雑誌『美ST』2020年11月号(9月17日発売 掲載ページP44~53)

特集「迷える40代50代のスキンケアにファイナルアンサー」に慶田院長の監修記事が掲載されました。

毎日習慣的に行っているスキンケアこそ、美肌を決める分かれ道です。数年前や去年と、はたまた前日と同じケアでパッと済ませていませんか?洗い方やコスメの選び方、使い方を見直すだけで、あなたの肌はもっと美しくなれます!

【クレンジング】落とすことは最重要事項!丁寧に、でも落とし過ぎず!を心がけましょう。
■Q1 40代の今の洗顔の重要ポイントは?
A『メークが軽くなり、石鹸で落とせるアイテムも多い時代。その日のメークに合ったクレンジングを選んで!』
油汚れを落とすには、油と界面活性剤の力が不可欠に。でも軽いメイクなら過剰な洗浄力は必要ありません。選ぶ基準は、オイルやミルクといった形状で決めるより、肌質やメークに合ったものを選びましょう。
■Q2 ダブル洗顔って本当に不要なの?
A『不要と書かれているものは、洗顔料を使わなくてOK』
W洗顔が必要な場合も、一瞬泡をのせてすぐ流す程度で十分です。
■Q3 ポイントメークの専用クレンジングって必要?
A『ウォータープルーフ以外は必要ナシ!』
洗浄力が強いものが多く、流行りの軽いアイメークには不要です。
■Q4 こするのは良くないというけれど、ちゃんと落ちるの?
A『こすらないと落ちないクレンジングは、そのメークと合っていません!』
メークに合っていれば優しくクルクルすれば全部落ちます。こすらないと落ちないならクレンジングの力不足です。こする刺激は美肌の大敵。角層が厚くなりメラニンが増える恐れもあります。
■Q5 実際どんなクレンジングを選べばいい?
A『メークに合わせてクレンジングは3種類用意しましょう』
優しく馴染ませるだけでスルリと落ちるのが最適です。落としすぎも落とさなすぎもNGです。洗浄力別に用意しメークに合わせて選びましょう。目に沁みるものは洗い残しの原因になります。
・しっかりメーク→オイルやバームで洗浄力の強いもの
・リモートメーク→しっとりした洗い上がり重視
・敏感になった時→目に入っても痛くない優しいアイテム
最近のオイルクレンジングは、洗浄力が高く、肌への負担が少ないものが増えています。
当院で人気の「ナビジョンDRのメーククレンジングオイル」は、極めて酸化しにくいオイルで、潤い成分も高いので安心してお使い頂けます。テクニック不要でサッと落ちるので、ミルクやジェルクレンジングで長時間擦るよりも肌の負担が少なくて済むという点もメリットの一つです。

【洗顔】刺激は禁物!洗う時は泡をクッションに、すすぎは小鳥タッチで。
多くの人が見直すべきは洗顔です。脂性肌はもちろん自称乾燥肌も皮脂を適切にオフするだけで、肌状態が良くなる場合もあります。さらに丁寧な保湿を心がければもっと良い状態になります。
■Q6 朝は湯洗いや水洗顔で大丈夫?
A『だめです!若い頃の肌質を思い返して、油分が出やすい場所だけでも洗いましょう』
今、乾燥肌でも若い頃にニキビで悩んだなら皮脂腺の活性がある程度あります。Tゾーンだけも泡で洗いましょう。最近は、毛穴の汚れを落とし潤いをキープするジュレ洗顔が増えています。皮脂の脂肪酸と結合して石鹸化し、油汚れだけを落とす画期的な商品も出てきています。
■Q7 シャワーを直接当てて洗っても大丈夫?
A『直接は刺激が強すぎます!』
強い水圧も刺激になる可能性があり、シャワーを直接顔に当てるのは避けほうがベターです。直接当てるなら、かざした手のひら越しに弱流を当て、指の間から滴るお湯で洗い流しましょう。
■Q8 最近洗顔料の種類が増えています。40代の肌には何がいいの?
A『基本はアミノ酸系がオススメ!』
特に朝は高い洗浄力は必要ありません。弱酸性でアミノ酸系のマイルドな洗浄剤で十分です。洗っている最中にキュキュっとならず、洗い上がりに乾燥を感じにくいものを選びましょう。
当院で患者様にご利用いただいている、泡状洗顔料の「アクセーヌ リセットウォッシュ」は、肌に優しいアミノ酸系洗浄成分を配合。余分な角質を除去して肌を柔軟に整えます。ボトルからスフレのようなきめ細かい泡ででてくるので、肌に負担をかけずに泡洗顔できます。
■Q9 泡ででてくるタイプは界面活性剤が多いの?
A『決してそうとは限りません。少ない量で最大限の洗浄力が出せるというメリットも』
泡で出るタイプは界面活性剤の量が多いという認識は誤りです。泡を作る特殊な形状の容器で濃度が薄い場合もあります。ボディソープを泡出てて来るポンプの空容器に10倍希釈で詰め替えるテクもあり。ただし、水で希釈すると不安定になるので、数日で使い切る量ずつ作りましょう。
■Q10 すすぎはどの程度すればいい?
A『小鳥タッチで20~30回』
予洗いよりすすぎを丁寧にしましょう。手のひらでお湯をやさしく肌に当てるようなイメージで。泡がきっちりなくなるまで約20〜30回が目安です。泡がなくなれば何十回もやらずOKです。お湯をバシャバシャと豪快にかけたり、手のひらで広げるようにすすがず、優しくパシャッと当てるだけ。院長が実践した際の手つきは、想像以上にソフトタッチでした。
■Q11 拭く時の注意点は?
A『タオルを動かしてこするのではなく、タオルを優しく顔に当てましょう』
繰り返しですが肌の大敵は刺激です。洗顔後もこすらずタオルに水分を吸わせて。タオルの繊維が残った状態でケアしても刺激になる可能性があります。院長は5枚重ねのガーゼタオルを愛用しているそうです。

