングを。石けんで落ちる日やけ止めなら、普通の洗顔でOKです。

Q.肌が弱い人はオーガニックのミルククレンジングがいい?
A.クリームやジェルタイプのクレンジングがおすすめ。
オーガニックコスメは植物成分がかえって肌の刺激になることがあるので、肌が弱い場合は精製されたコスメの方が安心です。肌に負担の少ないクリームやジェルタイプもおすすめです。

Q.クレンジングのついでにマッサージしてもいい?
A.クレンジングはメイクを落とすもの。短時間ですませて
メイクを落とそうとして強くこすったり、長時間マッサージしたりすると、メイクだけでなく肌の潤いも奪われてしまいます。マッサージにはクレンジングではなく、マッサージクリームを使いましょう。

Q.ポイントメイクは別に落とすべき?
A.落ちにくいものを使っている場合は、専用のリムーバーを
落ちにくいメイクを強くこすって落とすと肌に負担がかかります。最近は落ちにくい処方のアイライナーや口紅なども増えているので、そういったアイテムは専用リムーバーで対応を。

Q.角栓を取るのにオイルクレンジングは有効?
A.長時間のマッサージによる肌の負担が大きいので禁物
長時間マッサージすれば角栓は取れるかもしれませんが、界面活性剤による肌への負担が大きいので注意しましょう。

Q.肌に負担をかけない正しいクレンジングのコツは?
A.それぞれ適量を守り、時間をかけ過ぎずに優しく落とすこと
やり過ぎも雑なのもNG。細かい部分まで丁寧になじませましょう。

【クリーム・ミルク・ジェル・オイルタイプ】
時間のかけ過ぎは肌の乾燥を招きますが、反対に雑なクレンジングもNG。細かい部分をきちんと洗わず、目周りや毛穴などに汚れが残ってしまうことがあります。適量を使い、顔全体を丁寧にクレンジングしましょう。
1.乾いた手に適量を取る
形状によって適量は異なりますが、基本は2~3cm程度。オイルタイプは手がくぼまる程度。手がぬれているとクレンジング力が落ちるので、乾いた手にとります。
2.ファンデーションの厚い頬から
まずは両頬にクレンジングをおき、くるくると軽くなじませて、ファンデーションやチークを浮かせます。
3.皮脂の多い小鼻は指の腹で丁寧に
続いて皮脂が多くベタつきやすい鼻まわり。指の腹を小鼻に当てて上下に何度か往復させ、丁寧に汚れを浮かせます。繊細な目元は薬指がおすすめ。
4.あごや額になじませ、最後に目元
続けてあごや口もと、額へ。輪郭や生え際までしっかりなじませます。リムーバーを使っていない場合は、最後に目元を。
5.ぬるま湯でよくすすぐ
人肌程度のぬるま湯を20回以上かけてすすぎます。ここまで1分以内が目安。時間をかけ過ぎると肌が乾燥するので注意。

【ローションタイプ】
肌に摩擦を起こさないように注意
クレンジングウォーターはコットンに含ませて肌をふき取るため、摩擦による負担が気になります。使用は毎日でなく、疲れてかえった夜だけにとどめましょう。たっぷり使うことも大切です。
1.コットンの裏までぬれる量を取る
コットンに500円玉大よりやや大きめに、裏までたっぷり沁み込ませ、ひたひたになる量を取ります。少ないと肌をこすることになるので注意。
2.広い部位を優しくふき取る
頬や額、あごなど、面積の広い部位からふき取っていく。ゆっくりと、力を入れずに、ごく軽い力で肌をなでるように。
3.細かい部位も丁寧に
小鼻のまわりや口もと、目もとなどもふき取ります。濃いアイメイクや口紅はあらかじめ専用リムーバーでオフしておくのが◎。
4.ぬるま湯ですすぐとベター
コットンで汚れがつかなくなるまで1~3を繰り返します。最後に洗浄成分が肌に残らないよう、ぬるま湯ですすぐと完璧です。

【ポイントメイクリムーバー】
落ちにくいマスカラや口紅を優しくオフ
しっかり塗ったアイシャドウや落ちにくいアイライナー、口紅などは、最後にポイントメイクリムーバーでオフ。摩擦を最小限におさえて、優しく落とすことができます。
1.上まぶたのメイクをオフ
コットンに500円玉代のリム―バを取ります。上まぶた全体に数秒当ててメイクを浮かせてから、優しくぬぐいます。
2.眉は毛流れに逆らうように
眉の上を往復させるようにコットンを動かします。落ちにくい口紅をつけている場合は、このあとコットンの裏側でオフ。
3.コットンを折って細かい部分をオフ
コットンを4つ折りにして、角を使って目のキワのメイクを落とします。こすると小ジワの原因になるので、優しい力で。

