WEB『マキアオンライン』(4月2日掲載)

特集「皮膚科医に聞く! 背中ニキビやデコルテのブツブツの原因は? 自宅でできる対策&ケアアイテム15選」に慶田院長の監修・取材記事が掲載されました。

いよいよ肌みせの機会が増えるシーズンが到来します。今の時期から早めのケアが、美BODYに必須な"肌の質感"を決めます。背中やデコルテのブツブツが気になって自信がない...。体にできるニキビの対処法がわからない...。そんな「体ニキビ」の原因や自宅でできるケアの方法を掲載していただきました。

■背中やデコルテなど「体ニキビ」の原因&対策をQ&Aで解説!

[Q1]そもそも顔にできるニキビと体にできるニキビは同じもの? 違うもの?
[A1] 背中やデコルテ部分などは顔と同じ流れでできます。腕にできるブツブツはニキビではない可能性が高いです。
【解説】背中やデコルテには、顔と同じように「脂腺性毛包(しせんせいもうほう)」と皮脂腺が大きく発達した"毛包"が存在するところです。一般的にいわれているニキビというのは、この脂腺性毛包において常在菌である「アクネ桿菌(アクネかんきん)」が増えて、炎症を起こした状態を定義します。よって、ニキビの種類としては、同じものといえます。

[Q2]腕のブツブツはなに?
[A2]毛嚢炎(もうのうえん)か毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)の可能性が高いです。
【解説】腕の部分は、軟毛が生えており脂腺も大きくないので、ブツブツができるとすれば、「毛嚢炎」の可能性があります。背中やデコルテ部分にできるようなニキビとは、また違ったものと考えられます。また、ザラザラしたものがたくさんある場合、「毛孔性苔癬」という皮膚病の可能性もあります。これは体質的に毛穴が角化しやすい人に生じます。
★治療法:『毛孔性苔癬集中治療
「ケミカルピーリング」、「ジェントルレーズ」照射、「ジェネシス」照射を同じ日に行い、それぞれの治療効果を最大限に高めるコンビネーション治療です。ブツブツの原因である毛穴のつまりと角栓、ねじれて埋まったムダ毛、黒ずみを解消して、すべすべのお肌に導くことができます。「ジェネシス」の赤味軽減作用で赤黒さも改善します。いずれの施術もノーダウンタイムで、1 ヵ月~1 ヵ月半毎に3 回の治療でほとんどの方が効果を実感されます。
毛孔性苔癬は、若い世代の二の腕や背中に多く見られる難治性の皮膚病ですが、治らないとあきらめる必要はありません。見た目だけの問題のため、コンプレックスを感じていらっしゃる方も多いかと思います。ですが、若い時こそ腕や背中を思い切り出して、ファッションを思い切り楽しんで頂きたいと思いからこの治療を組み立てました。お悩みの方は当院にご相談しに来てください。

[Q3]背中やデコルテにニキビができるきっかけは?
[A3]毛穴の入り口が詰まる&皮脂量が多くなってしまったとき。
【解説】顔のニキビができるのと同じ仕組みです。ただし、きっかけとなる毛穴詰まりを引き起こす要因が少し異なります。背中やデコルテは、もともと皮脂量が多い部位なので詰まりやすく、こするなどの肌への刺激や日焼けなどに対する防御反応として、また保湿が足りない乾燥状態をきっかけに、角層が厚くなると毛穴が詰まってしまいます。その過程で、ニキビの始まりである「コメド」ができます。そして、毛穴内部にアクネ菌が好む無酸素状態が作られ、その菌が増えてしまうことでニキビの炎症が起きます。

[Q4]毛穴の入り口が詰まる&皮脂量が多くなる原因は?
[A4]生活習慣の乱れが原因になることも。
【解説】食事、睡眠、排せつ(腸内環境)、運動習慣、ストレスコントロールといった、普段の生活習慣の乱れは、肌のターンオーバーや皮脂量に大きく影響します。体を洗う際にこすりすぎたり、衣類の刺激や毛を剃る刺激も、角層を厚くして毛穴が詰まりやすくなるといった、ニキビができやすい状態を作ってしまう原因になります。皮脂量に関しては糖質過多な食事と、過剰なストレス、ホルモンの影響が大きく、バランスの良い食事は肌にとっても重要な要素です。

[Q5]しっかりケアしているのに毛穴が詰まり、ニキビができてしまうのはなぜ?
[A5]誤ったスキンケアや洗いすぎなどが原因です。
【解説】特に大人ニキビに関しては、誤ったスキンケアやこすりすぎなどが原因と考えられます。そういった刺激から守ろうとする防御反応として、角層自体が厚くなってしまうと、毛穴の入り口を塞いでしまい、ニキビができやすくなってしまいます。また、体の洗いすぎや保湿が足りず、角層の水分量が低くなると角層自身が厚くなるため、これも原因の1つといえるでしょう。

[Q6]ニキビができやすい背中やデコルテなどの正しい洗い方は?
[A6]肌あたりのいいタオル&たっぷりの泡でやさしく洗うことがポイント!
【解説】肌あたりのいいタオルを使って、たっぷりの泡を動かすようにやさしく洗うことを心がけましょう。洗浄剤は脱脂しすぎない、泡立ちがいいものを選ぶのがおすすめです。腕に関しては、皮脂がほとんど出ない部分なので、ターンオーバーを促す目的で、なでる程度に洗えば十分です。20歳を過ぎてからできる大人ニキビは、ボディにもできやすいものなので、体をゴシゴシ洗わないようにしましょう。ニキビの原因である毛穴詰まりには、入り口である角層をちょうどよく溶かしてくれる「ピーリング剤」入りのものを使うのも良いでしょう。当院の『ホームケアグリコール酸ローション』は、ケミカルピーリングで使用しているグリコール酸を家庭用に3%の低濃度に調節した拭き取り用化粧水です。古い角質を少しずつ溶かしてニキビができにくい肌に導きます。


