WEB『maico』2017年3月7日掲載

特集「もう大人ニキビで悩まない!皮膚科医が教える大人ニキビの原因&対処法」に慶田院長の監修記事が掲載されました。


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【ニキビができる肌は、水分量が低くてバリア機能が乱れている】

ここ10年は、大人ニキビで来院される方が一定数を占めています。特に20~30代の間で、大人ニキビに悩む方は多いようです。もそも大人ニキビは、なぜできてしまうのでしょうか?

ストレス、食習慣の乱れ、角層の乾燥、過剰なスキンケアなどによって毛穴が詰まるとニキビの初期段階コメド(毛穴に詰まった皮脂や角質のかたまり)となります。アクネ菌が増え炎症が生じると赤ニキビ、膿をもったニキビになります。思春期(11~18歳)にできるニキビと比べ、大人ニキビがでている方では、角層の水分量が低く、バリア機能が正しく働いていないケースが多く見られます。ターンオーバーが正常に行われないため、角栓が詰まりやすくなってしまうのです。

ストレスや食生活など、要因が複雑なため、治療も一筋縄ではいきません。ストレスや食事などはご自身で改善しなければならない要素なので、医師が施す治療だけではなかなか完治しません。大人ニキビの治療で当クリニックを訪れる方は、20~30代の方が多いのですが、私生活がちょうど大変な時期でもありますよね。就職活動を始めて社会人になったり、結婚したり、働く女性としての責任も増えてくるうえ、出産すればなれない育児をしながらワーキングマザーとして忙しく過ごしていたり。ですから、まず5つの基本的生活習慣『食事・睡眠・排泄習慣・運動習慣・ストレスコントロール』を見直すことが重要になります。

排泄習慣というのは腸内環境を改善すること。美しい肌を育むために、とても大切なのです。便秘による血中腐敗産物が血液中で増えることも、肌にとって悪影響になることが分かっています。

【できてしまった大人ニキビ、どうすればいい?】

5つの基本的生活習慣をご指導するとともに、月1回程度のケミカルピーリングとフォトフェイシャルM22(ニキビ菌を殺菌するとともに、炎症時の赤みを改善する光治療)を照射するケースが多いです。大人ニキビは、様々な要因が複数重なり、毛穴の入り口が詰まることで生じます。ターンオーバーを正常化するために、適切な頻度でのケミカルピーリングは有効です。2週間ごとに3回の施術で角層の水分量が高まることが報告されています。また、大人ニキビができてしまったとき、毎日のスキンケアやメイクで大切なのは、こすらないことです。洗顔・保湿をする際は、大人ニキビをこすらない・つぶさないことが大切。メイクをする際も、実はパウダーで毛穴をふさぐことよりも、こする刺激の方が毛穴の詰まりを誘発します。ですから、ファンデーションは、肌あたりが良い清潔なパフでやさしく塗布しましょう。パフをスライドさせるのではなく、スタンプ式で密着させる方が肌への刺激を抑えることができます。ブラシは使わないほうが無難です。チークブラシを使う場合は、上質なものをふんわり当てるようにしてください。

【大人ニキビの予防には「洗浄・保湿・紫外線対策」が大事】

大人ニキビを予防するには、繰り返しになりますが、5つの基本的生活習慣を心掛けていただくこと。そしてスキンケアの基本3本柱『洗浄・保湿・紫外線対策』をしっかり行っていただくが予防につながります。洗浄は、洗浄力の強すぎないものをよく泡立て、やさしく泡で包み込むように行ってください。泡立てることで、界面活性剤の量が少なくても充分洗浄力が高まります。保湿は、ヒアルロン酸やセラミド、多糖類、アミノ酸など水分を抱える作用のある成分を含んだものを使ってください。肌が自分の力で潤うことができるようにターンオーバーを整えることが大切です。

◎当院のニキビ治療は、こちらをご覧ください。

フォトフェイシャルM22照射については、こちらをご覧ください。

是非、ご一読ください。

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