洗顔編

Q.いま使っている洗顔料が肌に合うか、どう見極める?
A.不要な皮脂や汚れがきちんと落ちているかチェック
イメージは「不要な皮脂や汚れがきちんと落ちて、すっきり洗い上る洗浄料」です。洗顔後、指で小鼻の脇に触れて、指がベタついていたら洗浄力が足りないか、きちんと洗えていない可能性があります。頬がベタついていたり、粉を吹いているようなら洗浄料があっていないかもしれません。

Q.洗顔料は、弱酸性がいい?
A.乾燥肌や敏感肌には、弱酸性や保湿成分配合のものがオススメ
肌は弱酸性。アルカリ性の石けんなどで洗うと一時的に不安定に傾くので、敏感肌の人は弱酸性の洗浄料を使ったものを選びましょう。保湿成分配合のものは、洗顔時の潤いの流出を防いでくれるのでオススメです。

Q.スクラブ洗顔って肌を傷めない?
A.粗いものだと肌を傷つけるので要注意
スクラブは肌をこすることになるので負担をかけやすいものです。ザラつきを取るなら、粒自体がソフトで肌を傷つけにくいもの、保湿成分もたっぷり配合されたものを選びましょう。

Q.洗顔だけでもメイクを落とせると聞きましたが本当?
A.一般的なメイクは、必ずクレンジングを使ってオフ
肌にしっかり密着したメイクは、クレンジング料を使って落とすのがルール。ただし例外は、石けんで落とせるタイプのコスメを使っている場合。UV下地を含めて石けんオフコスメで統一している場合は、クレンジング不要です。

Q.毛穴詰まりが悩みです。洗顔で解消できますか?
A.マイルドな角質ケア洗顔料で日々少しずつ取り去って
毛穴詰まりの正体は、皮脂と古い角質が混ざりあった"角栓"。日々の洗顔料で不要な角質を少しずつ取り去れば、目立たなくなります。角質ケア成分がマイルドに配合された洗顔料を選びましょう。

Q.洗顔前にホットタオルで蒸すと毛穴が開くの?
A.毛穴をゆるませるのには効果的ですが、肌の乾燥には注意
毛穴をゆるめて汚れを落としやすくするために、ホットタオルはある程度効果があります。ただし、肌が冷えるとき、表面についた水分が蒸発して乾燥しやすくなります。温めた後は時間をおかずに洗顔をしましょう。

Q.最後に冷水で洗うと毛穴が締まる?
A.冷やすことによって毛穴が引き締まっても一時的な反応。
冷水によって毛穴が引き締まったとしても一時的な効果で、時間が経てば元に戻ります。毛穴を引き締めたいなら角質ケアの方が効果的です。皮膚温が下がると皮膚の細胞同士を密着させて水分を閉じ込める力が弱まり、乾燥の原因になるので注意しましょう。

Q.洗顔後何分以内にスキンケアすべき?
A.水分の蒸発とともに肌も乾燥。できるだけ早くスキンケアを。
入浴後、5分以内の保湿を心がけましょう。

Q.潤いを残しながら、綺麗に洗い上げる洗顔のコツは・
A.摩擦の負担を防ぎながら、細かい部分まで手早く洗うこと

【フォーム・クレイ・パウダータイプ・石けん】
たっぷり泡立てた洗顔料で手早く洗い、よくすすぐ
少ない洗顔料をよく泡立てることで肌への負担を減らすことができ、摩擦のリスクも減ります。汚れが気になる部分から手早く洗い、よくすすぐことも大切です。
1.ぬらした手に適量の洗顔料を取る
手と顔をぬらし、フォームタイプはチューブからそのまま、石けんはぬらした手で転がすようにして適量を取る。
2.ぬるま湯を加えながら泡立てる
片方の手をくぼませ、ぬるま湯を少しずつ加えながら、もう片方の手を泡立て器のように使って泡立てます。
3.両手いっぱいの泡ができればOK
きめ細かく弾力のある泡が、合わせた両手にいっぱい程度の量ができれば成功。泡が水っぽい場合は水分を加えすぎ。
4.小鼻のまわりから洗う
まずは皮脂や毛穴詰まりが気になる小鼻のまわりに泡をのせ、指の腹でくるくると洗う。強くこすらないようにしましょう。
5.顔全体を包み込むように洗う
両手の泡を顔全体にのせ、頬~フェイスラインは手の平で、額やあごは指の先で軽くマッサージするように洗います。
6.泡が残らないようにすすぐ
ぬるま湯を何度もかけて、フェイスラインや目もとの凸凹にも泡が残らなくなるまで、しっかりすすぎます。

【泡立たないタイプ】
顔全体になじませて、しっかりすすぐ
クレイや洗浄成分で汚れを落とし、保湿成分で潤いを守って洗い上げる、泡立たないタイプの洗顔料。顔にのせてからの洗う手順は、泡立つタイプと同じ。すすぎはしっかりとしましょう。

夏目前、ついついさっぱり簡潔に洗いたい時期ですが、不要なものは肌に残さず、潤いはしっかりキープを心がけましょう。
是非、ご一読ください。


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