【保湿】大人の肌には化粧水とクリームがマスト!肌状態で量を調節しましょう。
■Q12 化粧水はたくさんつけるのがいい?
A『肌を柔らかくするために必要な量だけでOK』
 目的は表面を濡らして次のコスメを浸透させることです。しっとりした環境は美肌菌育成にも役立つので、20代の頃と比べて肌の水分量が減っている美ST世代は2~3度重ねてつけるのも効果的です。でも、与えすぎはバリア機能障害になってしまうことも。
■Q13 コットンと手づけ、どちらがいい?
A『手で付けるのがベスト!』
優しく洗い、優しく保湿するのが美肌の基本です。スキンケアでは刺激になる可能性のあるコットン使いより手が一番です。強く押したりこすったりせず優しくふわっとハンドプレスしましょう。温まって浸透も上がります。しっとりと実感できるのが適量です。自分の感覚でケアしましょう。
■Q14 40代の化粧水はトロトロ、トロシャバ、シャバシャバ、どれがいい?
A『肌の上に残らずきちんと浸透するトロシャバ化粧水がオススメです。』
化粧水の目的は肌表面を濡らすことです。テクスチャーは好みで選んでOK。保水力が高い成分が入っているとろみ系は乾燥肌の人に人気です。べたつかないものがオススメです。
■Q15 乳液とクリームは両方つけるべき?
A『どちらかでOK。20代は常に乳液でもいいですが、40代はクリームが必要です』
水分量が高くニキビができやすい20代なら乳液でもいいですが、40代ならより油分の高いクリームが最適です。目元の乾燥には密着しやすいアイクリームを使ってもOK!
■Q16 オールインワンって使ってもいいの?
A『いわゆるオールインワンコスメに限らず、大人は自分に合うコスメをオールインワンにすればいい!』
肌がしっかり潤い乾燥しなければ、1つで終わらせても大丈夫です。院長は、肌のゆらぎを感じるときは美容クリームだけの日もあるそう。名前は違っても1つで潤うならオールインワンとして使えます。
■Q17 コスメを使う時の目安量はどれくらい?
A『40代は規定量より多目がオススメです』
パール大は少なめ。規定量よりやや多め、肌を触って手のひらにペタッと吸い付くのが目安です。
■Q18 40代のためのクリームは?
A『セラミドを配合した高保湿クリーム。』
クリームの目的は保湿です。グリセリンや多糖類、ヒアルロン酸などが含まれているほど保湿力も上がります。特に高保湿なセラミドが主要成分に含まれるクリームがオススメです。当院では、天然セラミド配合の「セラミドバリアクリーム」(銀座ケイスキンクリニック取扱い 30g ¥5,000税別 )が水分保持力・抗炎症作用が高く、しっとり感がありながら重すぎず塗り心地がよいので人気です。顔から体まで全身に使用している方が多くいらっしゃいます。
■Q19 各ステップの間は時間をあけるべき?
A『1分程度で十分。次のコスメが肌の上で上滑りしない程度に時間をあけて。』
間髪を入れずに次々塗ってしまうと表面でぬるぬるしてトータルの外用量が少なくなってしまう可能性があります。時短ならとろみの少ない化粧水にクリームを重ねるのが好相性です。

