雑誌『VOGUE』2020年7月号(掲載ページP70~P72)

【ビューティーは、継続主義!100年時代を美しく生きる。】
に慶田院長の監修記事が掲載されました。

~現代を生きる女性たちは、より美しくなっていますーそれは紛れもない事実。ランウェイを闊歩するモデルも、ショービズ界の最前線で歌うディーヴァもひと昔前よりぐんと年齢の幅が広がりました。だが、私たちの体内に埋め込まれた時計は基本的には変わっていない。人生100年時代にあって、美しく充実するためにはそれ相応のケアが必要です。たとえば衰えていく筋肉や変化する女性ホルモンとどう付き合うべきなのでしょうか?その時々の美しさを、どう引き出すべきなのでしょうか?100年時代の新たな美の基準と哲学を探る旅に、VOGUE JAPANと出かけましょう。~

アニメ「サザエさん」のフネさんはなんと、まだ50代前半。だがいまどきの50代といえば、現役ど真ん中です。今季のバルマンに登場したヘレナ・クリステンセンは51歳。30代、40代のモデルと個々の美しさを放ち、彼女からは衰えを感じません。このように、活躍できる時期が大幅に長くなっているのだから、私たちはライフプランをも更新する必要があります。40代になれば、体の機能は落ちて当然です。ないものねだりをするのではなく、生命力を充実させ、個性に合った美を追求することが鍵になります。"美しさ"は"健康"であることと同義と言えます。目指すべきは、健康でサステナブルな美しさ。ホルモンや肌、筋肉、食という要をおさえ、100年時代も輝いていきましょう。

■30s  なだらかに抗酸化物質が低下。
光老化から肌を守り、 リカバリーが効くうちに行動を。
生命力が強い20代は徹夜したり暴飲暴食をしたりしても案外キレイですが、うまくいかなくなってくるのが30代。この時期に、フォトフェイシャル(半年に1回、35歳からは年3回が目安)やケミカルピーリングを始めましょう。この年代は治療効果が出やすいので、利回りのいい肌貯金と言えますね。また、白髪が出てくる前にデリケートゾーンの脱毛もおすすめです。30代の肌は"先手必勝"です。
活発な30代の時こそ、ヘルスリテラシーを上げて未来への投資をする年代です。

■40s 食事もトレーニングも適正に。
バリア機能が落ちても、皮膚細胞のターンオーバーで対応。
たるみやシワが本格化し、顔の下半身にだぶつきを感じるなど肌の衰えを痛感するのも40代。サーマクール(タイトニング)、ウルセラ(リフトアップ)を活用するのも手。また、夏に限らず、飲む日焼け止めを欠かさないなどインナーケアも大切にしましょう。

■50s 生活習慣が肌と体に表れる。
何事も手遅れではないから、美容医療や運動と真摯に向き合う。
美容医療をしてこなかった人は続々とシミ(その8割は、老人性疣贅というイボ)が出現するので、まずはそれをとること。シワはたるみが原因なので、いきなりヒアルロン酸注入で埋めない。顎と両ほほの3点に注入して引き上げると自然に引き上がり、シワとたるみが自然と目立たなくなります。

◆これからの時代のビューティー新常識◆
●末長く受け続ける、フォトフェイシャル。
値段もこなれていて、ほどよく熱を入れて、赤み、ニキビ、シミなどさまざまなトラブルに効果的なのがフォトフェイシャル。ダウンタイムもほとんどない施術ながら、30代から始めるとリターンが大きいです。思い立った時にアグレッシブなメニューを受けて安心するよりは、年に数回受けるフォトフェイシャルの方が"美肌貯金"になります。予算に応じた継続性ある美容医療は効果大です。

●室内での紫外線対策、飲むUVケア。
紫外線は室内でも降り注ぎますから、SPF50を使うのがおすすめです。今は劣化しにくい紫外線吸収剤が増えているので、肌へのダメージは気にしなくてOKです。紫外線によって生じる活性酵素のダメージを軽減する飲むタイプのUVケアも合わせて活用しましょう。

●夕食だけを糖質少なめにする、ゆる糖質オフ。
炭水化物カットで痩せる人が増えてきていますが、糖質が不足すると判断力が落ちたり免疫力が低下したりとトラブルの元になります。高血糖が続くと血管がぼろぼろになってしまうので避けるべき、炭水化物を適度に抑えたベジファーストが理想的です。

●筋膜や筋肉の柔軟さを重視する"柔らかファースト"。
糖質カットし過ぎて、筋肉だけのことを考えたムキムキで体脂肪率を極端に下げた人は、風邪をひいたりヘルペスができたりしやすい傾向があります。生活を含めた柔らかさ重視のワークアウトへ切り替えましょう。

●医師と綿密に話し合い行う、ミニマムなヒアルロン酸。
注入しすぎ、あるいはフィラーを不必要に入れている期間が長すぎて、皮膚がのびてしまう過剰注入症候群が全世界的に増加中です。委縮した骨と脂肪を補強するヒアルロン酸注入は若返りに欠かせませんが、注入にあたっては腕の良いドクターに相談して少しずつ、必ず照射と組み合わせながら行うべきです。40代なら、少量のヒアルロン酸注射で調整するくらいがベター。全体のバランスをみて時には止めてくれるドクターが信頼できます。

●年齢で少しずつ脱毛する、デザインアンダーヘア。
自己処理で剃ると角質のバリアがとれてしまうし、感染症のリスクも。医療用レーザーのVIO脱毛は、回数を重ねればほぼ永久脱毛が可能。ですが、今後どういう趣味嗜好になるかわから ない20 ~ 30代は、量を減らすだけに とどめた方がいいです。段階を経て少しずつ減らす感覚で、自分なりのデザインをしていくのがおすすめです。40代以降は自分に自信もつき、ハイジニーナを選択する人の割合が増えてきます。

●美しさのピークは、"何度も"やってくる。
自分のピークをどこかに決めてしまうと、結果として過去の美しさにしがみつくことになります。10年ぶりにパリコレに復帰した冨永愛さんのように、その年齢にしかない美しさが存在し、旬はゆるやかに何度もやってきます。加齢サインが嫌われるのは、不幸そうに見えたり疲れて見えたりするからです。健康的であれば幸福に見えるし、鏡を見て自分もご機嫌でいられるはずです。健康的で幸福な日々の中で美しさを目指しましょう。

◆ずっと動けるからだ◆
固まった姿勢・筋肉・筋膜を改善。そこで初めて筋トレに取りかかれる。
筋肉や血管の質、それに腸内環境は、40歳以降にどんどん個人差が大きくなります。筋肉は熱を生むモトとなるし、支える筋肉がないと関節=交換のきかないパーツも磨耗してしまうので、ほどよく筋トレをしましょう。
ただし、体脂肪率にこだわるあまりに痩せすぎてしまうと別の問題も生じるので注意を。免疫力がきちんと発揮されるのは、 "ちょいポチャ"体型なのです。BMIでいえば22 ~ 23、体脂肪が25%程度であれば、わざわざ痩せる必要はありません。 脂肪を減らす努力より、しなやかな筋肉を育てる努力をしましょう。それが100年時代の正しいトレーニングであり、最強の美容法です。

是非、ご参考になさってください。

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