WEB『DIAMOND online』 2020年3月4日掲載

特集「流行の「手のひら洗い」はおじさんのミドル脂臭に太刀打ちできるか?」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

ドラッグストアの棚に並ぶようになって久しい泡状ボディーソープ。多くのメーカーが「手のひら洗い」を推奨していますが、そんなソフトな洗い方で汚れやニオイは本当に落ちるのでしょうか。また、手の届かない背中はいったいどうすればいいのか。今回は15秒CMには収まりきらない手のひら洗いの謎に迫ります。

【手のひら洗いは本当に肌に優しいのでしょうか?】
◎こすりすぎない手のひら洗いは理にかなっています!

肌表皮は4層に分かれていて、その最外層が角層という厚さ0.02mm程度のとても薄い層になります。ボディータオルでゴシゴシと強くこすりすぎてしまうと、水分保持の要となる細胞間脂質が失われ、肌荒れや乾燥を招きます。角層のバリア機能を保つためにも、こすりすぎない手のひら洗いは理にかなっているといえるでしょう。

◎30代半ば以降のミドル世代男性は洗い残しに注意が必要

男性ホルモンの影響で、男性は女性よりも皮脂分泌量が多く、さらにミドル世代になると、ジアセチルという成分に由来する酸化した皮脂のにおい『ミドル脂臭』が出てくるようになります。いわゆる『お父さんの枕カバーのにおい』ですね。背中のように皮脂量が多く、手の届きにくい部位は、柔らかめのボディータオルを使用し、たくさん泡をつけて優しくなでるように洗いましょう。ミドル脂臭は、耳の裏側や首の後ろに強く出ますので、このエリアは特に丁寧に洗うようにしましょう。

【身体を洗う前に、湯船で角質をふやかしましょう】

◎ご自宅での入浴時は『湯船に浸かる→全身を洗う』順番がベスト

全身をこすり洗いしてバリア物質がなくなった状態で湯船に浸かると、脂がどんどん抜けて肌が乾燥しやすくなります。汚れやすい足や外性器周りをササッと泡で洗い、全身をお湯で丁寧に流したら、先に湯船に浸かった方が肌には優しいですね。湯船に浸かることで角層が水を吸ってふやけ、角層の生まれ変わり(ターンオーバー)が促されます。脂汚れも溶けて落としやすくなるため、本格洗いは湯船に浸かった後にするのがおすすめです。

◎皮脂量の多い「脂漏部位」は丁寧に洗う

「脂漏部位」は背中のほかには頭部、首の後ろ、耳の後ろ、脇、胸・乳輪、外性器周りも含まれます。
まず、頭を洗う際には、頭頂部だけでなく後頭部だけでなく後頭部~耳の後ろを指の腹で軽くもむように、ある程度時間をかけて洗った方がいいですね。脇など体毛の濃い部分は、サッとなでるだけだと毛の根元に脂が残ってにおいの原因になるため、毛をもみ込んで全体になじませましょう。頭や体に直接洗浄剤をつけて毛で泡立てる人もいますが、それだと界面活性剤の刺激を強く受けてしまいます。洗浄剤は必ずネットなどでしっかり泡立ててから乗せるようにしてください。

【擦り洗いは週1~2回にとどめるのが吉!】

◎過酷な環境にいた日は、軽くこすって汚れを落としてもよし

背中など、皮脂の出やすい部位については、角層のターンオーバーを促す意味でも週に1~2回程度であれば軽くこするのもアリでしょう。また、七輪焼き肉店やもつ焼き店など、煙モクモク・油ギトギトの環境にいると、油の粒子が飛んで髪の毛や肌に付着するので、そういう環境にいた日は、軽くこすって汚れを落とした方がいいかもしれません。

◎タレントのタモリ氏は、洗浄剤をつかわず、お湯に浸かるだけの入浴法を実践しているそうですが、真似をしてもいいのでしょうか?

タモリさんが洗浄剤を使わず、お湯だけでも問題ないのは、おそらく皮脂量が少ないからだと思います。
ほこりや汗ならお湯だけでもある程度おちますが、一般的な肌質であれば、皮脂汚れは洗浄剤を使って洗い流した方がいいです。皮脂が酸化すると、角層を刺激して肌のキメを乱します。
こすらない部位とこする部位の区別、あとはこする頻度を調整しながら、ちょうどよく清潔を保っていただきたいですね。

いかがでしたか?
肌は、外的な刺激から体内を守る大切な器官です。
洗い残しのせいで脂ぎっていないか、逆にこすりすぎて乾燥していないか、ご自身の肌と相談して、入浴方法を見直してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、ご参考になさってみてください。

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