WEB『たまひよオンライン』 2020年5月6日掲載

特集「今やっているお手入れはNGかも?! 皮膚科医が教える正しいスキンケア」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

今回のテーマは「スキンケア」です。せっかく美肌になるためのお手入れをしているつもりが、間違ったスキンケアをしていることもあるようです。

■Case1)頬やおでこの毛穴のブツブツ、黒ずみを解消したい!
Q. 気になっているのが「頬、おでこの毛穴のプツプツ」と、「鼻の毛穴の黒ずみ」です。泡をモコモコにして洗顔、水洗顔、毎日お風呂上がりにはシートパックないろいろと試しました。どれもこれも効果がありません。いいお手入れ方法を教えて欲しいです。

【正しい洗顔とクレンジングオイルで毛穴の汚れを除去が正解!】
A.毛穴のブツブツの角栓は、過剰な皮脂分泌とターンオーバーの遅れが原因で、毛穴に詰まった皮脂や古い角質、汚れなどが混ざりあってできたものです。つまった状態のままにしておくと、皮脂が酸化して毛穴は黒ずんできます。
水やお湯だけ洗顔をする人の多くは、洗顔料を使うと、皮脂が落ちすぎて乾燥すると思われていますが、水やお湯だけ洗顔では、昼夜問わず分泌される肌の皮脂や汚れ、化粧油は落とせていません。毛穴に汚れがたまることで、くすみや毛穴づまりを引き起こしています。塞がれた毛穴の中でアクネ菌が増殖し、ニキビなどの肌トラブルを引き起こすこともあります。
毛穴の汚れをはがしてとる商品などは、はがすとつまっていた角栓がシートについて、毛穴のお掃除ができたように見えますが、角栓と一緒に肌の必要な角層を無理やりはがしていることになります。肌のバリアが失われると、急いで粗悪な角質を作り厚くなります。これが粗悪な角栓を作り、毛穴をつまらせてしまうので逆効果です。角栓や黒ずみが気になる部分は、クレンジングオイルで1箇所につき10秒くらい指でくるくると小さな円を描くようにマッサージをしましょう。長時間マッサージは肌をいためるので、顔全体で1分以内にとどめて下さい。また、パウダータイプの酵素洗顔料もおすすめです。酵素の力で、たんぱく質や脂質を溶かして、毛穴から出た角栓の表面部分を落としてくれるので、目立たなくなります。
クレンジング&洗顔で解決できない毛穴の詰まりやゴワつきは、プロの手を借りて解消しましょう!当院の『アクアフェイシャル』はマイルドな2種類のピーリング剤による水流の力で、古い角質と汚れをオフします。小さいヘッドがバキュームのように肌に吸い付いて、毛穴の詰まりをキュッキュと吸い上げます。痛みは全くなく、施術時間は10分ほどです。
顔全体 初回トライアル ¥18,000

■Case2) スキンケアは、オールインワンの化粧品だけで大丈夫?
Q.忙しいという理由もありますが、面倒で基礎はオールインワンのみ。肌の調子はよさそうなのですが、これだけでのお手入れだけで大丈夫でしょうか?

【乾燥が気になるなら、保湿クリームや美容液をプラスして!】
A.子育て世代、特にお子さんが小さい場合は、化粧水、乳液、美容液がひとつになったオールインワンタイプの化粧品は手軽で便利です。ただ、人によってはオールインワンの化粧品だけでは、保湿が足りていないことがあります。
『小ジワが目立ってきた』『肌が突っ張る』『鼻周りなどがカサカサする』というようであれば、肌に潤いが足りていないサインです。オールインワンの化粧品の後に、セラミドやヒアルロン酸、グリセリン、ペプチドやアミノ酸など水分を抱え込む働きのある保湿成分を含むクリームを重ねてうるおいをキープしましょう!
当院オリジナルのモイスチャライザー『セラミドバリアクリーム』は、天然セラミドが主成分で、重すぎず塗り心地がよいので、お顔から体まで全身に使用している方が沢山いらっしゃいます。
化粧品をつける時のポイントは、手にとってやさしく押し込むように肌になじませることです。パチパチ肌を叩くように手やコットンでパッティングするのは、肌に刺激を与えるだけなので注意しましょう。肌がしっとりしたら、肌の潤いをクリームで覆うイメージで、指の腹を使ってクリームを塗り広げて仕上げます。

正しいスキンケア方法はいかがでしたでしょう。せっかくお手入れしていても、肌に負担をかけて、効果がないというのはもったいないですね。特に保湿は、しているつもりでも足りていないことが多いです。この機会に皆さんもご自身のお手入れ方法を見直してみるのはいかがでしょうか?
是非、ご参考になさって下さい。

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