【エイジングケア】SSTや揺らぎが気になる40代、やりすぎ、ひと手間惜しまず、のバランスを大切に
■Q20 アイクリームは使うべき?
A『普通のクリームでもOK!』
全顔用クリームを目まわりなど乾燥しやすい部分に厚く重ね塗ってOK。ただ専用クリームはこってりした形状で密着しやすいのでしっかりケアしたいならアイクリームを使いましょう。
■Q21 シートマスクってやっぱり必要ですか?
A『毎日する必要はありません。週一回程度で十分です』
普段のケアだけで十分。取り入れるなら個包装の高級なマスク。週に一回程度というのが良い頻度です。やりすぎは肌の負担になることもあります。敏感肌では特にリスクが高いです。
■Q22 今、1番気になるマスク荒れ。どうすればいい?
A『湿疹はとにかく刺激を与えないように。白ニキビは赤ニキビにしないよう、酵素洗顔などで代謝を高めることが大切』
白ニキビや毛穴の黒ずみは角栓詰まりによる酸化が原因。自宅ケアなら酵素洗顔で柔らかくしましょう。
■Q23 マッサージはやった方がいい?
A『やらなくてもいい。摩擦は厳禁』
マッサージも摩擦になってしまいます。心地よい圧迫でむくみを押し流し、血流をアップさせる程度ならOK。表面を擦る刺激は絶対避けましょう。たるみケアで顔の筋肉を鍛えすぎるのも逆効果です。
■Q24 いくつも美容液を重ねてもいい?
A『基本的にはいくつも塗るより、一つを集中的に使う方が効果的です。』
化粧品で結果を出したいなら1〜3カ月単位で使う必要があります。
■Q29 コスメを重ねる際、どんな順番で使えばいい?
A『全部しっかり浸透させたいからサラサラ→しっとりの順に』
効かせたい順より浸透性を優先。サラっとしたテクスチャーから塗り、こってりしたものは一番最後に塗りましょう。同じメーカーのアイテムを重ねるなら、指定に従うのがベストです。

【見直すべき美肌習慣】
◆洗顔はたっぷりの泡でこすらず摩擦レス!
洗浄剤をしっかり泡立て包み込むように洗うのが正解です。洗浄力が増し、摩擦刺激や界面活性剤の量も最低限になります。
◆すすぎもこまめに丁寧に優しく洗い流して。
 優しく洗うのが美肌の基本です。お湯の温度が高いと細胞間脂質が漏出しやすいので、人肌より低いぬるま湯にしましょう。水圧も刺激になります。
◆拭く時も当てるだけ。ゴシゴシ拭きません!
肌当たりの良いガーゼタオルなどがオススメです。
◆日中のミストや週1シートマスクで徹底保湿。
マスク内は意外に乾燥するのでこまめに保湿しましょう。外したらすぐの保湿はマスク皮膚炎対策にも良いでしょう。週1のシートマスクも美肌作りに最適です。
◆化粧水は何度も重ねてたくさん入れ込んで。
 たっぷりの保湿ケアは炎症を起こさない美肌につながります。
◆透明感必須!通年美白でくすみ知らずに。
セルフケアでの美白は根気が勝負です。春夏だけでなく通年で使うのが良いでしょう。肝斑にはトラネキサム酸がオススメです。
◆たっぷりクリームできちんとフタをします。
 皮膚が薄く乾燥しやすい目元を厚めに塗って保湿するのが良いでしょう。保湿が十分だと美肌菌が育ちやすくなります。
◆外から中からターンオーバーを促して。
肌代謝を高めると、キメ、毛穴、美白に良いです。腸内環境を整えると角質の水分量も高くなります。
◆首や肩をほぐして血流アップで血色よく。
顔そのものをマッサージするより首肩をほぐして頭頚部への血流を高めると美肌になります。
◆肌・目・髪、全方位から紫外線をガード。
朝のUV対策はもちろん、日中も日焼け止めを重ねて塗りましょう。日差しの強い日にはあらゆる角度から紫外線を防御しましょう。
飲む日焼け止め『ヘリオケアウルトラD』は、抗酸化作用の高い成分が理想的に配合されており、紫外線以外でも発生する活性酸素から体を守り免疫力を高めてくれます。
当院の患者様の多くが、抗酸化作用をより高め抗糖化作用も持ち合わせる「ソルプロプリュスホワイト」を一緒に飲んでいます。
◆足りない成分はサプリや薬剤で補充。
必要な栄養素はサプリで補填。抗酸化や炎症作用があるトラネキサム酸やビタミン類はシミや肌荒れ予防になります。
◆外から中からターンオーバーを促して。
肌代謝を高めると、キメ、毛穴、美白に良いです。腸内環境を整えると角質の水分量も高
くなります。
◆適度な運動で代謝を高めて肌力アップ!
運動習慣は代謝を高めるので是非取り入れましょう。

是非、ご参考になさって下さい。

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