[Q7]体ニキビの対策で1番大切なのは?
[A7]きちんとした食生活と質のいい睡眠!
【解説】ニキビの原因と密接な関係にある、食事と睡眠をしっかリと見直すことが1番大切です。食事はニキビの原因となる腸内環境の悪化や皮脂量、バリア物質量と大きく関わる要素です。睡眠不足もニキビができる原因の1つであるストレスに影響しているので、質のいい睡眠を心がけましょう。

[Q8]おすすめの食事は?
[A8]タンパク質&良質な油を摂ろう!
【解説】まず「食事」に関しては、運動量にもよりますが、3食分散させ栄養を摂ることがポイントです。特に、「たんぱく質(アミノ酸)」である豆や乳製品、魚や肉は1日のうちに全て摂りたいところです。野菜・炭水化物・海藻・油とバランスよく、そしてたくさんの種類を摂るように意識しましょう。そうすることで、腸内環境も整い、便通が良くなり、角層の水分量が高くなるので、ニキビができにくくなります。次に、細胞膜や細胞間脂質の原料である「油」は、角層のバリアを保つ役割を担っています。そのため、適量かつ良質な「油」を摂ることはニキビケアにも効果的です。反対に、過剰な糖質(ジャンクフード・スナック菓子・甘いお菓子)、チーズやスキムミルクの摂りすぎはニキビを誘発します。

[Q9]ベストな睡眠時間や就寝前のアイデアは?
[A9]7時間は寝よう! 自分なりの入眠儀式を作ると◎
【解説】暗いところでリラックスして寝るなど、熟睡感のある7時間睡眠を意識的にとるようにしましょう。就寝直前にスマホをみたり、神経を高ぶらせるような映像をみたり、仕事のメールをチェックするなどといった行動は控えた方がベター。リネン用品や室温などの環境を整え、暗く静かな部屋で1人で寝るのがベスト。また、自分なりの入眠儀式を作ると睡眠の質が向上します。

[Q10]正しいストレスコントロール法は?
[A10]日常の中でできる、リラックスルーティンを作ろう!
【解説】過度のストレスも、体ニキビの原因となります。交感神経が優位な戦闘モードが続いてしまうと、食べたものがうまく吸収されず、肌のターンオーバーが上手くいかないので、ニキビができやすくなり、健康にも悪影響が及びます。例えば、普段の呼吸をゆっくり吸って吐くだけでも緊張状態がほぐれるので、すぐに実践できるストレスコントロール法としておすすめです。休日には好きな映画を観たり、好きな香りをかぐなど、自分なりの小さなリラックス法を100個ほどリスト化するのも◎。お気に入りのカフェに行く、会社の休憩時間にコーヒーを飲む、ガムを噛む、癒し系動物の写真を見るなど、日常の中でリラックスできるルーティンを行うように心がけましょう。

[Q11]体ニキビのケアにおすすめのアイテムは?
[A11]「レチノール」入りの製品や「トラネキサム酸」「グリチルリチン酸2K」配合のものがおすすめ!
【解説】ニキビができたときは、ターンオーバーを高め、毛穴を詰まりにくくする「レチノール」や、炎症をおさえる働きをする「トラネキサム酸」や「グリチルリチン酸2k」配合のものをケアに取り入れると良いです。「レチノール」には抗酸化作用もあり、炎症後のシミも予防してくれます。当院の『ナノメッドVAエッセンス』は医療機関ならでは高濃度純粋レチノール含有で、ターンオーバーを促進します。ニキビ後の黒ずみ軽減や毛穴開きにも効果があるので幅広い世代に人気です。


[Q12]どんな肌着がおすすめ?
[A12]肌にやさしい、縫い目の少ないものを選んで。
【解説】常に肌にとってやさしいものを身に着けるようにしましょう。縫い目が目立たない、また縫い目がないような下着がおすすめです。

[Q13]夏のボディケアで大切なのは?
[A13]ボディのUV対策もマストです!
【解説】夏は体温が上がることで、皮脂量が一気に増えてしまいニキビができやすいシーズンです。また夏の時期は日焼けをしやすく、その紫外線への防御反応として角層が厚くなることで毛穴が詰まり、ニキビができやすくなります。夏のUV対策は、日焼け防止はもちろん、体ニキビ対策にもマスト事項です。塗る日焼け止めに加え、飲む日焼け止め『ヘリオケア』を併用すればUVAとUVBを確実にブロックし、有害なブルーライトからも肌と眼を守ってくれます。美容と健康に感度の高い人々の新常識となりつつある「飲む日焼け止め」は、夏の時期のアウトドアや、旅行などの外出先でも活躍するサプリメントです。


5つの柱である、食事、睡眠、排せつ(腸内環境)、運動習慣、ストレスコントロールは、体ニキビケアにとっても大切な要素です。食事の摂り方であったり、暮らし方であったり、普段の生活の中に見直せる点はたくさんあるはず。夏など肌みせが増える季節に美しいボディでいるためには、春の今の時期からケアをしないと間に合いません。今から普段の生活をしっかりと見つめ直し、うるすべ美肌をGETしましょう!

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